歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2019.11.12
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カテゴリ: 観察

♪ まどろみつつ夢になづさう明け方やその至上なる極みに目覚む




 まどろんでいるのかどうか知らないが、アシナガバチはその余生を慈しむように巣の空になった小部屋に頭を突っ込んでジッとしている。一年で一生を終えるという彼らの、精いっぱい仕事を全うして迎える最後の姿を身近なところで眺められる機会はそう有るものでもない。


11月10日撮影

 コアシナガバチだと勝手に思っていたが、大きさから言うとどうも「キアシナガバチ」だったようだ。だからといって私にとっては同じことで、怖がることもない。

 全体の1%程度の雄は、女王バチと交尾をする為に産まれて来て交尾が済めば死んでしまう。という事からすると、今まだ残っているのは雌の働きバチということになる。この時期になると大概は用が済んだ巣からは離れ、どこかでノンビリと余生を送るらしいが、ここの蜂たちは巣を離れようとしない。


9月22日の様子

 よほど愛着が有るのか、安全で居心地がいいからだろうか。越冬するのは既に誕生している新女王バチだけで、他の蜂はほとんどが寒さで死んでしまう。今年はいつまでも暖かく、餌も豊富ということなのだろうか。
 すぐ傍の薔薇にチュウレンバチが幾つも産卵して、その幼虫がびっしり付いていた。それを食べていたのかも知れないが、見つけた以上は放っておくわけにもいかないので全部駆除してしまったが、その後も蜂は相変わらず仲良く固まりになって巣に居続けている。

8月25日


 ここに巣を設けた女王バチは、いい環境の絶好の場所を選んだことになる。家人も駆除などせず見守ってくれたし、スズメバチの攻撃もなく、台風もこの地方には来ないで済んだ。かなり優秀な知見の持ち主だったということになる。

 どの世界にも優秀なものもダメな奴もいるわけで、このトックリみたいな巣はスズメバチの女王バチが作り始めて途中で止めてしまったもの。


家の北西の軒下
 ずいぶん昔のもので、先日これを発見した近所のおばさんが「ハチの巣があるから気を付けた方が良いよ」と教えてくれたもの。場所が気に入らなかったのか、他に何か不都合なことが起こったのか分からないが、こういうことも有るという見本そのもの。記念に残してあっる。

 4年前の事。この作りかけの巣のすぐ近く、北側の庇にクロスズメバチが巣を作った。その時も駆除することなく最後まで見届けてやった。


8月のコガタスズメバチの巣 もうかなり大きくなっている
 その後も大きくなっていったがそのまま放置。どんな具合になるかを観察し、最後まで見守って全うするまで見届けてやった。12月に空になったのを確認して、 巣を 解体 したりして大いに楽しませてもらったものだ。






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最終更新日  2019.11.12 09:48:05
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
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