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2006年02月19日
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天討

 約170年前の今日、江戸末期の1837年2月19日朝、大阪で元町奉行与力の大塩平八郎が門人たちともに天保の大飢饉で飢餓に苦しむ民衆を救うよりも、自己の栄達に励む奉行所の役人や、買い占めて暴利を得ようとする商家に失望し、民衆救済のため「救民」を旗頭に蜂起した。大阪の豪商家などを襲っていくが、奉行所の兵によって半日で鎮圧された「大塩平八郎の乱」が起こった日が今日だ。

 この本自体は、1年前に読んだ記憶があるが、今日その日に合わせて改めて読み直してみた。

 陽明学徒として、私塾の洗心洞を自宅に開き、学問を学びながら、一方では与力として、大阪の不正を取り締まり、付け届けも受け取ろうとしない清廉潔白で、潔癖な人物、大塩平八郎。

 小説は、大塩平八郎の乱から始まるのではなく、それまでの大塩の捕り物がかたられ、その捕り物を重ねていくうちに、奉行所の汚職(今で言うところの地方公務員の汚職)から、もっと大きなレベル幕臣の汚職(国家レベルでの汚職)の事実を知るうちに失望と怒りを感じると共に、ちょうどそのころに発生した天明の大飢饉で、大阪の町にも十分に米がいきわたらず餓死者が出る中、出し惜しみをする商家とそんな中、町民の生命を省みず、自身の出世のために米を買い漁り、江戸に廻送する奉行の姿に救民と世直しを求め、立ち上がることを決起する大塩平八郎と、その門人たち。

 しかし、大塩が求めたものは、あくまでも幕府を信じ、汚職を追放し、襟を正して幕政改革に取り組むことだった。それによって世の中が良くなることを信じており、幕府打倒という体制の転覆を狙ったのではなかった。そういう意味では思想的な限界があったのかもしれないとも思った。

 けれども、そうだとしても、幕府というとても大きな存在に対して、元は与力として、その体制側で働いていた大塩平八郎が、已むに已まれない気持ちから、正しくありたい、正義を行うためにはと決心する思い。そしてその乱に対して気持ちは分かるが、実際には多くの無関係の民衆も巻き込んでしまうことになり、成算も少ないからやめるべきだと忠告した塾頭の宇津木の存在と、それによる彼の死(殺害)。弟子を殺害してまでも乱に走っていく大塩たち。

 ところが、洗心洞で教え学んできた門人の中で、裏切りが出て、決起予定の前日に奉行に知らせが入ってしまう。その結果、予定を早めて決起するが、結局は戦略があるわけでもなく、あくまでも幕府に反省を求めるものであったために半日で鎮圧され、大塩たちは逃亡生活に入る。

 大塩の妻は審問を受ける最中、獄中で死去する。多くの仲間が、審問の最中獄死していくという過酷を極めた取調べが行われた。大塩平八郎は、養子の格之助とともに逃亡生活を送り、大阪に戻り、商人の家に潜伏する。自身が幕府に出したこれまでの老中という幕臣の最高レベルにまで達する汚職の摘発と幕政改革を求めた意見書が届き、効果が出るのを待つが、結局、奉行所に露見してしまい、隠れ場所を爆破し、その中で死亡した。
 幕府を信じすぎたが誠の男の生き様が表現された熱い1冊。




著:松原誠 発行所:新人物往来社
2002年11月10日第1刷 定価:1,900円+税






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最終更新日  2006年02月19日 19時31分13秒
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