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初めての作家さん。変な間取りの家にまつわる変な話でした。家の平面図が大きく書かれているので、とても読みやすかった。2軒とも一階と二階で壁や柱の位置がずれていて、秘密の空間を作るためとはいえ、耐震性に問題があるだろう。建てる時、設計士や建築士は疑問に思わなかったのかな。続編も読んでみよう。変な家 [ 雨穴 ]
2024.04.02
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初めての作家さん。超短編集で高齢者向けの話だからか、字が大きくて読みやすい。高齢者ならではの本音が盛りだくさんで、これから老齢期を迎える私にはとても参考になる内容で、楽しく読ませてもらいました。死んでしまえば最愛の人 [ 小川 有里 ]
2024.01.31
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初めての作家さん。音楽教室での著作権の問題は裁判にもなったので知っていたが、全日本音楽著作権連盟は実際に潜入調査を行っていたのだろうか。上司の命令とはいえ、音楽講師に嘘をつくことは人間として嫌だろうな。でも、主人公はチェロを再開したことで悪夢から解放されたし、不眠外来の医師にも正直になれた。音楽には人の心を癒す効果がある。ぜひ、映像化してもらい、チェロの演奏を聴きたい。ラブカは静かに弓を持つ [ 安壇 美緒 ]
2024.01.22
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溶接作業とは、卓越した技能が必要で危険を伴う仕事だと、改めて実感した。温度を上げるためにガスバーナーの火に酸素を加える。空気中の酸素では足りない、太陽の温度にするために。考えただけで背筋が凍る。20年間プライドを持って仕事をしてきた伊東の葛藤。簡潔な文章で訴えてくる。エッセンシャルワーカーのようになくてはならない仕事なのに肉体労働者と言われ下請けの仕事しかない。目や肺も悪くなるし、肉体的にも長く続けられる仕事ではない。「鉄は熱いうちに打て」我が手の太陽 [ 石田 夏穂 ]
2023.12.18
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ものすごい熱量を感じた。でも、私が古い人間なのか、分からない言葉が多すぎる。インセル、ADA、スパダリ、ヴィラン、アウフヘーベン、ノンケ、セペ、とりあえず、分からないながらも最後まで読んでからググった。それがら「コタツ記事」WEBメディアのライターはパソコン一つで家に居ながら取材もせずに記事を書いて収入を得ているそうだ。アラカンのおばさんにはついていけない。「妊娠して中絶したい」が「妊娠して出産したい」になる日がくればいいな、と思った。ハンチバック [ 市川 沙央 ]
2023.08.23
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初めての作家さん。主人公の一人称語りが気持ちよくてスラっと読めた。「会社の不利益になる」という理由で人事担当へ左遷された女性が、新卒の一次面接を任され、「会社の不利益になる」人材を採用するにはどうしたら良いか画策する。そして考え出したのが、学生の顔の黄金比を見て判断すること。主人公の執念深さと論理的な思考で展開する文章がスピード感があって面白い。まだ読んでいないが、前作「我が友、スミス」が芥川賞候補になったのも納得できる。今後が楽しみな作家さん。黄金比の縁 [ 石田 夏穂 ]
2023.08.02
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人生は色々なのに、同調圧力の強い日本では生きづらいよね。だから、弱音を吐き出せる友達は必要だな。生後間もない子供を亡くした青子が「妊娠中に塩分を控えるため、薄味で我慢したのに」と言うところで、我慢しなくても良いのに、と思った。塩分は塩化ナトリウムのナトリウムが体に悪いので塩化カリウムの減塩醤油を使えば塩味は変わらないのに!我慢は美徳ではない!話が逸れましたが良いお話でした。新しい星 [ 彩瀬 まる ]
2023.02.20
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石垣好きの自分としては、現在まで続く石積み職人集団穴太衆の話と聞いて、長編時代小説に挑戦した。穴太衆の「最強の楯」と国友衆の鉄砲「至高の矛」の戦い。戦が始まると武士と共に城に籠り、壊れた石垣を補修する懸(かかり)や野面積が衝撃に強い理由など、知らない事がたくさんあった。戦のない世の中にしたいという思いは、穴太衆も国友衆も同じだが、方法が違う。強い矛ができればより強い盾を作る。それが抑止力という名目で現代も延々と続いている。人間の歴史は戦いの歴史なんだな、と改めて感じた。塞王の楯 [ 今村 翔吾 ]
2022.12.19
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生皮をめくられてヒリヒリする感じ。男と女は性別の違いだけでなく、全く別の生き物だと思った。ジェンダー平等と言われて久しいが、性に対する感覚の違いはとうてい埋められるものではない。カルチャースクールの講師という社会的に認められた月島光一の歪んだ性認識。セクハラという自覚がない。自分の地位を利用し、パワハラからセクハラへ向かうところは、女性の精神的苦痛など考えもしないし、それを男として当たり前のこと、良いことだと思っている。女性が声を上げないと、無自覚の男性がさらに被害を拡大させる。伊藤詩織さんのことを思い出した。生皮 あるセクシャルハラスメントの光景 [ 井上荒野 ]
2022.08.07
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日本植物学の父、牧野富太郎のお話。来年の朝ドラになるそうです。生まれた時代が良かったのか、暮らしに困らなかったからなのか。知的好奇心の趣くままに、家業の心配もせずに、幼いころから植物の採集や研究に没頭できた人でした。実家の財産を使い尽くしても、お金の心配をすることもなく、家族がなんとかしてくれる。学位などの名誉を欲することもなく、二人の妻と13人の子供にも恵まれ、波乱万丈な人生でした。ボタニカ [ 朝井まかて ]
2022.07.05
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初めての作家さん。表紙の彫刻の写真に惹かれて、思わずググってしまった。「西浦裕太」さんです。小説にも抽象的な彫刻を作る明良が登場するが、そのモデルではないかと思ってしまう。彼女を妊娠させて逃げる彼氏に対して、私なら裁判で強制認知させる。恋人同士だった明良と華南子は兄妹であることを受け入れて家族になり、里子を受け入れて親になろうとする。でも、戸籍上は他人なんだから、婚姻はできる。夫婦ならば特別養子縁組もできるから、実子として育てることができるのにな、と思う。ここは法律の不備?を利用したほうがいいな。月の光の届く距離 [ 宇佐美まこと ]
2022.06.02
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初めての作家さんです。緻密で隙のない文章は三島由紀夫を思わせる。読了にエネルギーと時間を要する。3編とも月にまつわる内容。最初の2編も衝撃的だったが、序章に過ぎない。現実と夢を行き来する描写がとてもなめらかで自然だった。月の砂漠をクジラが自由に動き回るところで、クジラは哺乳類で、昔は陸に住んでいたんだっけ、と思った。2016年から2019年に連載されていたので、新型コロナウィルスが流行する前の作品だが、まるでコロナ禍の今を予測していたようで恐ろしくなった。「月昂」という感染症。潜伏期間が長いというところが、エイズ発症するとインフルエンザと似た症状が出る、感染者は死ぬまで隔離されるというところが、ハンセン病、を思い起こさせる。そして、西日本大震災から長期独裁政権の誕生に繋がる。まるで未来の日本を見ているようだ。ジョン・アクトンの「絶対的権力は必ず腐敗する」を調べたら、「されど民衆はさらに腐敗する」という格言が続く。日本がロシアみたいにならない事を願います。残月記 [ 小田雅久仁 ]
2022.04.25
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遠藤周作の未発表作品。子供向けの物語2話。亡くなってから20数年後に、作品が発表されるなんて、本人も思ってもみなかっただろう。「稔と仔犬」は挿絵も残っていて、昭和30年代頃の様子がうかがえる。当時もいじめっ子はいたし、代議士は平気で犬をひき殺す。連載の最後が欠落しているような終わり方だが、あえて書かなかったのかもしれない。「沈黙」と「深い河」しか読んだことがないが、帯にあるように「沈黙」の原点になる作品、とは思わない。「青いお城」は頑張れば報われる、という成長期の時代に合わせたもので、りぼんに連載されていた。当時、名だたる作家が連載していた。吉行淳之介、曽野綾子、阿川弘之、三浦朱門。稔と仔犬 青いお城 遠藤周作初期童話
2022.04.20
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初めての作家さんです。日本人が慣れ親しんだ昔話がミステリーになっている。「つるの倒叙がえし」の倒叙とは“現在から過去へ、時間を逆にさかのぼって叙述すること”つまりオチが分かって書いているミステリー、と解釈しました。読む順番によって二度楽しめる工夫もあります。そして、桃太郎が鬼ヶ島に住み着いてしまったところ、その後は残酷でもあり、現代に通じる感じがして楽しめた。むかしむかしあるところに、死体がありました。 (双葉文庫) [ 青柳碧人 ]
2022.02.14
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舞台は県税事務所。地方公務員の年代が異なる4人の女性職員が語り手。初めての作家さんでしたが、流れるような文章で、読みやすかったです。公務員といえど、滞納処理などの過酷な業務でお客様(住民)から罵倒されたり、脅されたり、言葉の使い方にも神経を使う仕事です。仕事をうまく回そうとすると、人間関係がギスギスする。語り手が変わると、問題の見方も変わる様子がうまく描かれている。職場の人間関係って難しいですね。特に今は、役所にもアルバイト職員が大勢で、年上のアルバイトを年下の正職員が指導しなければならない。人件費を削ろうとして、非正規職員を増やしても、人間関係がうまくいかずに心を病む人が増えれば、仕事の効率も悪くなるし、本末転倒のような気がします。きみはだれかのどうでもいい人 [ 伊藤 朱里 ]
2021.10.27
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入院中に何が楽しみかって、三度の食事です。ホスピスで最期を過ごす女性のお話。入所者のリクエストで思い出の「おやつ」を出してくれる。余命を宣告されたらホスピスで過ごすのもいいな。でも、そこに至るまでの苦悩は想像を絶するものだろうな、と思う。最期に美味しいものを食べて死ねたら、しあわせだな。ライオンのおやつ (一般書 212) [ 小川 糸 ]
2021.09.10
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昭和63年「特別養子縁組」制度ができるきっかけになった事実をもとにした物語です。タイトルは実際に、産婦人科医師の菊田昇が新聞広告へ掲載した文章です。出生証明書を偽造して実母が育てられない赤ちゃんを養父母の実子として斡旋することは当時、違法だった。しかし、望まぬ妊娠で中絶にやってくる女性は後を絶たず、産婦人科医は合法的に命を奪っていた。男性の知らないところで、赤ちゃんの命は奪われ、女性は体も心も傷ついていく。読了後に実感したのは、日本の法律は男社会の男目線で男性優位に作られたものだということ。残念ながら、今も妊娠したことを喜べない社会がある。社会的環境が整えば、中絶を選ばずに産んで育てることができるかもしれない。日本は今コロナ禍で、命よりも経済を優先する政治がある。少子化の問題は、不妊治療だけではない。日本の社会が生きやすいかどうかだと思う。「生きていてよかった」と思える国でなければ、衰退していくだけだ。赤ちゃんをわが子として育てる方を求む [ 石井 光太 ]
2021.03.17
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沖縄生まれで性格がまったく違う三姉妹が祖母の遺産相続をめぐり、それぞれの才能やコネを駆使して、沖縄、東京、鹿児島、福岡、山口、台湾を縦横無尽に疾駆する沖縄の基地問題から、尖閣諸島の領有問題。米軍、中国、台湾、自衛隊。三姉妹がそれぞれの方法を駆使してつながりを持ち、それを利用して、相続に必要な「海神の秘宝」を探しまわる。目まぐるしい場面展開に、複雑な人間関係が絡み合い、姉妹の漫才のような会話が楽しい。沖縄の暗部もさらされて、息もつけないほど忙しい物語でした。近代国家という概念が生まれる以前、尖閣諸島は古代から周辺の島で暮らす人々にとって航海上の目印のような島だった。「尖閣諸島はどの国の領土でもない、共有の島だった。」海神の島 (単行本) [ 池上 永一 ]
2020.12.03
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表紙の写真が気になって調べたら、モスクワ宇宙飛行士記念博物館Moscow Russiaにある塔の写真でした。すごくロシアらしいモニュメントですね。ロシア人写真家ダニラ・トカチェンコの作品です。Danila Tkachenko仮想通貨のような実体のないものに価値を見出すこと。が主題のようですが、皮肉なことに、今世界は見えないウイルスに振り回わされています。「全知であるが全能ではない」というフレーズがあって、近代世界の、他民族を力で征服する、自然も征服できる、という傲慢さが招いた悲劇かもしれません。ニムロッド [ 上田 岳弘 ]
2020.03.31
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「螺旋プロジェクト」第7弾。大森兄弟は初めてです。兄弟で一つの作品を作る作家さんっていままでいたかな?いくら兄弟とはいえ、別々の人格が同じ作品を制作するなんて。共作とは違うでしょうね。どうやって書いているのかな?大森兄弟の制作過程が気になってしょうがない。今回は太古、日本でいえば縄文時代より昔、旧石器時代より遡る感じですね。海の民「イソベリ」は豊かな海の潮溜まり近くに住み漁をしなくても、潮溜まりにやってくる豊富な魚を食べて幸せに生きていた。「死」を知らずに。体が動かなくなって、呼吸をしなくなったら、船で近くの島へ連れていかれる。そこで鱗が生えて、ひれが出て、魚になって生きるという。だから、イソベリは怪我をして、体を痛めても全然不安にならない。「死」と言う概念がないから、体を大事にしない、命を惜しまない。これは幸せなことなのかな?ウナノハテノガタ (単行本) [ 大森兄弟 ]
2019.09.10
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「螺旋プロジェクト」第5弾。初めての作家さんです。このプロジェクトが無かったら出会わなかったかもしれません。時代は太平洋戦争末期の短い期間ですが、自分の意志や努力ではどうにもならない時代背景がうまく描かれています。運命のいたずらで清子は東京大空襲に巻き込まれなかったわけですが、空襲で母を失った清子のこの先を見てみたい。コイコワレ (単行本) [ 乾 ルカ ]
2019.08.19
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「生きとかんば、どげんでんなる!」ペコロスの母の言葉が身に沁みます。前作、2012年ペコロスの母に会いに行く (角川文庫) [ 岡野 雄一 ]の続編です。母を看取ったあとも、気配を感じるペコロスさん。「ウンコしかぶろうが、シッコしかぶろうが、生きとってくれれば良かとたい」 (しかぶる→もらす)ボケがひどくなった母がトイレの壁にウンチをくっつけて、自分の顔にも服にもくっつけていた時、「早く死ねばいいのに」と思ったペコロスさん、小さい頃母から言われた言葉を思い出す。「ウンコしかぶろうが、シッコしかぶろうが、生きとってくれれば良かとたい」「木魚じいさん」の編では「しっかり生きとかんばだめぞー。戦争は知らんうちに来っとぞー。」と、近所の子供たちに声をかける、頭が木魚に似たおじいさん。戦争で2人の息子を亡くしている。「戦争は知らないうちに来る」今の時代と似ているような気がして、涙が滲んできました。続・ペコロスの母に会いに行く [ 岡野雄一 ]
2019.07.24
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3.11後に残された人の話です。遺体も見つからないと、どこかで生きているんじゃないかと思ってしまう一人では気持ちに折り合いをつけられないから同じ体験をした人たちと話をすることが大事、たとえ、その気持ちが食い違っても・・・もやもやした気持ちが伝わってきますやがて海へと届く [ 彩瀬まる ]【内容情報】(出版社より) 地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなったーー(本文より)すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるがーー。【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】
2016.08.20
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笑いながら日本を再認識できます欧米人から見て、中国・韓国人と日本人はすぐに見分けがつくそうです顔は同じでも文化の違いがしぐさに現れるのでしょうか釧路湿原のタンチョウヅルのダンスは是非見に行きたいと思いましたでも冬なんだよな~【楽天ブックスならいつでも送料無料】わが心のジェニファー [ 浅田次郎 ]【内容情報】(出版社より) 浅田次郎が描く、米国人青年の日本珍道中! 日本びいきの恋人、ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。ニューヨーク育ちの彼は、米海軍大将の祖父に厳しく育てられた。太平洋戦争を闘った祖父の口癖は「日本人は油断のならない奴ら」。日本に着いたとたん、成田空港で温水洗浄便座の洗礼を受け、初めて泊まったカプセルホテルに困惑する。……。慣れない日本で、独特の行動様式に戸惑いながら旅を続けるラリー。様々な出会いと別れのドラマに遭遇し、成長していく。東京、京都、大阪、九州、そして北海道と旅を続ける中、自分の秘密を知ることとなる……。圧倒的な読み応えと爆笑と感動。浅田次郎文学の新たな金字塔!
2016.07.03
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ロッキード事件ってそうことだったんですね田中角栄の名誉を回復するために書いたのでしょうかあれ以降、田中角栄のようなたたき上げの政治家が現れない理由がわかりましたおりしも参院選、棄権はとっても危険今の政治を認めることですから主権者は私たち国民です 天才 [ 石原慎太郎 ]価格:1512円(税込、送料無料)【内容情報】(「BOOK」データベースより) 反田中の急先鋒だった石原が、今なぜ「田中角栄」に惹かれるのか。幼少期のコンプレックス、政界入りのきっかけ、角福戦争の内幕、ロッキード事件の真相、田中派分裂の舞台裏、家族との軋轢…。毀誉褒貶相半ばする 男の汗と涙で彩られた生涯!
2016.06.29
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これが真実だ、と言える説得力があります改ざんされた歴史を科学的に検証し、真実を追及した納得のいく内容です信長がそんなに性格の悪いやつかなーとか、光秀が信長に対する恨みだけで諜反を起こすかなーとか疑問に思っていたけれど、これを読んでそれは違う、ということを確信しました【楽天ブックスならいつでも送料無料】本能寺の変431年目の真実 [ 明智憲三郎 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 名門・土岐明智氏の行く末に危機感を抱いていた光秀。信長の四国征伐がさらに彼を追いこんでゆく。ところが、絶望する光秀の前に、天才・信長自身が張りめぐらした策謀が、千載一遇のチャンスを与えた!なぜ光秀は信長を討ったのか。背後に隠された驚くべき状況と、すべてを操る男の存在とは!?新事実をもとに日本史最大のクーデターの真実に迫る、壮大な歴史捜査ドキュメント!
2016.03.25
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純粋に、ただひたすら純粋に日本の将来を考えたために反逆者として斬首された山県大貮と吉田松陰二人が生きた時代は100年も離れている、吉田松陰がいなければ明治維新はなかったと言われるが、山縣大貮がいなければ吉田松陰もなかったと言える歴史小説ながらとても分かりやすく読みやすい内容でした山梨県甲斐市に「山縣神社」があるのは知っていましたが山縣大貮がどんな人物なのかは全く知らなかったので郷土の偉人として誇らしい気持ちです世界に目を向けると、ISの人たちはただ純粋に世界が平和になるように、貧富の差がなくなって、本来の民主的な世界になるように願って命さえ投げ出しているのではないかその純粋さに繋がるものがあるような気がします【楽天ブックスならいつでも送料無料】明治維新を創った男 [ 江宮隆之 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)吉田松陰が心の師と仰いだ人物がいた! 尊王攘夷思想を唱え、己れの信念を曲げなかった儒学者・山県大貮の生涯を描く感動の歴史小説。 吉田松陰が「心の師」と仰いだ男!甲斐に生まれ、松陰より百年も前に革命の精神を説いた気骨の思想家の生涯をさわやかに描く、感動の歴史長編。
2016.03.13
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題名を見て衝動的に借りてきたら、奥田英朗さんのエッセーではないですか1970年代の洋楽の話にびっくりビートルズ、クイーン、レッド・ツェッペリン、ディープパープル・・・同じやつ聞いてたっーラジオでステレオもないから、友達からカセットテープに入れたのをもらって聞いてた奥田さんが自分と同世代でロックファンだとういことを知って「今まで奥田さんの本、あまり読んでなかったな、これからはもっと読もう」と決心したのでした【楽天ブックスならいつでも送料無料】田舎でロックンロール [ 奥田英朗 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 英米ロックが百花繚乱の様相を呈していた70年代。世界地図の東端の、そのまた田舎の中学生・オクダ少年もその息吹を感じていた。それはインターネットが登場する遥か前。お年玉と貯金をはたいて手に入れたラジオから流れてきた音楽が少年の心をかき鳴らした。T・レックス、ビートルズ、クイーン…。キラ星のごときロック・スターたちが青春を彩り、エアチェックに明け暮れた黄金のラジオ・デイズ。なけなしの小遣いで買った傑作レコードに狂喜し、ハズれレコードを前に悲嘆に暮れる。念願のクイーンのコンサート初体験ではフレディ・マーキュリーのつば飛ぶステージに突進!ロックのゴールデン・エイジをオクダ少年はいかに駆け抜けたのか?
2015.01.05
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1975年7月17日夕刻、近所の団地で投身、12歳、中学1年生だった。この本を知ったきっかけは『特別授業“死”について話そう』という児童向け書籍だった。岡真史が死んで40年が経とうとしているのに知らなかった。子供の自殺が世間を騒がせているが、彼らがなぜ死を選んだのか、大人がどんなに議論しても分かるはずもない。純粋な穢れのない心でひたすら自分を見つめ、考え抜いた結果なのだと思う。でも親にとって子供に死なれるということは、悔やんでも悔やみきれないものであり、生涯心のおもりになって消えないし、一生かかっても気持ちの整理なんかできないと思う。【楽天ブックスならいつでも送料無料】<新編>ぼくは12歳 [ 岡真史 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)ある夏の夕暮、ひとりの少年が大空に身を投げた。少年は、美しい、謎にみちた詩を残していた。「ぼくは/うちゅうじんだ/また/土のそこから/じかんの/ながれにそって/ぼくを/よぶこえがする」青春一歩前で死を選ばせたものは何か。「ひとり/ただ/くずれさるのをまつだけ…」謎はとけない。多くの人びとに深い感動をよんだ詩集に、今回新たに少年死後の、両親と読者との往復書簡を併収し、決定版とした。
2014.06.21
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作者は古典エッセイスト。古典を熟読してます。古代「古事記」から近世「近松門左衛門」まで日本の古典はこんなに面白い江戸時代も 捨て子や育児放棄が多かった。五代将軍徳川綱吉の「生類憐みの令」では犬を大事にしたことが有名だが、同時に捨て子や捨て親も禁止されたそうだ。つまり人間も大事にしろ、ということ。ブラック企業、ストーカー、心の病など、現代の問題かと思いきや、昔からあったんですね人間社会はそれほど変わってない、成長していない、ということか 【送料無料選択可!】本当はひどかった昔の日本 古典文学で知るしたたかな日本人[本/雑誌] (単行本・ムック) / 大塚ひかり/著 「昔はよかった」なんて大嘘です!?みんな古典に書いてある!我らがご先祖様は、こんなにも残酷で、だけど強かった!
2014.04.29
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タイトルにひかれて借りてみた。すごく読みやすくて面白いし、分かりやすい今の時代の生きづらさ、低賃金、貧困、ホームレス、引きこもなどをフリーター目線から書きまくる「反貧困ネットワーク」副代表です1995年に日経連が提言した「新時代の日本的経営」とはこれからは働く人を三つに分けましょう一つ目「長期蓄積能力活用型」 二つ目「高度専門能力活用型」 三つ目「雇用柔軟型」 つまり幹部候補生のエリート正社員、高度なスキルを持つ派遣社員、激安の使い捨て労働力2011.4.10東京高円寺「素人の乱」のデモ「原発やめろデモ!!!!!」で発せられた言葉はあぶねえ! 恐ろしい! のみだったそうな。左翼のサの字もないしろうとのデモだったけど、そこから勉強が始まった、首相官邸前では、毎週金曜日に数万人がデモに自主的に参加し、当時の野田首相と面会までしてしまったのだこんな日本に誰がした?若者だけにデモさせるわけにはいかない、オバサンも行かなくちゃ【送料無料】バカだけど社会のことを考えてみた [ 雨宮処凛 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 震災・原発事故、その後の脱原発デモの盛り上がり、そして2012年の政権交代、2013年の参議院選挙によって私たちが突きつけられた様々な課題。これまで「生きづらさ」や格差・貧困問題などを取材し、自らも活動してきた著者による、3・11以降の「民主主義の地殻変動」の記録。
2014.04.18
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世間を騒がせている熱い人たちについて上杉隆が語った本です。今は新聞やテレビ以外から情報を得ることができるので、この手の人たちが本当はどのような活動をしているのか知ることができますが、一昔前だったら名前すら知られることなく活動していたことでしょう。そして、日本の将来や、政治、経済、環境、原発、etc・・・について真剣に憂慮している若い人たちがいることを教えてくれた上杉隆さん、ありがとう旧態依然とした日本を意識しなくても生活できるけど、何かしなくちゃ日本もすてたもんじゃないですね【送料無料】偽悪者 [ 上杉隆 ]男性は黒字、女性は赤字にしてみました。【目次】(「BOOK」データベースより) 川上量生(株式会社ドワンゴ代表取締役会長、スタジオジブリ・プロデューサー“見習い”)-「ネットの未来」とか「Web2・0」とか、偉そうに吹聴するIT業界の人が本当にムカついて…。徹底的にバカにしてやろうと思った。/坂口恭平(「新政府総理大臣」、建築家)-小学校のとき、すでに多数決では物事はうまくいかないというシステムの限界と戦っていました。/冨永愛(モデル、WFP国連世界食糧計画・オフィシャルサポーター、国際協力NGOジョイセフ・アンバサダー)-日本ではアートとジャーナリズムが交わらないよね。/加藤嘉一(国際コラムニスト、世界経済フォーラムGSC(グローバルシェイパーコミュニティ)メンバー)-無責任に我こそが愛国者と思い込んでいる者を僕は“愛国奴”と呼びます。/湯浅誠(活動家、NPO法人反貧困ネットワーク事務局長)-「アクティビスト」のほうが当たりがいいのはわかるけど、敢えて「活動家」を名乗っているんです。/細野豪志(民主党衆議院議員、元原発担当相)-大臣になってとか、総理になってとか…3・11以降、関心がなくなった。政治家として使い捨てにされてもいいから、今できることをやる。/竹田恒泰(作家、憲法学者、旧皇族)-私にとっては、左翼よりむしろ“エセ保守”のほうが敵。/ミサオ・レッドウルフ(社会運動家、イラストレーター、反原発団体「NO NUKES MORE HEARTS」主宰)-当時行った野田首相との面会は、交渉決裂を演出したパフォーマンスでした。/津田大介(メディア・アクティビスト、ジャーナリスト、インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事)-政治的に言いたいことはあまりない。ただ、子供の頃から政治的な環境と無縁ではなかった。/猪子寿之(ウルトラテクノロジスト集団・チームラボ代表)-日本のように軍事力も資源もない国では、テクノロジーと文化が競争力の源泉になる。/朝比奈一郎(青山社中株式会社筆頭代表)-日本の政党に何が足りないのかといえば、政策や人材をつくるシステムに尽きる/乙武洋匡(作家、東京都教育委員)-情報が溢れる今、普通の言い方では届かない。敢て過激な言い方をして、ようやく人が振り向いてくれる
2014.04.11
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この本を読んでも問題は解決しないと思います。生きづらさの原因は「母」が原因なのかな???と感じるだけ!ジョン・レノン、オノ・ヨーコ、岡本太郎、宮崎駿なども「母という病」をかかえていた、と分析しているところは興味深いが、いろんな人の事例をずらずら紹介されても、具体的な解決策は見いだせず、かえってストレスが溜まるだけです。【送料無料】母という病 [ 岡田尊司 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより)うつ、依存症、摂食障害、自傷、ひきこもり、虐待、離婚、完璧主義、無気力、不安、過度な献身...。本当の原因は、「母という病」にあったー。長年、親子関係を見つめてきた精神科医が贈る、救済の書。
2013.10.12
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今度は阿刀田さんのエッセー集です。作者の人間性が現れていて小気味良いな?先日、ご本人の講演会を聞きましたが、すごく気さくな方で「読書感想文のために本を読むなんて大っ嫌い」とおっしゃっていました。小中学校の校長や教育長がいる前で(笑)
2013.09.02
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山梨県立図書館の館長に阿刀田高が就任し、我が町の図書館に講演に来てくれるということで、最近の著作を読んでみた。短編作品が多いので必然的に短編集を借りて読んだ。読みやすいし面白い。しかし、この短編の初出は「小説新潮」だった。連載ではなく短編が12作。つまり、ハードカバーの本で読むほどのこともないのかな?と思った。
2013.08.30
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一番目「妻の超然」は夫の浮気に全く動じない超然とした妻に笑ってしまった。超然自覚タイプ。二番目「下戸の超然」は酒が飲めない体質の男性とそこそこ飲める女性の出会いから別れまでの話。二人の気持ちのすれ違いにいらいらするが、彼女の「あなたはそういう風に超然としてればいいんだわ」と、彼女に言われて超然を自覚するタイプ。三番目は作者の絲山秋子自身のことみたいです今までの作家人生と決別するような内容が面白かったです【内容情報】(「BOOK」データベースより)妻たるものが超然としていなければ、世の中に超然という言葉など要らないのだーー。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録、痛快のち深遠な三部作。 文学がなんであったとしても、化け物だったとしても、おまえは超然とするほかないではないか。「妻の超然」「下戸の超然」「作家の超然」を収録した異色の三部作。
2012.01.16
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大崎善生さんは初めてだけど、タイトルにひかれて、借りてきました。講談社書下ろしシリーズです。現地完全取材しただけあって、シベリアからリスボンまで一緒に列車の旅をしているようでした読み応えがあって、おすすめですうつになった娘の担当の心療内科医の言葉が心にしみました患者の精神状態をできるだけ正確な言葉で表現しようと研究している医師だそうで、こんな先生がたくさんいれば、うつ病患者も早く回復できるのではないでしょうか「投薬はできる。それなりに一定の効果があるだろうし、度合による薬の配合も洗練されてきている。大抵の場合はそれではだめなんだ。本人が言葉として病気の原因なり真相を理解しなければならない」「心療内科医は科学者としての能力や勉強はもちろんだけども、哲学や文学的な素養も求められる」「そもそも耐えられないことなのに、そうと気付かずにそれを耐えようとすることがほとんどの病気を重症化していく」「弱い光の中にあるスミレの鉢植えのような感じです。何重にも分厚い雲に覆われ、その結果光を感知しにくくなっている」【内容情報】(「BOOK」データベースより)自死した娘、病床にある元妻...五十歳で会社を早期退職した石井隆平は決して戻らぬ自分の半生を噛みしめ、ひとりユーラシア大陸横断の旅にでる。逗留先のウラジオストックで自殺を決意し旅をするエリカの存在を偶然知った石井は、彼女の自殺をひき止めようと決意する。止まぬ悔悟と芽生えた微かな希望。列車はシベリアのタイガからバイカル湖を越えモスクワに─。現地完全取材敢行。壮大なスケールの長編小説。【内容情報】(「BOOK」データベースより)石井は、自殺した長女の死の責任を自分に問いながら旅を続けていたが、死を決意し西へ向かうエリカの存在を偶然知ることに。ベルリンで出会った十九歳の彼女は娘の生き写しだった。パリの九月四日通り、バルセロナのサグラダ・ファミリア...西の果てのリスボンで迎える感動の結末。そして長女とエリカを結ぶ双子の秘密とは!?人間の愛と絆の本質に迫る大崎善生の最高傑作。
2011.04.05
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人として、大人として、後世に伝えなければならない何か、時代が変わっても変わらないもの普遍的なものを感じました。【内容情報】(「BOOK」データベースより)熊になろうとした少年イキリの魂の彷徨。池澤夏樹が紡ぐ、大人のための創作童話。
2009.08.11
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「覗き見?」 アパートの向かいの部屋を覗き見しているうちに、真夜中の街を散歩?するようになり、他人の家の窓を見て回る主人公「まりも」。 散歩というより、徘徊に近い気がする。目的もなく歩きまわる。何が見たいわけでもないし。それも夜中に若い女性が・・・夜の人間が見たいのかな? なんとなく、大学も辞めてしまい、たまたま行った喫茶店の主人である姉さんに拾われた「まりも」 姉さんの男性関係を冷めた目でみながら、壁に耳をあてて姉さんの部屋の声を聞く。 覗き見をするのが女性であるのが、おもしろい。 官能的な表現もあるが、嫌な感じはしない。『ひとり日和』を借りようと図書館へ行ったら貸出中だったので、文芸賞受賞作品の『窓の灯』を借りてきた。ネットで予約ができるけど、いつ順番がくるかわからないので、よっぽどでないと予約はしません。 だから、乱読になってしまうのかな~
2008.07.26
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『博士の愛した数式』の前後に書かれた短編。 読んでいて心が落ち着く文章です。 日常の中に、ふと、非現実的な要素が入り込む。 とっても、自然に。表題作の『海』 動物が好きではないけれど、動物のビデオを見て寝るのが習慣になっている弟・・・ぐっすり眠れるから。 「鳴鱗琴<メイリンキン>」という楽器の発明者で唯一の演奏者の弟。『ガイド』 “題名屋”と名乗る老人と仲良くなる少年。お客さんが持ち込んでくる思い出、体験、記憶に題名をつける仕事。 小川洋子さんは芥川賞選考委員にもなっていて名前は有名だけど、作品は初めて読みました。洗練されたきれいな日本語で、さりげなく読者の心に残る内容ですね。癖になるかも↓↓↓『博士の愛した数式』
2008.07.09
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