2005/12/18
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テーマ: 社交ダンス(9780)
「今年はどうだった?」

大きな青い目でまっすぐに見つめられて緊張したのか、リーダーは、

「今日はチャチャお願いします。」

カタリーナはきれいな歯並びを見せて明るく笑い、上手くフォローしてくれました。

「過去のことより今よね。」

今年の競技日程は全部終了したこと、何度か決勝に残ったけれど残念ながらA級維持がかなわなかったことを話すと、

「優勝か準優勝しないといけないとなると、飛びぬけてよくないとだめよね。それじゃ、踊りを見せて。練習だと思って適当に踊らないで、ここが競技会場だと思って思いっきり踊って見せてね。」

もちろんです。普通の競技会より気合が入っちゃいます。

踊り終えると、カタリーナは言葉を選ぶようにゆっくりと私たちに近付いて来て、こう言いました。



それって,誉めてないんですよね。もっと詳しく教えてください。

「私たちはよく、境界を押し上げろっていわれるんだけど、たとえばニューヨークは、ここまでじゃないのよ。ここまでやるの。」

彼女は斜めに上げた手を、頭の真後ろまで持っていきました。

最初からもう一度、細かくルーチンをチェックしてもらって、もっと捻る、もっと伸びる、もっと下がる、すべての振り付けの振幅が大きくなって、ステップ自体は何も変わらないのに、あっというまに別の踊りへと変貌していきました。

カタリーナは思わず、「Perfect!(完璧)」と叫んでしまって、慌てて訂正。

「完璧はだめよ。それ以上を目指してね。No border(境界なし)よ。」

「ずっとよくなったわ。やれば出来るんだから、絶対に自分で限界を決めちゃダメよ。何だって出来るのよ。飛ぶことだって出来るわ。」

何だか、ダンスを教えてもらっていると言うより、人生相談みたいな感じになってきました。飛ぶことも出来る、か。

彼女は、「飛行機使えばね。」と付け加えて,自分で受けてました。

振り付けを作ってくれたキャロル先生の話を出すと、

「えー,キャロル先生知ってるの?あたしたちキャロル先生に15年も習ってるのよ。」



45分は,あっという間に過ぎました。

「自分に限界を作るな」

いい言葉ですね。なんだか勇気が沸いてきました。





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Last updated  2005/12/18 09:29:43 AM
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