2011/07/14
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テーマ: 社交ダンス(9738)
カテゴリ: 映画のはなし
忘れてしまいたいことって、ありますよね。

悲しい記憶を手術で全て消せるとしたら、そうしますか?

たとえ楽しかった思い出も一緒に消されてしまうとしても?

今日ご紹介する映画は、失恋の記憶を消し去ることで新しい人生を歩もうとした二人のお話です。



ジョエル(ジム・キャリー)は、恋人クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と喧嘩をしてしまいました。

年中髪の色を変える個性的なクレメンタインにジョエルは落ち着きを求め、平凡なジョエルにクレメンタインは物足りなさを感じていたんです。

それでも何とか仲直りしようとバレンタインのプレゼントを買って彼女の働く本屋に行ったジョエル。

しかしまるで知らない人かのように扱われショックを受けます。

クレメンタインは記憶を消す手術を受けていました。





手術というのがあり得ない適当さなのであっけにとられます。そこのところは映画の本質じゃないんでしょうね。

まず思い出の品々を見ながら脳の反応した部分をスキャンしてデータを蓄積し、記憶を司る部分を電磁波のようなもので消して行くみたいなんです。

結構時間のかかる作業なのでその間に医者は恋人のメアリー(キルスティン・ダンスト)を呼んでビール飲んだりマリファナ吸ったり患者の家を荒らし放題。一応脳手術なんだからそれはないでしょうみたいな話しでした。

助手のパトリック(イライジャ・ウッド)はクレメンタインの手術中に一目惚れし、彼女のパンツ泥棒までしちゃってもうひどいもんです。

こんなに簡単に記憶を操作できるようになったら正直怖いですよね。間違って必要な記憶まで消されたらえらいことです。

それに途中で『やっぱりやめたい』と思っても記憶の中の壁がどんどん崩れて行って止められないのも困ります。





『エターナル・サンシャイン』(原題:Eternal Sunshine of the Spotless Mind)は、2004年公開のアメリカ映画。ミシェル・ゴンドリー監督作品です。

原題は、映画の中でメアリーが暗唱するアレキサンダー・ポープ(Alexander Pope)の詩にちなんでいるんですが、これまた意味深なんですね。

   幸せは無垢な心に宿る
   忘却とは許すこと
   太陽の光に導かれ


中世の実話、エロイーズとアベラードの悲恋を詠んだ詩『Eloisa to Abelard』なんですけど、この二人は20才の年の差カップルだったんです。時代も時代ですから二人の恋は親戚筋に許されず、ひどい拷問を受けて引き離されてしまいます。長い詩ですけどご興味ある方は こちら からどうぞ。

なぜこの詩をメアリーが覚えているのかってところにヒトひねりあります。

忘却とは許すこと、なんでしょうかね。許すことは忘れることのような気がしますが。



ミシェル・ゴンドリー、チャーリー・カウフマン、ピエール・ビスマスの3人は、この作品によって2004年度のアカデミー脚本賞を受賞しました。



変なSFくらいに思ってたんですけど、そうでもなかったです。

人って長生きしてると忘れたいことが増えて行きますからね。

ほんとうにそれを忘れていいのかって言うことを考えてみると、忘れないから今の自分があるって言う気がします。

もし忘れてしまったら、また同じ過ちを繰り返すことになりかねませんから。

予告編はこちらからどうぞ。

エターナル・サンシャイン








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Last updated  2011/07/14 07:33:08 PM
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