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難しい問題を投げかけられた気がする。多様性の時代と言われているが、自分と違う性的志向を想像することはできるけれど、理解することはできない。結局、法律はマジョリティの考え方でできているから、マイノリティの人を犯罪者にしたり、精神異常者と決めつけたりできてしまう。社会と一切繋がりのない人を「無敵の人」と言うらしい。他者と繋がりを持つことは生きる救いになるのだろうか。「顔面の肉が重力に負ける」という表現が何回も出てくる。諦めの表情だろうが、うまい言い方だと思った。正欲 [ 朝井 リョウ ]
2022.05.28
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「生きがい」の反対語としての「死にがい」かな?人は生まれ落ちた瞬間から死に向かって生きているから?なんて、勝手に妄想していたら、簡単に理解できるような単純な問題ではありませんでした。他人より目立つことを生きがいと思い込み、小さいころから勉強、スポーツ、学生自治運動などに夢中になり、目的が達成されると、やることがなくなり、不安でたまらなくなる、「雄介」と、幼馴染で親友の「智也」とは幼稚園から大学まで同じだが、全く逆の性格。「手段と目的が逆転している」と分かっていても生きがいがないと生きる価値がない、とか社会に貢献したい、という気持ちがなくならない。ここまで真剣に考えている人は知的レベルが高いのだと思う。多分、多くの人はこんな風に考えないと思う。目立ちたいと思う人はいると思うけれど、雄介の場合とは違うと感じるなーこの作品は「螺旋プロジェクト」という競作企画で、朝井リョウ、伊坂幸太郎など8作家があるルールのもと、古代から未来までの日本を舞台に、ふたつの一族が対立する歴史を描いたものだそうです。今作は「平成」時代を背景に、ふたつの一族である「海族」と「山族」の話が織り込まれています。次作は伊坂幸太郎の「シーソーモンスター」です。8作すべて読んだら1年以上かかってしまいそうです。死にがいを求めて生きているの (単行本) [ 朝井 リョウ ]
2019.05.16
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『何者』を読む前に借りてきてしまったでも、十分楽しめました何様
2017.04.19
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チアリーディングってスポーツなんですね。それもチームで演技をして得点を争う競技だなんて知りませんでした。朝井リョウさんは2冊目ですが、これからも読みたくなる作家さんです。裏表紙にチアの基本の技の絵がいくつか描かれているので、それを見ながら読み進めていきましたが、観たことのない競技なので、いまいち実感がわかなくて、動画を検索してみました。光にしてよかった・・・と、しみじみ思いました。画面が固まらずに普通に動いているではありませんか、感激ですという訳で、じっくり動画を鑑賞し、いっきに読み終えました、めでたしめでたし【内容情報】(「BOOK」データベースより)柔道の道場主の長男・晴希は大学1年生。姉や幼馴染の一馬と共に、幼い頃から柔道に打ち込んできた。しかし、無敗の姉と比べて自分の限界を察していた晴希は、怪我をきっかけに柔道部を退部。同じころ、一馬もまた柔道をやめる。一馬はある理由から、大学チアリーディング界初の男子のみのチーム結成を決意したのだ。それぞれに事情を抱える超個性的なメンバーが集まり、チームは学園祭での初舞台、さらには全国選手権を目指すが...。
2011.01.02
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平成生まれの大学生作家、うちの息子より若いじゃないかってことで、いろんなブログで評判になってたけど、手が伸びずにいました。でも読んでみると思ったよりいいじゃないですか関西弁の田舎の高校を舞台に部活に励む17歳をうまく切り取ってます。世代を超えて読める作品です。30年も昔の自分の高校時代を思い出してしまいました。似たようなことがあったな~と、当時の人間関係について悩んだことなど、いまでは懐かしいな。高校時代も今も人間関係の悩みはあまり変わらないんですね第二作『チア男子!!』も予約中です【内容情報】(「BOOK」データベースより)バレー部の「頼れるキャプテン」桐島が、突然部活をやめた。それがきっかけで、田舎の県立高校に通う5人の生活に、小さな波紋が広がっていく...。野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。部活をキーワードに、至るところでリンクする5人の物語。第22回小説すばる新人賞受賞作。【送料無料】チア男子!!
2010.12.25
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