全45件 (45件中 1-45件目)
1
今日は天気もいいので、ベランダに置いたソーラークッカーで焼き芋を焼きながら、庭に植えた一本の桜で花見をします。向こう側に見えるショッキングピンクの花は、満開のマンサクです。ベランダに置いたソーラークッカーで、焼き芋を乗せて気長に待ちます。焼き芋は、焼き芋用の表面が黒いアルミホイルを巻いてあります。3,4時間で、美味しく焼きあがります。桜も散り始めていますが、まだ鑑賞に耐えます。二階の寝室から眺めた桜です。昨日は、風邪ひいて体調悪かったので、寝ながら花見しました。
2013.03.30
コメント(0)
ブログを休止している間にいろいろなことがあったので、いくつか紹介する記事も掲載していきます。これは約半年遅れのご報告ですが、「エコハウスにようこそ」というブログタイトルなので、その趣旨にあった記事ということになります。昨年の秋、シンケンで『kitutuki』という季刊誌が創刊されました。カメラマンの高比良さんが編集人となって、シンケンの住人や作り手など、シンケンにまつわる人たちを中心として、「コツコツと暮らし継がれる、木の家のものがたり」をテーマに、写真をメインに迫った雑誌です。その記念すべき創刊号に、ありがたいことに私の家が掲載されました。「八木さんちに学ぶできるエコ」というレポートです。さすがプロのカメラマンで、右のページの写真を見ると、大きくアプローチから家の玄関を見渡した写真が掲載されていますが、植物におおわれてかなり立派に見えます。左のページの中段には、わが家自慢の庭の太陽光パネルや、コンポストボックス、雨水タンクが紹介され、下段には見取り図もあります。左のページ上段には、1階で私と妻がテーブルをはさんで向き合って歓談している写真があり、家の中は整理されているように見えます。いつものことですが、取材があったり、お客さんが来るたびに、かなり掃除がたいへんではあるのですが、突然お客さんが来た場合でも何とかする工夫があります。妻の背中の後ろは大きな引き戸になっていて、この向こう側に台所があるのです。下の新築時の写真のとおり、ふだんはこの引き戸は開いていています。お客さんが来たとき、その辺にあったものをさっと引き戸の向こう側の台所に移して、引き戸を引いて隠してしまう、という妻のアイデアです。私のページをめくると、次のページにはこのブログでも紹介したことのあるいつも新鮮な有機野菜などを配達してくれる大薗さん(リンクしたのは私の過去のブログであり、kitutukiのページではありません)のページもあります。大薗さんは、わが家よりだいぶ以前にシンケンで家を建てた大先輩ということになります。この雑誌が発行された後、シンケンの打ち上げパーティ(?)が天文館マルヤガーデンズ7階のシンケンのモデルハウスであり、私も招待していただきました。残念ながら用事があって遅れて行ったのですが、迫社長や編集人の高比良さんはじめスタッフの方々や、私と同じく記事に登場する方々が顔をそろえ、おいしい料理をいただきながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。後半は、モデルハウス内を探検させていただき、さまざまなアイデアとそれを実現するための工夫などを、説明を聞きながらくわしく見たり触ったりさせていただきました。ありがとうございました。
2012.03.22
コメント(0)
週間の環境家計簿ばかりつけていては面白くないということで、何か別の記事をということでいろいろと頭の中で練ったりしているうちに、時間がどんどん過ぎて、またまた久しぶりとなりましたが、4月1日のエイプリルフール、本気か冗談か、わがエコハウスが新聞に大きく掲載されました。文字が小さすぎてみにくいというかみえないので、少し加工して本文だけとりだしてみました。節電の達人?ということになってるけど、極意などというものはなくて、太陽光発電やOMソーラーをはじめとする電力消費の削減など、とにかくエコと思われるものをすべて考え、このうち少しでも意味があってできそうなものをとにかくやってみるということです。しかも無理せず我慢せず、できるだけ快適にすごしながら、それを達成するというものです。その心は、「エネルギーをあまり使わず、二酸化炭素排出も抑え、環境にやさしい持続可能な生活が、だれにでもできるんだよ」ということを実証したいということです。当初のもくろみ通り、あるいはそれをこえてうまくいってるものもあれば、なかなかうまくいかないものもあるけれど、二酸化炭素排出量が日本の平均家庭の55%(さしあたりの目標は50%をきること)というところに示されているように、とりあえずここまでくればというところのもうあと一歩のところということができます。2050年までに1990年比で50%の二酸化炭素排出削減という国の目標が出ていますが、まずはこの時点で私が日本の平均家庭の50%を達成すれば、こんな感じで生活すればすぐにでもその目標を達成できるんだ、ということが具体的に見えてきます。50%の意味がちょっと微妙にちがうけど、持続可能な社会にしていくためには、今より半分程度に減らすということは、いずれにせよしなくてはいけないのだから、あまり厳密に考えず、できるだけ大胆に減らしていくことが大事です。ということで、自分なりの工夫と精進で、とりあえず二酸化炭素排出量日本の平均家庭の50%をきって目標達成というところまで行きたい、というのが私の今年度のささやかな努力目標、そして夢?です。
2011.04.01
コメント(0)
シンケン ハウスケアという会社が、セントリコン・システムという劇薬を使わない予防によるシロアリ(白蟻)対策を行ってくれています。当初は年10回点検ということだったのですが、問題ないところでは年8回点検にしてコストを抑え、料金を少し安くするモデルが提案され、そうしてもらいました。昨日3月18日(木)に、その点検調査に来てくれました。このシステム、エコハウスによる対策のひとつの「天然防蟻剤」にあたることになります。このシステムは、家のまわりに置かれた「餌木」を定期的に調査(点検)し、シロアリの存在が認められれば、ごく微量の薬剤(ベイト剤)を投与し、次々と薬剤を含んだ餌を巣の中に運んで、やがて餌を食べたシロアリすべてが連鎖的に死滅し、巣そのものが根絶するというものです。薬剤の有効成分は「ヘキサフルムロン」というもので、脱皮を行う生物だけに効くので、人やペットには安全で、成長に不可欠な「脱皮」を妨げる働き(キチン質合成阻害作用)により、シロアリを死滅へと追いやるというものです。このブログでも、このシステムの説明を受け、導入する時に、2006年11月10日「セントリコン・システム」で記事にしています。OMソーラーの家でシロアリ被害が大きく報道された(OMソーラー協会とそれに加盟する工務店の対応がよくなかったため)けど、どんな工法でも被害の可能性があるので、シロアリの生態にそって、対策をとることが必要ですね。床や壁を引き剥がし薬をまいて自分の住宅にいるシロアリを全滅させても、家の近くにある巣が残っていれば問題は解決しないですから。シロアリの進入を防ぐため、殺虫剤でバリアを張るのが「バリア工法」。それに対して、シロアリの進入がないかモニタリングし、進入が認められたらシロアリの習性を利用して、餌(ベイト剤)で巣ごと根絶し、再進入を予防するのが「ベイト工法」ということで、セントリコン・システムはこちらのベイト工法ということになります。ネットでは、セントリコン・システムで本当に大丈夫なのか心配、とおっしゃる方もやはりいるようです。バリア工法の中では、三井化学アグロのタームガードシステムなどが合理的かなと思いますが、より自然に負担をかけないということですし、この家を建てて3年半になりますが、今回も「ステーション」は問題なしということで、いままでのところシロアリ進入の兆候はなく、平穏な日々を過ごしており、ベイト工法で一応満足しています。シンケン ハウスケアさんのページからセントリコン・システムの作業工程を紹介すると、 建物の周囲2~3mおきに、シロアリの好む木材の入ったエサ場「ステーション」を設置→資格をもった専門の技術者が定期的に訪問し、調査・点検→シロアリがエサ木にヒット(発生)!→シロアリを発見してはじめて薬剤 (脱皮阻害剤)をごく少量投与し、食べさせて、数ヶ月ほどで巣から根絶。文中でも紹介しましたが、再度、関連会社のサイトを紹介しておきます。セントリコン・システム(ダウ・アグロサイエンス)シンケン ハウスケア
2010.03.19
コメント(0)
前回の記事で、「わが家のLPG、その使用量と気温の関係」を書きましたが、では水道の使用量の推移はどうか、ということで、本日は水道をテーマにとりあげます。電気、ガス・灯油、ガソリンという家庭から排出される二酸化炭素の三大項目に比べると、排出量は少ないのですが、水道局が上下水道における取水、浄水、排水などにかけるエネルギーのために、やはり二酸化炭素を排出しています。わが家では、節水のために1500Lの容量をもつ大型の雨水タンクをつけています。本格雨水利用システムあめん坊αという福岡のプラスα工房という会社のものです。この雨水タンクに雨水をため、トイレ、それに庭の水撒きなどのための外の蛇口につながっています。他の主な節水対策としては、風呂の水を洗濯に利用しています。国土交通省 土地・水資源局水資源部の「平成21年版日本の水資源について」(水資源白書)の資料に、東京都水道局が2006年度に調べた目的別家庭水使用量の割合が出ているので、それを円グラフにしてみると、となっており、トイレと洗濯に、雨水や風呂の水を利用できれば、相当の削減になるはずです。トイレと洗濯の水をすべて利用できるとすれば、トイレ28%+洗濯16%=44%になりますが、そうはいきません。トイレの場合には晴天が続いた場合、雨水がたりなくなる(その場合、上水を補給する)ことになります。洗濯については、洗いとすすぎの1回目は、風呂の水でいいですが、すすぎの仕上げは上水道の水を使うので、すべてということにはならないわけです。その効果は、3割から4割程度というところになるでしょう。半減して50%の水使用を目標とすれば、その他の節水をどれだけしてプラスαできるかも重要となってくるということになります。さて、わが家のデータです。水道の検針には2ヶ月に一度来て、2ヶ月分をいっぺんに検針、請求されるわけですが、1ヶ月ごとに直した(2ヶ月分を半分にした)使用量と料金(月額)も示しました。また、トイレの水を供給する雨水については、降水量と関連があるのではないかということで、それも合わせて表にしてみました。(降水量は、前回の記事の気温と同じく気象庁ホームページのサイトの過去の気象データ、鹿児島県鹿児島の月ごとの値を掲載させていただきました。)日本の1人1日の平均水生活用水使用量はというと200~350L(地域差あり)で、1ヶ月にすると6,000~10,000Lほどになるようです。生活用水使用量の資料によると、これも東京都水道局の数値(2003年度調べ)ですが、1ヶ月あたりの平均水使用量は、次のようになっています。わが家(現在4人)の1ヶ月の水使用量は平均して13.58m3ですから、4人世帯の平均使用水量26.8m3の約半分ということになります。したがって、上記のトイレの雨水利用+洗濯における風呂の残り湯使用+αで、水使用量半減の目標はほぼ達成できているといっていいでしょう。この水道使用量の推移が降水量とどのような関係にあるか、グラフにしてみました。いまひとつ関係が明らかではないのですが、水道使用量が2か月分で1ヶ月ごとに分割すると実態を反映していないということもあるかと思い、次に降水量の方を2ヶ月分まとめて2ケ月ごとの推移を示してみました。こうすると、2007年の7・8月までは相関が明らかでないようだけれど、2007年9・10月以降は降水量が多いと水道使用量が少ない、降水量が少ないと水道使用量が多くなる関係が見えてきたような気がします。本当は、何日間雨が降らない日が続いたかが、雨水タンクが空になり、上水道の水を供給しなければならなくなるということで、雨水利用にとって大切なのですが、調べるのがたいへんということで今後の課題とします。じつは、この雨水タンクは値がはったもので、少し無理をして買いました。しかし、わが家では1ヶ月の水道使用料金が上下合わせて3000円弱。ネットなどで他の方の水道使用量を見ると、6000円から8000円、なかには1万円近い家庭もあるようです。そうすると、わが家は他の家庭に対して1ヶ月3000円から7000円の割安。年間にして4万円から8万円ほど節約している計算になります。そうすると、初期投資が多少かかっても、経済的にも見合うものだということになります。しかも、雨水タンクなどの雨水の貯留は、大雨の時の氾濫などを防ぐ効果がある(一度に雨水が流れるのを防ぎ、時間差を設けられる)ということで、設置に対して各自治体の補助金制度があるところも多いです。そうした制度も活用しつつ、ぜひ設置をお勧めしたいと思います。
2010.03.12
コメント(1)
わが家は、オール電化ではなく、コンロ等にガスを使用しています。電気コンロはドイツ留学中も経験していたのですが、妻としては、調理の際に電気コンロの電磁波が心配(実際どの程度人体に影響があるのかわかりませんが)というのが、ガスコンロにした理由です。オーブンレンジは、ガスオーブンと電子レンジの両方が使えるものを使っており、電子レンジも料理を温めたり解凍したりする時には使っているので、電磁波を一切出さないということで一貫しているわけではありません。とはいえ、コンロの調理ではずっと近くにいなければならないときもありますが、電子レンジの場合はセットすればできあがるまで離れておくこともできます。私は、石油や石炭を燃やした火力を使用したり(火力発電)、わざわざ放射能たっぷりのウランを掘り出し、ウランを転換して、それを濃縮し、さらに再転換して、というような工程を経て、放射性廃棄物や使用済み核燃料などをいっぱい生み出しながら、濃縮したウランを連続的に核分裂反応させたり(原子力発電)して、水を温め水蒸気を発生させて、それでタービンを回して発電した電気(高品位のエネルギー)をまた熱に戻すなどということは不合理で、エネルギー的にも経済(エコノミー)的にも環境(エコロジー、生態系への影響)的にもロスが大きく、熱として使うなら熱源は直接的なものを使用する方が合理的だ、という考えからです。OMソーラーでは、補助暖房をつけて暖めた空気を全室に送ることも選べますが、すでにガスストーブがあったということもあり、寒ければこのガスストーブをつけてそこだけ暖まればよい、という考え(直接的にはお金の節約のためであり、哲学的(そんなえらそうなものではないですが)にはまだ使えるものを捨てるのは「もったいない」という理由)でつけませんでした。どうも、他の方のブログなどの情報を見ていると、光熱費としての料金でいうと、オール電化のほうが安上がりでお得のようですが、うちはそういうことでガスにしており、また補助暖房もつけていないわけです。ガスもLNG(天然ガス)の都市ガスとLPG(プロパンガス)とがあります。都市ガスが通っていないところではLPGを選ぶしかありませんが、うちは都市ガスがあるのでそちらを選ぶこともできたのですが、LPGにしました。LPGの方が熱量が高く、その分使用量は減るが単価は高い。問題は二酸化炭素排出量ですが、都市ガスとLPGを比べるとちょっと不利かなあ(LPGの会社のサイトを見ると、そうではないと書いてあるものもありますが)とは思いつつ、どんぐり幼稚園・自然学校に子どもを通わせていた友人(妻同士が親しい)がLPGの会社を経営しており、夫妻ともに人柄もたんへんいいということもあり、そちらに頼むことにしました。その月別推移です。ガスストーブとしての使用は気温と密接に関連しているであろうとの推測・仮説をもとに、気温と合わせて表にしてみました。(気温は、気象庁ホームページのサイトの過去の気象データ、鹿児島県鹿児島の月ごとの値を掲載させていただきました。)このうち、LPG使用量と平均気温(一日ごとの平均気温を月ごとに平均したもの)をグラフにしてみました。最低気温(一日ごとの最低気温を月ごとに平均したもの)のほうがLPG使用量との関係で適切かとも思いましたが、ざっと見て気温(平均・最高・最低)はほぼ平行して推移しているので、平均気温を選びました。LPG使用量のm3と平均気温の℃というまったくちがったものを同じ目盛にしているといういい加減なグラフですが、ちょうど同じ範囲に収まっているということで許してください。で、予想通りというか予想以上に相関が見られますね。気温が低ければ低いほど、LPG使用量が多くなることが一目瞭然です。ストーブだけでなく、お風呂を沸かす際にも寒いとガスが余計にいりますからね。家族とは、そんなに寒くもないのにストーブつけないで、ということで、ときにはいい争いにもなります。家族は「だって寒いから」というのですが、私は上着をもう1枚重ね着すればいい、下はタイツでもはいて、そして靴下は二枚はけば寒くないといっていますが、なかなか聞いてくれません。とくに靴下2枚重ね履きは外出の時にもお勧めです。さらに寒いときには、下にタイツなどをはきます。それにユニクロで買った足を覆う防寒スリッパ(というのかな)があれば、向かうところ敵なしというか、少々の寒さも何のそのです。ということで私は究極のウォームビズに心がけているのですが、他の家族3人があまりいうことを聞いてくれないのが悩みの種ですね。きのうは外気温2~3℃でも室温は17~18℃。今朝は外気温0℃でしたが、室温15℃。せっかくなので、ストーブつけないでおきたいのですが、私が消すとまた他の家族がつける繰り返しになったりしてます。きょうはこの辺で。(11日午後4時ごろ、いろいろと補筆しました。)
2010.03.11
コメント(0)
タイトルの「太陽光発電と電力消費の集計結果」について述べる前に、このエコハウスをどうして建築するに至ったかについて、まずは述べたいと思います。わが家は、もともと借りていた家の土地を、家主さんから購入させていただいて、建てたものです。この家主さんが、すでに1990年代なかばに、鹿児島で2番目に3kWの太陽光発電パネルを設置された先進的な方でした。ご主人は、元鹿児島大学工学部の機械工学の先生で、奥様は同僚の現役のピアノの先生のお宅です。ご主人は鹿大退職後も、中国に客員教授で招かれ、単身で赴任し、数年間向こうで教鞭をとっていました。とにかくエネルギッシュな方で、鹿児島に帰ってからも(いまも中国と行ったり来たりしておられるようですが)環境問題を扱った著作を2冊出版されておられます。その本もこのブログで紹介しなければなりませんね。そのご夫婦が、事情があって同じ鹿児島市内に息子さんが設計したという家に移られたのですが、その際わが妻もピアノをしているということもあり、広いピアノ練習室のあるお宅を私たちに紹介してくださりました。このお宅に、私たちは2003年の春に入居し2006年2月あたりまで住んでいました。その家での太陽光売電量と電力使用量及びそれぞれの料金の推移(きちんとデータのそろっている2003年5月~2005年12月)が次の表です。太陽光発電パネルはきちんと動いていて、月188kWh発電してくれています。ただ、ご主人がせっかく学生たちと共同で手作業で設置してくれた大きなポリタンクを並べた雨水タンクが、桜島の降灰もあり、詰まってしまい、働くなくなっていました。そのうえ、2005年の後半には太陽光発電で発電した電力でお風呂なども給湯する湯沸し機もあったのですが、それも故障してしまいました。その他、ドアなどにもいくつか修理が必要なところがあり、それらのリフォームなどを行おうとすると、けっこうな金額になってしまうということがわかりました。家主さんたちは、いずれ3人のお子さんのうちの誰かが鹿児島に帰ってきて、その家に住むということも念頭に置かれていたので、私たちはやがてはこの家を出なければならないと考えていました。その際、すでにシンケンスタイルのモデルハウスを訪ねたり、完成見学会に参加させてもらって、新たに家を建てるなら、シンケンでOMソーラーの家を建てたいと思っていたところで、私たちは他に土地を見つけて自宅を建てようと土地探しをはじめました。できれば、土地の安い郊外で広い土地を取得して、と考えていましたが、交通の便なども含め、どこも一長一短で思案していたところ、すぐ近くに土地が見つかり、契約するところまでいきました。で、そのことを家主さんに報告に行くと、いやこの家はもう手放そうと思っているということだったので、急遽、近所に契約した土地にシンケンの家を建てるか、いま住んでいる家を壊して建てるかという選択を迫られ(別に家主さんに強制されてというのではなく、家主さんのご好意も踏まえて、自分たちが選ばなければならない状況になったということです)、土地が広く角地で周囲のお宅とあまり接近していない現在の土地を選ばせていただきました。こちらの都合で契約を破棄することになったので、近所の土地に対しては違約金を支払いました。その土地もすぐに別の買い手が見つかり、新築のお宅ができましたが。ということで、2006年の2月途中から、私たちはこれもすぐ近所の借家を見つけて仮住まいをし、シンケンさんが工務店となって、現在のエコハウスを建てました。そして、約8ヶ月を経て、太陽光発電パネル、OMソーラー、雨水タンク、コンポストボックスなどを備えたこのエコハウスが完成しました。その建築過程については、こちらをご覧下さい。エコハウスの建築過程さて、このエコハウスに2006年10月なかばに入居し、そこからの太陽光発電量と電力使用量及びそれぞれの料金の推移(2006年11月~2010年2月)が、次の表です。太陽光発電は、前の家は屋根にあったのですが、OMソーラーとの関係で庭と車庫の屋根に設置してあります。新しいパネルは、変換性能がよくなったので、以前のパネルより少し面積が少なく済んだと説明を受けました。その記事はこちら。なお、この記事にある太陽光発電量、電力消費量は、自家消費分を含んでおり、系統連系により九電と余剰電力分などを売買して融通しあう売電量・電気使用量よりも月に数十kWhずつ多くなっています。で、集計結果をみると、どちらも同じ京セラ製なのですが、前の家のものと比べて、現在の新しい太陽光パネルの発電量は明らかに落ちています。前の家についていたパネルは、家主さんが引き取って新しい家の屋根につけており、いまも元気に発電してくれているそうなので、ムダになったわけではありませんが、どうみても新しいパネルの方の元気がないわけです。以前どこか故障ではないかと調べてもらったのですが、そうではないということでした。その原因をさぐった記事を書いたこともありますが、結果として前の家より72kWh落ち込む形で、現在もその状態が続いているというわけです。電気使用量は、前の家と比較して27kWh少なくなっており、その分OMソーラーの効果はあったといえますが、発電の落ち込みが激しく、結果的に月々の売買電の格差は268-188=80kWhから241-115=127kWhに広がってしまいました。しかし、前の家のときには、太陽光発電の売電は、電気使用(購入)料金と比較して、月平均5.30円/kWhも安く買い叩かれていました。特に2005年4月~6月は、大きく売電量が電気使用量(購入量)を上回っていたのに、売電料金が不当と思われるほど低く抑えられて、料金では結局マイナスになっています。(実際にこんなに買い叩かれたのか、本当にこの数値で正しいのか心配になってきました。九電に問い合わせるなどして、調べてみたいと思います。)2006年以降、電気料金の方は、ずっと太陽光の売電料金が電気使用料金を上回り、2008年4月からは29円/kWh、2009年12月からは48円/kWhになりました。とにかく、以前九電相手にこちらが損した分を、現在取り戻して来た形で、料金的には改善しています。以前の太陽光発電パネルだったら、現在の料金制度だと相当なプラスになっているなあと思いつつ、しかし現在の状況でも、この48円/kWhで九電などが買い取るという固定価格買取制度(フィード・イン・タリフ)が続いていくとプラスになっていきそうです。ただし、これからずっと続くというのではなく、今後いろいろな条件があるようですが、そのことについては、また日を改めて書きます。ずいぶんと長文になってしまいましたが、これで今回の太陽光売電と電気使用の集計結果の記事を終わります。ガスや水道、ガソリンの集計結果と分析については、のちほどアップします。なお、前回の記事の結果で、一般廃棄物(もやせるごみ)の量は、2007年~2009年のいずれも120.3kgになっています。これはきちんと継続的にごみの量をはかりはじめたのが2009年2月からで、それ以前のデータが断片的にしか存在していないということで、いずれの年度も2009年2月~2010年1月のデータを採用したことによるものです。それでは。
2010.02.26
コメント(2)
長らく、の看板をかけてきましたが、この3年ほどのデータを集計しなおした結果、次のように改めることとしました。つまり、データを整理、集計した結果、わが家の二酸化炭素排出量が日本の平均家庭の約4割ではなく、約55%だったということです。なんと15%もさばを読んでいた、ということで、「製紙メーカー各社による再生紙偽装」「日立の電気冷蔵庫エコ偽装」「トヨタプリウスリコール隠蔽問題」に続く「エコ偽装」問題をひきおこしてしまったことに深くお詫び申し上げます。これはひとえに私の不徳のいたすところというか、この間データをずーっとためこんで集計していなかったという私のずぼらさに起因しております。hiro 0503さんのリクエストもあり、この機会にやはりきちんとまとめよう、ということでようやく整理してみました。で、2007年から3年間について、あらためて作成した環境家計簿がこれです。ということで、3年間を平均して平均家庭の約55%というのが真相だったということになります。しかも、年々少しずつ排出量が増加しています。それぞれの細かいデータとその分析は、おいおいアップしていきますが、とにかく今日のところは、謝罪とバナーのはりかえをおこなっておきます。トヨタの会長さん(失礼。社長さんでした)のように、米国議会の公聴会に呼ばれてみたいなという気もしますが、そこまで問題にしてはくれないでしょうね。そうそう、名刺も作り直さなくっちゃ。とりあえず汚名返上、名誉挽回、心機一転(?)、おそらく2050年の日本の国家目標になるであろう二酸化炭素50%削減を、今年のわが家の目標として掲げたいと思います。それでは。
2010.02.25
コメント(0)
このブログを熟読してくださった(恐縮です)hiro 0503さんから、2つほどご質問がありました。せっかくですので、ブログの記事として掲載したいと思います。Q1: OMソーラーのシステムを稼動するのにどれくらい電気料はかかるのでしょうか?OMソーラー協会『OMソーラーを勉強する本。』p.156に、Q&Aで「OMソーラーシステムのランニングコスト」が掲載されています。それによると、「OMソーラーの運転自体にかかるランニングコストは、ハンドリングボックスと貯湯槽の電気代です。規格によって異なりますが、仮によく使われる100Wタイプとすれば100W×8時間(1日の稼働時間)×30日で月の消費電力がわかります。」として、以下の例が出ています。(例)1日8時間の運転/電気代:25円/kWhの場合・1日当たりのハンドリングボックス(ファンの稼動)のランニングコストは、20円です。・1日当たりの貯湯槽(ポンプの稼動)のランニングコストは、20円です。→したがって、《40円×30日=1200円/1ヶ月》となります。わが家は、22時~8時を夜間料金割引に設定しており、各月により昼夜間の割合などで微妙に料金が変わってきますが、電気使用料金を使用量で割ってみると、各月とも1kWh約20円で、ほとんど差はありません。したがって、「1日8時間の運転/電気代:20円/kWh」として計算すると、さきほどの25円/kWhの8割ということになるので、月1000円前後ということになるでしょうか。なお、ネットサーチしてみると、京都のOMソーラーハウスのメーカーさんのサイトにも、Q&Aのページがあり、次のように書いてありました。Q11.OMソーラーを動かすのに、電気代はどれくらいかかりますか?A.100ワットの電球1個分ほどの電気代がかかります。毎日10時間運転するとして、1日25円ぐらい、月の電気代は1000円に満たない程度。システムを太陽電池で動かせる自立運転タイプもあるので、この場合は電気代もかかりません。また自立運転タイプは災害時に電気が止まってもOMを働かせられる利点もあります。結局、ハンドリングボックスも貯湯槽も1kWh弱の消費量ということになります。宮崎でしたら、鹿児島よりも晴天率が高いですし、外気温が5℃を超えれば室温は20℃近くなるので、着るものでウォームビズに心がけるなどすれば、冬でも暖房のいらない日が多いのではないかと思います。ということは、やはり電気代は相当の節約になると思います。わが家は、雨水が足りなくなったら自動的に上水道から水を補給する雨水タンクを設置しており、晴天が続いている時には、ときどきポンプが作動してタンクに水を補給してやったりしているので、それも電力を消費していると思います。あと、玄関やトイレにはセンサーがついていて、人が近づくと自動的に点灯するシステムなどで、これも恒常的に電気を少し食っています。あとは電気冷蔵庫などの家電製品の待機電力ということになります。夏休みに家を空けたときには6~7kWh、冬休みでは4~5kWhになっています。暑い時の電気冷蔵庫や晴天が続いた時の雨水タンクが電気消費量に影響していると推測できますが、それ以上はわかりません。それから、OMソーラーは、冬はいいのですが、夏、昼の暖かい空気をハンドリングボックス内に取り込んでしまう(家の中にまでは入ってきませんが)欠点があります。そこで、OMソーラーのハンドリングボックスを開発した友伸平さんという方が、「環境創機」という会社を立ち上げ、その点を改善した新しいソーラーシステム「そよ風」を販売しています。わが家の設計施工をしてくださったシンケンスタイルも最近はこちらを採用しており、女優・ナチュラリストの高樹沙耶さんのお宅もこの「そよ風」になっています。寒い地域は別として、夏の暑さが問題になる南日本の方ではこのシステムの方がよいと私も思っています。我が家はいまさら換えられませんが。Q2: 九州電力との、電気代の設定?契約?はどんな感じにしているのですか?日中の電気料、深夜電力・その間の電気代それぞれに違いますよね。やはり工夫をされているのですか?まず、太陽光発電と電気使用との関係ですが、これはわが家だけでなく、どこもそうですが、「系統連系」というシステムになっています。昼間に太陽光で発電した分のうち、自家消費をした残りの余剰電力を九電に売り、逆に雨の日や夜などに発生するたりない電力を九電から買うという形で電気を融通するシステムです。したがって、正確にいうと消費量-発電量ではなく、太陽光発電してそれを自家消費した分を差し引いた使用量(購入量)-売電量です。ただ、消費からも発電からも同じ量だけ差し引かれて、購入量(電気使用量)と売電量になる、つまり消費量-自家消費量=購入量、発電量-自家消費量=売電量ということになるので、結果としては消費量-発電量=購入量-売電量ということになります。ただ、購入料金と売電料金は異なり、売電料金の方が高い(購入料金約20円/1kWhに対して、2009年11月の固定価格買取制(フィード・イン・タリフ)実施前で29円/1kWh、実施後は48円/kWh)ので、この買取部分が、総発電量なのか、余剰電力分(売電量)でかわってくることになります。ドイツなどでは、総発電量すべて高く買い取る料金システムになっていますが、日本では余剰電力分が売電量として計算されています。それでも、1kWh当たり28円の差がありますので、月々の太陽光発電量が電気使用量(購入量)の半分程度あれば、売電料金の方が高くなることになります。現在、ガス会社がガスで(その中に含まれる水素を取り出して)発電する家庭用燃料電池で発電した電気も電力会社に売ればさらにお得です、とキャンペーンを繰り広げてますね。それから先ほど書きましたが、わが家は22時~8時を夜間料金割引に設定しており、その分が若干安くなっています。電気使用料金を使用量で割ってみると、だいたい各月とも1kWh約20円で、ほとんど差はありません。うまくお答えできたかわかりませんが、本日のところはこんな回答ということにしておきます。わからないところ、おかしなところがあれば、また指摘してください。
2010.02.23
コメント(1)
2週間ほど前、高校訪問に行く際に名刺を切らしてしまったので、新しく自分で名刺を作ることにしました。どうせ作るなら、ブログの宣伝もしようと思い、この「エコハウスにようこそ」のURLとエコハウスのバナーを入れた名刺を作りました。なかなかカラフルな名刺ができました。バナーには、「わが家は、OMソーラー、太陽光発電、雨水タンク、コンポストボックス等を備え、二酸化炭素排出量を日本の平均家庭の約4割に抑えたエコハウスです。」という宣伝文句が入っています。この名刺に入っているバナーをブログに貼るのを忘れてましたので、ブログの一番上の部分に貼っておきます。
2009.02.07
コメント(0)
昨年出した年賀状に記したグラフとメッセージを、このブログに掲載し忘れていたので、1年遅れですが、ここに掲載します。私のエコハウスは2006年10月に完成したので、現在約2年3ヶ月ぐらいたったところです。なお、このグラフは、以前このブログに掲載したグラフの数値を計算しなおし、変更を加えたものです。今年は太陽光発電への補助が復活するということだし、エコハウスに住む仲間が増えるとうれしいです。
2009.01.06
コメント(0)
以前、「アプローチから玄関まで」を紹介しましたが、今日は1階部分を紹介します。今の状況は、大掃除でもしないとちょっとお見せできないので、すべて新築当時の画像です。玄関の床はテラコッタで、左に靴箱があります。正面突当りは階段になっています。お客様には、こちらから入ってもらいます。横を向くと納戸があり、そこから家族は、かばんや帽子などを置いて、出入りする予定になっていました。納戸の向こう側が台所になっているので、買ってきた野菜などを冷蔵庫に運ぶのにも最短距離で行ける構造になっています。しかし最近は、納戸にあまりに物が乱雑に置いてあり、正面玄関から入ることが多いですが。壁には、太陽光発電の室内装置(エコノナビット以外)が並んでいます。玄関を入って、1階を見通したところです。右側に階段、左側に本棚が見えます。本棚のところは、当初机にする予定でしたが、本が多いので、本棚をたくさん作るということになりました。突当りにはトイレが見えます。トイレも一風変わっていますが、これはまた別の機会に紹介します。さらに数メートル進んだところです。右側にはデッキ、左側は台所です。現在、この地点にテーブルが置いてあり、食事をとっています。また、お客様を迎えるときもほかに適当な場所がないので、ここで接待しています。つまり、リビング兼ダイニング兼応接間です。応接間にするときには、ある秘密がありますが、これもまたの機会に。デッキから台所の方を見たところです。台所は、シンケンの標準では、後ろを向くのではなく、みんなの顔を見ながら、料理をつくれるようにということで、アイランド型になっており、中の島部分にシンクがあるのですが、前を向いたり振り返ったりということで忙しいのではないか、横移動の方が楽ではないか、ということで、シンクとコンロは同じ窓の方向を向いています。アイランド部分は、食器を並べたり、みんなで調理するときのために使えるのですが、今は物置になっています。客が来るときだけ、きれいに片付きます。壁には、インターホンの受話器の上にOMソーラーの操作(表示)盤が見えます。ここで、棟温、室温、外気温を確認したり、ソーラーや涼風などの選択を行います。さらに進んで、現在ピアノが置いてあるところから、振り返って玄関の方を逆に見た画像です。先にはベランダがあり、その先の庭に菜園と太陽光パネルがあります。最後に、わりと広いですが、家と庭との関係でちょっと変わった形をしたデッキです。ここには、大きなペアガラスのサッシが入っています。また、その外側には、いらないときは収納できる雨戸と網戸もあります。今日はここまで。
2007.08.27
コメント(0)
「エコハウスにようこそ」というタイトルなのに、わが家の画像をほとんど紹介していないのに気づきました。ということで、少しづつですが、紹介していこうと思います。東に桜島を望む錦江湾に面した鹿児島市は、北から西にかけて山に囲まれた天然の要害となっています。島津氏が、盛んに種子屋久、トカラ、奄美、琉球などの南西諸島を経由して、遠く中国と交易を行いつつ、背後を山に守られたこの地を拠点にし、のちに鶴丸城を築いたのもさもありなん、という地勢をしています。そのため、鹿児島市は平地が少なく、戦後丘の上にたくさんの団地が築かれました。その一方で、この団地を作る際に出た土砂で海岸部を埋め立てて、陸地を広げていきました。この話はまた、機会を改めてゆっくりとしたいと思います。わが家は、その団地の一つに向かう急な坂をのぼっていく途中の傾斜地に建っています。わが家に歩いてたどり着くためには、けっこう体力がいります。私は毎日鍛えているから、山登りも苦になりませんが、2ヶ月ほど前にわが家に招待したゼミ生たちも、息を切らしてのぼっていました。その代わり、3階からは鹿児島市を一望する天守閣の眺めが楽しめます。傾斜地にあるため、道路から玄関までのアプローチも坂をのぼる形になります。当初、バリアフリーも考えて、アプローチはスロープにしたかったのですが、傾斜がきついということで、石段ということになりました。カーポートと掘り車庫にはさまれた石段の両側の地面には、スギゴケをベースに、セイヨウイワナンテンやツワブキなどが配され、ドウダンツツジやマンサク、ブルーベリー、ヒューガミズキなどの低木やシマトネリコ、ヤマボウシなどの落葉小高木が立ち並んでいます。このアプローチをのぼりきると、やや濃い茶色(ウォルナットブラウン)をしたデッキになっている玄関があります。こげ茶色(ココナッツブラウン)の外壁は、屋根材のコロニアルです。(この写真は、新築時、ドアを開いたところです。)玄関の正面には、ボダイジュ(菩提樹)やゲッケイジュ(月桂樹)、ヒメシャラなどが植わっています。道路の方を見返すとカーポートの屋根に太陽光発電のパネルが乗っているのが見えます。(こちらは今朝(8月2日)、雨が降り出している中で撮った写真です。)ウサギ台風は、鹿児島からは少し東にそれて、宮崎の東の海上を進むようです。そのため、現在わが家では、雨がわりと静かに降っている状態です。今回はこの辺で。
2007.08.01
コメント(2)
つづいて、西から東にかけての家の外観を掲載します。西側北西側北側北東側東側どうでしょうか? どの方角にも木があります。つまり庭があるのです。敷地と家とが斜めにずれているということは、四方に余白が生まれ、そこが庭になるということなのです。この画像を見ただけでは、ちょっとわかりにくいかなあと思いつつ、話を進めますが、家が敷地と平行ではない、敷地と家が斜めになっている、ということはこういう効果があるのです。太陽との関係だけでなく、この効果をはじめ、シンケンの家が曲がって建っているのは、多くの理由・思いがこめられているのです。シンケンの迫社長は、『「あたり前の家」がなぜつくれないのか』で、こう語っています。「私が家づくりのなかで大事にしているのは『自然』です。太陽、空、風、樹木といった、自然を家のなかに取り込むことが大切なのです。そのためには庭も含めた外構がとても大切です。カーポートやアプローチ、デッキなどと植木をうまく絡めて計画しなければいけません。庭も家の一部なのです。・・・そのためには敷地一杯に家を建てずに、敷地に余白をつくることが大切です。現在、ほとんどの家が敷地と平行に建っています。そうしたことを前提にせず、日照や通風、植栽、隣家との目線、景観、屋根の集熱効率などを勘案しながら、馴染みのよい配置計画を行います。 たとえば、敷地に対して斜めに振って家を建てて、空いた敷地を庭にしていく。そして、そこにつながる部屋に設ける窓の位置などを工夫して庭との間に奥行きを産む。同時に隣家と窓の位置が重ならないようにして視線をそらす、こうした配慮も大切です。」(058~059ページ)日照や通風、植栽、隣家との目線、景観、屋根の集熱効率、これらを配慮した方角を考えた家。環境省のエコハウスの条件でも「在来種による四囲緑化」はあがっていたけれど、そこにはうたわれていないことまで考えられた設計がなされているのです。高樹さんのエコハウスは、隣家との目線はほとんど関係ないと思うけど、日照や通風、植栽、景観、屋根の集熱効率などを配慮して、方角も決められていると思います。
2007.06.27
コメント(1)
家の画像を見たら、実際とは大きく違うところがあるのに気づいたので、連続投稿します。南東側にある庭には、全面に家庭菜園があるように画像上はなっていますが、実際には家庭菜園は庭の半分だけで、画像の手前、家から遠い方の半分は太陽光パネルになっています。庭だけでは足りないので、左側に見えるガレージの屋根にもパネルを乗せて、3kWhの発電能力にしています。OMソーラーでは屋根は、集熱する役割をもっているということ、また太陽光パネルの重量負担の問題もあり、無理しない方がいい、ということで、涙を呑んで庭におくことにしました。とはいえ、現在でも家庭菜園の方は有効に利用できていません。ようやく、ミニトマトを一部収穫、ナスももう少し、というところまで来ましたが、今のところ、それがやっと。家庭菜園は、ちょうどいい広さでした。菜園の向こう側に見える太陽光発電パネル(冬の画像です)庭とガレージの屋根に設置された太陽光発電パネル
2007.06.27
コメント(0)
さすがに梅雨で、今朝も雨。JR指宿枕崎線も谷山-指宿間でまたも運行停止。しかし、全国の天気を眺めると、今雨が降っているのは、鹿児島・宮崎の九州南部だけ。もう九州南部はいいから、他の水不足になりそうな困っているところに雨が降ればいいのに、と思いながらも、自然には逆らえません。3階の窓を開けていたら、雨が入ってきたことを前回書き込みましたが、やはり締め切っていると、湿度が高くなって寝苦しい。シンケンの家は、OMソーラーで、高気密・高断熱になっており、いつもはむしろ乾燥気味なのですが、この時期は湿度が高いです。ということで、除湿のため、エアコンをはじめて使ってしまいました。さて、前回話した家の方角の件です。シンケンの家は、道路や敷地に沿って建っておらず、曲がっている、一軒だけ違う方向を向いている、ということで有名です。どうして曲がって建っているの? 斜めを向いているの? と私もよく訊かれます。では、どういう方向、方角に合わせているのでしょうか? シンケンの家は、南東と南西に大きなサッシや窓を設け、冬は、朝日を南東側に大きく開いたサッシで出迎え、夕方日が沈むまで、家の中いっぱいに日が差し込むように設計されています。しかも、夏は太陽が大きく弧を描き、東南東から真上近くを通って北北東に移動するので、その日は家にできるだけ入らないように、夕日も直接家に差し込んで来ないような方角に向いています。わが家の外観を太陽とともに移動して、南東側、南側、南西側の順に示します。なお、1階南側部分が白くなっていますが、ここも他の外壁と同じく屋根材のコロニアルを使ったので、実際はこの部分もこげ茶色になっています。南東側南側南西側一応、今日は、太陽から見た外観ということで、南東から南西にかけて大きく開き、太陽が差し込むようになっているけど、夏は西日を避けるようになっていることだけ、示しておきます。(他の方角や内観は、また後ほど)
2007.06.27
コメント(0)
見ましたか?6月24日(日)夜11:25~11:55放送の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~じつは昨夜(6月23日夜)もキャンドルナイトできませんでした。I先生がわざわざ自宅の庭に生えている山椒の木を掘り返し、私に庭に移植してくれるということで、夜8時ごろ暗い中をマイカーの後ろに積んで運んできてくれたこともあり、キャンドルナイトはお流れになったのです。苦労して掘っただけでなく、車に乗せてみたら後に長く出すぎていたので、実のついた枝を切り落として、なんとか乗せて走れる長さにして、もってきてくれました。土もシラスはよくないからと、山椒の木が植わっていたところの土を持ってきてくれ、山椒の木のまわりに埋めました。しかも切った実のついた枝をもってくるのを忘れたということで、もう一度引き返してわざわざもってきていただくことまでしました。おそらく一日がかりの仕事だったと思われます。いただいた山椒の木(葉)は、ものすごくいい香りがします。で、今夜(24日の夜)、ようやくキャンドルナイトしましたが、しかし夜中に上記の「素敵な宇宙船地球号」、つづいて「ドキュメント07」の「ネットカフェ難民2」を見てしまい、その後も寝つけずにいます。「ネットカフェ難民2」では、家を持たず、仕事にもたまにしかつけず、ついた仕事でもピンハネされている実情を見せられ、この社会の不条理さに暗澹たる気持ちにさせられ、「エコハウスなんて何ゼイタク言ってるんだ?」と思う気持ちにもなりました。が、格差社会、ワーキングプア、ホームレス、ネットカフェ難民などの諸問題についても、それはそれとして解決するために、微力ながら協力していくとして、ここでは「素敵な宇宙船地球号」の感想を少し。高樹さんのエコハウスは、少しゼイタクすぎますね、一般庶民ではとても手の届かない金額がかかっているでしょう。ま、同じかけるなら、けばけばしい豪邸や六本木ヒルズのマンションよりは、だんぜんいいけど。基礎のコンクリートの大切さはそのとおり。冬の蓄熱、夏の蓄冷というOMに欠かせない部分です。岐阜で、シロアリに食い荒らされて、裁判になっているOMソーラーの欠陥住宅も、基礎の部分(それに屋根の取り付け部分も)という一番大事なところ(それ以外も)で、手抜きがおこなわれていたのが原因で、ひどいことになったのだ、と裁判の原告の方のホームページを読んで知りました。OMソーラーだからよいのではなく、どんな家になるかは、施工する工務店によって大きくちがうのです。同時に、OMソーラー協会は、加盟する工務店がすることにもやはり責任を持つべきだし、被害を受けた方の損害を償うのは公害問題などと同じく当たり前のこと。ネットなどで知りうる限りの情報をもとにした個人的な意見ですが、協会の姿勢も変えていただかなくては困ると思っています。それから、テレビ画面で放映された冬は屋根で集熱した暖気を取り込み、夏はそのまま逃がすシンプルなシステムは、「OM」ではなく「そよ風」ですね。理屈の上では、夏はハンドリングボックスに一度取り込んでから外に排出するOMより、そのまま逃がしてしまうそよ風の方が、どう考えても涼しそうです。少なくとも3階のハンドリングボックスのそばでは、相当ちがうでしょう。ただ、いまのところは、うちでも「涼風」にしていると、1階の床の吹き出し口から、かなりひんやりした冷気が出てくるので、OMでも3階に上がらない限り不便には感じていません。3階は、南東と北西に向いている窓を両方開けておくと、風がよく通ります。ただし、今夜「素敵な宇宙船地球号」の番組を見ている途中に、急に風雨が強くなり、北西の窓から相当雨が吹き込んでしまいました。やはり自然の変化には、機敏に対応しないとだめですね。それから屋根についているトップライトについて、夜、星を眺めながら眠れる、と紹介されていたけど、うちでは星はあまり見えません。高樹さんの家でよく見えるとすれば、広大な自然の中に建っていて、じゃまな光がないからでしょうか? うらやましいですね。最後に、高樹さんのとなりで終始微笑んでいたシンケンの迫社長について。あの社長は、シンケンで家を建てる際、かならず現地を訪れ、方角やまわりの環境をみて、施主である私たちと話しながら、その場で基本設計の概要を決めていくのです。そして、シンケンの家は、必ずある方向に向いています。高樹さんの家も例外ではないでしょう。そのことを話し出すと長くなります。もうなんと4時になってしまったので、今日はこの辺で。
2007.06.24
コメント(0)
私の家を建てたシンケン(sinkenstyle)から、はがきが届きました。2007年6月24日(日)夜11:25~11:55の「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日系列)は、「高樹沙耶の・・・MYエコハウス」~女優が挑んだ“地球への恩返し”~ 女優・ナチュラリストの高樹沙耶さんの住まいとシンケンの家づくりが紹介されるそうです。そこで、ネットを確認してみると、下のサイトにその紹介がありました。番組の予告編もテレビ朝日「素敵な宇宙船地球号」のサイトから見ることができます。ぜひご覧ください。シンケンスタイル高樹沙耶の世界素敵な宇宙船地球号
2007.06.23
コメント(0)
今日は、いよいよ夏至、キャンドルナイトですね。あいにくの天気だけど、今晩から3日間、でんきを消して、静かでスローな夜をすごしましょう。といいながら、私は今晩はちょっと電気消すのは無理なので、明日あさって約束果たします。ところで、キャンドルナイトを記念して?、エコハウスの建築過程をレトロな雰囲気のスライドショーにしてみました。この楽天ブログは、「セキュリティ対策強化のため」?、HTMLの中に使えないタグがあって、うまく掲載できなかったので、別サイトを作り、そこに掲載しました。興味と時間のある人はクリックしてみてください。エコハウスの建築過程
2007.06.22
コメント(4)
環境省のウェブサイトのひとつに「環のくらし」があります。今回、それをじっくり読ませてもらいました。それで、クールビズ2007やら、ブラックイルミネーション2007のバナーなども貼らせていただいたわけです。環境省に対しては、水俣病患者認定問題では怒り心頭ですが、地球温暖化問題では、もっとぜひともがんばれと声援を送り、尻をもっとたたいていきたい(ともにがんばりたい)心境です。さて、環境省では、「増え続ける家庭部門からの二酸化炭素排出量の削減を目指し、平成14年から、これまでの「大量生産・大量消費・大量廃棄の生活」に代わる、「持続可能な簡素で質を重視する循環型生活」を「環のくらし」と名付け、ライフスタイルの変革を呼び掛けて」きたそうです。そして、「環のくらし応援団」をつくっているわけですが、中には当然と思われるメンバーもいますが、「モーニング娘。」もそのメンバーの一員になっているのです。知らなかった。そして、一番目を惹いたのが、さかなくん、鳥くん、琉球さんごくんのトリオ。なんと、『環境省・環のくらし応援団 さかなクン、♪鳥くん、琉球サンゴくんの地球の環!!』(大型本)まで出してくれちゃっています。買おうかな? どうしよう? 迷っています。さて、この「環のくらし」ウェブサイトの「環のくらしを楽しもう!」に「小林さんのエコハウス紹介」があります。「環境省職員である小林さんのお家は、技術的に可能な環境対策はすべてやってみよう、をスローガンに建てられたエコハウスです。30項目以上に及ぶ環境対策を一度に導入し、建て替え前と比較して、3割以上のCO2排出削減を成し遂げています。 究極の目標は、エコハウスを当たり前の存在にすること。外観からは想像できないほど多数の環境対策が盛り込まれた、小林さんのエコハウスをご紹介します。」と、次のように紹介されています。「主な環境対策の目的」として、あげられているのは5つ。1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐ3.化学物質による汚染を減らす4.水の循環を助ける5.近隣の環境になじませるそして、これを実現するために、「30を超える対策」を導入しているそうです。わが家もいろいろと対策を施していますが、どうも数では負けています。いったいどんな対策が導入されているのでしょうか?1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす(1)古家の分別解体(2)ムク材・鋼材等の活用(3)長寿命の高強度基礎コンクリ(4)外壁内換気など2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐA.自然エネルギー利用など(5)太陽光発電(6)太陽熱・床暖房(7)地下室等冷気利用(8)風力発電(9)薪ストーブ(10)間伐ムク床材など(炭素貯蔵)利用B.省エネ(11)壁・屋根下高断熱(12)複層ガラス・枠断熱サッシ・断熱ドア(13)液晶テレビ等節電家電(14)調光装置(15)インバーター照明(16)ガスヒートポンプ(17)南壁面緑化など3.化学物質による汚染を減らす(18)ノンホルム接着剤(19)天然防蟻剤(20)植物油木材表面保護(21)低ホルム級集成材(22)ノンフロン冷蔵庫4.水の循環を助ける(23)雨水利用(24)ふろ排水等の処理水(中水)活用(25)透水性舗装(26)節水型家電5.近隣の環境になじませる(27)基礎掘削工事の頑健化(28)在来種による四囲緑化(29)各種器機の減音対策備考:取れなかった環境対策 高気密住宅用熱交換型換気扇、消滅型生ごみ処理機、多機能ヒートポンプ、エコアイス等深夜電力利用器機、合併処理浄化槽、屋上緑化などこのうち、わが家も導入しているもの1.家を長持ちさせ、解体時の廃棄物を減らす(2)ムク材・鋼材等の活用(3)長寿命の高強度基礎コンクリ(4)外壁内換気など2.地球温暖化等の大気汚染を防ぐA.自然エネルギー利用など(5)太陽光発電(6)太陽熱・床暖房(7)地下室等冷気利用(10)間伐ムク床材など(炭素貯蔵)利用B.省エネ(11)壁・屋根下高断熱(12)複層ガラス・枠断熱サッシ・断熱ドア(13)液晶テレビ等節電家電(15)インバーター照明3.化学物質による汚染を減らす(18)ノンホルム接着剤(19)天然防蟻剤(20)植物油木材表面保護(21)低ホルム級集成材(22)ノンフロン冷蔵庫4.水の循環を助ける(23)雨水利用(24)ふろ排水等の処理水(中水)活用(25)透水性舗装5.近隣の環境になじませる(26)節水型家電(27)基礎掘削工事の頑健化(28)在来種による四囲緑化ちょっと微妙なものもあります。(7)地下室等冷気利用となっていますが、わが家には地下室はありません。以前、バタヤンさんの紹介してくれた地中熱、地熱の利用ということになりますか。しかし、わが家では、夏の夜中から朝方の冷気を取り込んでいるということで、冷気利用は○としました。(25)透水性舗装も、舗装部分は細かく区切られ、雨水は道路に流れず、自宅敷地に浸み込むので、OKと考えます。ということで、上記のものについては、わが家でも導入してるということで間違いはないと思います。とすると、小林さんのエコハウスに導入され、わがエコハウスに導入されていないものは、(1)古家の分別解体(8)風力発電(9)薪ストーブ(14)調光装置(16)ガスヒートポンプ(17)南壁面緑化など(29)各種器機の減音対策ということになります。(1)古家の分別解体はもうどうにもなりませんが、あとは何とかなるかな?(8)風力発電や(9)薪ストーブは新築時だいぶ検討したけれど、予算等の問題で断念したものです。予算に余裕ができればこれからでも挑戦してみたいと思っているのですが、果たしてそんな余裕ができるのでしょうか? つらいところです。実際の発電量はたいへん小さいけど、環境教育用と割り切って、学校教材用のようなミニミニ風力発電を購入する手はありますが。(14)調光装置についても、電力の節約になるのはわかっていますが、先立つものが。これもふところ具合しだいですね。(16)ガスヒートポンプは、すでに電気式エアコンを購入してしまったので、すぐにはちょっと無理ですね。できる限りエアコンを使用しないことで対応します。(17)南壁面緑化などは、構造上、立ち木などにより日光遮断で代替するということにします。(29)各種器機の減音対策、ん~、これはどうですかね。騒音は出さないように気をつけるということで。さて、小林さんちも取れなかった環境対策はというと、高気密住宅用熱交換型換気扇、消滅型生ごみ処理機、多機能ヒートポンプ、エコアイス等深夜電力利用器機、合併処理浄化槽、屋上緑化などここまで書いてきて疲れてきたので、すべては検討しないけど、このうち、消滅型生ごみ処理機、電気使うし本当に環境にいいの? これは家庭菜園とセットということで、ひきちガーデンサービス製わが家の3段切り返し式木製コンポスト・ボックスの方が明らかにいい、と信じています。他にも、ここになくてあげておきたい環境対策もあるのだけれど、今日はここまで。
2007.06.16
コメント(1)
5月分(4月25日~5月27日 日数33日)の太陽光売電量が220kWh、電気使用量が234kWhだったことは前に書きましたが、実際の太陽光発電量と電力消費量がどうだったかを調べてみました。下の表及びグラフのように、合計で太陽光発電量が322kWh、電力消費量が346kWhだったので、発電量と売電量との差が102kWh、電力消費量と九電から購入した電気使用量の差が112kWhでした。売電量と使用量の差が14kWh、発電量と消費量との差が22kWhとなっていて、その違いの原因はよくわかりませんが、約100kWhが相殺され、1日平均で、10kWh弱の発電、10kWh強の消費ということになっています。天気は、晴れの日が25日、くもりが6日、雨が2日(Yahoo天気情報による)で、太陽光発電にとっては有利な条件でした。最近鳴りを潜めていた桜島が再びよく爆発するようになり、中国からやってくる黄砂とあわせて、よく灰が積もるようになりました。自慢の広いデッキは汚れたままにしていて、歩けない状態になっていましたが、今朝一生懸命拭き掃除をしてきれいにしました。太陽光パネルもよく灰が積もりましたが、これについては、朝灰が積もっているのを見つけると、すばやく水で洗い流してきたので、太陽光発電量にそれほどマイナスにはなっていないはずだと思っています。 つまり、5月は好天に恵まれ、太陽光発電量は最高に近い状態で、これ以上伸びる要素もないので、やはり省エネ、ネガワットで、消費電力をいかに抑えるか、1日1kWh削減すれば、発電量が消費量を上回り、したがって売電量も購入量を上回ることになるので、とりあえずその努力をしたい、と思っています。昨夜も夜更かししてしまったので、できるだけ早寝して、太陽とともに時間を過ごすよう、気をつけたいと思います。ちょうど、いいイベントもあります。もうすぐ夏至がきますが、今年も6月22日~24日の20:00~22:00に、いっせいに照明を消し、ろうそくの火で過ごそうという「100万人のキャンドルナイト2007」が開かれます。辻信一や立松和平、加藤登紀子、忌野清志郎、永六輔、オノ・ヨーコらが呼びかけ人となって、次のように呼びかけています。私たちは100万人のキャンドルナイトを呼びかけます。2007年の夏至の日、6月22~24日夜、8時から10時の2時間、みんなでいっせいにでんきを消しましょう。ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。ある人は省エネを、ある人は平和を、ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、文明のもっと大きな可能性を発見するプロセスであると私たちは考えます。一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、ただ2時間、でんきを消すことで、ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を地球上にひろげていきませんか。わが家でも、このイベントに参加して、静かでスローな夜を過ごしたいと思います。
2007.06.09
コメント(0)
先日、平成19年5月分(4月25日~5月27日(日数33日))の九電の「購入電力量確認票(太陽光)」と「電気ご使用量のお知らせ」が入っていました。「購入電力量確認票(太陽光)」は、わが家からいえば、太陽光売電量とその料金を示したものです。太陽光売電料金が4691円、電気使用料金が4363円と、この家を建ててはじめて、売電料金が購入料金を上回りました。季節が進むにつれて、売電額が増えていき、ようやく購入料金、すなわち電気使用料金を上回ることになったのです。晴れた日が多くなってきたことは間違いないのですが、太陽光パネルの効率が上がった可能性があるかもしれないとも思いますが、これはもう少しデータを取り続けてみてみたいと思います。なお、金額の上では上回ったのですが、実際の電力では、太陽光売電量が220kWh、電気使用量が234kWhと、残念ながらまだ届いていません。夜間料金割引を選択したのですが、この夜間料金が安くなっていることが、売電額が上回ったことの一つの理由でしょう。6月は梅雨に入るので期待薄ですが、がんばってみたいと思います。
2007.06.03
コメント(0)
いやあ、ごぶさたしてました。「まだ雪が降ったままだ」とかいろいろといわれて、まわりからさんざん催促を受けながら、更新してきませんでしたが、ようやく約4ヶ月ぶりに書き込みます。この間、いろいろとあったけど、ぼちぼちと書いていくとして、今日はコンポスト・ボックスの話題。3月に、ひきちガーデンサービスにお願いして、コンポスト・ボックスを注文しました。ひきちさんのサイトには、こう書いてあります。「生ゴミは捨てればただのゴミ、でもちょっと手を加えれば、あなたのお庭や畑を豊かにする宝の土に変身します。また、生活を通して、お子さんの環境教育にも役立ちます。このコンポストは、電気も使わなければ、特別な基材(EM菌など)も必要としません。ランニングコスト(維持費)がかからない点でもすぐれています。使い方は、生ゴミに乾いた土をまぶすだけ。分解はその土地にもともといる好気性細菌にって行なわれます。この木製コンポスト・ボックスは、切り返しによる水分調整がしやすく、庭の美観を損ねない美しくシンプルなデザインになっています。」生ゴミを入れて土をまぶしながら、ひとつのボックスがいっぱいになったら、次のボックスに移してやることで切り返しができ、全部で3つボックスがあるので、都合2回切り返してやればコンポストができ上がり、しかも木でできていて庭においても美観を損ねない、というのが気に入りました。家を作ったときの木材が余っていたので、「それを使って自分で作ってみたら」と妻にいわれましたが、とてもそうした工具も時間も技術も気力もないので、材料を送ってもらい、最後の組み立てだけを自分でしました。といっても、組み立てだけで4,5時間かかりましたし、すでに自然塗料が塗ってあったけど、雨ざらしになるので念のために、さらにその上にリボスのウッドオイルを2度塗って完成させました。そして、ついこの間、生ゴミを入れ始めて2ヵ月半ほどで、2度の切り返しを終えたコンポストができ上がり、無事菜園に入れることができました。
2007.05.30
コメント(0)
いろいろと忙しくて、半月も更新をさぼってしまい、2月になってしまいました。また、ぼちぼちとブログを再開したいと思います。きょうは、鹿児島でも雪が降っています。(この冬初めてかな?)写真の写りが悪く、降っているのはわからないけど、庭の菜園に積もっているのは、何とかわかると思います。この冬一番の寒さという感じですが、8時半現在の外気温は2℃、室温は16℃です。ストーブをちょっとだけつけて、また消しました。
2007.02.02
コメント(2)
「私は一本の光の柱です。あたたかな熱を大地に注ぎます。そして心と心を一つに結びます。」シュタイナーのはじめたオイリュトミーに「光の柱」というのがあるそうで、私はオイリュトミーをはたから見たり聞いたりしているだけなのですが、妻や子どもたちは、月1度ずつオイリュトミーを受けています。私たち家族は、最近「朝の会」というのをはじめました。まず最初に光の柱が天から大地にエネルギーを降り注ぎ、そしてみんなが心を一つに結ぶポーズをとりながら「光の柱」の言葉を唱え、そしてその日の各自の目標を述べることにしています。新興宗教チックですが、太陽の恩恵をいっぱいに受けて暮らす地球上の人間として、太陽エネルギーをもらい、地球と人類社会の持続可能性について日々考えるのには、ぴったりの言葉とポーズであると感じています。北海道の名寄では、実際に太陽を貫いて光の柱が見える「サンピラー」(太陽柱)という現象がみられるそうです。原理は、「雲の中に六角板状の氷晶があり風が弱い場合、これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のために地面に対してほぼ水平に浮かぶ。 このほぼ水平に浮かんだ板状の氷晶の表面で太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として見えるのが太陽柱である。 太陽柱の中心は太陽と地平線をはさんで対称な位置、つまり地平線下にあり、氷晶の水平からのずれのためにその上下に広がって見えている」(Wikipedia)ということで、ダイヤモンドダストができるような寒い時期に一定の条件がそろって「光の柱」サンピラーをみることができるそうです。また、月の光でできる「月柱」や、漁火が空中に写って何本もの「光の柱」として浮かんでみえる「光柱」という現象もあるそうです。で、今朝の鹿児島の外気温は0℃。室温も14℃と我が家としては低かったので、この冬初めて、つまりこの家になって初めて、ガスストーブをつけました。地球温暖化を心配する身としては、冬は寒くなければいけないわけで、この寒さも歓迎すべきものかもしれません。そして、そのつど安易に二酸化炭素を排出する暖房器具を使用することは、私の心の中の罪悪感を刺激します。子どもたちや妻が先に出て行って30分ほど経つと、室温が16度に上がってきて寒くなくなったので、さっそくガスストーブを消しましたが、そのまた30分後の午前8時の時点でも外気温0℃、室温も14℃に戻っていました。庭に降り立つと、車庫の屋根に設置したソーラーパネルに霜が降りていました。写真ではよくわからないかもしれませんが、霜が貼り付いてパネルが一面真っ白になっています。
2007.01.11
コメント(0)
素晴らしい朝を迎えました。桜島の向こうに、雲が光り輝いていました。太陽のエネルギーをいっぱいもらって、私たちも生きていけることに感謝し、今日も一日力強くがんばりたいと思います。写真は、1月9日朝7時ごろ、自宅の2階ベランダから撮ったものです。
2007.01.09
コメント(0)
今日から授業開始。久しぶりに、研究室に来ています。エアコンをかけないでがんばっていましたが、自宅で感じるぬくもりと比べてやはり寒いです。ということで、さすがに我慢も限界に来て、暖房を入れることにしました。研究室に来て、自宅に設置したOMソーラーのありがたさ、暖かさを実感しています。
2007.01.05
コメント(0)
12月の太陽光売電量と電気使用量の状況がきました。そこで、新築した家の11・12月の太陽光売電量と電気使用量を、以前の家の11・12月の電気量、料金と比較してみました。今回の特徴として、次のような点があげられると思います。1.太陽光発電量が半分ないしそれ以下に減少している。2.12月の電気使用量が約3分の2に減少している。まず、1.太陽光発電量が半分ないしそれ以下に減少している。の原因は何でしょうか?今年の12月は、11月にも増して、雨が多かったように思います。日射量が少ないことは確かに一因だと思うのですが、これだけの減少を説明できるのか、疑問です。朝、家の影になるので、発電し始めるのがやや遅いこと、パネルの角度が水平に近くなり太陽光の入射角度が浅かったこと、などの構造上の理由も考えられるのですが、それだけでも説明できないと思います。しかし、こんなにお金をかけて、太陽光発電量が以前より相当減少したままでは残念です。もう少し様子を見て、改善できる対策があれば、考えたいと思います。2.12月の電気使用量が約3分の2に減少している。については、エアコンを使っていないのが大きいと断言できます。エアコンだけでなく、ガスなどの暖房も使わないで済んでいます。暖冬の影響も大きいけど、OMソーラーの威力は非常に大きいと思います。おじいちゃん、おばあちゃんがいたこともあって、11月の電気使用量は少し多いくらいでしたから、暖房いらず(OMソーラーの床暖房のみ)は今後も大きな財産になると思います。しかし、その他の電気使用については、まだまだ改善すべき点が多いと感じています。結果としては、売買電力量の差も電気料金の差額も減少はしているのですが、もっとその格差を縮めたいと思うので、さらに研究、努力したいと思います。
2006.12.27
コメント(2)
このブログのタイトルの「エコハウス」の条件についても述べていくべきだなと思って、ググってみると、「環境goo」のサイトに、「エコハウス地球と身体にうれしい家のカタチ」というシリーズがあって、「エコハウスって何だろう」というページから始まっています。今回はまず、そのページを引用させてもらって、これからエコハウスの条件とされるさまざまな側面について、考えていきたいと思います。ただし、このサイトでは「Ecotエコワード辞典」からの引用ということになっているのですが、ネットで検索しても元の資料がわからず、申し訳ないのですが、孫引きというかたちで紹介することにします。「エコハウスとは?(Ecotエコワード辞典より) エコハウス=エコロジーハウス。環境への負荷を低減した住宅。環境共生住宅、環境負荷低減住宅、エコロジー住宅などともいわれる。環境共生住宅推進協議会は、環境共生住宅について、地球環境の保全、周辺環境との親和性、居住環境の健康・快適性をめざすものとし、「地球環境を保全する観点から、エネルギー・資源・廃棄物などの面で充分な配慮がなされ、また周辺の自然環境と親密に美しく調和し、住み手が主体的にかかわりながら健康で快適に生活できるよう工夫された「住宅」およびその「地域環境」のこと」と定義している。 1. 自然に負荷をかけない 自然環境に対して有害物質を発生せず、廃棄時には極力自然に近い状態に戻る素材を使った家 2. 人や動物の健康を害さない 人や動物に健康被害を引き起こすような有害物質を発生せず、欠陥のない安心して住むことのできる家 3.自然エネルギーを積極的に利用する 極力電力を発生せずに快適に住むことができ、太陽光や雨水など自然エネルギーを有効利用できる家 4.土地や地域に配慮する 人が住むのに適した土地に建てられ、それぞれの地域の風土や習慣、素材を生かし取り入れた家 5.過剰な設備は取り入れない 快適な住環境は大切であるが、そのための過剰な設備は設置せず本当に必要な設備のみを取り入れた家」と書かれていました。一応、今のところこれを妥当なものとして受け入れて、これを前提に我が家について、考えていきたいと思います。まず、内装については、ほぼすべて木材を使っています。しかも、室内の柱・天井に使っている木が見えており、床にはすべて無垢材が使われています。こういうのを、「あらわし工法」というそうで、最近はやりになりつつあるということです。これについては、また後日詳述していきたいと思います。そして、台所の天井だけは、モイスというものが使われています。モイスとは、「アフリカで産出する粘土鉱物の一種バーミキュライトを主原料に、国産の珪砂、消石灰、パルプ繊維を混入して、高温水蒸気下養生(オートクレーブ)し、接着剤を使わずに成形したボード」(『SLOW LIFE STAGE 燦燦さんさん』シンケン, p.155)ということです。モイスMOISSのサイトもありました。ここの「MOISSって何だろう?」というカテゴリーには、「天然のリサイクル素材」というページがあり、「MOISSの主成分は、バーミュキライトという天然の粘土鉱物。この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。室内の空気をきれいにするという役目、つまり、素材としてのライフ終了後、解体され、回収され粉砕し土に還すことができます(軽量気泡コンクリート粉末肥料としての認定を取得しました)。主成分である石灰、シリカは土へのミネラル肥料となり、バーミキュライトは土壌の中で有機質肥料の保持剤となり、風化してやがては土に還ります。また、工事現場での廃材は細分化し、壁内部や床下に配置することで湿度調整材として活用させるなど、現場でも積極的なリサイクルを推進しています。大量生産、大量消費を生んだ時代が終焉し、建築材料を供給する生産者の社会的責任が問われる時代。そうした時代の要請に対するひとつの答えがMOISSなのです。」と、説明されています。最初の文章の「バーミュキライト」というのは、「シミュレーション」を「シュミレーション」と間違えるのと同じく「バーミキュライト」の誤植だと思います。「この鉱物の層状構造がもつ層間活性効果からTVOC(揮発性有機化合物)の吸着・固定化、分解力を活用した。新しい健康素材が生まれました。」の「活用した」と「新しい」の間の「。」も、いらないのに何らかの理由で入ってしまったのでしょう。誤植がありますよ、とメールを出しておきます。また、「すごいぞ!MOISS」というカテゴリーもあり、「自在に削れる、しなやかに曲がる、釘を打てて目立たない、驚異の粘り、優れた耐震性、抜群の耐火性、手軽なメンテナンス」といった優れた点があるということで、紹介されています。モイスは、「1. 自然に負荷をかけない」だけでなく、シックハウス対策を売り物にしており、「2. 人や動物の健康を害さない」という意味でも、優れものらしいです。シンケンでもモイスを多用した住宅を見ましたが、壁に利用すると継ぎ目のところが気になるし、何よりも「木のあらわし」が好きだったので、我が家では、ここだけは絶対モイスを使うべき、と薦められた台所の天井に施すことにしました。
2006.12.04
コメント(0)
昨日、11月の太陽光売電量と電気使用量のお知らせが入っていました。太陽光売電量が97kWh、電気使用量が284kWhでした。10月は、売電量が使用量を上回ることもあったのに、ショックです。前の家の太陽光売電量は、月間、最低でも126kWh、最高では273kWhあり、平均で200近くいっていました。電気使用量は、以前とほぼ同じ。これはいったいどうしたことでしょうか?考えられる原因は、次の二つです。1.太陽光を受ける時間や角度などの問題で、ソーラーパネルの発電量が少ない。2.構造上、あるいは使用の仕方により、特に昼間の電気使用量が増加し、余剰電力が減少した。今、おじいちゃん、おばあちゃんが来ていて、人数が増えており、多少の電気使用量の増加は考えられますが、それにしても売電量が少ない。今時間がないので、後でまたじっくりと分析してみます。
2006.11.29
コメント(4)
鹿児島は昨日から今日にかけて、雨が降ったりやんだりで、土砂降りになったと思えばパッと太陽が照る時間もあって、めまぐるしく天気が変わりました。外気温が午後6時現在でも20℃あるという11月末とは思えない暖かさで、棟温が27℃、室温も26℃になっています。それどころか、午後1時過ぎには、棟温が41℃にもなっていました。しかし、予報では、1週間後には、最高、最低とも気温が6,7度低くなるとされており、鹿児島にもいよいよ冬が到来します。OMソーラーが、どの程度の効果を発揮するでしょうか?
2006.11.27
コメント(0)
私は、小泉内閣がチームマイナス6%をスタートさせたときから、小泉さんにはいろいろと不満なところがあるけれど、現実に少しでもCO2などの温室効果ガス削減に協力できるなら、といち早く入りました。もちろん、クールビズやウォームビズにも、いいたいことがいろいろありつつも、協力してきました。で、チームマイナス6%が推進するエコファミリーについても知ってはいたのですが、エコハウスが完成して、全面的に協力できるようになってからと考えていました。が、入り忘れていました。チームマイナス6%から送られてきた過去のメルマガを読み返して、これに気づき、エコファミリーに登録することにしました。登録する際に気になったのは、環境省の外郭団体、日本環境協会というものがやっていること。税金の無駄遣いになるような気もするけれど、私が登録することでかかるお金はほとんどないだろうし、他の無駄遣いよりましだし、そんなこと気にしていては何もできないなどと、自分を納得させて、やることにしました(チームマイナス6%の登録のときも同じ)。エコファミリーに登録して、具体的に活動する内容は「エコ度チェック」「エコライフアイデア」「エコチャレンジ」「Ecocho(えこ帳)」「エコイベント」などがあります。うちのエコファミリー名はecologiciansです。我が家の環境大臣は、ecologicianにしたかったけれど、これが11文字ということで、10文字以内という制約に引っかかって登録できなかったので、仕方なくカタカナで、エコロジシャンにしました。で、登録したら、下図のような我が家の環境大臣任命証というものが送られてきました。というか、これを自分のパソコンに表示することによって、正式に登録ということのようです。登録しなくてもやれることはいっぱいあるけれど、これを励みにしてできること、他の方のアイデアや取り組んでいることなどの情報が入ることなどのメリットはあると思います。皆さんもいかがですか?
2006.11.23
コメント(2)
先日、OMソーラー協会から『OMソーラーを勉強する本』などが送られてきた(無料)ことを書きましたが、今度はシンケンからカレンダーや「やまなしの実」などとともに、『「あたり前の家」がなぜつくられないのか』『燦燦』という本が贈られてきました。『「あたり前の家」がなぜつくられないのか』には、シンケンの迫社長が出てきて、「あたり前の家」のプランニングについて語った後、「あたり前の家」のヒントとして、大まかな考え方が展開されます。時間をかけ、間取りが大切、情報公開が大切、信頼関係を大事に、居住性能が大切、普通の価格で提供、国産材を中心に、石油化学建材を使わない、地域でつくる、解体後のことも考える、オールマイティな材料、などというように展開され、とくに国産材を使いましょう、ということで、その背景や天然乾燥、半自動加工、トレーサビリティ、品質管理、森林認証制度、四方背割り、面材、モイス、調湿、断熱材、免震など、エコロジーと住みやすさをあわせもった住宅建設の思想・哲学と実際にそれを実現する方法とが述べられています。『燦燦』は、『SINKEN STYLE』『LLB』と同様、シンケンの家を建てた事例を集めたものですが、最後に、現在シンケンはソーラーシステムとして、「OM」ではなく、非常にシンプルで、しかも夏の熱い空気を室内に取り込まないようにして、涼しくできるように工夫した「そよ風」を使っていることが書かれています。この説明を読むと、どう見ても「そよ風」の方が、省エネ(電力)及び夏の暑さ対策としては優れているようです。ですから、これは私には少々ショックでした。「いつ変えたのか?」と。私たちにもぜひ知らせてほしかった。これから数十年、この家で暮らすのに、タッチの差で、もっと良いシステムを使えなかったとなると、悔いが残るなあ、と。まあ、まだ夏は先なので、まずは冬の効果が問題で、まずはそこを見極めることをしますが。
2006.11.19
コメント(0)
今日は、これから朝から晩までいろいろ詰まっていて忙しいので、新エネルギーのことはお休みして、明日書くことにします。こんなブログをはじめてしまった以上、OMソーラー協会がどんなことを言っているのかをくわしく正確に知っておく必要があると思い、OMソーラー協会に注文していた『OMソーラーを勉強する本』『働く家』『フォルクスA 国産集成材 からまつの家 杉の家』などの本が届きました。ページをめくってみると、OMソーラーの仕組みだけでなく、その考え方が相当くわしく書かれています。これらの本を素材にして、今後書き綴っていきたいと思います。今日はこれで勘弁してね。
2006.11.18
コメント(0)
寒くなってきました。いよいよOMソーラーの本領発揮の季節到来(のはず)です。午前5時現在、外気温9℃、棟温13℃、室温21℃となっています。棟温とは軒下の温度で、昼は太陽の熱を受けて暑いときには40℃以上に上がるかと思えば、夜は10℃近くにまで下がります。室温は22℃に設定しており、昼は24℃、夜は21℃までの範囲を行き来しています。室温がデータの上では昼と夜3℃ほどしかちがわないにもかかわらず、室内でも、昼は暖かく、夜は肌寒く感じるようにも思いますが、たしかに暖房を入れるほどではなく、1枚重ね着をすればすむ程度です。これから一段と寒さが厳しくなる中で、OMソーラーで室温がどの程度保たれるのか、興味津々です。(下は、我が家のOMハンドリングボックス)
2006.11.13
コメント(0)
雨が本格的に降ってきました。これで、雨水タンク(プラスアルファ工房のあめん坊ー)がいっぱいにたまり、庭の草木もたくさん水を吸ってくれるでしょう。うれしいです。
2006.11.11
コメント(3)
1週間ほど前、シンケンの建築とほぼセットになっているのですが、「薬をまかずにシロアリ退治」をキャッチフレーズにしたセントリコン・システムの説明にきました。OMソーラー採用の住宅でシロアリ被害をはじめ、通気口などのさまざまな欠陥住宅による被害にあい、当地の建設会社とOMソーラー協会を訴えている岐阜の方の例などをWebサイトで見ており(サイトで見る限りでは、なぜこのようなずさんな工事と対応が許され、被害者への補償に応じないのか、こちらも怒りを感じる)、シロアリ被害に対する警戒心はもちろんありました。このシステムは、家のまわりに置かれた「餌木」を定期的に調査(点検)し、シロアリの存在が認められれば、ごく微量の薬剤(ベイト剤)を投与し、次々と薬剤を含んだ餌を巣の中に運んで、やがて餌を食べたシロアリすべてが連鎖的に死滅し、巣そのものが根絶するというものです。薬剤の有効成分は「ヘキサフルムロン」というもので、脱皮を行う生物だけに効くので、人やペットには安全で、成長に不可欠な「脱皮」を妨げる働き(キチン質合成阻害作用)により、シロアリを死滅へと追いやるというものです。じつはこのシステムの基本的なことは説明に来るまでもなく知っていたのですが、シロアリの女王アリが一度に産む卵の多さ(2万~3万)、女王アリが死ねばすぐに副女王アリが女王アリが引き継ぐなどの独特の生態、また鹿児島でも高級住宅地で知られるようなところがけっこう被害にあっているなどどこでも大丈夫というところは存在しないことなどは、この説明を受けて、改めて認識しました。OMソーラーは床暖房だから他の住宅よりも被害に遭いやすいという認識を持っていたのですが、シロアリの生態からすれば、住宅によって被害に遭いやすい遭いにくいということはないこと、床や壁を引き剥がし薬をまいて自分の住宅にいるシロアリを全滅させても、家の近くにある巣が残っていれば問題は解決しないこと、も学びました。この薬剤はシロアリにだけ効くと認識していましたが、よく考えるとこのシロアリを餌にした昆虫に対しても効くことになる、と思いつつ、申し訳ないがこちらの都合でそのことには目をつぶって、このシステムを採用することにしました。このセントリコン・システムは、大手のシロアリ防除会社も採用しているそうだけど、シンケンの関連会社ハウスケアと価格が大幅に違うらしい。それは、ハウスケアは各地にくまなく調査点検をする人たちを配置しているので、交通費等がかからず、それで圧倒的に安いコストでできるからだ、という説明を受けました。いずれにしても被害に遭わないように、そして不運にもあった場合には、このセントリコン・システムで無事防除できるように願うものです。
2006.11.10
コメント(0)
いま、鹿児島市の甲突川沿いの広場では、恒例の「秋の木市」が開かれています。毎年、春と秋の2回、1ヶ月間ずつ、鹿児島以外からも含めて、50近くの業者さんたちが集まって、樹木や草花、種苗、ついでに犬や鳥、金魚などの出店を開きます。鹿児島のガーデニング・園芸愛好家にとっては、年2回の楽しみになっています。11月5日の日曜日、その秋の木市に出かけ、スイートスプリング、ジューンベリー、イチジク、四季咲きモクセイ、バラなどを買ってきました。スイートスプリングは、八朔と温州みかんを交配して作られた品種で、春開花し、秋から冬にかけてさわやかな香りと甘い果汁たっぷりの実ができるということです。また、ジューンベリーは、5月に花が咲き、6月には赤紫色をした小さいけど甘くておいしい果実が房なりにつくそうです。この2つとイチジクを、南東側の庭に植えました。すでにあったモモ、ウメ、グミに加えて、小さな果樹園(?)ができました。
2006.11.07
コメント(0)
またまた久しぶり!しばらく、自宅のPCからインターネットにつながらない状態が続いていました。こんな状態にしたプロバイダに対して怒っていたのですが、後から考えると、私の勘違いでつなげなかったことを悟り、反省仕切りです。ま、とにかくつながってよかった。さて、家庭菜園はじめました。大根、カブ、ラディッシュ、小松菜、中葉新菊(春菊)の5つの野菜の種をまき、ブロッコリーとサラダ菜の定植をしました。うまく育ってくれるといいけど、どうかな?
2006.11.06
コメント(0)
ブログは、毎日少しずつ更新していくのがよいというのは百も承知ですが、まとめて更新しなくては時間が取れない状況なので、3本まとめて記事を書くことになってしまいました。22日(日)、1日時間がある(妙円寺参りに行く予定でしたが、片付けに変更)ということで、ようやく荷物の箱をあけ、本棚に本を入れて整理しました。あっちこっち入れ替えたりなんやらしましたが、膨大な量の箱を空け、何とか形がつくところまで来ました。これで、ようやく一段落。ただ、子どもたちに夕方終わったら、野球と自転車の練習をすると約束をしていて、次男の自転車の練習はつきあってやれたが、野球はできなかったので、長男はずいぶん不機嫌でした。それから夜中に、久しぶりに雨が降りました。けっこう強く降った時間もあるけれど、数時間でやんでしまいました。(また少し降ってきたので、もう少し降り続くかもしれません。)しかし、これで雨水タンクにたくさん雨水がたまりましたし、草木も十分水を吸ったはずです。こちらも一安心。
2006.10.22
コメント(0)
以前住んでいた家でつけていた太陽光発電でも、九電との系統連系をしていました。これは、昼間太陽光発電量が電気使用量を上回っているときには余った電気を九電に売り、夜など電気使用量が発電量より多ければ、九電から電気を買うシステムです。 2003~2005年にかけて、こちらが九電に売った太陽光売電量と九電から買った電気使用量の月別推移を示したグラフを見るとわかるように、4月、5月、10月などは、太陽光売電量が電気使用量を上回っていますが、その他の月は電気使用量が太陽光売電量を上回っています。ちょっと冷暖房を使いすぎたと反省する部分もありますが、夏は非常に暑く、冬も意外に寒い鹿児島の気候において、仕方のない面もあります。 太陽光売電量と電気使用量の差を、年間を通してプラスにするにはどうするか? やはり冷暖房を抑えることが肝要です。 私も環境省が取り組むチームマイナス6%の一員ですが、夏は冷房温度を28℃以下に設定しない、冬は暖房を20℃以上にしない、というのが、チームマイナス6%の提案です。夏はクールビズ、冬はウォームビズで、たしかにずいぶん違います。 ただし、やはり、気合だとか我慢で乗り切るという面もあり、どうしても積極的におこなう人々ということになると意識の高い人に限られてきてしまいます。そうではなく、だれもが楽にクリアできるようにするにはどうするか? やはり、断熱効果を高めたりコジェネなどを充実させて、住宅やオフィスの温度調整システムをもともと冷暖房が極力要らないシステムにすること、もとから解決することが、最も有効な方法といえます。 そこで、冬は日向ぼっこの暖かさ、夏は木陰の涼しさを実現するというOMソーラーの家にすることにしました。そのシステムの詳細について、これから述べていきたいと思います。
2006.10.19
コメント(0)
ずーっと晴れの日が続き、今日も太陽が燦燦と照っています。おかげで、家の庭と車庫の屋根につけたソーラーパネルが思いっきり発電してくれています。(手前に私の影が!) その一方で、雨水タンクに入っている水は、すべて水道水。残念ながら、雨が降ってくれないと、意味がありません。庭の木もかわいそうだし。
2006.10.17
コメント(0)
まだやりたいこと、うまくいかずに不満なところ、いろいろとあるのですが、それはまたこれからおいおい語るとして、とりあえず基本は、・木の家LLB(シンケン)・パッシブソーラーエネルギーハウスとしてのOMソーラー(OMソーラー協会)・アクティブソーラーエネルギーの活用としての太陽光発電(京セラ)・トイレ、庭の水撒き用の雨水リサイクルのタンク(あめん坊ー)等です。 今後、・生ごみ処理して、庭の菜園の堆肥にするコンポストボックス(自作)・夜も動く小型風力発電などもそろえたいと思っています。
2006.10.17
コメント(0)
以前にも、一時期太陽光発電の家に住んでいたのですが、気候のよい4月、5月、10月については、九州電力に売る太陽光売電量が、九電から買う電気使用量よりも上回っていました。 冷暖房で電気を食うと、九電の世話になるが、冷暖房をしない時期には、電力の自給(総量としてですが)が可能になる。 OMソーラーシステムと太陽光発電をあわせてつけた理由です。
2006.10.17
コメント(0)
長い間待ちに待ったエコハウスがようやく完成し、2006年10月15日、引っ越しました。 荷物の整理もこれからですが、エコハウスの仕組み、住み心地、改善点、等々を、少しずつ、ゆっくりと、書き込んでいきたいと思います。
2006.10.17
コメント(2)
全45件 (45件中 1-45件目)
1