マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

マンハッタン狩猟蟹の逃げ場

2008年01月23日
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カテゴリ: 2008年01~03月読書
[1] 読書日記


   < 本の代価は、自己確認のための保証金であったり、未来形の自分への投資であった
    りする



石原千秋 「未来形の読書術」(ちくまプリマー新書)



  を読了。

  著者は、日本近代文学の研究者。
  研究方法として、「テクスト論」を採用している。
  < 「テクスト論」とは、生身の「作者」と「テクスト」とを切り離して論じる立場


  本書は、そんな著者のこれまでの著作を概括したような内容。
  学校空間の仕事。 
  小説(文学テクスト)を読む際の、読者の役割。
  「受容理論」、「言語論的転回」についての説明。
  現代の教養を身につけるための評論の読み方、など。

  「テクスト論」に興味ある人、小説を常々もっと深く読み込みたいと考えている人、
 学校の国語教育に不満があった人などに、お薦めの一冊。

  著者の本をこれまでに何冊か読んでいる自分としては、多少目新しさには欠けたが、
 < 信頼するということは、相手に未来を預けることだ >という一文には、「確かに」と
 感じさせられた。 

「読者の仕事」を深めるため
 の読書案内
>の中で挙げてもいる 『漱石と三人の読者』(講談社現代新書) が凄く面白か
 った。おすすめ。










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最終更新日  2008年01月24日 00時55分11秒
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