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うた魂いい映画でした。「スウィングガールズ」「のだめ」の系譜でしょう、青春音楽ムービーです。夏帆ら若いメンバーを起用しているのが、とってもみずみずしいです。どの役者も、演技がうまい(歌は少々・・・)!夏帆の天然さも、いいし、夏帆をささえることになる2人、徳永えりと亜希子の演技も秀逸です。若い人たちも捨てたもんじゃないと思いました。真剣に歌うためには「心を裸にする」 ということだと、ガレッジセールのゴリ扮する不良コーラスグループのリーダーがのたまう。彼ら不良コーラス部員が歌うのは尾崎豊「15の夜」。私と同年代の尾崎豊に対しては複雑な思いがあるものの、彼らの歌は、ストレートに心に響きました。ポップスであろうが、合唱曲であろうが、歌は歌で、それそのものが素晴らしいこと、そしてそれに向き合うことがまた素晴らしいことであることをこの映画は語りかけているように思えました。 いや、音楽だけでは、ない・・・。ラストに歌うのが、この曲(←ネタばれなので知りたくない方は、クリックしないで下さい)であったことにも驚き、感激しました。できれば、使用曲を予習してから見て欲しいです。できれば、サントラと原曲を。無理なら、復習でも(笑)。細かい所で難点を挙げようとすれば、挙げられないこともないですが、素直に見れば十分にいい映画です。五つ星をあげたいです。
Apr 20, 2008
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近年担任した2年生。かなり厳しい状況でした。1年生でベテランの担任をノックアウト。真面目で、理想を貫こうと、あくまで優しさを忘れずに接しようとしたベテラン教師は、統制不能に陥りました。私は危機感を持っていました。厳しくせざるを得ません。半年間、笑顔はほとんど見せませんでした。少し笑みを見せただけでも、教室全体のテンションがフーーーっとあがるのがわかります。指導は、厳しすぎたようにも思います。厳しいばかりで、十分な事をしてやれなかったという思いもあります。しかし、あれだけ多くの子供たちに、あの状態で、担任という立場で、優しく接することは難しかったです。かなり落ち着いた2月時点でも、初めての自習は10分と持たず、大騒乱状態になりました。担任が校内にいても(他クラスの授業参観)、教室にはいないという状態だけで、大崩れします。いじめ、けんか、立ち歩き、アスペルガー、学力不振。意地悪な目つきで友達とアイコンタクトを飛ばす2年生を初めてみました。家で甘やかされすぎた数人の子供がわがままである一方で、家庭の事情が悪く、愛情不足の子供が無茶な愛情を求めてくる。まだ2年生です。愛情不足の子供を、抱きしめてあげたかった。いや、少しくらいの優しさは見せてあげたかった。担任には、できないこともあります。抱きしめてあげるのは、親の役割だと思います。体全部が無理なら、頭だけでも、肩だけでも。子供を甘やかすことは間違いですが、わかりやすく愛情を表現してあげることは大事です。 何巻だったかは忘れましたが、「ブラックジャックによろしく」という漫画のひとつの山場の終わりに、 「手は、つなぐためにあるんだ」という主人公の台詞があります。とても暖かい言葉です。 二足歩行が可能にした実に器用な「人間の手」の発達は、恐ろしいほどに人を傷つけることが可能になりました。でも、そうじゃなく、私たちの手は、つなげるのです。 では、腕は?最近、こんな風に思っています。 「腕は、抱きしめるためにあるんだ」
Apr 13, 2008
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前回のエントリーに「抱きしめる」ことが大事ではないかということを書いた次の日、たまたま寄った書店で、たまたま、そのものの本を見つけたので読んでみました。抱かれる子どもはよい子に育つ 石田勝正 お医者さんが書かれた本です。「抱き癖がつくから抱いてはいけない」などという子育て論が流行っているが、それは間違い。母親がしっかりと抱いてあげることが子どもの存在感を育て、情緒の安定した子どもに成長していく。大きくなってからでも、乳児期に十分に抱かれなかった人は、不安定な部分をもっている。大きくなってからでもスキンシップは重要。・・・・と、いっタ内容でした。少々丁寧すぎる文章ですが、名著だと思います。----------------------------------クラスの中には、とてもスキンシップを欲している子どもたちが何人かいます。これは、小学校高学年を持っていてもそうです。男の子でも、話をしていると、いつのまにか私(中年のオッサン)の手をスリスリと触っている場合があります。保健の先生(オバサン)も、「○○君、私の手を握ってくるのよ」と、私に報告してくれることがあります。さびしそうな男の子には、積極的にスキンシップをとります。なかなか信頼関係が築きにくい子供でも、ぎゅっと抱きしめてあげると、不思議とうまくコミュニケーションがとれるようになることがあります。問題は、女の子です。私は中年男性なので、4年生にもなると、女の子にはあまりスキンシップはとりにくいです。昔、中学校にいたころ、先輩教師が「昔、女の子の指導は叱った後で、ぎゅっと抱きしめてあげればよかった」と、言っていました。昔の先輩の昔の話です(笑)。---------------------------誰もが抱きしめられたり、スキンシップしてもらったりして欲しいと言うわけでもないのだとは思います。低学年でも自立的に見える子どもはいます。アンケートをとったわけでもないのでよくわかりません。でも、確実に、スキンシップの需要はあります。私たちの昭和後半世代がどんどんとしがらみを切ってしまう中で自由を手に入れたことと同時に、密接な人間関係も壊してしまったのではないかと思います。クールを装う大人が増えています。私もそうです。大人としてクールに生きることと、子どもを慈しみ、人の暖かさを伝えることを分けて行動する必要があるのではないかと思います。人間としての愛情を与えにくいなら、せめて犬でも猫でも、飼えるといいのにと思います。ペットの温かみだけでも少しは慈愛の心を・・・。
Apr 10, 2008
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