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Jan 24, 2005
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ここのところ、数日に1回はバッハ=ブラームスの「左手のためのシャコンヌ」を弾いたりもしているのだが、弾く度に考えてしまうことがある。「もし、今、自分の片手が動かなくなってしまったら、自分はピアノを続けるだろうか」と。今、様々な曲を練習しているこれらの曲が全て弾けなくなってしまうかと思うと、その時の自分の心は想像も出来ない。

アマチュアの末席にも及ばないピアノ弾きの私が、今弾ける曲の心配なんぞをしているのは実に恥ずかしい話であるが、昨年12月の日記でも掲載したように、ピアニストの舘野泉氏は病で右手が麻痺してしまったどん底の状態を乗り越えて、立派に「左手のピアニスト」として復帰されている。そして、更に昔の話となると、ピアニストのヴィトゲンシュタインのことを思い出す。

ヴィトゲンシュタインは第一次世界大戦で右手を失い、ピアニストとしての生命を絶たれたと失意のどん底にいたであろう。そんな彼を救うがごとく、彼のピアノの先生は左手のための曲を作り、希望を与える。そうして彼は左手のピアニストとして復帰、その後も多くの作曲家から左手のための曲を提供され、活動を続けた・・・という話だ。そんななか、ヴィトゲンシュタインのために書かれた左手のための曲として有名なのが、あのモーリス・ラヴェルの「左手のためのピアノ協奏曲」ではないだろうか。

今も世に残るこうした左手のための曲たちは、そんなピアニストの絶望と希望、そして作曲家の温かな思いと挑戦が重なって存在している、と思っている。他にも左手のための曲として、サン=サーンス「左手のための6つの練習曲」、スクリャービン「左手のための2つの小品」あたりが興味深い。現在活動中の舘野泉氏のために、フィンランドの作曲家であるノルドグレンが献呈したという「小泉八雲の怪談によるバラードII Op.127」、ど、どんな曲なのだろう?



こうして、健常者であることが当たり前に過ごしている毎日であるが、いつ、自分の身に病魔、事故が襲いかかってくるか分からない。そんなときに、立ち直るきっかけが「ピアノ」であってくれれば・・・と思うのだが、そんな状態になってもなお、ピアノを弾きたい、果たしてそう思えるか、まだ自分でもわからない。

でも、両手無ければ音楽が楽しめない、という訳では決してないと思う。視力を失っても、聴力を失っても、もし、足を失ったとしても、私は音楽に触れていたい、そう思えるよう、生きたいと思う。


そういえばふと思ったのだが、左手のための曲は多いのだが、右手のみのための曲というのは・・・あるのだろうか?

(すみません、ちょっと今日は重い話題でした)



●ハノン #01-20,#39
#01-10,(各指の独立訓練)、まずは指慣らし。
#39全長短調の4オクターブ音階を1回ずつ弾く(リピート有り)テンポ120
#41全長短調アルペジオ、ミスしたらしつこく繰り返そう。テンポ100

●ハーモニックスケール
ハ長調3,6度並進行/反進行:3オクターブ。
ト長調3,6度並進行/反進行:3度については並,反進行共に3オクターブ。6度の反進行が少々つまずき気味。

●ブラームス51練習 #9ab,#05,#07,07ab
#09ab:各指を広げる運動、2回往復
#07ab:3度を4-1,5-1指で弾く運動、2回往復。07bはテンポを落として4回往復(リズム替え含む)。
#08ab:aの運動で指を慣らし、bでアルペジオの練習。aからbへと続けて弾くこと2回。ようやくすんなり弾けるようになってきた?


#30:指定テンポ二分音符80のところ、70が限界か。70でも前半リピート後の後半1小節目がやや苦手で、左手がもつれ気味。その1小節をしばし部分練習。ゆっくりテンポの時は問題なかったのに、ちょっと悔しい。

●クラーマー=ビューロー60練習 #04,#07
#04:まとめ段階
#07:32分音符4音4固まりの連続なのだが、一見、規則性があると思いきや、意表をつく進行があったりでまだまだ指が慣れてくれない。今日も譜面にかじりつきながら弾くレベル。

●バッハインヴェンション #01~#15

#14:全体的に軽やかさが出てきた。この調子でがんばれ!後半多少32分音符のリズムが怪しげな箇所有りだが、落ち着いて弾けば大丈夫。

●バッハシンフォニア #01
#01:3声はやはり難しい。なかなか各声の流れが浮き出てくれない上に、上声の音を残しながら中声の音を奏でなければならないはずなのに、無意識にブチッと切るのはだめ。でも、3声ってまるで音の立体空間みたいで響きが心地良い。

●ショパン エチュード Op.10,25
Op.10-01:テンポ四分音符115/120/125/130で通し練習。テンポアップすると苦手箇所と思われる箇所の音が弱々しくなるのが辛い。まだまだ跳躍が出来ていないのか。それでも日々ほんの少しずつ進歩しているのが実感できて嬉しい。
Op.10-12:10-1の進歩に対して、こちらはなかなか進歩がみられず。左手中心にテンポをおとしてじっくり弾くものの、必死さが音として伝わってきて、聴くに堪えない。15~18小節、28~32小節も部分練習。
Op.25-02:右手の指練習として割り切って弾くことにしたのだが、右4指の弱さが音の粒を崩しているのがわかる。これはもう基礎練習を積んで各指の力をもっとつけるしかないだろう。

●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「メヌエット」「月の光」
メヌエット、2日弾かなかったのが災いしたか、ミスタッチが増えてしまった。つまりまだ自分的に仕上がってはいないということか。
月の光、43~46小節の左手進行を部分練習後、通して練習。

●カスキ 「秋の朝」
今日も通し練習後、中間部から32小節を部分練習。あとひといきだが、曲中の一番の盛り上がり箇所でミスをおかしがち。左手の跳躍もさることながら右手の進行も一部あやふやになっている。いまいちど、運指を自分なりに研究せねば(譜面には運指が掲載されていないため)




本日のおさらい
●ドビュッシー ベルガマスク組曲から「プレリュード」



本日の試し弾き
●リスト「12の練習曲」から#09,10
#09、真剣に練習していないせいか、各所でミスが目立つが余裕が出たらもう少したっぷり練習してみよう。
#10、試しに次曲の10番も弾いてみたが、こちらはまさしくクラーマーを思わせる練習曲。両指の軽い練習代わりには良さそう。

●バッハ=ブラームス「左手のためのシャコンヌ」
本日最後の練習にふさわしく、左手のためのシャコンヌで左手を思いっきり酷使する。しかし、いまだについつい右手で手伝ってあげたくなるような箇所が多く、私はなにを無理してこの曲を弾いているのだろう、と苦笑。しかし、この美しい旋律はついつい聴くだけでなく弾いてみたい衝動にかられるのだ。





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Last updated  Jan 25, 2005 11:04:10 AM
コメント(13) | コメントを書く


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Re:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
tyees  さん
ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」とスクリャービンの小品二曲は、先日譜読みの譜読みしましたが、なかなか難しくも、よかったです。
左手のためのコンチェルトは、左手が、目の前で右にいったり左に行ったり、この頃柔軟性にかける私にはきつい曲。柔軟体操にもなったみたい。この曲って、高校の頃から大好きになった、ラヴェル好きになったきっかけともいえる曲です。

そういえば、右手のための曲というのはきいたことがないですね。あるのかな。

シャコンヌ、ブラームス版、ブゾーニ版ともにまだ手元に楽譜ありません。クーラの結婚行進曲も。小泉・・・のバラードというのは、興味ありますね。そのうちに聞いてみたいですね。
それでは、仕事休憩中のTyeesより。 (Jan 25, 2005 06:01:38 PM)

Re[1]:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
ふゆのほし  さん
tyeesさん

>ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」とスクリャービンの小品二曲は、先日譜読みの譜読みしましたが、なかなか難しくも、よかったです。

さすがtyeesさん、既にチェック済みですね。これらの曲たちはとてもステキな曲らしく、私もまずは聴いてみたいと思ってます。ラヴェルのピアノ協奏曲って、この左手のための協奏曲ニ長調の他に、ピアノ協奏曲ト長調もあって、同時期に作られたようですね。

>シャコンヌ、ブラームス版、ブゾーニ版ともにまだ手元に楽譜ありません。クーラの結婚行進曲も。

ブゾーニ版はオンラインで買えますよ~(^^) って、いまだカワイショッピングプラザから連絡がないので、どうやら時間がかかりそうな予感がしてきました(涙) クーラもまだ手に入っていませんか。もし今度見かけたら連絡致しましょうか。

>小泉・・・のバラードというのは、興味ありますね。

全音から楽譜も出ていますが、いかんせん聴いてみないことにはなかなか手が出せませんよね(^^;どなたか聴いた事がある人はいないでしょうか???

それではまだ・・・お仕事中かな、頑張ってください! (Jan 25, 2005 08:23:21 PM)

Re:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
ホントに重いッス。

でも人間はいつでもそういう可能性を秘めているんですね。事故ってのはいつでも起きる可能性がありますから。
なるべく考えないようにしましょうよ。

右手だけの曲ってそういえば思い浮かばないですね。うううんと頭を絞っても出てきません。何故ですかね。要は、右利きの人が多くて、左手が苦手という人がほとんどなんだ。と、考えると少し安心しますね。 (Jan 25, 2005 08:30:52 PM)

Re[1]:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
ふゆのほし  さん
みっとんぬらさん

>でも人間はいつでもそういう可能性を秘めているんですね。事故ってのはいつでも起きる可能性がありますから。

私ったら最近、毎週のようにTV「たけしの本当は怖い家庭の医学」を見ているから、よけいにいろいろ考えてしまうのかもしれません(^^;あれを見ていると、どんな生活していても病気の可能性があり、また、昼のみのもんたさんの「思いっきりテレビ」を見ているとどんなものを食べても元気になるのではないか、と思っちゃいます。あはは・・・

>右手だけの曲ってそういえば思い浮かばないですね。

そういえば、右手で低い音域の和音やオクターブはかなり辛いですけど、左手で高い音域の和音・オクターブを弾くのは、それほど辛くないですよね。人間の身体との深いつながりから、このあたりにも「左手のための」曲が多いのかしら、なんて思ってしまいます。深く考えすぎかな。

でも確かに左手が苦手な人は多いですし、左手の訓練のためにも有効かもしれませんね。ツェルニーにも左手のための練習曲がありますけど、こちらは右手付きでしたっけ?? (Jan 25, 2005 11:24:17 PM)

Re[2]:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
ふゆのほしさん

>そういえば、右手で低い音域の和音やオクターブはかなり辛いですけど、左手で高い音域の和音・オクターブを弾くのは、それほど辛くないですよね。人間の身体との深いつながりから、このあたりにも「左手のための」曲が多いのかしら、なんて思ってしまいます。深く考えすぎかな。

いえ、そういうこともあると思います。単純に左手を熟達させるのが難しいのでは?

>でも確かに左手が苦手な人は多いですし、左手の訓練のためにも有効かもしれませんね。ツェルニーにも左手のための練習曲がありますけど、こちらは右手付きでしたっけ??

いいえ、左手だけの練習曲集であったと記憶しています。
-----
(Jan 25, 2005 11:32:35 PM)

ノルドグレンの怪談によるバラード  
alice liddell  さん
館野泉氏演奏のCDが我が家にあります。
録音は15年前の1990年。まだ、病に倒れる前の
心身ともに充実しきっていたときの録音です。
CD・・・今でも入手可能なのかはわかりませんが・・ (Jan 25, 2005 11:38:55 PM)

Re:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
Francois松 さん
右手のため、ではありませんがC.P.E.バッハ「ピアノ小曲」、チェルニー「片手のためのピアノ曲」などは左右どちらの手で弾いてもよいそうです。実際に作曲することを考え、低音で和音やオクターブ+高音でメロディということにすると、右手より左手の方が腕や手首の構造上向いているようです。(一度試してみて下さい。)

個人的にはスクリャービンの左手のためのノクターンが好きです。
左手で和音連打+跳躍が何ともいえず弾いていて気持ちいい(?)のです。 (Jan 25, 2005 11:53:32 PM)

Re:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
Francois松 さん
>そういえば、右手で低い音域の和音やオクターブはかなり辛いですけど、左手で高い音域の和音・オクターブを弾くのは、それほど辛くないですよね。人間の身体との深いつながりから、このあたりにも「左手のための」曲が多いのかしら、なんて思ってしまいます。深く考えすぎかな。

ありゃ、すでに指摘されていました(汗)。
失礼しました。 (Jan 25, 2005 11:55:54 PM)

左利きと指の動きは・・・  
ふゆのほし  さん
みっとんぬらさん

>いえ、そういうこともあると思います。単純に左手を熟達させるのが難しいのでは?

左利きの人ってやっぱり左指のほうが良く動くのでしょうかね。それとも利き手と指の動きはあまり関係ないのでしょうか。このあたりも右利きの私にとっては、とっても謎なところです。

>ツェルニーにも左手のための練習曲がありますけど、こちらは右手付きでしたっけ??
>いいえ、左手だけの練習曲集であったと記憶しています。

Francois松さんが言われている片手のための練習曲がそれに相当する・・・のかもしれませんね。さすが、練習曲の王様、ツェルニー様です。 (Jan 26, 2005 12:03:29 AM)

Re:ノルドグレンの怪談によるバラード(01/24)  
ふゆのほし  さん
alice liddellさん

まぁ、舘野氏演奏のノルドグレンの怪談によるバラードをお持ちなのですか。どんな感じの曲なのでしょう??とっても気になります。

>CD・・・今でも入手可能なのかはわかりませんが・・

地元のCD屋さんにはフィンランド音楽のCDそのものがなかなか置いてなくて、結局オンラインに頼らざるを得ませんでしたが、探してみようかな。
舘野氏のCDはフィンランドピアノ名曲コレクションをとても気に入っていまして、最近弾いているカスキも舘野氏の影響が大きかったりします(^^) (Jan 26, 2005 12:06:51 AM)

Re[1]:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
ふゆのほし  さん
Francois松さん

>右手のため、ではありませんがC.P.E.バッハ「ピアノ小曲」、チェルニー「片手のためのピアノ曲」などは左右どちらの手で弾いてもよいそうです。

両手いずれでも可能なように、使用されている音域は割と中央気味なのでしょうか。私、現在、左手のためのシャコンヌを弾いているのですけど、これを右手で弾くのはちょっと位置的に無理なので、これはまさしく「左手のため」と実感させてくれます(^^;;

バッハの曲などは割と片手でも弾きやすい部類なのかなと思うのですが、私的にあのスクリャービンを片手で表現するのは、弾く側もとても困難そうで・・・それだけにとても興味津々です。

スクリャービンのノクターン、ネット等で評価を見てみると、皆さん「好きだ」と言われている人が多いですね。これって、一般的に楽譜は手に入れやすいですか。

>右手より左手の方が腕や手首の構造上向いているようです。(一度試してみて下さい。)

やっぱりそうですよね。左手はある意味、伴奏慣れしているから、それに旋律をのせる・・・のは割と楽でしょうし、伴奏といったらある程度音域の低いほうを使いたいから、結局は位置的にも左が有利ということになるのでしょうね。 (Jan 26, 2005 12:21:13 AM)

Re[2]:もし片手のみでピアノを弾くことになったら(01/24)  
Francois松 さん
ふゆのほしさん

>スクリャービンのノクターン、楽譜は手に入れやすいですか。

私がよく行く楽譜店にはBach/Busoniのシャコンヌはありませんでしたが、これは普通に置いてありました。M.P. Belaieff社のもので、Op.9のPreludeとNocturneがセットになっています。どちらも短い曲なので、取り組みやすいです。 (Jan 26, 2005 12:30:40 AM)

スクリャービンの楽譜  
ふゆのほし  さん
Francois松さん

>M.P. Belaieff社のもので、Op.9のPreludeとNocturneがセットになっています。

ありがとうございます!輸入楽譜が置いてあるところならば比較的置いてある確率が高そうですね。それにひきかえブゾーニ版のシャコンヌは、ほんとどこにも置いてなくて・・・といっても銀座あたりまで出ればもしかしてあったのかもしれませんが、いかんせん、銀座は遠い・・・(同じ東京なのに(^^;;)

>どちらも短い曲なので、取り組みやすいです。

この「短い」というのはポイントですね。あまり長曲になってしまうと、「ちょっと弾いてみよう」度が一気に下がってしまいます。

スクリャービンといえば、エチュードの楽譜も先日買ったというのにまだCDすら入手してません(涙)。ソナタ集は比較的店に並んでいるのに、何故かエチュードは1枚もなく・・・エチュードはマイナーな存在・・・って訳はありませんよね(^^; (Jan 26, 2005 01:25:41 AM)

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