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そのため、ヨルダン川をはさんだ向かい側イスラエルで起きているパレスチナ住民との抗争や、近隣国レバノンでの銃撃戦などはかなり遠い国のことのように感じてしまいます。ちょうど日本で中東関連のニュースを見るような感覚です。

ヨルダン側から向かい側のイスラエルを眺めます。川を挟んだすぐ向かいにあります。
私には、パレスチナ住民の間で鍼療法士として働く日本人の友達がいます。ヨルダン大学時代の友達です。彼は日本で10年ほど鍼療法士として働いた後、パレスチナでボランティアとしてその仕事を続けています。長年の抗争で人々のストレスは極限に達し、彼のもとに来る患者さんの数は本当に多いとのことです。
ときどきメールをもらいます。先回はこんなメールでした。許可を得て一部抜粋します。
「先日、職場の人たちとオリーブ収穫の手伝いに出かけました。そこはイスラエル人の入植地と隣り合わせの村で、隔離壁の建設が進行中です。パレスチナの人々が世代を越えて長年世話してきている木々でありながら、イスラエル兵が収穫の範囲を指図していました。彼らに従い始まった収穫は、時に青年たちが歌を歌ったり、時にそれぞれ黙々と、穏やかに楽しく時間が過ぎました。
が、突然イスラエル兵の放つ催涙弾によってその場を去らざるを得なくなりました。近くで隔離壁反対のデモンストレーションと少年たちのイスラエル兵に対する投石が始まったからでした。彼らの行動は毎週末のことで、時に負傷者、数ヶ月前は少年の死亡が報じられています。
催涙ガスに身をさらされると目と鼻とのどをものすごく刺激され、涙と鼻水がとめどなく流れ出て呼吸もできなくなります。
その後オリーブ畑を離れ一般道まで逃れてきたのですが、催涙弾は民家に沿うその一般道にまで達し僕らを追いました。幸い負傷者はでませんでした。
今回僕は遭遇したある出来事として皆様にお伝えしますが、特にオリーブ収穫を重要な収入源としている農家の人々がこの時期、自分たちの土地でありながら、銃弾とガスにその作業を邪魔され、怯えながら過ごさなければならないことを想像してください。この土地の「日常」の一つです。」(校正済み)
ということでした。平和な日本にいる時もそうでしたが、安定したヨルダンでもつい“平和ボケ”してしまいそうになります。こうした「日常」を送っている人たちのことを忘れたらいけないなと、改めて感じさせられました。
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