「ぎん」の日記

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「ぎん」

「ぎん」

2008/01/15
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母校のあるまちに用事があったので、

車では、しばしば通りかかるこのまちだが、
てくてくと歩く機会はない。

このまちに来ると、胸がキュンとなる。
陳腐な言い方だけど、ほんとに、ほんとに文字どおり、胸がキュンとなるんだ。

中3の秋の日、初めてその駅に降り立ったときの感覚を、
いまだに思い出すことができる。
何もない駅から、ゆるい坂を上り、たどりつく、
その高校に、なぜだか一瞬で魅了されてしまったんだ。

何もなかった駅の周辺には、今では高層のビルが立ち並び、
面影もない。
卒業後、いろいろなことが重なって、急速に開発が進んだまち。
でも、母校は、周りにセピア色のバリアが張られているように、そのまま。

敷地に沿った道を歩いていると、後輩たちが追い抜いていった。
そうだ、3学期になると、体育の時間はすべて駅伝大会の練習。
学校の外周の、アップダウンのある道路をぐるぐる走らされた。

同じコースを、今、後輩たちが走っている。
何年もの時を経ているのに、同じ午後が流れている。
その中に、私や友達や、あの人がまざってるような、変な気分になる。
何も変わってないのに、でも、やっぱりあのころとは全然違う私なんだなぁ。

私の人生の中で、多分一番きらきらしていた時間。
終わりなんかないと思っていたのに、プツンと切れて終わった時間。
でも、その後の私の生きる力になっている、大切な時間。
かみしめながら、てくてく歩く。

崖にへばりつくように建っていた、
不良たちのたまり場の喫茶店は消えていた。
その脇の小さな祠には、きょうも花が供えられていた。

小さな石の祠





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Last updated  2008/01/16 12:42:46 AM
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かなかな@ Re[1]:これ、うちの庭にもいる^^(08/15) 10年も前の記事にすみませんが、たまたま…
フルラ 財布@ vwlepyxctw@gmail.com お世話になります。とても良い記事ですね…
marinesnow2525 @ Re:年の瀬(12/28) 今頃のメッセージですみません(^^; あ…

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