マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2007年03月19日
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カテゴリ: 2007年03月読書
[1] 読書日記


  「今日読んだ本の中では、これだろう!」と、読書レビューを書いていると無視でき
 ない、ネタにせずにはいられない本、

岩月謙司 「女は男のどこを見ているか」(ちくま新書)

  を読了。

  男根主義的発想もしくは幻想に基づいて書かれている本。

  筆者が真に語りたかったのであろうと思われる後半部は別として、前半部は会話のネタ
 にしやすいし、このフィルターを通して世界を見てみるのも面白い。ただし、女性や女権
 論者の人が、必ずしも楽しいかどうかの保証はない。 

  例えば、

夫婦仲が悪く、心が満たされていない母親は、娘の幸福に嫉妬する

  その理由は、

   < 母親は、娘と同性であるがゆえに「女の幸せ」「女の悦び」とは何かを知っていま
    す。だからこそ、自分の得られなかった幸せや悦びを同性の娘が得ていないかどう
    か気になるのです


  その結果、その娘は

   < 楽しいことほど、怖くてできな >くなってしまう。
   < 母親の嫉妬に狂った顔を見るくらいなら、楽しいことをしないほうがマシ >だから。

親が嫉妬しない程度の悦びだけを得ようとする >、
   < 大きな悦びを避けてしまう >、
   < あくまでも無意識 >に。

幸せを避けることで実家で生き残ることができたという成功体験がバック
   にある
>ので、< 幸せを避けることが良いことだと >も思っている。

  このような現象を筆者は、< 「幸せ恐怖症」 >と呼ぶ。
  「幸せ恐怖症」の症状として、

   < 一番したいことをせずに、二番目か三番目にしたいことをするようになる >。
   < 恋人選びも同様です。一番好きな人とつき合うと悦びが大きくなるので、五番目くら
    いに好きな人を恋人にする


   < 楽しいと感じた時に、わざと機嫌の悪い態度をとった>り、<幸せの予感がした時、
    ぶち壊そうとしたりします

   < たとえば、彼女にとって、ディズニーランドのスターツアーズが一番の楽しみだった
    としましょう。他の乗り物に乗っている時は楽しそうでも、スターツアーズに来た途
    端、気分が悪くなるのです。吐き気がしたり、頭痛がするのです。人によっては、ス
    ターツアーズに乗った後で、こういう症状が出ることがあります。怒りっぽくなった
    り、悪態をついたりするのです

   < ただし、本人はまったくの無自覚ですが

  などを挙げ連ねていく。
  そして、

   < 「幸せ恐怖症」は総量規制ですから、不幸になるネタは恋愛とは限りません。
    仕事でミスをして自分を不幸にしてもいいですし、友人とトラブルを起こして不幸
    にしてもいいのです


   < 無意識だけど意図的にミスを犯すのです。本人は本気でミスしたことを悩みますが、
    実は、意識できないだけで意図的な行為です

   < たとえば、パソコンのキーボード近くにコーヒーカップを置く、というようなこと
    です。気をつければ大丈夫ですが、でもうっかりすると、こぼしてしまいます。
    こういう危険なことを無意識だけど意図的にやるのです


  と続けていく。


  ここまで結構引用しまくりましたが、まだまだ書き足らないくらい。
  まあこんなわけで、私同様に人に語りたがり屋の人には、お薦めしたい一冊。前半は。
  当然、セクハラ発言的エロ小噺が好きな人にも、お薦め。





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最終更新日  2007年03月20日 00時52分54秒
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