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Free Space
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まず、愛用のノートPC(SONYのVAIO)で早速このCDを聴こうとする。すると、CDを挿入した途端、いきなり、
ギーギーガーガー、ガコガコッ・・・・・ドライブから強烈な異音
な、なになに?慌ててCDを取り出す。その後何度繰り返しても同じ状態である。このCD、読めないのか?ムッとしながらオーディオ棚に納められた民生用のCDプレイヤーで再生しようとする。ここ何年も、ずっとPCでCDを聴いてばかりいたせいか、この民生用の、これまたSONYのCDプレイヤーの電源を入れるのは久しぶり。すると、なんとライン出力系統が壊れているではないか。ウンともスンともいわない。長年、電源を入れてあげなかったことに対する反抗期か?
ガーン・・・お気に入りのCDプレイヤーだったのに
半べそになって、今度は家族が独身時代から使っていたCDプレイヤーで再生を試みる。
ガーン・・・CDが読み取れない。
ここまでくると、このCDは不良品なのではないかと思い始める。あと、我が家で再生できるCDの類といったら・・・おっとまだあったぞ、プレステ2だ!と、問題のCDを入れてみると
おっ!出た出た、音が出た!!
その音楽に感動するよりも、CDが再生されたことに感動する我が家の面々。しかし、プレステ2はただいま家族がセガラリーを楽しんでいる最中。これを独占するわけにはいかぬ、と再びCDをもって放浪の旅へ。
次は寝室にあるミニコンポのCDプレイヤーで再生を試みると、これまた再生できず。一体なんなんだ、このCDは。半ば諦めた表情でコンポに接続された私の旧愛用25連奏CDプレイヤーにつっこんでみると、今度は
あっ、出た出た!また音が出た!!!
到底再生できそうにない古いCDプレイヤーで再生できたことに、感激して良いのか、この読み取り不安定なCDを恨んでいいのか、さっぱり分からない。くディスクとCDプレイヤーとの相性がかなりシビアなのか、再生できない機器が多すぎるだなんて、こんなCDに遭遇するとは初めてである。
私は、私は単にシューマンが聴きたかっただけなのに。
こうして暖房の無い寒い寝室で震えながら、とりあえずディスク2に収録されたシューマンの「アラベスク」に耳を傾けることが出来たのは、CDを開封してから既に1時間半ほどが経過していたのであった。
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デムスが弾く「アラベスク」は割とあっさり目で、テンポも速めで揺れも少ない。それでいて、中間部のMinoreIIだけはかなり揺れ気味でペダルも多用し流れるように弾いている。私の好むアラベスクとは多少方向性が異なるが、まぁ様々な演奏を聴いて、自分の方向性を更に定めるというのも悪くない。
ちなみにこのボリューム満点13枚組ディスクの内訳は以下のとおり。
【DISC.01】
ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6/3つの幻想的小曲 Op.111/暁の歌 Op.133/4つの小曲集 Op.32
【DISC.02】
謝肉祭 Op.9/アルバムの綴り Op.124/アラベスク Op.18
【DISC.03】
ピアノソナタ第1番 Op.11/クララ・ヴィークの主題による10の即興曲 Op.5/6つの間奏曲 Op.4
【DISC.04】
子供の情景 Op.15/3つのロマンス Op.28/フゲッタ形式の7つのピアノ小品 Op.126/パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10
【DISC.05】
幻想曲 Op.17/幻想小曲集 Op.12/パガニーニの奇想曲による6つの練習曲 Op.3
【DISC.06】
交響的練習曲 Op.13/5つの変奏曲(遺作)/4つの夜曲 Op.23/ペダルフリューゲルの為のスケッチ Op.58/花の曲 Op.19
【DISC.07】
クライスレリアーナ Op.16/子供のための3つのソナタ Op.118
【DISC.08】
子供のためのアルバム Op.68
【DISC.09】
森の情景 Op.82/ピアノソナタ第3番 Op.14
【DISC.10】
ユモレスク Op.20/ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26/トッカータ Op.7/子供のためのアルバム Op.68から追加曲
【DISC.11】
8つのノヴェレッテ Op.21/ペダルフリューゲルのための練習曲 Op.56
【DISC.12】
色とりどりの小品 Op.99/4つのフーガ Op.72/4つのマーチ Op.76/アレグロ Op.8
【DISC.13】
アベック変奏曲 Op.1/蝶々 Op.2/ピアノソナタ第2番 Op.22
しかし、1989年の録音という割には、音質的にはあまりよろしくないように感じられるのは気のせいか。ピアノを愛する者としては、音質の悪さはこの際差し引いて聴かねば、と思うものの、良い買い物をしたのか失敗したのか、いまだ悩ましい。
いずれにしても、シューマン三昧のはずが、シューマン散々になってしまったというわけで、この話はおしまい。もし、同じCD集をお持ちの方がいたら、このCDを聴くにあたり、なにかコツでもあるのか、こそっと教えてほしい。私は多分、全世界に対し、大恥をさらしているような状態だろうから。
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シューマンの「アラベスク」といえば、ちょうど今練習しているクラーマー=ビューローの25番が、そこそこ類似音型に感じられてしかたがない。上声の付点進行のなかに内声進行がある、という点が特にそう感じられるひとつの理由だが、クラーマー=ビューロー25番を弾くたびに、シューマンのアラベスクが弾きたくなる。
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CD大騒動ですっかり疲れてしまった私であるが、夜、テレビをつければニュースでは、やたら「偽装」「偽装」が耳につく。住宅・ホテルの耐震強度偽装にしてもライブドア事件にしても、この世の中、偽装の固まりなのか。偽装の先にあるものは一体何??
しかし、考えてみればインターネットの世界でも、己を偽りつつその世界に身を置く者、名こそ明かさぬものの自分をさらけ出す者、つまり、真実と嘘がごった煮のようになって蔓延している場所なのかもしれない。情報だって何が真実で、何が偽りあるのか、判断するのは己自身でしかない。それでも、こうして成り立っているこの世界は、とても不思議である。
もしかしたら、私という存在も、ホントはいないとか??
大丈夫、確かに私は、そこにいる・・・カナ?
【本日のピアノ練習メモ】
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc
#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)
#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)
●全24調4オクターブスケール
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25
#25:手首を使う練習3。曲にだいぶ慣れてきたので、そろそろ強弱を意識すること。
●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI
アルマンド:弾きこみ段階。(そろそろまとめ)
クーラント:しばらく現状態で練習を続け、全体的に余裕が出たら弾きこみ段階へ。8小節の内声と上声が濁り気味。
サラバンド:弾きこみ段階。市田氏の解説を読むと「初期の版にはほとんど装飾符はないのだが、ゆっくりとした曲ゆえ、装飾符をつけて弾いてみてほしい」旨が書かれていたため、そこまでいわれたら・・・と指定箇所全てではないものの少し装飾をつけてみることにした(なるべく流れをこわさない程度に)。
メヌエットI:こちらも巻末の市田氏の解説を改めて読み直してみる。すると、装飾は最小限でも良さそう。テンポをあげると凡ミスがみられるので要注意。なにぶんメヌエットなので弾みすぎないように。
(本日時間切れにつき、ショパンなどの楽曲すべてカット・・・)
本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)
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