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苦労知らずで能天気なおじさんが、自分勝手に早期退職して始めた喫茶店を半年で潰してしまう。笑える楽しい読書でした。店を潰してから本格的に喫茶店巡りをするなんて、もう呆れてしまう。ただ好きなだけで商売をしようなんて甘いけど、憎めないキャラ。田舎にはカフェも喫茶店も無いけど、あんバタサンドは食べてみたい。喫茶おじさん [ 原田 ひ香 ]
2024.06.13
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表紙の焼きそばの絵がとてもおいしそう。物語の中にも出てくるが池波正太郎も愛した、揚子江菜館の上海式肉焼きそば。食べてみたい。一話ごとに古本屋の珊瑚さんが推す本の名前と料理がセットで来るところが面白い。そして、源氏物語に「輝く日の宮」という失われた帖があるということも、本居宣長がいなければ今に伝わっていなかったことも初めて知った。古本食堂 [ 原田 ひ香 ]
2024.01.22
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ビジネスホテルに長期滞在する老人がいることにビックリした。死ぬまでホテルで生活するのだろうか。お金があるなら、なぜ有料老人ホームに入らないのだろう。一方で、年金収入しかない老人はホテルの清掃のアルバイトをしている。そして、生活保護世帯で7人兄弟の末っ子として育った天使(エンジェル)はお金を稼いで自立するために、ホテルに住む老女に生活費の節約と不動産投資の指南を受ける。金はあるが身内のいないホテル生活、三世代にわたる生活保護の連鎖、年金だけでは生活できないから死ぬまで働く老人。日本の隠れた貧困が垣間見えた。老人ホテル [ 原田ひ香 ]
2023.04.24
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初めての作家さん。「ランチ酒」を読みたかったのに、間違えて続編の「おかわり日和」の方を借りてきてしまった。昼間からお酒を飲むなんてアル中になるよ、なんて思っていたら、“見守り屋”という夜のお仕事の話でした。表紙のハンバーグが美味しそうで、夜勤空けなら自分へのご褒美にビールも飲みたくなるな。東京だからか、色々な事情があって夜に一緒にいて欲しいという人がいるんですね。それにしても、田舎では飲食店自体が少ないので、この本に出てきたような店はまずないですね。選べるだけでもうらやましい。続編がまたあるのかな。ランチ酒 おかわり日和 (祥伝社文庫) [ 原田ひ香 ]
2022.09.12
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