2009/07/17
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テーマ: 社交ダンス(8596)
カテゴリ: 下町人情物語
先日 実家に遊びに行ったとき

『大阪でヨーロッパ原産のかたつむり大発生』

これを聞いて母が敏感に反応しました。




それは私が小学校1年生の頃のお話です。

新興住宅街でしたので通っていた小学校に生徒が増えすぎて校舎も先生も足りないということで、『二部学級』なるものが始まったんです。

低学年の生徒を二つに分けて、午前の部、午後の部で授業。

私も近所の マリちゃん もその日は午後からの授業の日でした。



登校途中でマリちゃんがでんでん虫見つけたんです。


『かわいいね~。もっといるかな。』


梅雨の時期だったのかでんでん虫いっぱいいたんですね。

私もマリちゃんも夢中になってでんでん虫集めて、もう学校のことなんかすっかり忘れていました。

思いっきり道草ですよ。






実はそのとき学校でも家でも大変な騒ぎになっていたんです。

『お宅のお子さんがまだ学校に見えてないんですけどお休みですか。』

家に電話が行きました。

母は仰天したそうです。もう随分前にランドセルしょって出かけてましたからね。

『誘拐....?』

とか思っちゃったんでしょう、たぶん。




一方マリちゃんと私は、いろんな虫に興味がわいてますます昆虫採集に熱が入っています。

『あ、バッタ!』

空き地の草むらの中にどんどん分け入って、学校のことも時間のことも完全に忘れていたんです。

でんでん虫たくさんとれて、大収穫。ハート大笑い






とそこへ、突然の乱入者。




草むらにうごめいていたちっちゃな黄色い帽子が見えたんでしょうね。


あれ?おまわりさん。近所のおじさんたちも。

走ってきたマリちゃんのお母さんは真っ赤な顔でマリちゃんをひっつかまえると、いきなりバッチバチ叩き始めました。


担任の先生がちょっと恐い声で言いました。

『学校はどうしたの?』

マリちゃんはビー泣きして号泣とても答えられる状況にありませんでしたので、わたしが代表してお答えしました。

『あの~、でんでん虫がたくさんいたので...。』




母は怒りを必死にこらえていたんでしょうが、私が『ほら。』といってこの大収穫の『でんでん虫』を見せたことで堪忍袋の緒が切れた様子。

せっかく一生懸命集めたでんでん虫を私から奪うと、草むらにぶちまけました。

家に帰ると待っていたのは『お尻ペンペンの刑』。





いまでも『かたつむり』の話題になると必ずこの話しが蒸し返され、その度に私は返す言葉がなく、大将は大笑いです。

なんであんなにでんでん虫に魅力を感じたのか、謎です。







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Last updated  2009/07/18 12:25:47 AM コメント(14) | コメントを書く
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