琉球石灰岩の洞穴から湧き出た水は石造りの樋で導かれ溜池に注ぎ込み、飲料水から洗濯用水、雑用水から灌漑用水へと循環させて貴重な水の恵みを有効的に利用していました。「仲間樋川」の平場には3箇所に十字(約24 x 21cm/中央)が刻まれた場所があり、刻印はその位置から内側で洗濯をしてはいけない意味を示しています。平場の脇には石造りの水槽があり水を溜めて洗濯や行水が行われていました。最終的に湧き水はウマアミシと呼ばれる馬の水浴びをさせる場所に注ぎ込みます。更にウマアミシの水は農具や農作物を洗うためにも使用されていました。