2007/12/23
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テーマ: 社交ダンス(8432)
今年ブラックプールのアマラテンでファイナル入りを決めたスロベニアのユーリ&ヤグダが来日していましたので、今回初めてレッスンを受けてみることにしました。

このブログは、3年前に彼らと一緒に練習会をやったときの話で始まっていますが、そのころ既にセミファイナルのレベルでしたから、年は若いですけど存在感は大したものです。

最初はヤグダ(女性)のレッスン。

彼女は西洋人には珍しく、背丈は私とほとんど同じで足も太くて、セルタンで茶色くなった手も私と同じ小さいもみじまんじゅうみたいなんです。




でも顔はキャメロン・ディアス。そこが大きくちが~う。

前から聞いてみたかったことをまず質問してみました。

『決勝入りするカップルと、準決勝までで終わるカップルって、なにが一番違うと思う?』

彼女はしばらく考えて、『maturity』と答えました。

これは、完成度とか成熟度みたいな意味です。



「社交ダンスの一番の魅力はね、その二人にしか作れない世界を観客と共有出来ることだと思うの。」

さすが20年のダンスキャリアがある人は言うことが違いますね。




それじゃあ、その一体感を完成させて行くために、どんな練習をしているのかと聞いてみました。

手を繋がないでボディの動きだけで相手に意志を伝える練習、そして目をつぶって相手の動きを感じる練習。

これ、凄く高度な練習だと思いました。テレパシーの訓練みたい。

「もちろん、この練習で相手の状態を知る前に、自分の状態を確かめておく必要があるのよ。」

コンディションは日によって変わります。

身体のどこかが硬くないか、緩みすぎて意識が行ってない部分はないか、それを必ず最初に確かめてストレッチやバレエのベーシックで整えて行くそうです。

「一番最悪なのはね、フロアに入って靴を履いた途端に相手と組んで競技ルーチン踊ろうとする人いるでしょ。あれは、ダメ。」

次にこんな質問をぶつけてみました。

「上手いカップルはラテンフィーリングを持ち合わせているように思えるんですけど、自分たちにはそれがないと思うんです。どうしたら、近付いて行けると思いますか。」



「皆スラビックになりたいと思うのよ。」

スラビック・クリクリビーは、ジョニー・デップみたいにかっこいい世界のトップダンサーです。




「でもね、決勝のフロアに6人のスラビックがいたらどう?面白くないじゃない。皆それぞれ個性があって、そのカップルにしか出来ない踊りを見せてくれるのが面白いのよ。」

アーティストは物真似ではいけないんですよね。オリジナリティですよ。

ちょっとおしゃべりが長くなって寒くなって来たので、チャチャを踊って見てもらうことにしました。



大将はヤグダに『masculine』(男らしい)と褒められたのがうれくてしょうがないみたいで、帰りの車でも何度もその話が蒸し返されました。









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Last updated  2007/12/23 06:32:27 PM
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