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欧米にあこがれて近代化してきたところが、ロシアと日本は似ているというまさにこの二人が“異端”といえる経歴を持っています帝政ロシアから満州、ソ連、ロシアについて、面白い話がたくさん飛び出してくる、近くて遠い隣国ロシアを知ることができる本です佐藤優は旧ソ連時代から外交官として活躍してきた人で2009年に有罪判決を受け失職した。五木寛之は満州で少年時代を過ごし終戦を迎え1947年に引き揚げてきた。【楽天ブックスならいつでも送料無料】異端の人間学 [ 五木寛之 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 野蛮で残酷、時に繊細で芸術に過剰なまでの情熱を傾けるロシア人。日本と近く、欧米に憧れて近代化してきたという似通った過去も持つ。だが私達は、隣国の本性を知っていると言えるのか。欧米中心のヘゲモニーが崩れつつある今、世界はロシアが鍵の一つを再び握った。ロシアを知り理解し得なければ、今後日本は生き残れない。一九六〇年代からソ連・ロシアと深く関わってきた二人の作家が、文学、政治経済、宗教他あらゆる角度からロシアを分析。人間とは、国家とは、歴史とは、そして日本人とは何かを浮き彫りにしたスリリングな知の対論。【目次】(「BOOK」データベースより) 第1部 人間を見よ(本質をつかめなくなった日本人/ロシアに対する愛憎二筋 ほか)/第2部 見えない世界の力(「ナ・ウクライーネ」と「ヴ・ウクライーネ」の違い/ウクライナ危機のポイントはガリツィア地方にある ほか)/第3部 詩人が尊敬される国(ロシアは教師であり脅威でもあった/「識詩率」が高いロシア ほか)/第4部 学ぶべきもの、学ぶべき人(人生の師を持てるか/廣松渉のエンターテインメント性 ほか)
2015.09.21
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風の王国 1987年4月発行:税込740円 古すぎてカバー写真がゲットできませんでした。サンカについて知りたいと思い調べたところ、"この本を読めば解るよ"と教えられネット通販で買いました。ブックオフにもあるかも!いい作品は時を経てもさびないですね。闇にねむる仁徳陵へ密やかに寄りつどう異形の遍路たち。そして、霧にけむる二上山をはやてのように駆けぬける謎の女...。脈々と世を忍びつづけた風の一族は、何ゆえに姿を現したのか?メルセデス300GDを駆って、出生にまつわる謎を追う速見卓の前に、暴かれていく現代国家の暗部。彼が行く手に視るものは異族の幻影か、禁断の神話か...。現代の語り部が放つ戦慄のロマン。
2009.02.15
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こころの新書シリーズです。(講談社) サンカに興味を持ったおかげで、また五木寛之の本を買ってしまいました。庶民の歴史を残したいという著者のシリーズです。 「隠れ念仏」とは九州南部の鹿児島県などで、三百年も弾圧されてきた信仰。 「隠し念仏」とは岩手県を中心とする東北の各地に見られる信仰。その違いについては簡単に説明できないので、ぜひ読んでください。 なぜ、隠れたり隠したりしたのかというと、念仏を唱えることは一向宗の信者であり、それは身分に関係なく極楽浄土へ行けるという教えで、江戸時代は、一向一揆などを恐れて禁止する藩があったそうです。 また、温暖な九州と冷害で苦労した東北地方の、信仰の根付き方の違いがよく取材されていて、面白かったです。
2008.01.25
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Amazonの古書で購入しました。新潮文庫です。前後編。 大学で美術史を専攻した男が、偶然、第二次世界大戦中に行方不明になっていたスペインの画家の絵にめぐりあったことによって、妻とも別れ仕事も辞めてその謎を追求する。 日本だけでなく、世界の過去の色々な事件、歴史の裏が見えてくる。 スペイン内戦、占領下のパリ、ナチスドイツ、戒厳令下のチリ。 一番泣けたのは、チリの首都サンチャゴでクーデターが起きたとき、ラジオのアナウンサーが「サンチャゴには雨が降っています。サンチャゴは雨。注意してください。」と楽しげに喋るところ。外は晴れているのに。「やがて豪雨にかわりそうです。すぐにみんなに知らせてください。」と、繰り返し訴える。 日本の先住民族のことにも触れていて、サンカの話も出てきます。 「風の王国」もよかったけど、こっちを先に読んだ方がよかったかも・・・
2007.12.24
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