2009/09/25
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テーマ: 社交ダンス(9753)
カテゴリ: 映画のはなし
保険会社を定年退職したばかりのシュミットさん(ジャック・ニコルソン)。

シュミットさんという名前はドイツ系の名前なんでしょうね。

5時ぴったりにきれいに片付いた会社に別れを告げ、奥さんのヘレンと退職祝いのレストランに向かいます。

友人のレイも、後任の社員も彼に温かい言葉を贈りますが、一人席を立ってバーで飲み始めるシュミットさん。

やりきれないでしょうね。

別にやめたくてやめる訳でもないのに、皆がお祝いしてくれるなんて。




翌朝、いつも通り7時きっかりに目が覚めてしまいますが、もう会社に行かなくていいのですることがありません。

クロスワードしながらテレビを見ていると、アフリカの恵まれない子供を月22ドルで救いましょうというチャリティのCMが流れます。

シュミットさんはタンザニアのンドクという6歳の少年の養父になることになりました。



『朝目が覚めると、隣で寝てるこのばあさんは誰だと思うんだ。人の話に口を挟むし、訳の分からんものを集めたがるし、体臭が我慢ならん。』

『後任の若造は何も分かっちゃいないくせに生意気でイラつく。』




手紙を投函して帰ってくると、奥さんが倒れていました。

さんざん悪口を言ってましたけど、突然いなくなると寂しいもんですよね。

ンドクへの手紙には『目の前の幸せに感謝しなくては。』なんてしおらしいことを書いてみたり。

お葬式が済み、ますます何もすることのない一日が長く感じられてきます。

妻の遺品をいとおし気に手に取っては涙。

ところがとんでもないものを発見してしまうんですね。

大切にリボンで結んであった手紙の束。

こともあろうに親友のレイが妻に書いてたラブレターじゃありませんか。

何十年も前のものですが、怒りに燃えたシュミットさん、奥さんの服やら何やら全部捨てまくった上、レイをぶちのめしに出かけました。





定年後、妻と一緒に旅しようと買っておいた大型のキャンピングカー。

しかし結婚準備を手伝おうかと旅の途中で電話すれば、素っ気なく断られるし。

だいたい結婚相手のランドールなんて気に食わない。あいつはロクデナシだ。

『そうだ。この結婚は間違ってる。私がジーニーを止めなければ。』

妙な使命感に燃えてしまったり。






シュミットさんの感情の起伏に『そうだ、そうだ!』ってエールを送る人多いんじゃないでしょうか。

たとえ今まだ若かったとしても、いずれはそうなるかもしれない自分がそこに映されています。

仕事を失った自分。

伴侶を失った自分。

子供を失った自分。

人生を構成していたパーツが一つ欠け二つ欠けて行くときに味わうであろう喪失感や、一体自分は何の役に立つというんだという無力感。

でもこの映画の最後には救いがあります。

心に大きくあいた穴に注ぎ込まれるなにか暖かいもの。

その暖かいものは、きっとあなたの心も満たしてくれることでしょう。

2002年のアメリカ映画。これはお勧めです。








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Last updated  2009/09/26 07:57:10 PM
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