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イスラエルというと、どんなイメージをお持ちになるでしょうか? 先進国?? 新興国? 私の中ではイスラエルは先進国というイメージ (特に根拠なし) がありました。それから、大量破壊兵器に関しては右に出るものなし、というイメージがあります。
そんなイメージを抱えてのイスラエル訪問。で…端的にいいますと、イスラエルもやっぱり「中東」なんや~、というのが私の下した結論。いえ、それならそれでいいんです。ただ″先進国″というイメージを勝手に膨らませていたので、到着したその日 (その瞬間??) から「イスラエルよ、君はやはり中東の国なのだな」と思い知らされたわけです。
でもそうと分かれば、問題ありません。先進国と思っているからガクッとくるわけで、ヨルダンと同じと思えば、全然問題ないんです。ま、ヨルダンよりは多少マシですがね。
何が、と言いますと、まずやはりいい加減。こうなると、アラブがいい加減なのではなくて、中東がいい加減なのだと結論せざるを得ませんね。つまり、″中東スピリット″が至る所に脈々と流れているわけです。
何が起きたかと言いますと、まず予約したB&Bに迷いまくってフウフウいいながら到着したはいいものの、…閉まっている!!! あり得ませんよね。だって、フロントにすら入れないんですよ。ブザーをガンガン押しまくりますが、誰も出てくる気配なし。で、ドアが閉まっているときにはどこどこへ電話して下さい、と書いてあるのですが、イスラエルの電話なんて持ってるわけないやん! ヨルダンの携帯は使えません。
ダメもとで携帯のメッセージを送りましたら、それは届いたようで、しばらくするとオーナーがやってきました。でも全然悪びた感じもない。12分しか席を外していない、とか何とか言ってましたけど、ホテルが真昼間から閉ってるなんて論外です。しかもメッセージ送らんかったら戻って来んかったやろ? と突っ込みたくもなります。
それから、同じB&Bに宿泊していたご夫婦と翌日に朝食が一緒になりまして、お話する機会があったのですが、「どれくらいご宿泊なんですか」と聞くと「去年の9月から」という。へっ? 8か月も?? 聞くと、購入したマンションがまだ完成していなくて入居できないので、このB&Bに泊まっているのだそう。・・・・。マンションの建設が8カ月も遅れるって、あり得ます? 先進国なら絶対にないですよね。しかも別に怒った風もない。「It can't be possible!」(あり得ない!) と言うと、笑いながら 「中東だから」
さてそんな事から始まり、スーパーでの買い物には、買ったはずのものが袋に入っておらず、いったんホテルに着いてから気付いて、またスーパーに戻ってヘブライ語しか話さないスタッフに身振り手振りで説明すること数十分...。
さらに極めつけは、最終日のバス。エルサレムから南部のエイラットまでのバスを予約していたのですが、木曜日と指定したのにチケットは金曜日となっている。それに気づいたのはバスに乗車した時で、「あなたの席はない」と宣言され…、信じられない!! それもこれも、ヨルダンでなら絶対に確認しますよ。でもまさかイスラエルでこんな初歩的な失敗があるなんて思ってみませんから、チケットの日にちまで確認してなかったんです。
ああ! イスラエルよ、君は中東の国なのですね! と、とことん思い知らされた旅行でもありました。でもそうですよね、だってもともとイスラエルもヨルダンもレバノンもシリアも同じ国だったのですから。今でこそイスラエルにはユダヤ人が続々と集まってきていますが、それでもこの国に流れるスピリットは紛れもない″中東スピリット″なのです。
上の写真はエルサレムの旧市街で売られているスカーフたち。シリアの旧市街で売られているものとほぼ同じ。シリアとイスラエルは犬猿の仲ですが、実は同じ国だったかつての仲間たちなのです。売られているものが似ているのも納得、ですよね。
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