おや、前方をみると山の上は思いっきり吹雪いているみたい。お山は灰色の雲にすっかり覆われているうえに、なんだかその雪雲がこっちに近づいてきているような予感。

前方、実は黒姫山があるはずなのに既に雲に覆われて見えません・・・

でも、ふっと後ろを振り向けば、見事なる青空で。お山の天気は気まぐれよ。

あかりさん、新ウェアはどう？

えっ、特に今までと変わらないって？
裏起毛だから、今までよりも温かいはず。
だから重ね着も必要ない分、動きやすいかなと思うのだけれど。

お股の間の雪玉はこれまで同様ついてしまうけれど、首回りについては以前のウェアよりも雪玉がつきにくくなってるみたい。
うん、良かった良かった。

あかりさん雪まみれですけど

木々をみると、たっぷりと雪が降り積もっていて。
これは昨夜も雪が降ったんだな、としみじみ。

そんなわけだから、氷の層の上に新雪がずっしり。スノーシューを履いているのに新雪をかきわけながら歩くのがかなり大変だったりする。


とはいえ、誰も歩いていない雪の道を一歩一歩踏みしめながら歩くのはある種の快感でもある。

お気に入りの巨木も雪化粧をして、まるで天然クリスマスツリーのよう。

木々にとっては雪の重みでさぞや辛い思いをしているであろう。
それでも冬の間、耐えて耐えて

そして春を迎えるのだろうね。

そんな静寂な時間に時折割って入るのは、枝から落ちる雪たち。
ある時は静かに控えめに。
またある時は、森全体がざわめくような音で。

そんな自然のBGMを楽しみながら、いや、楽しむ余裕もなく、あかりさんは走る走る。

いやぁ、スミマセン、毎度同じようなショットばかり排出して。

それだけあかりさんがいつもいつも楽しんでいる証拠ということで許して。

そういえば当初はスノートレッキングを楽しむつもりだったあかりんちだけれど
ここのところ、雪のなかを歩くというよりも、雪原で雪投げしている時間のほうが長くないかい？

あかりさんとしては、長時間歩くよりこうして雪玉追いかけて走るほうに楽しさを見いだしているみたいだ。


うーん、カイヌシとしては、それがいいのか悪いのか・・・いや、あかりさんの笑顔がみられればそれでいい。



こうして15時くらいまで雪にどっぷり浸かったところで


あかりもカイヌシもそろそろ限界近し。
そろそろお宿に向かいましょうかね。


力の限り、遊び過ぎるんだよ、毎度のことながら。




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