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ぼくとしちゃん

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January 4, 2025
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久しぶりに愛天堂に行った。
ちょうど初売りで 「2025お楽しみ福BOX」を売っていたので買った。
ARつまりオーディオ&ラジオタイプ。
ちょっと高かったけれども、中身を見るとたくさん入っているので結構お得だった。
DSPラジオK-444A、6石トランジスターラジオAKIT-164、DSPラジオモジュールM4926V1、
M6952V2、ミニアンプキットAKIT-M386VR、ヘッドホンアンプキットK-47、
315MHz送信モジュールRF315-9902R、受信モジュールRX315-LXD9A、RX315-R19A
音反応LEDキットK-5615、ハート形LEDキットK-5630、トランジスタマイクアンプキットK-5620
その他多数もう盛沢山である。
全部使うと7000円分くらい?ものすごくお得である。半年は遊べそう。
でも全部は使わないからちょいお得かな?

中に6石ラジオが有った。
[ AKIT-164 ] である。
[AKIT-164]
これってネットを見ても成功する人と失敗する人が半々で、微妙なんだけれども、
成功すると結構お得なキットである。
失敗する場合の症状は、
まぁ普通に半田付けミスによる不動作。
あるいは運悪く不良部品が入っていて不動作。

やまさんはこの異常発振で苦労しているみたいである。

やまさんが教えてくれたネット上の異常発振の解決した例では、
異常発振の原因を「低周波発振」とみて低周波増幅部をIC化して対応し、
一応成功していた。
でも本当かなぁ?
僕も一回異常発振で悩んだことが有るけれど、
また僕自身も、これは低周波部分の発振だなと感じたんだけれども、
後で冷静になって考えたら、低周波発振だけじゃないなと思った。
何故か?
低周波発振ならば、低周波なのでバリコンがどの位置に有っても発振するはずなのに、
決まって放送局やその他電波を受信したそばが多かった。

高周波も関係しているじゃん。
でも高周波部分をいじくりまわしてもぜんぜん回復しない。
むしろ低周波部分をいじくった時の方が変化する(解決はしないけれど)

そこで今回は色々と調べてみた。
作った最初は問題なく動作したが、有る時に突然鳴らなくなった。

いやイヤホンを回すと時々鳴る。
うん?
調べてみるとイヤホンの角度によって、イヤホン出力とアースがショートしている。
どうも中の端子がイヤホンを強く差し込んだ時に曲がってしまって壊れたらしい。
やまさんも半田付けする際に足(端子)が曲がって使えなくなったと怒っていたが、
どうもこのイヤホンジャックは素材が悪く、壊れやすいようだ。
恐らくリン青銅(バネ性の有る銅)の合金時の成分に不良があって弱いみたい。
仕方ないので、僕の家はマンションでどちらにしてもスピーカーは使えないので、
イヤホンを直付けした。


みっともないけれど仕方ない。
ちなみに半田付けだけでも良いのだけれども、銅線が細いので弱いのでボンドでも固定している。
これで一応鳴っている。

異常発振は出なかった。
でももしかしたらと言う状態には一時なった。
でもそれはトラッキング調整をしていたら消えた。
うん?トラッキング調整をしたら消える?
そう言えば高周波部分と低周波部分はチェックしたけれど、
中間周波数部分はチェックしていないなぁ。
やまさんはAGC回路部分の抵抗を変えると変化すると言ってたし。
回路図をチェックしてみた。
あれー?この回路面白いぞ。


AGC用の電圧はVT3のコレクターから取っている。
(赤線を書いた時に配線が少し消えてます。ごめんなさい)
ここの電圧をR3経由でVT2とVT3のベースに戻しているのか。
でもこの回路トランジスター検波だけれども、
トランジスター検波ってベース-エミッタ-間の非線形部分を使うから、
コレクター部分はまだ高周波成分が残っているのでは?
そうするとAGC回路は、高周波成分まで戻しているのでは?
通常の6石スーパーは検波後の電圧を使うので高周波成分は無いが、
この回路では状況によっては低周波に幾分か高周波が残っているのでますいのでは?

通常の6石スーパーの回路を載せる。


愛天堂の物と比べると、
トランジスター検波ではなくダイオードで検波しているので、ほぼ直流成分のみ返している。
愛天堂の回路は2つのトランジスターに返しているが、この回路は前段だけ返しているので、
単純だし安定している。

愛天堂の回路って、中間周波数トランス(IFT)のT4の巻き方によっては、
2個のトランジスターVT2とVT3のうちのVT2には正帰還がかかっているのでは?
(図に赤い位相を示した半波を記入しています。参考に。)
正帰還がかかっていると言うことは発振するのが当たり前では?
まぁでもこれはT4の1次側と2次側が同相の場合の話で、
普通はちゃんと正しく(逆相に)作っているはず。
いや、でも例えば初回ロットでは正しい巻き方だったものが、
10代目くらいから(間違えて)同相のIFTになってしまっているのでは?
通常売っているのは同相なので、何も考えない担当者なら危ない?間違って買っているかも?
でもまぁこれは疑惑であって、確認していないので冤罪かもしれない。
でも成功する人と失敗する人がいるのなら、ロットによっては間違った部品があるのかも?
(ちなみに今回作ったこのラジオはDSPラジオでは聞こえないTBSラジオでさえ聞こえる。
 異常に感度が高い。)

また、AGC回路にはC4と言う223のセラミックコンデンサーが入っているので、
通常はAGC回路に紛れ込む電圧の中の高周波分はC4を通してアースに落ちるはずである。
(C3の電解コンデンサーは高周波的にはコイルと同じ扱いなので役に立っていない)
でも大きな高周波成分ならば落としきれないかも?

またIFTのT4の巻き方が正常でも高周波成分を返すのは危険である。
基板の銅箔の状況によっては電波が漏れてしまって、それがVT2やVT3に戻るからである。
だから本当はちゃんとダイオードで検波してきれいな直流成分だけ返した方が良いのだと思う。

この仮説は今起こっている現象によく合う。
正帰還による発振なので、発振の元になるタネが無ければ発振しない。
これが単純な低周波発振との違いで、(単純な低周波発振ならバリコンに関係なく発信する)
バリコンを回してラジオ局やその他の電波を受信した時に発信する理喩である。

ではこの6石スーパーの設計者は何故こんな回路にしたのか?
それは再生方式ラジオ同様に高周波成分を戻して感度を上げたかったのかも知れない。
再生方式ラジオの概念図を載せる。


自分で図を描くのが大変だったので、ネット上の図を借用した。
この図を見ると分かるように高周波増幅回路の出力の一部をバーアンテナに戻し、
それをまた増幅するという繰り返しにより感度を上げるものである。
なので、発振する一歩手前が一番感度が高くなる。
帰還量調整ボリュームにより感度が上げ下げする。

発想は良いと思う。
もしこの6石スーパーラジオの設計者がそう言うつもりで設計したのなら、
調整さえうまくいけば、通常の6石スーパーよりも感度は高くなる。
ただ上の回路のように広いバンド幅の場合はコイルは周波数によりインピーダンスが変わるので、
周波数により常にボリュームで帰還量を調整しなければいけないから大変である。
ところがこれを4中間周波数部分でやるのならば、
周波数が455kHz一定なのでボリュームではなく固定抵抗で良い。
最大感度の時の抵抗を付けておけば常に最高感度である。
なので、理論的には正しいかなと思う。

でも現実的には素人向けのキットでは無理だと思う。
だってただでさえ鳴らすのが精いっぱいなんだから。
僕がトラッキングを調整したら発振が止まったのはIFT部分でこのボリュームを調整するのと
同じことをやったのだろうと思う。
ちゃんとした発振器と測定器で調整しないといけないので無理が有ると思う。

T4の巻き方が間違った部品が入っていたのかな?
それとも、元々中間周波数部分で再生方式をやっているのかな?
どっちか分からないけれども、この辺に異常発振の原因がありそうだな。

<後日追記>
僕の性格上、真実を追求するのが3度の飯よりも好きなので、
どうしても真実を明らかにしたかったので、もう1台買ってIFTを調べてみた。
T4の1次側の分解写真


カメラが接写用じゃないのでボケててすみません。
左側のピンが巻き初めで右回りに巻いています。
左側のピンが巻き初めなのは交差部分が左側から来た電線が下になっているので分かります。

次に2次側の分解写真


これも左側が巻き初めみたいです。
そして右回り。
つまりIFTのT4は1次側の巻線方向と2次側の巻線方向が同じ。
同相じゃん!
発振するのが当たり前じゃん。
これで真実が分かりました。
元々、VT3のコレクターから取ったAGC用の電圧が、
VT3には逆相として入力されるので負帰還つまり正常。
VT2には正相として入力されるので正帰還つまり、よほどうまく調整しないと発振する。

恐らく発振するのは、IFTの調整で感度を上げ過ぎると発振するのだと思います。
そして発信しない人は、IFTの調整をしないであるいは最高になる手前でやめた人。
(正帰還なので、再生方式の回路なので、感度は発振する一歩手前が最高になる)
きっとそうなんだと思います。

でも真実は分かったけれども、
部品を手配した人が間違えて同相のIFTを買ったのか、
元々設計上感度を上げる為にT4を同相にしたのかと言う疑問は、
どちらも有り得るので分からないな。
つまり真実は解決したけれど疑惑は解決しない。
まぁこれは仕方ないかな?

<後日追記>
IFTが同相ならば発振するのが当たり前と言ったけれども、
僕もいい加減年寄りなので、目が悪いせいでコイルの巻き方を間違えて見ているのかもと思い、
ちゃんと発振器から出力を入れて、
オシロスコープで1次側と2次側が同位相なのを確認してみた。
僕はAMラジオのトラッキング調整用に、
455KHzと520kHzと1620kHzの3周波数の発振回路を1枚の基板上に作った物を準備している。
それを使ってIFT(T4=黒)の1次側と2次側をオシロスコープで調べてみた。


ところが古い作品なので、455KHz部分が壊れていたので、
520KHz部分のコアを回して455KHzにして使ってみた。


オシロのCH1(発振器出力)とCH2(IFTからの出力)の接続は右の回路図の場所だが、
見事に1次側と2次側の波長は一致している。つまり同相。
だから(設計者の意図=再生検波による感度UP)か(販売者の誤り=IFT種別を間違えた)の
どちらなのかは分からないが、
トラッキング調整が上手い人は発振一歩手前で止めて最高感度を得ているのだろうし、
そうではない人は発振するのだと思う。
だって位相が反転するはずの2つのトランジスターVT2とVT3のベースに、
同じ信号が入力されるんだもの。
IFTが同相では無くて逆相ならVT2とVT3のベースには反転した信号が入力されるのだけれども
IFTがこれでは発振するのは仕方ないと思う。
いつか何らかの方法を考えてみよう。

<さらに後日追記>
「何らかの方法」を考える為に回路図を見ていてふと気がついた。
VT3のコレクターからVT2のベースに正帰還がかかっていることばかり気にしていたら、
実はVT2コレクターからIFT(T4)経由でVT2のベースに負帰還がかかっているみたい。
と言うことはVT2のベースには正帰還と負帰還両方がかかっているのか。
でも、正帰還の方がVT3の増幅度分だけ大きく効くと思うので正帰還だと言えると思う。
と言うことは、VT2がからむと相当に難しくなるな。
だとすると通常の6石スーパーのように高周波は戻さないように直流だけ戻す方が正解かな。





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最終更新日  April 1, 2025 12:45:56 AM
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