2020/09/14
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テーマ: 社交ダンス(9894)
カテゴリ: アニメのはなし
江戸の日常の空気感がとてもリアルに感じられました。

主人公は天才絵師葛飾北斎の娘であるお栄。

彼女も絵師として素晴らしい作品を残しています。





江戸の下町長屋に葛飾北斎とお栄、そして居候の善次郎が気ままな感じで暮らしています。

お栄さんは姉さん気質の美人で、善次郎のことを『下手善』なんて呼んでいます。

書き損じの丸めた和紙で散らかった部屋で、三人は日夜創作に励んでいました。





女性でも自分のことを『オレ』って言うんですね。

お栄には歳の離れた妹がいて、別居している母親と一緒に暮らしていました。

その家には百日紅(さるすべり)が咲いています。



時々お栄は母親の家を訪ね、妹と出かけたりしていました。





目の見えない妹にとっては音が世界。

二人で隅田川に架かる橋の上で往来する人の流れを見るシーンが素敵でした。

驚いたことに捕まえた雀をお金をもらって空に放すなんて言う商売が成り立っているんですね。

いろんな物売りが天秤棒を担いで通る橋の上、船が行き交う橋の下。

最後にスカイツリーを背景に水上バスが走る現在の隅田川沿いの風景が被って出てくるんですけど、これも面白い演出でしたね。





お栄は密かに想いを寄せる人がいたりするんですが、そっちの方は奥手でなかなかうまくいきません。

ライバル門下の歌川国直は、逆にお栄に気があるんですが、彼女は全く気づかないまま。

火事が起こると血が騒ぐチャキチャキの江戸っ子です。





お栄の絵に関するエピソードも出てきます。

父に代わって龍を描いたり、枕絵に色気がないと言われて花街に修行に行ったり、地獄絵をリアルに描きすぎて注文主の奥さんが病気になったり。


葛飾応為『吉原格子先之図』





北斎が亡くなった八年後に消息不明となっていて、現存する作品数も10点ほどと大変少なくなっています。





『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』は原作 - 杉浦日向子、監督 - 原恵一の2015年公開アニメ映画です。

なんとか捕物帳のようにこれといった事件が起こるわけでもなく、登場する人物もそれほど多くないし、90分と短いんですが、印象に残る作品でした。







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Last updated  2020/09/14 07:46:50 PM
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