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続・本当に強いの?日本農業。労働問題編 2。。 すみ「雇いたくても日本の若者を雇えないという農業の現実 」と題して、2月にお伝えしていた回の内容を実証するニュースが報道されました。6月27日に、 朝日新聞が伝えたニュースは つぎのように。『来なければパニック』 農家 最悪なら規模半減震災後、原発事故の影響を恐れて、中国人実習生が帰国してしまったため、労働力がなくなったという現実。農業も例外ではない。中略・・・農業算出額が全国2位の茨城県には、農業の外国人実習生が約6千人。多くは中国人で、鉾田市では約2千人のうち震災で約400人が帰国した。JAかしまなだ〔鉾田市〕では、代替としてシルバー人材や被災者の雇用も検討したが、勤務条件や住居確保の問題で難しい面があったという。 と、いうものです。安い国外の農業労働力をつかわねば成り立たなくなっている日本農業の一面を象徴するニュースではありませんか。また、そのような農業を展開する農業者を、“優れた農業経営者”として取り上げがちなマスコミのあり方にも、なんだか割り切れない感情を抱いてしまうのです。 ほめ殺しというものがあります。“日本農業はじつは強い”という 意見を聞くたびに連想するのはこの言葉です。 形を変えたTPP推進論にしかおもえないんですよね、個人的には。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.28

本当に強いの?日本農業。労働問題編。。すみ “日本農業はじつは強い”という見かたをする論者が増えている農業本 の世界。本当にそうなのか、農業現場のあり様をレポートするシリー ズです。まずは労働問題編として2月分〔フクシマ以前を考慮されて くださいね〕を再掲載してみました。 よろしかったら。。 ↓『雇いたくても日本の若者を雇えないという農業の現実』早春の午前7時前の畑で、飛び交う中国語・・・たった今収穫され、ダンボールに入れられたキャベツの収穫風景です。集荷業者の指示によって働いている中国人の若者達によって、キャベツの箱は、次々に畑の脇に停められた大型トラックの荷台へと詰め込まれます。 ・・・と、農業生産県の農村地帯でこのような光景を見かけるのは、いまや珍しい事ではなくなりました。農業研修・実習生として働く中国人の若者達は、現在の日本の農業にとって、無くてはならない重要な存在なのです〔全国で農業に従事する外国人研修・実習生の数は合計で約1万人にも上るとされています〕。 農業部門での、彼ら・彼女らの従来の受け入れ先としては施設栽培や畜産関係が多かったのですが、2005年以降はキャベツやハクサイといった葉もの重量野菜や、ホウレンソウ・水菜といった軽量野菜での受け入れ先が多くなってきたように思えます。 実に惜しいですよね。これらの研修・実習生が日本の若者でないことが。できることなら、ここ数年続いている農業就農の波に乗った日本の若者達であったらいいのにと、思わずにはいられません。 しかし、現行の農産物価格からいえば、『外国人実習・研修生の賃金を払うのが精一杯』といった、雇用する農家側の都合もあります。「安い外国人労働力のおかげで日本の農業が産業として成り立っている」こと、「彼らの存在がなかったとすれば今以上に耕作放棄地が広がっている」だろうこと・・・それもまた、日本農業の一面なのです。 参考資料・研修を受け入れる側にとっては、外国人研修生・実習生 へ支払う報酬の安さも大きな魅力。ちなみに報酬ですが、研修生の 場合は手当てとして月6万円程度、実習生は最低賃金を守った基本 給から社会保険料などを引いた月7万円程度とされる。 参考資料・外国人農業研修・実習生が多い地域の例としては、たと えば 茨城県A村が挙げられます。A村では主として軽量野菜の生 産に、2009年1月現在で248人の中国人研修・実習生を受け 入れています。また大規模なレタス栽培で知られる長野県K村では、 700人以上の中国人研修・実習生が毎年半年間程度滞在するのが 恒例となっています。 ほめ殺しというものがあります。“日本農業はじつは強い”という 意見を聞くたびに連想するのはこの言葉です。 “ねっ、日本農業ってじつは強いんですよ。だから参加してもなん ら心配いらない”といった、形を変えたTPP推進論にしかおもえ ないんですよね、それって。自給率編は こちら 。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.27

続続・本当に強いの?日本農業。労働問題編 3。。 すみ6月27日の朝日新聞の伝えたニュース編 〔 こちら 〕の続編、外国人研修生に関する、国内と海外の話題/ニュースと となります。よろしかったら。。↓『 真に優れた農業経営者は・・・。』もちろん日本の“強い”農業を展開する側、つまり外国人研修生を雇用する側にも言い分はあります。 代表的な意見は、つぎのようなもの。「最低賃金ぎりぎりの給与、納期間近の残業や休日出勤。実習生と同じ条 件で求人を出しても応募する日本人はほとんどいない。」「日本の法にのっとって、実習生を雇い、規模を広げてきた。実習生の受 入れを辞めるという理由はない。1人でも増やして元の規模に戻したい」たしかに、そのとおり。こういった意見は法的にはなんら問題はないのです。 日本の農業の現状では日本人を雇えないは こちら 。そこでですが・・・では、現在は良いとしても、将来的に法的に問題がでてきた場合はどうでしょう。じつは 国際的には、日本の外国人研修生制度についての、このような国際世論があるのです。たとえばこれは・・・米国務省による批判です。『米国務省は27日、世界各国の人身売買の実態をまとめた年次報告書を 発表、 この中で日本について、外国人研修生制度に人身売買に近い実 態が見られるなどとし、7年連続で「人身売買根絶の最低基準を満たさ ない国」(4段階中の上から2番目)に分類した。 報告書は、中国や東南アジアなどの出身者が日本企業で技術を身につけ る「外国人研修・技能実習制度」について、賃金不払いや長時間労働、 旅券を預かって移動を制限するなどの問題点があると指摘。暴力団組織 が性風俗産業で外国人女性を働かせる例も取り上げ、日本政府による取 り組みが不足していると指摘した。』というもの。これは6月28日付けの新聞各紙で伝えられた米国発のニュースとなります。外圧に弱い国、日本であるのは誰しもご存知のとおり。このような外国による、外国人研修生制度そのものに対する非難が年々強まっていくであろう中で、この制度は未来永劫に渡って継続されていく保証はあるものなのでしょうか。“強い”農業を展開する側が、この制度をこれまで通りに活用してういったところ、ある日突然に制度の存続が危ぶまれる事態が発生するなどといったことは、ありませんでしょうか。心配になるのは、その点なのです。さらに、もうひとつ外国人研修生制度を見直して欲しいと強く思う理由があります。それは農業という産業に携っている一人としての、過去の記憶があるからです。 こちら や こちら のような事件は、研修生にも、そして雇用者にとっても、今後おこってほしくない“不幸”そのものだからです。こういった悲劇が繰り返すのを防ぐためにも、どうにか方法はないものなのかと思うのです〔国内の新規就農希望者を活用するわけにはいかないものなのでしょうか〕。 赤字をだしてでも、というのは言いすぎですが、 多少無理してでも日本人の就農希望者を雇っている法人を評価してあ げたいなとおもうんです。そういった法人が、真に“すぐれた農業経営” といえるのではないでしょうか。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.26

続・食料自給率にも多様性があっていい。み農作物には、土地利用型作物と労働集約型作物があり、その作物を使った土地利用型作物農業と労働集約型農業があることを、ご説明しました。そのうえで、最近なにかと話題となることが多い日本の食料自給率の表し方を取り上げ、カロリーや生産額や、さらに重量で表した自給率もあったたほうがベターだと述べました。そして本日は、続編となります。 まずは、農業新聞のトップを飾ったこの写真です。7月12日の『飼料詰み大型船入港』と言う見出しのついた日本農業新聞の第一面のトップ記事に使われた写真となります。この記事のおおまかな内容ですが・・・『津波により甚大な被害を受けた宮城県石巻港に11日、震災後初となる大型外航船が到着した。石巻市は東北地方の飼料380万トンの3割を占める飼料基地。大型船での仕入れが再開したことで、安定的な飼料供給体制が整った』と、いうものです。東北地方は有数の畜産基地ですからね。この日に入港した5万トン級の大型貨物船で運ばれた米国産トウモロコシ2万5000トンは、飼われてい家畜への安定的な飼料供給に対して大いに役にたったはずです。ちなみに今後は震災前と同様に、〔トウモロコシだけでも〕1ケ月に一回の割合でこのような大型船による輸送が行われることになります。いやー、よかったですね。と、ここまでは新聞による単なるニュース。これから先を考えるのが、現場に居るものとしての つとめです。そうなんです。理解されている方も多いとは思いますが、有数の畜産基地である東北の家畜の餌もまた、ほとんどは外国産なのです。この事実が、 カロリベースや重量ベースの自給率が必要な理由となります。そして飼料ならまだまし。 この写真の、横断幕をもって入港を歓迎する方々が、日本人の食料に関係する人々であったとしたら、どうでしょう。今回ご紹介した『飼料詰み大型船入港』の飼料を食料という言葉に置き換えたとしたら、どうでしょう。脅かすわけではありませんが、おりしも本日は、終戦記念日。幾多の農業の先輩たちから、終戦前後のイネの収量は悲惨といってもよいほどだったという言葉を、〔わたくしは〕何度も職場で聞かされてきたのです。その言葉を思い出しながら、この新聞記事を眺めると、どうしても飼料が食料という言葉に見えてしまうのです。◎ そして参考資料〔時事通信 4月30日〕 岩手の養鶏農家も大打撃=えさ不足で大量殺処分―生産高国内3位 東日本大震災は、津波被害を免れた岩手県の養鶏農家にも大きな打撃を 与えた。地震に伴う停電や津波で、飼料工場などが操業停止に陥り、農 家は弱ったニワトリを大量に殺処分。同県の鶏肉生産高は国内3位で、 高病原性鳥インフルエンザ問題に揺れる日本の鶏肉産業にとっても痛手 となった。 陸前高田市の高台で「タカハシファーム」を運営するTさん。生まれた ばかりのひよこを仕入れ、60日程度かけて育てた後、大船渡市の食肉メ ーカーに出荷していた。「子供たちが安心して食べられるものをつくり たい」と、抗生物質を使わずに育てたニワトリが自慢だった。 津波で市役所などが流された市中心部とは違い、5万羽を飼っていた養 鶏場に大きな被害はなかった。だが、宮城県石巻市や青森県八戸市など 沿岸部にある飼料工場が被災して、えさが入手できなくなった上、出荷 先のメーカーの工場も停止。1週間は様子を見たが、えさ不足で弱った ニワトリは病気にかかりやすいため、全て処分して埋めた。ひよこの購 入代や飼育に使ったえさ代など、被害は2000万円に上る。岩手県畜産 課によると、震災の影響で養鶏農家のニワトリは4月下旬までに約270 万羽が死んだという。 ほめ殺しという言葉。“日本農業は強い論”を聞かされると、 わたくしは、このほめ殺しという言葉を連想してしまいます。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.15

日本の集落にはいろいろな農家と農業がある。改良要記録すみ続・食料自給率にも多様性があっていい。の回の参考として、以前掲載したものの再録となります。よろしかったら。 ↓ 野菜や果樹などを栽培する労働集約型の農家は、土地をあまり必要としません。むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしなければならないときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとまわりの農業者からのクレームが来る場合の対策として〕。このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、土地利用型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面があります。 反対にイネやムギ、大豆を栽培する土地利用型単独農家では大規模な土地が必要になります。。たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じず、5ha以上でなんとか経営的にとんとん、10ha以上の農地を確保して初めて農業所得が500万円程度になるともいわれています。。 そこで労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面がでてくるわけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。 いっぽう、労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農家でもない、中間型というべき農家もいます。たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野菜などの葉物野菜や小面積のハウス栽培で野菜をつくったりする農家です。もちろんこれでも経営がなりたちます。 また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕野菜や米の作付けだけをする程度の兼業農家もいます。また年金収入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家もいます。これらもまた経営がまわっている農家であるわけです。そうそう、ほかにもありました。たとえば 畜産だけをおこなう農家もありまし、なかには不動産屋さんのような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。と、このように、ひとつの集落には、いろいろな 農家と農業があるわけです。そして・・・ここがポイントなのですが、くくりでいえば、 全部が『農家』ですし、おこなってるのは『農業』であるわけです。そこで 昨今論議が盛んになっている〔日本には土地利用型農業しかないと思わずをえないような〕農業改革論 です。 農業改革を語るのであれば、今回説明してきたような 日本の農家と農業の実態を認識したうえで、どの農業と農家に対する農業改革論を語っているのかを、まず最初に説明する必要があるのではないでしょうか。いろいろな農家と農業のある農業の問題を、ひとくくりにして語るには無理がある・・・と思うのです。 日本の企業だってそうですよね。大企業や中小企業、株式会社と個人商店、 それに外資やベンチャーなど、いろいろな会社全部をまとめて日本の企業です。 いっしょくたの 改造論って・・・ありますでしょうかね。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.15

食料自給率にも多様性があっていい。み農作物には、土地利用型作物と労働集約型作物があり、その作物を使った土地利用型作物農業と労働集約型農業があることを、前回ご説明しました。そこで最近、なにかと話題となることが多い 日本の食料自給率 です。カロリーで表したり、生産額で表したり、さらに重量で表した自給率もありますが・・・結論から言えば、いろいろな自給率があってもいいんです。その理由は以下のようになります。たとえば、労働集約型作物をつかった労働集約型農業を奨励するとしたら少ない面積でも生産額はあがるわけですから、当然生産額で計算する食料自給率は跳ね上がります。21年は70パーセントということですので、今後の奨励政策いかんによっては、8割近くになることもあっていいことになります。 国内で労働集約型農業を奨励 + 土地利用型作物は輸入増やむなしという農業のやり方になりますね。〔反対に土地利用型作物を使った土地利用型作物を奨励していったとすれば、土地利用型作物作物の価格は、労働集約型作物よりも格段に安いのが現実なのですから、生産額で計算する食料自給率は減少していくことでしょう。〕さて、そこでです。人の食べる物の種類の問題というものが、でてきます。労働集約型作物の代表とされることの多いネギやイチゴなどを食べることだけで、土地利用型作物の代表であるコメやムギ、大豆をたべなくてもやっていけるのだろうかという基本的なヒトの食に関する問題です。世界的に食料が潤沢であった時代がこれからもつづいていくのであれば、労働集約型作物をつかった労働集約型農業を奨励することで、生産額で計算する食料自給率を上げていくのも良いでしょう。しかし、考えておかねばならないのは、世界的に食料、とくにコメやムギ、そして大豆の供給不安が おこったときにどうなるのかという問題なのです。実際のところ、身近なパンや豆腐の値段がじわじわと値上がりしていることからもわかるように、数年前よりも格段にコメやムギ、そして大豆の価格は上昇しているという現実があります。そのような可能性が高い時代に、〔一般の方には目新しいために注目されがちな〕生産額でみた自給率ばかりを最重要視するというのも いかがなものかと思うのです。そして、ここまで説明し終えたところで、最初にお伝えした いろいろな面から算出したものがあっても良いとした食料自給率の表し方についてです。話題になっている生産額で表すという自給率もあるべきだし、従来からのカロリーベースの自給率も大事なものだと思うのです。さらにいえば、重量で表した自給率なども、けして不必要なものではない。大事な国民の食料に関する安全保障の基になる数字なのですから、いろいろろな角度から慎重に検討するという意味で、『食料自給率の表し方には多様性があってしかるべき』だと考えたいのです。ちなみに農水省の食料自給率に関するページですが・・・カロリーベースの自給率の話しばかりではなく、生産額でみた自給率に関してももちろんきちんと明示してあることをお知せして、今回の話しはおしまいです。ページは こちら 。 むしろ問題は・・・〔自給率の表し方よりも〕農業には土地利用型 作物型農業と労働集約型農業があるという現実を理解していないフリ をしている論者や政府のお偉いさんがいることなのだと思いますよ。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.14

農作物には、土地利用型作物と労働集約型作物があります。自給率とあわせる・み 作物には 土地利用型作物と、労働集約型作物があります。 たとえば米・小麦・大豆といった作物が典型的な土地利用型作物です。機械化の面からいえば、栽培に関する作業のほとんどが農業機械で行える作物だといえるでしょう。だたし収益をだすためには、いろいろな農業機械と採算に合うための広い土地が必要になります。 反対に、栽培に関する作業の大部分が機械化するのが困難な作物があります。たとえば葉もの類であればホウレンソウ・ネギといった 葉もの類、果菜類であれば キュウリ・大玉トマト・イチゴにメロン、そしてお花などです。これらを労働集約型作物といいます。こちらは農業機械はさほど必要ありませんが、機械化出来ない部分に投入する労働力が必要となります。 そしてこの2つのタイプの作物のうちの 平均な年の価格を例にとり、数字で表すと、次のようになります。 作物 労働時間/10a 農業所得/10a 労働農業所得/1時間 コメ 29.2時間 32067円 1100円 大豆 10.1時間 1595円 176円 ↑↓ ネギ 1254.3時間 885000円 706円 メロン 3100時間 3546000円 1278円 どうでしょう、農業で生産する作物というくくりでは同じ作物ですが、その実態はまるっきり正反対なものだということが、おわかりになりませんか?このような作物の栽培の実態と、その経営の実態を認識したうえでなければ農業改革論を論じられません。どの作物を扱うかで、方法論も結論も、理想とする農業の姿が変わるわけですから。 そして・・・なぜ、日本には土地利用型作物を使った農業や労働集約型作物をつかった農業といった、いろいろな農業が存在するのかを説明してお話はおしまいです。 日本は南北にながーい山国。それゆえに地形も気象も多種多様 これが日本にいろいろな農業〔と、いろいろな自給率〕が要る理由です。 土地利用型と労働集約型。この作物の違いが、カロリーベースでみる 自給率と金額べースでみる自給率の違いの話につながっています。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.13

コメの放射性物質の検査について。すみ農水省が8月03日に公表したコメの放射性物質の検査方法と、出荷停止の基準に基づき、まずは10日に千葉県で予備検査が、11日に静岡での本検査の結果がはじめて公表されました〔結果はいずれも検出されず〕。このように、これから検査の対象となった14都県の検査結果が順次発表されていくこととなります。そんな情勢のもとにあって、今回のコメをはじめとする食品の安全性について、知っておいたほうが良いと思われる情報についての参考サイトをご紹介させていただきました。というのも、今回の検査にあたっては・・・検査機械がそもそも少ない・検査機械が高価〔1000万から2000万〕・検査する人員の不足・検査人員の経験不足・検査する品目が多すぎる・内部被ばくの影響に関するデータがほとんどない・福島県から出荷され1万頭前後の牛のうち検査されたのは全体の0.5パーセントにすぎなかったようにコメのサンプル数もけして多いとはいえないことといった状況が問題の根底にあるからです。また 前回ご紹介した回に加え、10日の日本に関する ロシアのニュースでは、こんな話し もあったからです。それでは、以下のようになりますので、よろしかったら。日にちをクリックされてくださいませ。 ■ 8月08日 脅威にさらされる日本の食の流通 ■ 8月08日 放射能検査は パンク寸前 ■ 8月03日 農水省の公表した基準について以上です。 「〔食品は安全であるから〕消費者ならびに小売業の皆様は普段どおり に買い物や商売を していただくことを切にお願いする/農水省」・・・との ことだったんですよね、3月末の時点では。「夢で終らせない農業起業」「本当は危ない有機野菜」
2011.08.11

役に立つのは経験・・・原発事故の影響に関して〔次回分の参考資料〕。すみ セシウム汚染されたイナワラを与えられたことによる問題を抱えた牛、いわゆる“セシウム牛”に加えて、本日はセシウム汚染された牛の排泄物や落ち葉や、ワラを原料にした“セシウム汚染たい肥”の問題が報道されました。 こちら 。とどまるところを知らないかのようなこの原発事故の影響に対しては、もっとも効力を発揮するのは、なんといっても“経験則を活かすのがベターなのではないのかと思えてならないのです。そこで今回は、事故のあった3月下旬における平野進一郎氏のおはなしをも再度ご紹介することにしました。〔自分としては〕的を得たものであるように思えてならないのですから。・・・正誤の判断は、このブログを読んでいただける方におまかせするとして。。7月26日。。 ↓ 役に立つのは経験・・・原発事故の影響に関して。 事故自体が現在進行中のため、具体的なことは言うのは、もちろん難しい状況です。しかしなんといってもこんなときに参考となるのは『経験』であり、実際に経験する事柄から見いだされる法則である『経験則』ではないのかと思うのです。そういった意味で、チェルノブイリ原発事故の教訓は、大変貴重なものだと思えるのです。 そんな経験則に基づいた、福島第一原発事故に関連した見解があります。 「ロシアの声」の元アナウンサー兼翻訳員で「科学の時間」を担当されていた平野進一郎氏のおはなしは、個人的に大いに納得できるものでした。 こちらです。 参考1 。参考2 。参考3 。 よろしかったら。。 農業は、太古よりの先人の知恵とたくさんの経験からなりたっています。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.11

規模を拡大するよりも、経営の工夫が大切になるのが農業。すみ 農作業における作業能力が同程度の人がいると仮定しての話ですが・・・トマトハウスのトマトを管理する場合、管理する人の数によって当然のことながら、その管理方法はちがってきます。 仮に10アールあたり、1000本のトマトが植わっているハウスがあるとします。 いままでこのハウスのトマトを4人で管理していたのですが、来年は都合で2人に減らされることになってしまいました。さあ、あなたがこのハウスの責任者だとするならば、今年はどうやってトマトの管理作業をこなされますでしょうか。 がむしゃらに働くというのも手です。残業を増やすのもいいかもしれません。 しかしもっと簡単な方法がある。そうです、ハウスに植え込むトマトの苗を減らせばよいのです。10アールあたり、500本のトマトにする。余裕をみて、300本にしてもよいかもしれません。 本数が減るのですから、たしかに全体の果実数は減少する。しかし、このやり方であれば、トマトへの日射量も増え、通気性もよくなるので、全体の果実品質はあがり、1本あたりの平均果実収量はふえることでしょう。 それでは、逆に、4人で管理していたトマトハウスを、来年は都合で6人で管理するようになった場合はどうすればよいでしょう。 そう、この場合はハウスに植え込むトマトの苗を、とりあえず増やしてみるのが手です。まずは1200本あたりでどうでしょう。 ハウス内の本数が増えたとはいえ、管理する人員が増えたわけですらたとえば病気になった葉や古い葉を大事にならないうちに、先回りしてとる〔摘葉といわれます〕ことや、害虫が増えるのを予防するといった管理を徹底することで、1本あたりの果実収量はふえるはずです。なんといっても もともと全体の植え付け本数が増えているのですから、このような管理を徹底すれば、増収はまちがいのないところです。と、こういうふうに、手を入れることによって増収するように工夫する農業、これを集約的農業といいます。 ・・・現在の、栽培面積をふやすことばかりを宣伝する「構造改革」農業の推進には、私は多いに疑問があります。だって、大面積を誇る米国やオーストラリア農業にも、経営体の倒産はもちろんあるのですからね。単純に規模を広ければよいというものではないのです。 就農にも、そして営農にも、工夫は大切です。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.09

“農業は釣りだっ”・・・論。すみ日本は島国であるとともに国土の約73パーセントを山地が占める山国でもあります。そのために地形が、一様ではないことがウィキペディアではつぎのように描写されています。「日本は山国であるため日本の河川は流路延長に比し川床勾配が急で一気に流れ下る。大陸を流れる川と比べたら滝のようなものである。しかも多雨地帯にある。したがって侵食力が強く山地では深いV字谷を、盆地や平野など山地からの出口には扇状地を発達させていることが多い。また河口付近には厚い堆積層からなる平野を形成している。中部地方から東北地方にかけては河岸段丘を発達させていることが多い。」そのような複雑な地形は、四季があることとあわせて多種多様な気候を生み出します。同じくウィキでは「国土が南北に長いため、亜寒帯から熱帯まで地域により大きく異なる。本州(一部地域を除く)、九州、四国、南西諸島(一部地域を除く)など大部分は温帯に属する。そのほかは、北海道と本州の一部内陸部や高原地帯は亜寒帯に属する。暖流である黒潮や、大陸辺縁部であるため季節により入れ替わる複数の気団の影響により、南方諸島の一部を除く国土のほとんどの地域において季節の変化が大きい。日本の気候は、列島の中央を縦走する山岳地帯を境にして、太平洋に面している地域(太平洋側)と日本海に面している地域(日本海側)とで大きく異なる。」と、されています。さて、そんな日本でのサカナ釣りをかんがえてみましょう。渓流もありますし、湖沼や海岸沿岸での釣りもできます。船釣りだってできますし、もちろん集団の大型漁船を使たマグロの延縄漁が出来る場所もある〔楽しい小物釣りもありますしね〕。ありとあらゆる釣りができる。地形や気候に適して魚種もいろいろなのですから、サカナを釣る方法や仕掛けだっていろいろあるわけですよ。この国では、いろいろな場所に対応したやり方で、各人が得意とする方法で、好きな魚を対象とした釣りが展開されてきたわけです。そして農業です。農業もまた〔釣りと同じように〕いろいろな場所に対応したやり方で、各人が得意とする方法で、それぞれの技術にあった作物を対象とした農業が展開されてきた歴史があります。いろいろな農業は こちら 。しかし、そんななかでの 現代の農政・農業改革論です。改革論といえば、判を押したように『集団化した大型機械を使った土地利用型作物の栽培こそが理想』といったような農業論ばかりが幅を利かすのです。じつに・・・不思議な話だとは思われませんか。これって、釣りにたとえて表現するとしたら・・・「個人個人が陸からの手釣りで魚釣りをやっていた川や池でも、集団の大型漁船を使ったマグロの延縄式の漁をやるべし」といっているようなものではありませんか。農業にとっての大切な条件である地形や気象といったものがあまりに考慮されていない。そんな釣りって、楽しくはないですよ。だいいち釣れないでしょう、そんなやり方なら魚だって/笑。いろいろな場所に対応したやり方で、各人が得意とする方法で釣りをやるからこそ、釣りは楽しいし、釣果もあがる。。農業だって同じです。米国中西部やカナダ、オーストラリアといった先進農業国のように、安く広大で平坦な農地が無く、発展途上国のような安価な労働力も無い。しかも、南北にひたすら長いために同一条件下の気候にないという日本なのですから・・・そこで展開される農業は、『気象条件や地形に即した、個人の経験と知識を活かして行う農業』のほうが効率が良いと思うんですよ。また、そんな農業をやれるからこそ、楽しいし、やる気もでる。いじょう、集団化した大型機械を使った土地利用型作物の栽培も、条件があうのであれば、もちろんあってもいい。しかしそれがすべてではないだろう・・・という 「農業とは、サカナ釣りに似ている」論 でした。 自給自足的な家庭菜園。これは〔漁師さんではない〕趣味としての釣り ということになりますが、これはこれで、じつに楽しっ ♪ 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.08.01
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