2008/10/27
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テーマ: 社交ダンス(9894)
カテゴリ: アートのはなし
国立西洋美術館で開催されている企画展、『ヴィルヘルム・ハンマースホイ静かなる詩情』を見て来ました。

ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)は、北欧のフェルメールと呼ばれているデンマークの画家です。

全然知らなかった画家なんですが、通勤途中の電車の中刷りにあった女性の後ろ姿にとても魅力を感じていて、フェルメール展の後,こちらの美術館にも寄ってみました。

ハンマースホイ


一言でいうのが適当かどうか分りませんが、私の第一印象は『殺風景』でした。

人で賑わう宮殿も彼の筆にかかると、しーんと静まり返った、まるで刑務所の様な建物に見えるんです。

非常に精密に描かれた室内は、白い壁,白い扉、家具も何もない引っ越し直後のがらんとした空き家のよう。(作品は こちら

絵の中に登場するとしてもそれはたった一人、彼の奥さんなんですが、いつも黒い服を着て後ろを向いています。(作品は こちら



冷たく無機質な静の室内に、窓から射し込む光だけが生きていて、それが唯一のぬくもりと動の予感を与えてくれるので、なおさら惹き付けられます。(作品は こちら







彼の奥さんは、親友ビーダ・イルステズの妹だったそうで、その親友も画家でした。

イルステズの作品もいくつか展示されていて、光の射し込む部屋,妻の後ろ姿といった似た様な構図で描かれてはいますが、ハンマースホイとはまるで違う、見ていてとても安心する明るい絵なんです。

もし家に飾るならこっちだろうと思うのがイルステズの絵。家具もいっぱいかかれてるし。

実際,彼らが生きていた頃は、イルステズの絵の方が人気があったようです。

ただ、ハンマースホイの絵を見た後だと、それがあまりに普通で物足りなく感じてしまうんですよね。







絵画の静けさは心をざわめかせ、その不協和音がクセになるような印象深い作品の数々。

東京都美術館の フェルメール展 に合わせるように西洋美術館がぶつけて来たこの日本初というかアジア初の企画、どちらも素晴らしいものでファンとしてはダブル・ラッキーで芸術の秋満喫です。

皆さんも、お時間がありましたら是非この緊張の静寂を味わいに足を運んでみて下さい。

関連サイトは こちら













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Last updated  2008/10/28 12:06:51 AM
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