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犯罪加害者の母の苦悩を描いた話。事件当時未成年だったため息子の氏名は公表されなかったが、引っ越しや転職を繰り返してもマスコミは嗅ぎつけてくる。親としての責任を感じながらも、息子を突き放してしまいたいと思う日々。少年事件だと「親の育て方が悪い」と言われるが、どんなに愛情を持って育てても、一定数はサイコパスのような人間は存在するそうだ。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出てきた善児を思い出した。息をつめて [ 桂望実 ]
2023.06.06
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楽して儲けることしか考えていない中年おじさん。一人の少年との出会いでこんなに変わるかな?ありえないだろうという事を生き生きと、そしてさらっと描いてしまうのが、桂望実さんの力量ですかね!僕とおじさんの朝ごはん [ 桂望実 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)ぐうたらで無気力に生きるケータリング業者の水島健一。先輩の忠告も、派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、ある少年と出会い、それらと真面目にかかわらざるを得なくなるー。少年が最後に下した決断に、水島はどう向き合うのか!書き下ろし感動長篇!「生きるということ」「残されたものの哀しみ」とは。究極の問いに挑んだ、桂望実の最新作!
2019.01.25
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諦めない女 [ 桂望実 ]母親ってここまで出来るのか?諦めなければ、いいこともあるけど、こんな壮絶な人生は耐えられません
2018.02.18
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そのワクチンを接種すると性格が変えられるという現実的ではないけれど、それで人生が変わって幸せになれるとしたらどうだろうか面白いのは、日本人とフランス人の考えの違いが書かれているところ日本人は自分の性格を変えれば、思いどうりの人生が描けると思う。一方フランス人は自分の性格は変えたくないが周りの人の性格を変えたいと思う。つまり、自分を好きになれず生きにくい日本人と、周りの人の性格が変われば自分が生きやすくなるというフランス人20代だった人が40代になって、ワクチンの効果が切れて、人生を振り返ったとき、本当の自分を肯定できるのかもしれない【楽天ブックスならいつでも送料無料】ワクチンX [ 桂望実 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 仕事の成功、円満な家庭ーただ、幸せになりたいだけだった。加藤翔子は、20年前にワクチン製造会社・ブリッジを起こし、会社は大きな成長を遂げた。ブリッジが製造する“ワクチン”は、「人生を変えたい」と願う人間にとって必需品だったが、ある日突然、原材料が死に始める。原因は不明。ワクチンの効果は20年で切れるため、このままだと接種者がパニックに陥る可能性がある。だれよりもそれを恐れたのは、ワクチン接種第一号である翔子だった…。成功とは何か、幸福とは何か価値観をゆさぶる感動傑作。
2016.02.03
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ジェームス・ディーンの「エデンの東」は見たことはありませんが、予備知識が無いほうが楽しめるかもしれません主人公は殺人事件の被害者の遺族でもあり、加害者の家族でもあるという複雑な設定つまり、弟が元カノを殺し、それに気づいた母親も殺してしまう。しかし、本人はどちらも否認している。状況証拠のみで決定的な物的証拠はない裁判が進むにつれ、子供の頃の弟の悪行を思い出し、「やっぱり、弟が殺したかも・・・」と確信していく裁判員裁判に対応する弁護士との作戦会議は実にリアルです裁判が進むにつれて、母と弟の知られざる素顔があらわになっていくところが面白くて、犯人なんかどうでもいいや(笑)って思ってしまう「思い込みって怖いな、もっと話そうよ、親子なんだから」と、正月から思ってしまいました 【楽天ブックスならいつでも送料無料】エデンの果ての家 [ 桂望実 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 母親が殺害され、溺愛されていた弟が連行された。真相を求めて衝突を繰りかえす父と兄に和解の日はくるのか。“エデンの東”へと桂望実がおくるオマージュ。崩壊した「理想の家族」。その虚像をさぐる“魂のミステリ”誕生。
2015.01.02
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桂望実さんに「自伝なんですか?」と聞いたら「フィクションだよ!」と、答えが返ってきそうな、小説家の“業”を描いた作品です。いろんな編集者が出てきます。話題性のある売れる作品を書く小説家ばかりを追いかける人、自分の考えを一歩的に押し付ける人、原石を磨こうともせずにうわべだけを見て売れなくなったら知らん顔の人・・・私たち読者は大手出版社の過大広告に載せられて、本を選んではいけません【楽天ブックスならいつでも送料無料】我慢ならない女 [ 桂望実 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「誰からも称賛されなくても、貧乏で終わっても、他人から見たら可哀相な一生であったとしても。業のままに生きたなら、それは素晴らしい人生なんだよ」不器用に生きる女の人生の浮き沈みを描く、桂望実の最新作!
2014.09.07
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アスリートゆえの苦悩と孤独を描いていますオリンピック枠から外れて、あわてて就活を開始するところや、引退したあともコーチとして選手を指導する決心をする人など、はなやかな世界の裏側をみせてくれて、面白かったです【内容情報】(「BOOK」データベースより)トランポリンでオリンピックを目指す五人がいた。天才肌の遼、愚直な順也、おっちょこちょいな慎司、目立ちたがり屋の洋充、怖いもの知らずの卓志。少年の頃から切磋琢磨してきた彼らに、安易な仲間意識などなかった。「オリンピック出場枠」という現実が、それぞれの青春を息苦しいものに変えていく。夢舞台に立てるのは、二人だけ。選ばれるのは誰なのか?選ばれなかった者は敗残者なのか?オリンピックは、すべてを賭けるに値する舞台だったのか?懸命に今を生きる者だけに許された至福、喪失、そして再生を、祈りにも似た筆致で描いた傑作長編小説。
2013.04.17
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子供は親と一緒に暮らすのが一番幸せ、という世間の思い込み例えば、20代らしき女性と5歳くらいの子供が一緒に飛行機に乗っていたら、親子だと思い込んでしまう。でも他人同士だったら?血のつながりだけが親子のすべてではない実の親と暮らすことで不幸になる子供もいるいろんな家族(チーム)の姿があることを思い込みにとらわれずに見ることも大事なんですネ【内容情報】(「BOOK」データベースより)シェイクスピアに心酔する小劇団主宰者の大輔と、その連れ合いで他人に愛を感じることができない無性愛者の瑞穂は、母親の育児放棄によって児童養護施設で暮らす演劇少女ひなたの週末里親になって、特殊な人材派遣業に起用することになるがーワケあり3人が紡ぐ新しい"家族"の物語。
2012.12.04
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恋愛の神様が現れるときに、自分の周りの世界がフリーズするテレビドラマでこんなのありませんでしたっけ神様が言う‘恋愛力’とは、自分をいかに相手にアピールできるかと同時に、相手の気持ちをどれだけ理解できるか、ということ。恋愛だけでなく社会の人間関係すべてに応用できる力なんです。生きる力でしょうかね最期の、ゆうきゆう(精神科医)さんの「傾向と対策」も心理学的でおもしろかったです 【内容情報】(「BOOK」データベースより)コミュニケーション力、セルフプレゼンテーション力、洞察力、客観性...小説を読みながら、あなたのスキルを確認。
2012.03.21
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働く女性だったら、絶対にこんな経験があるはず理不尽な男社会に怒るよりも呆れてしまうこと仕事の9割は虚しいもの、と係長に言われ、仕事は積み上げていくんじゃなくて妥協していくもの、と部長にいわれれ・・・日本の経済が停滞する原因はこんなオヤジたちのせいなんだ、となぜか納得してしまう内容でした上司のプライドをうまく利用して企画を通してしまう女性の観察・分析・行動力はすごいやっぱり、家庭も会社も支えているのは女性です、それも男性に気づかれないように【内容情報】(「BOOK」データベースより)北島真也子、OL。157cm、100kgの愛くるしい体形ゆえ、人呼んで「ごっつぁん」-。中堅時計メーカーに就職して5年が過ぎた彼女は、ひょんなことから「女性だけのプロジェクトチーム」のリーダーに。任務は、新製品の開発。部署を超えて集められた5人と必死に企画を立てるも、その良し悪しを判断される前に、よくわからない男社会のルールに邪魔される。見栄、自慢、メンツ、根回し、派閥争い...。働く女性にエールを送る、痛快長編小説。
2011.05.24
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後輩が自殺したことに責任を感じ田舎暮らしを始める・・・・・という、暗い書き出しだったが、読み進むにつれ、加速度的に面白くなってきた。最近流行りの市町村合併。お荷物になっている旧川西村。話のノリで開催することになった輪投げ大会。村の重鎮ではあるが、無口なしげジイ。その70年来の親友である、あがり症の亀ジイ。登場人物も個性豊かで、現代人の忘れている何かを思い出させてくれるかな【内容情報】(「BOOK」データベースより)町村合併で町のお荷物になっている旧川西村。後輩の自殺により、華やかな都会の生活を捨て孤独な田舎暮らしを選んだ元コピーライターは村を愛する、熱心でちょっと頼りない地域活性課職員に強引に勧誘されて、町おこしに乗り出す羽目に...過疎、高齢化、外国人労働者-問題の村が、息を吹きかえす。
2009.06.21
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結婚相手を探して合コンにあけくれる真樹29歳、家庭に安住しながらやりたい仕事を模索する佳乃34歳、望んだわけでもなくバリバリのキャリアの道を歩むめぐみ39歳、離婚後自分の店を持ち岐路に立たされる治子45歳。4人の女たちの内なる戦いを描く連作短編集。ふと、自分の過去を振り返ってしまいました。生きていくって、戦うことなんですね。今頃気がついても遅いかな↓平等ゲーム こちらもどうぞ
2008.12.22
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瀬戸内海に浮かぶ「鷹の島」そこでは島民1600人がすべて平等。貨幣は流通していないので、生活に困らない。仕事は4年に一度、抽選で交代する。島の収入は平等に分配される。すべてのことは、島民の投票で決まる。 ワーキングプアもない、特権階級もない。 貧乏も金持ちもない。将来への不安もない、平等な社会。 一生懸命働いても、一生貧乏生活から抜け出せないなら、 島へ移住してもいいかなーなんて思ってしまう。 理想郷のような社会だなーと思いつつ読み進むと、意外な落とし穴が!それは島で生まれ育った人には思いもよらない事。 「自由と平等は両立しない」と以前から考えていたけど、まったくずばりそのとおり。個性を主張すれば、平等は成り立たない。職業選択の自由もない。かといって競争社会では格差や貧困が生まれる。 じゃあ、いったいどうすればいいの?↓織田裕二主演で映画化された『県庁の星』
2008.10.11
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