全3件 (3件中 1-3件目)
1
2024年1月23日★★★★今月3冊目は加賀恭一郎シリーズの最新作で最近文庫版での新装版が発売された「どちらかが彼女を殺した」と「私が彼を殺した」に続く「〇〇〇を殺した」シリーズでもある。新装版は本作の出版を意識したものであるのは間違いないが、最後まで犯人は分からず読者に推理を問う形になっているため、袋綴じに犯人当てのヒントが書かれている。本作はそんなパターンでは無いようだが、とりあえず期待して読んでみることにした。閑静な別荘地で起きた連続殺人事件。愛する家族が奪われたのは偶然か、必然か。残された人々は真相を知るため「検証会」に集う。そこに現れたのは、長期休暇中の刑事・加賀恭一郎。私たちを待ち受けていたのは、想像もしない運命だった。(BOOKデータベースより)別荘地に集まった金持ち家族のパーティが終わった後、ナイフを持った男が乱入し、彼らを襲い始める。5人が死亡する惨事になり。犯人は直ぐ逮捕されるが死刑になりたかったと言うだけで、動機など犯行の詳細については一切の供述を拒否していた。そのため生き残りの家族で独自の検証会を行うことになり集まるのだが、そこに休暇中の加賀恭一郎が関係者の1人に同行し、検証会に参加する。加賀がそれぞれの証言や現場の状況などから謎を解き明かして行くのだが、人間の欲望などが絡みドラマのようにスピーディーな展開で最後にびっくりな真相が解明されるが、動機がちょっと軽すぎるんじゃないかと感じるが楽しめたので良しとしましょう。また、捜査一課に戻った加賀恭一郎を読んでみたいので東野圭吾先生、早く続編をお願いします。
2024.01.24
コメント(0)
2024年1月16日★★★今年も順調に読書を続けていけそうで、年始に読んだ本屋大賞2位の安壇美緒の「ラブカは静かに弓を持つ」はミステリーではなかったので、今年最初に読むミステリー小説は何が良いかと本棚を眺めていると、東野圭吾の学園物のミステリー作品である本作が目に止まり、確かデビュー当時のもので今とは違った楽しみ方あるだろうと、期待して読んでみることにた。同級生の宮前由紀子は俺の子を身ごもったまま、そして俺の愛が本物だったと信じたまま事故死した。俺にできる償いは本気の関係だったと皆に告白することと事故の真相を暴くことだけだった。やがてある女教師が関わっていたことを突き止めるが、彼女の絞殺体が発見されるや、一転俺は容疑者にされてしまう。(BOOKデータベースより)学園恋愛ミステリーと思いきや、最後はどんでん返しが待っているのだが、なんだかもやもやした読後感のある作品でした…。内容はというと、主人公で野球部に所属する西原荘一がマネージャーの宮前由紀子と関係を持った。その由紀子は荘一の子を身ごもったまま事故死してしまう。彼がやならければ行けないことは由紀子との関係は本気だったと告白することと、事故の真相を明らかにすることだった。事故に絡んでいたのは教師であり、教師が悪役の構図が出来上がっているが、個人的には荘一の軽率な行為を責めらべきではないのかと感じてしまう。さすがに若気の至りでは済まされない気がする。荘一の妹絡みの家庭事情もわからなくは無いが、これでは亡くなった由紀子が浮かばれません。
2024.01.16
コメント(1)
2023年1月8日★★★昨年は読書を始めた頃の半分にも満たない数ではあるが、年始に目標とした年間24冊をギリギリ達成させたので、今年も無理の無い範囲で読書を続けて行きたいと思うが、最低でも昨年同様の年間24冊は読みたいと思う。新年最初の読書に選んだのは昨年、凪良ゆうの本屋大賞受賞作品の「汝、星のごとし」を読んだあと、2位の作品が気になって地元の図書館に予約していたのだが、すっかり忘れていた頃、年末に図書館から確保されましたと連絡が来て思い出し、全く知らないのだが安壇美緒という作家の作品を初めて読んでみることにした。少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇。以来、深海の悪夢に苦しみながら生きてきた橘樹は勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司・塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始めるが…少年時代のトラウマを抱える潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が想像を超えた感動へと読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!(BOOKデータベースより)内容は音楽教室を舞台にしたスパイもので、音楽著作権連盟の若手社員の主人公が教室での状況を調べるべく上司の命令により潜入捜査を指示され、主人公の過去のトラウマや潜入捜査をする中での苦悩と人や音楽との出会いから成長する主人公を綺麗に描いた作品でミステリー小説とは違った意味で楽しみました。著作権についての考え方は会社と個人では全く異なるとおもうのだが考えさせられた作品でした。機会があれば著者の別の作品も読んでみたいと思う。
2024.01.08
コメント(0)
全3件 (3件中 1-3件目)
1