2005/07/07
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テーマ: 社交ダンス(8417)
カテゴリ: 下町人情物語
今日は七夕。皆さんどんな願い事をされたのでしょうか。

子供の頃、私が一番沢山短冊に書いたのは「目がよくなりますように。」というお願いでした。 <第109話> 夢が叶うまでの時間 でお話ししました通り、仮性近視だった私は、その治療の目的もあって、よく星を見るようになりました。

東京のぼんやりした夜空には、せいぜい2等星くらいまでの星しか見えないのですが、毎晩見ているうちに次第に興味がわいて来て、星の名前や星座にまつわる神話を調べたりするようになりました。小学校高学年になってくると宇宙がビッグバンと呼ばれる大爆発から始まったこと、いまでも宇宙は膨張を続けていること、星にも一生があること、なんかを本で読んで知るようになり、ますます宇宙の神秘に魅せられて行きます。

近所のめがね屋さんに飾られている望遠鏡が欲しくて欲しくて、そこを通るたびにショーウィンドウにぺったり張り付いて、なかなか離れませんでした。しかし、親は決して「買ってあげる」とは言わず、早くしないと誰かに買われちゃうんじゃないかと、いつもドキドキしながら、地道にお小遣いをためていきました。

小学校6年のとき、ついに念願かなってその望遠鏡を手に入れました。始めて見たのは月でした。私が自慢の望遠鏡を家の前にだして、レンズをのぞきながら調整していると、近所の子たちがどんどん集まってきました。

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月がレンズの真ん中に入ったとき、「こんなに明るいのか」と、本当にビックリしました。クレーターもはっきり見えて、私が「うわー!すごい!」なんて言ったもんですから、みんな「見せて,見せて。」とぎゅうぎゅう押し寄せてきます。

親たちも集まって来て、「何が見えるの?私にも見せて。」なんていわれて、私はうれしくてしかたがありません。

「ちゃんと,並んで。順番だよ。」交通整理してくれちゃう子まで出て来て、見た人が、口々に「すごいねー。あれがクレーターなんだね。」「随分明るいんだね。」なんていうもんですから、後に並んでる人たちは、早く見たくて首を乗り出しています。まるで、友達にペンキ塗りをやらせてあげている、トム・ソーヤみたいな気分でした。

月は以外と運行が早いので、ちょっとほっておくとすぐにレンズからはみ出してしまいます。「そろそろ見えなくなるよ。」と呼ばれると、微調整のつまみを使って、また月をレンズの真ん中に入れ、並んでる人はおとなしくそれを待っていました。月は、誰のものでもありませんが、「私の月」を見せてあげてるような感じです。

今から考えると、大した望遠鏡ではないんですが、お小遣いを貯めて、やっと買った望遠鏡は、いまでも捨てられずに実家の押し入れに入っています。

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Last updated  2005/07/07 12:16:19 PM
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