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初めての作家さん。日本に住んでいる外国人がこんなに大変な目にあっているとは知りませんでした。ぜひ映画にして欲しい。入管の職員が意地悪な質問をして、無理やり犯罪者に仕立て上げる様子は、まるで検察官が自ら作った有罪のストーリーのとおりに進むように、長時間取り調べをするのと似ている。特に「日本人と婚姻する欧米以外の外国人は、みんな偽装結婚だ」と決めつけているところは、全くの偏見だ。そのせいで在留資格が認められず、家族と暮らせないのは人権侵害だし、日本人として恥ずかしい。官僚の差別意識や視野の狭さに辟易する。やさしい猫 (単行本) [ 中島 京子 ]
2022.05.16
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壮絶な女の一生でした。すごく読ませる作家さんです。初めての作品ですばる文学賞を受賞しました。認知症になり、記憶が行ったり来たりしながら語られるカケイの人生。息子が死んだことは忘れているのに、幼い娘を死なせたことは、心の深いところに残っていて、面倒をみてくれるヘルパーさんたちを娘の名前の「みっちゃん」と呼ぶ。ところで「手がぼっこになって字が書けん」とカケイが言うところで「ぼっこ」にハマってしまった。私の地元の方言では、ボロとか壊れたという意味で「体がぼっこになった」と言う。この小説の舞台は千葉かな。ミシンと金魚 [ 永井 みみ ]
2022.05.09
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カムパネルラの目線で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を語ります。久々に長野まゆみさんの作品を読みました。相変わらず、びっくりされてくれます。思いもよらない不思議な設定ですね。そんな裏話があったのかーこんな解釈もあるのかー大変面白く読ませてもらいましたカムパネルラ版 銀河鉄道の夜 [ 長野 まゆみ ]
2019.07.20
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地元の図書館では「若い人におすすめ」コーナーにありましたが、中学生から高齢者まで楽しめる作品です今の日本の経済政策の中身がとてもよく解ります政治家に必要なことは「慣れないこと」かな総理にされた男 [ 中山七里 ]【内容情報】(「BOOK」データベースより) 総理の“替え玉”にされた売れない舞台役者が国民の怒りと願いを代弁する。圧巻の予測不能な展開!読み終えた後の爽快感は必至!人気作家・中山七里が政治の世界をわかりやすく、感動的に描いた、ポリティカル・エンターテインメント小説!
2016.11.20
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まさか今の日本でこんな現状があるなんて!戦後の日本だってみんな貧乏だったけど、経済が成長していたから閉塞感はなかったと思う。バブル崩壊後の貧困をすべて自己責任にしてしまうには先進国の日本として無責任すぎるでしょう。子供は親を選べないから、せめて学校教育はお金のかからないようにしてくださいよ、政治家のみなさん!!!【目次】(「BOOK」データベースより)第1部 「子どものに貧困」が見えますか(教育・医療ー社会と制度からはじかれた子どもたち/高校中退は自己責任か/いま、定時制高校はーほころぶ最後の砦)/第2部 「子どもの貧困」はなくせるか(貧困の連鎖を止める「学び」と「居場所」/生活の安定と安心できる居場所を/「子どもの貧困」を受けとめる)/第3部 イギリスで見た子ども支援(親育てと子育て/子どもの貧困を直視する)
2013.07.20
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