2010/02/26
XML
テーマ: 社交ダンス(9754)
カテゴリ: 映画のはなし
ラグビーというのは私の中では最も自分から遠い位置にあるスポーツの一つだと思っていました。

やってる知り合いもいないし、ルールも知らないし、お正月にテレビでやっててもすぐにチャンネルを変えてしまいます。

でも、この映画は感動しました。

力のある選手たちが本当に自分たちの力を出して戦うと、国が変わるんですね。




1995年のラグビー・ワールドカップは南アフリカで開催されました。

それまで人種差別がひどくて国際的に除外されていたんですが、前年、とうとうアパルトヘイトは撤廃され初めての黒人大統領ネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が立ち、国際試合にも参加できるようになったんです。

このマンデラさんという方、よく知りませんでしたが、素晴らしい人格者です。

白人社会の圧政によって刑務所に27年間も入れられていたにもかかわらず、彼らを恨むことなく仕事にも起用し、なんとか国の大多数を占める黒人たちと少数派の白人たちの融合を計ろうとするんですね。

貧富の差はあきらかでした。



一体どうしたら長い差別の歴史から人々の心を解き放つことができるでしょうか。




ワールドカップを1年後に控え、大統領は弱小チームだった南アフリカ代表の主将フランソワ・ピナール(マット・デイモン)をお茶に招待します。

チームを応援しているのはそれまで白人だけでした。チームメンバーも黒人は一人だけ。

新たに力を握った黒人スポーツ協会は今までのチームをつぶし、チームカラーもエンブレムも変えようとするんです。

しかし大統領は『白人たちの誇り』であったラグビーチームをつぶすことなく、黒人の子供たちにもラグビーを教えたりするキャンペーンを張って、チームを『南アフリカ共和国の誇り』にしようと考えるんですね。

そのためには何としてでも強いチームになってもらう必要がありました。

チームメンバーも次第に自分たちの大きな使命を自覚するようになり、せいぜい準々決勝までだろうといわれていた弱小チーム『スプリングボクス』は大方の予想を跳ね返して勝ち進みます。




これ、凄いのは実話だってことですよ。

決勝戦なんて本当に国が一丸となって白人も黒人もなくチームを応援していました。

相手はニュージランドのオールブラックス。

いくらラグビーに疎い私でも、このチームのことは知っています。






黒いユニフォームで、全員がまるで戦車のように屈強な選手たち。そして『ハカ』というマオリ族の戦闘の儀式をするんですよね。

『ガンバッテ、ガンバッテ』みたいに聞こえる気合い入れの踊りなんですけど、15年くらい前でしょうか、オロナミンCかなにかのCMに使われてました。


この試合は盛り上がりました。

それまで何一つ誇れるものがなかった南アフリカの人々が、目の前で起こるかもしれない奇跡に向かって必死に応援するんですね。

そのエネルギーは計り知れないものだったと思います。






マンデラ大統領は戦いを控えたフランソワに一枚の手紙を渡します。

そこには彼が投獄されてる間、心の支えとなった詩が書かれていたんです。

19世紀のイギリスの詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩。

『Invictus』はラテン語で『征服されない』とか『不屈』みたいな意味だそうです。

神に感謝しよう
負けざる魂を授けてくれたことを

門がいかに狭くても
いかなる罰に苦しめられても
我が運命を決めるのは我なり
我が魂を征するのは我なり




Out of the night that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds and shall find me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate
I am the captain of my soul.

この詩を読むと、自分も負けないぞって言う気になりますね。

お勧めです。

予告編はこちらからどうぞ。

インビクタス 負けざるものたち







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010/02/26 07:54:42 PM
コメント(4) | コメントを書く
[映画のはなし] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:インビクタス 負けざる者たち(02/26)  
私の卒業した高校の冬の体育授業はラグビーでした
そして授業の総仕上げにクラス対抗のラグビー戦が行われるのです
忘れもしませんその対抗戦のさなか目の前で選手が死んだのです
それほどに激しいスポーツでもあるのですね
以後母校はラグビーはやらなくなりサッカーとなりました
ラグビーと聞くとあのときの衝撃の思い出が蘇ります
(2010/02/27 09:16:15 AM)

くたびれはてた王子さん  
StarTrees  さん
若い頃の衝撃的思い出はいつまでも忘れられないでしょうね。
親御さんも先生方も、どんなにショックだったことでしょう。
友達皆がきっとその方のことは忘れないでしょうね。
サッカーも結構危ないと言えば危ないですけど、それはスポーツ全般に言えることなのかな。ダンスだってひっくり返って打ち所悪いと危ないですもんね。
(2010/03/01 08:02:41 PM)

Re:インビクタス 負けざる者たち(02/26)  
Arabesqu  さん
予告編を見ただけでも、涙がでてきました。
これが、実話なんて、本当に素晴らしい。
人間は、共通の歓びを持って、一緒に頑張ることができる可能性があるという希望がもてる映画ですね。 (2010/03/02 02:41:37 PM)

Arabesquさん  
StarTrees  さん
この映画は期待以上にいい作品でした。
世の中にはあんまり知られてないけど素晴らしい話しってたくさんあるもんなんでしょうね。
ラグビーは参加したくはないけど、映画見てると一緒に走ってる気になりますよ。
(2010/03/03 11:38:24 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

StarTrees

StarTrees

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: