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鳥インフルエンザに感染した中国人男性が亡くなったニュース。すみ「香港で、毒性の強いH5N1型鳥インフルエンザ発生を受け、香港では鶏1万7000羽以上の殺処分命令が下された」というニュースが伝えられたのは12月21日。 こちら 。 続いて「中国南部深センの病院に入院している39歳のバス運転手の男性中国人男性が鳥インフルエンザに感染した」というニュースが、昨日31日に伝えられたばかりだったのですが・・・同じ31日のうちに、「鳥インフルエンザウイルスに感染したと診断された患者の男性が31日に、多臓器不全で死亡した」というニュースが発表されました。 こちら 。気になるのは、この男性の感染の経緯です。12月21日に発熱で深センの病院に入院する前の行動ですが、地元の保健所によれば、「発熱前の1カ月間深セン市から出ておらず、養鶏に直接触れたこともなかった」という報告がなされています。この報告で、気になる点は養鶏に直接触れていないという点ですが、もっと気になるのは、もちろんこの亡くなった男性の職業です。そう、不特定多数と接触する職業であったはずの、広東省深セン市のバス運転手であったいう事実です。世界保健機関WHOの推計によると、2003年以降のH5N1型鳥インフルエンザウイルスの累積感染者数は12月15日時点で573人。そのうち336人が死亡しているだけに、今後の中国発の鳥インフルエンザ関連ニュースには、注意が必要ですね。◎ 12月21日からの当ブログの鳥インフルエンザ関連の回はつぎのとうり。 2011/12/28 鳥インフル時代の、トリとヒトとの交流について。 2011/12/28 『ネズミ一匹でも大山鳴動』な時代。の到来。 2011/12/28 ネズミ以上に大山鳴動させそうな動物。 2011/12/29 動物の動きはとめられない。 2011/12/27 吉か凶かは、状況が決める。 そして新型インフルエンザ発生のメカニズムは こちら 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.31

“多様性に富む”農業経営のかたち。すみ新潟日報の編集委員をされていた望月迪洋さんが、昨年9月の農業新聞に「夏の記憶」と題したお話を寄せておられました。8反の田んぼの稲作農家だったというご実家の農業を手伝っていたという子どものころのお話です。お話の中の昭和30年代の、平地の平均的な農家であろう望月家の営農状況には、次のようなものであったのだそうですよ。↓ 「トマトやスイカ、ダイコンや鶏卵などは早朝、母が町で売り歩いた。 コメにムギ、ソバといった穀物から、カキやクリにイチジクも栽培 し、作物の収入のない冬はワラ縄をなったり、コメ俵作りが父の日 課だった。また牛が一頭いたので、早朝に父が田のあぜ草を刈って いた。ほかにはニワトリを100羽ほど飼っていた」 と、いうもの。小規模ではあるけれども複合経営であったことがよくわかる話ですね。 そしてこのような形態の農家の子どもであった望月さんの、夏の日課は・・・ 「早朝に父の刈った草をリヤカーでかき集めて、浜辺に干す。草履や 握り飯の包みとなる〔現金収入が見込める〕竹の皮をあつめ、これ も浜辺に干す。夕陽の落ちるころになると、カラカラに乾いた浜辺 に広げた草を納屋に納め、乾していた竹の皮を集めて家にかえる」 と、いうような1日であったそうです。冬を除いて、両親と朝食をいっしょにとったことはなかったことも思い出であったと書かれているのが、とても印象的でした。 これが、50年前の日本の平均的な農家のひとつのかたち。。 このような町場に近い農家の実体験も、じつに“多様性に富む農業形態”であったのですね。現代の、イナ作だけの農家や、大規模畜産農家、ハウスや果樹の農家といった大量生産・大量消費に適合した専業の農家の経営形態と大きく異なっていたことに、改めて気づかされた次第です。大規模化や専業化の営農スタイルとともに、今回の望月家の営農スタイルも、〔とくに都市近郊での営農として〕これからはありだなと思いましたよ。 日本の集落はいろいろな農家で成り立っている は、 こちら。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.31

いろいろな経営スタイルがある日本農業。けす 今年を振り返ってアクセスの多かったものの再録です。TPP交渉に参加した場合の日本農業のあり方として、「規模を拡大して大型農業機械を使用する農業や、農業の法人化」が、取り沙汰されています。しかしそれだけが農業の進化形ではない。日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在するんですよというお話です。・・・むしろこれからは、量よりも質、そのためには 自分にあった営農のかたちや、自分にあった経営規模をみきわめることのほうが大切になると考えています。 そんな話しですが、よろしかったら、ご参考に。。 ↓『日本の集落にはいろいろな農家と農業がある。』野菜や果樹などを栽培する労働集約型の農家は、土地をあまり必要としません。むしろ労働力の限界を感じつつも、無理を押してイネを作付けしなければならないときすらあります〔作付けしないで田を荒らすとまわりの農業者からのクレームが来る場合の対策として〕。このように、もっている土地が余ってしまう場面もあるわけです。ですから、このあまっている水稲を作付けする水田について、土地利用型農業を目指す農業者に貸し出したり作業委託を頼む場面があります。 反対にイネやムギ、大豆を栽培する土地利用型単独農家では大規模な土地が必要になります。。たとえばイネの場合でいえば、1haほどの農地では農業所得は生じず、5ha以上でなんとか経営的にとんとん、10ha以上の農地を確保して初めて農業所得が500万円程度になるともいわれています。。 そこで労働集約型の農家が、土地利用型単独農家に土地を貸す場面がでてくるわけです。これでどちらとも経営がうまくまわる。 いっぽう、労働集約型の農家というほどでもなく、土地利用型単独農家でもない、中間型というべき農家もいます。たとえば水稲の時期にはイネを作り、水稲が終わるとキャベツや野菜などの葉物野菜や小面積のハウス栽培で野菜をつくったりする農家です。もちろんこれでも経営がなりたちます。 また、1haほどの土地を持ち、〔自分のウチが食べる分+α程度の〕野菜や米の作付けだけをする程度の兼業農家もいます。また年金収入が主たる収入源で、あまった農産物をすこしだけ販売する農家もいます。これらもまた経営がまわっている農家であるわけです。そうそう、ほかにもありました。たとえば 畜産だけをおこなう農家もありまし、なかには不動産屋さんのような農家、まるで企業家のような農家もいます/笑。と、このように、ひとつの集落には、いろいろな 農家と農業があるわけです。そして・・・ここがポイントなのですが、くくりでいえば、 全部が『農家』ですし、おこなってるのは『農業』なのです。いじょう、日本の集落には、昔からいろいろな形態の農家と農業が存在するというお話でした。 労働集約型の農業と土地利用型の農業の区別もせずに展開される 農業論には、問題が大ありだとおもうんです。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.30

食品の放射性物質基準が“厳しくなる”とはいうけれど。すみ「厚生労働省は20日までに、コメなどの穀類や肉、魚、野菜といった 一般食品に含まれる放射性セシウムの規制値を1キロ当たり100ベ クレルとする方針を固めた」 という食品に関する新たな基準を適用するというニュース。 こちら 。このニュースに関する見解として、“これまでの暫定規準値よりも大幅に厳しい値となる”という論調が多いように感じられます。しかしですね、一方では ● これまでの暫定規準値が甘すぎただけ ● 新たな規準値で、ようやく“世界標準”に近づいたに過ぎないという見方も、当然のことながらあるわけです。といったわけで、以前ご紹介した「自分と子どもを放射能から守るには」という本についての回は こちら 。これまでの国の定めた暫定規準値が、甘いのか、そうでなかったのかを判断する材料として、じつにおすすめの本となります。 日本の食品が、いま世界からどう見られているのか・・・この ジェトロのページ も、ぜひご参考に 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.21

「43の国と地域で日本産食品の輸入規制」の、いま。農業論すみ9月23日分ですが、さほど状況は変わっていないということで参考までに、よろしかったら。 ↓43の国と地域で日本産食品の輸入規制がつづいているというニュースです。 こちら 。そしてこちらは、問題の解決には時間がかかるとした、食の流通に関するウォールストリートジャナルの ニュース。 こちら 。こちらは、福島第1原発に対する日本政府のとった危険想定が「甘すぎた」とする国連包括報告もありました。といった3つのニュースをお知らせしたうえでの話ですが・・・このように状況下にあって、それでもなお TPP を農業問題だけだと捉え、そのうえ「輸出を振興しなければ、日本農業は衰退するしかない。農業にとってもTPPは効果的である」とする意見を唱えられる論者の方もいらっゃるようなのです。意見には多様性があってしかるべき、とは思います。しかし、こういった説を唱えるのであれば、せめて「〔TPP推進論と同時に〕43の国と地域で日本産食品の輸入規制を解除する方法」を明示される必要があると考えるのですが、いかがなものでしょうか。なんといっても、農業は買ってもらってなんぼ の 買い手市場の世界であるのは、農業関係者であれば誰しもが身に沁みて感じている現実であるのですから。 締結したあとになって、“ごめんね~、輸入してくれないって いわれちゃってぇ” なんて話しになっちゃったりすることを、心配せず にはおられないんですよね。生産現場にいるものとしては。。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.15

続・日光と、汚染されていない水があれば。すみ 前回からの スプラウト栽培の続きです。比較的長期に及ぶ水栽培の場合は、植物の体を支えるという目的でハイドロボールも、よく利用します。 これは焼き物なんですよ。多孔質っていって穴がたくさんある構造です。穴が空気や養分・水分を保持しますし、なんといっても微生物のすみかとなります。発売当初は 高価なものでしたが いまや普通にホームセンターに出回るようになってきました。 サイズもいろいろあり。 透明なガラスの容器に、この資材をいれて植物を植えてます。左下はガラス容器にいれた多孔質ボールで育てた植物の根です。 とても手軽に消毒出来るも魅力で・・・自分はボールに入れ、上からお湯をかけ再使用します。そうそうインテリアというか、普通の土栽培において土の表面に敷き詰めるグランドカバーとしても利用しています。 技術獲得に、プランターや鉢栽培はとても役にたちますし。。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.13

日光と、汚染されていない水があれば。すみ 日光の大切さを確認した分 の つづき、清潔な水が作物栽培のポイントだという話しになります。それを実感するために、ここでは水栽培をご紹介します。 ↓ ヤサイの種をさっとまいての水栽培・・・スプラウト栽培っていいですよね。 ヒトにとって手軽で新鮮なミネラル供給源となりえます。また最近ではスプラウトでしか摂れないスルフォラファンなんていうものもあるみたいですし。 いろいろな培地が利用できますが、重要なのは 清潔 。いかにすれば、清潔なスプラウトが得られるのかを考えるのが栽培の ポイントとなります。 そして栽培中に清潔さが保てるという条件さえ整えれば、いろいろな 培地で栽培を試してみるのも、おもしろいですよ。たとえば農業の「水耕栽培」では、〔水だけをながしたタイプ以外の〕水耕栽培の培地として、スポンジや砂・石・焼き物・おがくず・杉皮・モミガラなどといったさまざまな素材が使われています。 神経質にならなくとも、かたぐるしくかんがえなくとも、とりあえず清潔な水に留意すればだれにでも植物栽培はできるということにほかなりません。 まずはスプラウト栽培を体験されることで、「植物の体を支えられるものであれば、植物の育つ培地は土でなくてもかまわない」という現実を体験されてみませんか〔ことがおこった場合でも、日光と汚染されていない水があれば、なんとかなるということですね〕。 技術獲得に、プランターや鉢栽培はとても役にたちますし。。 ↓「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.12

食べ方に関してのチェルノブイリからのアドバイス本。昨年の12月23日の当ブログですが、次回分の参考として再掲載です。 ↓ 『食べ方に関してのチェルノブイリからのアドバイス本。』物事には経験と経験から得られる経験則がなにより役に立つ・・・ということで、ロシアの関連本のご紹介です〔前回は こちら 〕。 福島市の各地で、収穫された玄米から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが、連続して見つかっている問題〔サンプリングに関する当ブログの話は こちら 〕 から・・ベルラド放射能安全研究所のウラジミール・バベンコさんの書かれた本 『自分と子どもを放射能から守るには』 を購入しました。 知って守る・食べて守る・この地で生きる という 3つの章からなる本 です。 注目は〔もちろん日本の暫定規準値よりも厳しい〕1999年に設定されていたというベラルーシの食品の暫定規準値です。それが購入の目的でした。しかし実際に本を手にとり、個人的に感銘を受けたのは、それよりも むしろ 放射能が心配な食品ばかり。それをいかにして食べるか。という、より生活に密着した実践的な本の姿勢でした。 加えて、カラーイラストを多用し、“誰がよんでもわかり易くしよう”と工夫されている点にも、好感を持ちました。のの ののまさに 経験則! から生み出された本だなと、おもわずにはいられなかったです。“コメのセシウム汚染は少ない”という日本の情報があったがために、いままで手にとっておられなかった人には、いままさにお薦めの本です。 大事なものは、先人の知恵とたくさんの経験・・そう思います。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.12

役に立つのは経験・・・原発事故に関して。〔再〕すみ 04月の記事ですが、参考資料として再掲載です。 ↓『国際原子力事故評価尺度(INES)で、東京電力福島第一原子力発電所 の事故の深刻さは、チェルノブイリ原発事故に次ぐ「レベル6」である可 能性が出てきた。』という ニュース 。 レベル6と確定すれば、〔米スリーマイル島原発事故と同じレベル5としていた〕経済産業省原子力安全・保安院の見解を覆す“大事故”となるとのことです。 ニュースは こちら 。 そんな状況の中で、今必要な、なすべきこととは何であるのか。 事故自体が現在進行中のため、具体的なことは言うのは、もちろん難しい状況です。しかしなんといってもこんなときに役に立つのは『経験』であり、実際に経験する事柄から見いだされる法則である『経験則』ではないのかと思うのです。そういった意味で、上記のニュースでもとりあげられているチェルノブイリ原発事故の教訓は、大変貴重なものだと思えるのです。 そんな経験則に基づいた、福島第一原発事故に関連した見解があります。 「ロシアの声」の元アナウンサー兼翻訳員で「科学の時間」を担当されていた平野進一郎氏のおはなしは、個人的に大いに納得できるものでした。 こちらです。 参考1 。参考2 。参考3 。 よろしかったら。。 農業は、太古よりの先人の知恵とたくさんの経験からなりたっています。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.11

除染作業で取り除く土って、ほんとうに大量になります。すみ 農地の除染についてのご質問をいただきましたので、参考資料として8月29日分の再掲載です。ご参考に。 ↓ 『放射性物質:取り除くには…地道に土の表面はぐ』という ニュースをみました。 土の検査をするものとして、このニュースを聞いて最初に頭に浮かんだのが、大量にでる土のイメージでした。 そうなんです、作物栽培指導という仕事がら一般的な農業における田畑の土の入れ替えなどに立ち会うことも多いのですが・・・そのときに実感するのが“土というものは、とにかく大量にでる”ということなんです。 たとえば、 深さを 1センチ と すると ● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 10キロ ● 1坪当たりの土の量は、33キロ になります。 深さを 10センチ にすれば ● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 100キロ ● 1坪当たりの、土の量は 330キロ に なります。 同じように、深さを15センチ にすれば ● 1メートル × 1メートル の面積の土地の、土の量は 150キロ ● 1坪当たりの、土の量は 495キロ と、なります。 試しに、あなたのお宅の庭の面積や、家屋の坪数をかけてみてください。“土というものは、とにかく大量にでる”ということがわかります。 そのような現実の土の量を推測することで、確実にいえること。それは、 まず 人力だけでは、とても無理だ ということ。“土の入れ替え”には、当然のことながら〔ユンボや大型ダンプといった〕重機がかかせない大掛かりな作業になるということ。 そしてもうひとつ、 とても時間がかかるだろう ということです。 〔この土の量を考えれば〕放射能汚染の・放射線被曝の問題は、 5年・10年、さらにその先へと続く、文字通り「長期戦」を覚悟して 取り組むべき課題となると考えます。 「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
2011.12.04

春の小川も、用水路。すみ『日本の用水路・排水路の水管理の問題と、農家は無関係である』と、農業以外の職業に就かれている方は、思われていることと思います。しかし実際はちがいます。日本の農業用水は、〔主として〕土地土地の農家によって構成される水利組合の手によって守られてきたという歴史があります。そのような“水”の問題に関する、昔からの約束事についてのお話となります。ご参考までに、よろしかったら。 ↓ 『春の小川は用水路』 なにげなく見過ごしてしまいがちなのですが、冬の時期に枯れていた田畑地帯にある小川が春になると流れていることに気づかれたことはありませんか。じつはこれ、自然な小川ではなく農家の手によって人為的に流されている用排水路の場合が多いんですよ。農家を主体にした水利組合の管理のもと、計画的にながされている農業用水なんです。 田の水を管理する水利組合は、農業生産を行う上で欠かせない用排水施設の整備・管理や農地の整備いわゆる土地改良を目的として設立された農家の人たちの組織です。この土地改良区は全国に約7,000・関係する農家は約300万人・関係する農地は約300万haといわれています。 そんな日本の農業用用排水路の総延長は なんと 約22万km! この距離は、ほぼ地球5.5周にも達っするのだそうです。現場にいるわたくしなども、この話しを聞いたときにはさすがにびっくりしました。いや、すごいものですね。そんな、網の目のように張り巡らされた日本の用排水路についてのおはなしです。 田植えに先立つ2ケ月前、水稲農家の苗づくりと並行してこなわれるのが、集落ごと・水の流れる系統ごとの用水路の清掃です。イネの栽培がおわってからおよそ半年、繁茂した草や、その後の増水などで埋まった土砂などが用水路から除去されます。もちろん投げ込まれたゴミの処理も、当然あります。。 この用水路清掃には、その水利を利用する方たちが参加するわけですが、かなりな時間と労力がかかります。自分の経験では、ひとつの水利系統で半日くらいの出役となります。 規模を拡大したり・高齢化の農家の農地を借りたりして田畑を耕作する方は、この共同清掃に何らかの形での参加が義務付けされますので、これがなかなかに大変。耕作規模が大きくなるほど、水路を多く利用するほど、出役は増えるわけですから、その負担も大きくなっていくわけです。これもまた、日本の耕地面積の土地集積が行なわれにくい大きな原因 の ひとつにあげられますね。 余談ですが・・・農外から農業に進出しようとする企業や、現場を知らない農業評論家の方には、農業を行うに当たってどうしても必要となる、このような作業に関する認識が欠けているようにおもえてなりません。そうそう、新規就農された方などは、こういった就農前には分からな かった地域の共同作業の多さに驚かれる場合も・・・多々あるんですよね。したがって、農家の絶対数が減ると・・・水害はまちがいなく増加する・・わたくしはそうみています〔経営効率を重視する“先進的農家”が、管理を喜んで肩代わりしてくれるとは思えない気がするものですから〕。 そういった農村におけるある種の義務や慣習についても踏み込ん でいます。 ↓ 。 「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.04

関税撤廃が山の荒廃をもたらした。すみ1951年に丸太の、そして1964年に製材の 関税撤廃をした日本。その関税撤廃がもたらしたものは 山の荒廃 でした。“儲からない”“採算に合わない”という経済的な理由から間伐不足の日本の山は荒れ、その荒廃が大雨や台風のたびに日本の各地で大きな災害をもたらすようになってきたのは、いまや公然の事実といえるでしょう。そうそう秋口には、名古屋の100万人避難勧告だってあったのですし、都市部も無関係とはいえなくなっているのでは と思うのです。そのような手入れ不足の人口林が原因と考えられる被害拡大のメカニズムについての再録です。TPPオバケは恐ろしいシリーズとして、よろしかったら。 ↓ 『手入れ不足の「山」や「水路」には 要注意!』手入れ不足の人口林が原因とおもわれる豪雨災害が増えています。被害拡大のメカニズムはつぎのとうり。 山林が大雨で崩壊 → 流木が河川に流失 → 流木が橋の橋脚に ひっかかり → 川の流れをせき止める → 橋が急激にダム化して 水かさが増す → 氾濫 → 濁流が田畑や住宅地に押し寄せる と、いった図式です。2005年の7月9日から10日にかけて大分県を襲い、死者は4人・行方不明者1人を出した豪雨災害は、まさにこの典型的なものでした。現地の土木事務所・林業試験場の見解はつぎのように。『10日未明に降った1時間に84ミリという強雨の影響で九重町の 山林約32ヘクタールが崩壊、玖珠〔くす〕川に多量のスギ・ヒノ キが流れ込み、豊後渡橋の橋脚に集積、水をせきとめる形となり 氾濫をひきおこした。』 と、いうものです。「直径20~30センチのスギ・ヒノキが現場には山積み状態。数が多すぎて流木の数もわからない」との現場での土木事務所関係者の証言から、この流木が本来は、管理面からいって伐採されるべき細い木であったことが分かります。適切な間伐がおこなわれない密植された人口林では、地表に日光さえ差し込まない状態であるために樹の根張りが悪くなり、結果として地盤の弱体化をひきおこしてしまうのですね。以上、手入れ不足の人口林が原因とおもわれる豪雨災害の被害拡大のメカニズムをお伝えしました。◎水害のあとに河川を通じて海に流失した丸太や立ち木が、港の機能 や船の航行、そして漁業の障害になるケースがあるとするならば・ ・・・その水害の拡大要因は、まちがいなく手入れ不足の人口林に あるものと考えられますよ。 農業や林業の振興はおおきな自然災害を防ぐことにつながります。「夢で終らせない農業起業」「里地里山複合大汚染」
2011.12.02

“日本の美しい農村”の、現場の長〔おさ〕たちが決めたこと。すみ12月01日におよそ1500人が出席して開催された全国町村長大会において、会は政府が協議入りを決めた環太平洋連携協定(TPP)への参加に反対する特別決議を採択しました。 「不十分な情報開示や社会や経済への影響の見極めもないまま、国民の不安や懸念をよそに『平成の開国』といったムードに流された議論ばかりが先行している。今のままでは、地域そのものの崩壊につながっていくとしか考えられない」という考えに基づくものです。これは10月29日の常任理事会・政務調査会でのTPP参加の撤回を求める緊急決議と、11月4日の決議の政府への要請につながるものとなります。来賓として出席していた野田総理大臣は、このTPP問題に関して、「交渉参加に向けて、政府が近く関係国と事前協議に入ることについてアジ ア太平洋の成長力を取り込む観点から、今後、十分な国民的な議論を経て、 あくまで国益の視点に立って結論を得たい」と、いつもどおりの〔繰り返すだけの壊れたスピーカーと揶揄されることの多い〕意見を述べられたということです。・・・それにしてもです。こういった町村長会の動きをとりあげたマスコミのニュースの少なさといったらどうでしょう。「日本の美しい農村を守る」とした野田総理の言葉に登場するその美しい農村の、現場の長たちの言葉であるというのに。また、せっかくとりあげてくれたのはいいのですが、NHKのニュースの表題も拍子抜けせざるを得ませんでした。 こちら 。「首相 町村長にTPP理解求める」なんですもの。ここはやっぱり「全国町村長大会においてTPPへの参加に反対する特別決議を採択」といってほしかったなー。◎ 関連記事 「苦言を呈する人が、苦言を呈された話し」は、 こちら 。 宝塚のかっこいい男役を連想した、佐藤ゆかりさんの国会質問は こちら 。 だからでもないのですが、こんな話し は、できるだけ多くの みなさんに知っていただきたいですよね。 「夢で終らせない農業起業」 「里地里山複合大汚染」
2011.12.02
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