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♪ 交差する鉄筋に巻くワイヤーの片手でできる不思議を見ている きのう、福島県梁川では13時55分に35.2℃を観測し、35℃を超えて猛暑日となった。昨年の最初の猛暑日は、5月17日に岐阜県揖斐川で観測された35.1℃で、猛暑日の初観測は昨年よりも26日遅い。 東京都心のアメダスでは13時39分に30.1℃に到達し、今年初の真夏日となった。東京の初真夏日も、昨年(5月17日)よりも26日も遅い。☆ 最近5年間の東京の初真夏日 ☆ 2023年05月17日 2022年05月29日 2021年06月08日 2020年06月09日 2019年05月24日 過去5年間と比べて最も遅い。梅雨入りも遅いし・・。これは、大異変の前兆現象か? 夕べは暑かった。今朝の1時に最低気温21.5℃を記録。未明から明け方までの湿度が、91~96%にもなっていた。アランが夜中にベッドに来たものの、掛け布団が邪魔でウロウロ。どかしてやったらやっと落ち着いた。 新築住宅のもう一軒の方も基礎工事に入っている。地盤補強をした地面を均して固めて、防水シートを敷いて外周にコンクリートを打ち、ベタ基礎を打つ準備。ここまでがけっこう早い。形がちょっと変っている。 型枠を設置し鉄筋を組んで、あとはコンクリートを打つばかり。この鉄筋を組んでいるときの音が、カシャ、カシャ、カシャ、カシャと少しばかり耳障り。以前は鉄筋工が、結束線(専用のはりがね)をハッカーと呼ばれる道具を使って手作業でやっていたが、今は鉄筋結束機と呼ばれる機械が普及。結束の熟練度に関係なく、スピードと品質を確保できるようになっている。 以前から何度も見ている光景で、いいものを発明したものだと感心していたが、道具の名前も分からなかった。それがどんな仕組みになっているのかも皆目見当がつかなかった。それで今回、「どんな仕組みになってるの?」って聞いてみた。「ワイヤーが出て、くるッと巻いて縛るんだわ」「ああそうか、何か分かった気がする」 黙々と作業をこなしているのを邪魔するのも悪いので、この場は引き下がってネットで調べてみた。構造はどこにも載っていないが、あらましは分かった。 ワイヤーが巻いてあるリールを装着し、結束する部分に当ててトリガーを引くだけ。ワイヤーを鉄筋の向こう側から回して引締め、カットして、捩じって固定させるわけだ。あっという間(1結束0.7秒以下)に結束してしまう。2本のワイヤーを使うので一巻きするだけで強度が保てる。 結束する鉄筋の本数に合わせてワイヤーの太さを使い分ける。二つの結束機を併用して効率を上げたりしている。 30℃を超す暑い中、図面を見ながら仕切りの骨組みを組んでいく。昨日のうちに終わるかと思ったが、まだ少し残っているようだ。 施工はAI工務店。元横綱・稀勢の里(現・二所ノ関親方)のテレビCM、YouTubeやインスタグラムといったSNSなどを上手に活用し、知名度を伸ばしている業界内でも注目のハウスメーカー。短期間で急成長できたのは、アイ工務店がフランチャイズ制度を採用しているかららしい。 右 拡大します 既存の小規模工務店や不動産会社と契約を結び、アイ工務店の看板の元で営業する権利を与え、一気に事業を拡大させている。その一方で、対応力や施工技術といったスキル・能力が一定ではなく、店舗によって差が大きい点に問題があるようだ。 工事期間が10月30日までとなっている。これから家が建ちあがって、どんな工事の進め方がされていくのか。当初の加藤連合から比べると、段々とその単価と工法が下方へずれていくようで、最後にこの工務店だ。 野次馬が第三者的立場で、面白い見物をさせてもらっているが、踏切横の土地は当分買い手がつかないだろう。楽しみもこれが最後となる。
2024.06.13
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♪ 六月の巣箱にかよう四十雀しずかにねむりおる五つの卵 集団で情報収集していたらしい異常なアクセスは、きのうで一応終息したようだ。一体何なのか分からないまま。 先日、本格的に日差しが強くなってきたので、セットしてある葭簀を二重にしてやった。今年は昨年より暑いことが予想されている。クーラーの効き目も悪いし、とてもじゃないがもたない。一重では強烈な午後の陽射しを緩和することができない。昨年は一部だけだったが、今年は4枚の戸すべてを二重にした。とにかく西日が強烈で、ソファーに座っていても頭が暑くなってくる。 部屋は暗くなるが、風はそこそこ入る。今はまだ下半分を巻き上げてあるが、6月も後半ともなれば全部下ろすことになるだろう。今はまだだが、網戸にすると外から丸見えになる。 向って左二つは2連の巻き上げ器を買ってセットした。右の一つは、手持ちの単体のものを2つ付けてある。 今降っている雨は明日の朝までで、その後は朝夕の湿度も上がってくる。気温も真夏日が多くなってくるようだ。知多市の10日間の天気(tenki.jp)これを見ると梅雨入りはまだ先のようにも思えるが・・。 四国は今日(9日)梅雨入りしたらしい。次に広く雨が降るのは、15日(土)~16日(日)にかけてで、九州北部~関東甲信などのまだ梅雨入りしていない地域で、梅雨入りのタイミングとなりそうだとか。北陸や東北は20日前後。 四十雀(シジュウカラ)がまだやって来ていて、北側の巣箱にも出入りしている。東側の巣箱に来るのとは違う番(つがい)なのかもしれない。 オスが電線の上でしきりに鳴いている。観察していると巣箱からすっとメスが飛び出してきて、一緒になってさーっと飛び去って行く。躊躇なく遠くの方に飛んでいくのを見て、呆気に取られている。3月27日 子育てをしているのではないと思うのは、餌を咥えているのを一度も見たことがないからだ。巣箱を覗いてみると分かると思い、居ないのを見計らって横の板を開けてみた。6月9日(東側の巣箱) 卵があった。触った感じでは4つぐらいかあるいはもっとかもしれない。ふわふわの犬の毛に埋もれていてよく分からなかった。通常は4から12(8から10が普通)の腹卵数だそうなので、もっと有ったかもしれない。そうか、抱卵中なのか。うまく孵化すると良いんだが。しかし、いつ産卵したものだろうか? こちらは北側の巣箱。知らないうちに営巣していたらしい。二組の番がいるらしいことは何となく気付いていたが、すぐ横の壁の向こう側なので目に入らない。それで、出入りするところは一度も見ていなかった。6月9日(北側の巣箱) こちらは巣そのものも不完全な感じだし、卵は1つしかなかった。以前は立派な巣を作って、雛もぶじに孵って巣立ちしていったが、その頃から比べると環境があまりにも悪くなってしまった。 四十雀(留鳥)の増減は、都市の生態系がバランス良く機能しているかどうかのバロメーターになるといわれているらしく、この周辺はギリギリのところに追い込まれているのだろう。 4月中旬ごろに産卵するはずが、ずいぶん遅い。そして、ずっと抱卵していなければいけないのに2羽ともどこかへ行ってしまっている。これでは孵化させることはできないだろう。もう死んでしまっているのかも知れない。それでも気になって、時々見に来ているということなのだろうか。「シジュウカラの繁殖期の生態」平成15年度に実施された「シジュウカラの繁殖期の生態」の調査(万博公園) 抱卵から13日から14日で孵化がはじまり、数時間から1~2日で全て孵化するという。そして、孵化後18日から20日で巣立ちし、孵化後も2週間から1ヶ月は親鳥と共に生活するという。 もう少し様子を見ることにしよう。今までにない行動で、新発見なんてことになるかも知れない。
2024.06.09
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♪ 大好きな人モノところ太陽のめぐみのごとくわれを生かしむ きのうアメリカでは皆既日食が見られた。今回の皆既日食はメキシコ、アメリカ、カナダにまたがり、幅約250キロ、長さ6500キロの範囲で見られた。何千万人もの人々が首をかしげ、空に顔を傾け、昼が夜に変わるのを不思議そうに眺めたという。南部テキサス州から東部メーン州にかけて大陸を斜めに横断 その様子をテレビで見ましたが、その騒ぎようがまるで往時の原住民のような大仰なもの。32歳の女性は「本当にすばらしかったです。いままでにない経験で、真っ暗になったとき、ずっと叫んでいました。圧倒されて涙が出ました」と言っているし、歓声を挙げての大騒ぎにちょっとびっくりしてまいました。確かにダイヤモンドリングの瞬間は美しいでしょうが、一瞬の事です。数分間の夜。 何も知らなかったインディアンならまだしも、この21世紀の月に人類が基地を作ろうかという時代に、そんなに驚いて感動できる。そのことそのものに心惹かれた。 アメリカでは各地でさまざまなイベントや商品が企画され、アメリカの民間調査会社は、経済効果をアメリカ全体でおよそ60億ドル、日本円でおよそ9000億円に上ると試算しているとか。 ニューヨークのヤンキースタジアムで行われた、ヤンキースとマーリンズの試合開始時間が4時間遅らせられたとか。 小学生の時に観たし、2012年05月21日には金環日食が観られた。この時は金環日食特有の面白さがあって、木漏れ日の写真なども紹介されていた。 日本人はそれほどまでに大騒ぎしない。周りに合わせて行動する癖が付いているので、なんとなくそんな感じになってしまうのだろう。 宇宙の法則によって為される一生にそう何度も見られない、珍しくもドラマチックな瞬間を、それなりに楽しむことができるのは、やはり国民性というものか。ナイヤガラではこんなイベントが。 国立天文台の日食一覧によると、日本での皆既日食は11年後の2035年9月2日となっている。 例えそれが何であっても、感動できるというのは幸せなことです。 また、好きなことがあるというのも生きている上ではとても重要な要素でしょう。オキシトシンが負の部分を打ち消してもくれる。そういうものがまったく無いとなると、生きている意味を肯定できないかもしれない。2021年6月10日(BBCニュース) ニュージャージー州で、部分日食が日の出と重なり三日月のような日の出が観られた。2021年6月10日にカナダとアメリカ北部だけで観測されたもの。
2024.04.10
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♪ 櫨の実を数多蔵せるわが家に縄張りをもつ鳥の寄り来る ようやくというか早くもというか、今日から3月。南岸低気圧の通過に伴い、甲信地方や関東地方の山地で雪が降り、積雪となっている所があるようです。明日は一時的な冬型の気圧配置になって真冬並みの寒さになる。しかしそれも束の間のこと。 3月3日は桃の節句。その言葉を聞くだけでも「春」が立ち上がってくる。 6日は「啓蟄」で、地上のもろもろが動き出す、いかにも春本番という感じ。5日、6日はぐずついた天気になるものの、それ以降は春の陽気となって、日差しも強くなり輝きを増していくでしょう。☆ ☆ ☆ 我が家の庭のエサ台は野鳥に大いに歓迎されていて、毎日代わる代わるにやって来ては思い思いの餌を食べていく。まだもう少しの間、付き合ってやろうと思っている。山雀(ヤマガラ)尉鶲(ジョウビタキ)四十雀(シジュウカラ) これらの鳥はみんな櫨の実を食べにくる。櫨蝋を取ろうと思って採集してあったものがたくさんあるので、彼らへの餌には困らない。たっぷり乗せておいても、いつの間にかなくなっている。 その場で突っついている四十雀や尉鶲とちがって、山雀は一つ咥えてどこかで食べ、またすぐにやって来て咥えていくを繰り返している。鵯(ヒヨドリ)目白(メジロ)と雀(スズメ) 鵯と目白はもっぱら蜜柑を食べるが、目白が時どき「野鳥の餌」を啄んでいることがあるし、雀が蜜柑を食べていることもある。先日、残ったご飯を乗せてやったら雀が喜んで食べていた。生米ではない、炊いたご飯なんてめったに口に入らない。ごちそうだったに違いない。 アランがエサ台の下で野鳥の来るのを待っていたりするが、猫除けがしっかりやってあるので、捕まえたりは出来ないはずだ。☆ ☆ ☆ それよりも、日差しが強くなって窓に空が映り、雲が浮かんでいたりすると、そこに吸い寄せられるように小鳥がぶつかってきたりするので困る。 この2階の窓のスペースを通り抜けられると思うらしい。ついさっきも、目白らしい小さな鳥がぶつかった。なんとか無事に飛んで行ったようなのでよかったが・・。右側の窓。カーテンがあるし、空が映ったとしても不自然だと思うんだが・・。 どうしてこんな狭い場所を通り抜けようとするのだろうか。小鳥の視野に盲点があったりするのだろうか。 西側の2階の窓にもときどきそんなことがあって、昨年の12月中ごろ、メジロが屋根の上で死んでいたことがあった。 2階には二部屋あって窓も二つあり、そのどちらにもそういう事故が、数年に1度くらい起こる。すぐ横には広い空間があるのだし、何もこの四角い小さなスペースを選んで通ることはないと思うんだけど。 確かに下の窓に移っている風景を見ると、風景の先を見通すように目が行ってしまうと、間違えてしまう感じはある。シールを貼るという手も無くはないが、せっかくの窓にそんなものは貼りたくないし・・・。
2024.03.01
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♪ 順応と対応性を放棄して機械に生かさるるホモサピエンス いよいよお隣さんの基礎工事が始まり、ベタ基礎の最初の段階をやって帰っていった。しかし、この一条工務店のやり方は加藤連合のやり方とはずいぶん違う。目の前の工事を定点観測していると色んなことが見えてくる。 ここに鉄筋が組まれ、型枠を設置されるのだろう。 大きさの違いで違って来るのか或いは価格の違いなのか、基礎工事からして大きな違いがあるようだ。溝を全く掘らず平らなまま。 今建っている家はみんな溝を掘り、基礎の周囲が地中に埋め込まれているが、それを全くしていない。 モデルハウスの基礎 正面の家の基礎 地震に対する強度は、こちらの方がはるかに頑丈なことは一目瞭然だ。どんな家が建つのか分からないが、建屋の構造、大きさや高さ、重量の違いからこれだけの違いが出るのだろうか。 一条工務店は温水式(電気ヒートポンプ)の全館床暖房が標準装備らしい。この電気代が高騰する中で建て主には不安があるだろう。ソーラー発電によって自宅の電気は賄えるということらしいが、そのための設備費が余分にかかる。ソーラーパネルだって老朽化する。 建つ家はわりとこじんまりした家のようで、まさか3階建てじゃないだろ。そんなプランがあるようだが、この基礎の様子ではありえない。 まあ、人様の家のことなのでとやかく言うこともない。ただ1年中快適な、気密性と衛生的な住居に住んで、それが本当に良いことなのか。人間の持っている適応性の仕組みを使わずに、メカによってコントロールされた密室で過ごすことのデメリットを考えると、ちょっと心配になって来る。 自分の身体は自分で守ることが大前提なのに、それを放棄して機械に任せることで起こる様々な弊害によって、ますます機械に頼ることになりはしないか。実際には、機械無しでは生きられないようになりつつあるわけだし、弱体化していく人類の未来は真っ暗ということかもしれない。
2023.11.29
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♪ 晴れの間を戸惑いふくむ蝉の声ゲリラ豪雨のニュースが走る 突然、黒雲が湧いて冷たい風が吹き出した。たまたまPCの前に居たので外の様子がよく分かる。すぐにの雨雲の様子を確認してみる。局地的なものらしく、間もなくかなりの強い雨が降って来るようだった。雨雲レーダーの実況 駐車場の作業をしていた業者。道路との境目にレンガを敷くため下地のモルタルを打ったところ。冷たい風が吹き始めあっという間に雨が降り出した。激しい大粒の雨の中、大慌てで撤収して引き上げていった。20分もすると雨はすっかり止んで青空が・・。☆ 10日は全国で真夏の暑さが相次ぎ、観測地点の半数近くで猛暑日を記録。熱中症警戒アラートも各地で発令さている。7月10日の全国観測値ランキング。過去にはもっとすごい日があったことに驚く。 11日も各地で猛烈な暑さが続き、特に気温が上がったのが関東甲信や東海で、山梨県甲州市勝沼で38.0℃を観測。10日に今年全国で最も高い気温(38.7℃)を記録した山梨県大月市でも、37.6℃まで上がった。 また、群馬県桐生市と山梨県甲府市で37.1℃、埼玉県鳩山町で37.0℃、静岡市で36.9℃など、関東甲信や東海では、体温を上回る危険な暑さになった。千葉県市原市の牛久で36.4℃、神奈川県小田原市で35.5℃など、きのうに続いて猛暑日となった地点も多い。蜂は時期。繁殖期で巣を拡大しながら子孫を増やすのに大忙しだ。 海で拾って来た流木は、外側の柔らかい繊維はほとんど無くなっている。コアシナガバチの巣が近くにあるらしく、何度か材料の調達に来ている。齧っても齧ってもちっとも取れず、諦めてすぐに飛んで行く。☆ 日中はウォーキングに出たくても出られない。外での仕事の人はそういうわけにも行かず、扇風機内蔵の防暑服を着たりして頑張っている。 新築の家周りとか、玄関アプローチや駐車場はいつもと同じような設えで、工事業者の顔ぶれも同じ。目新しさがないので写真を撮る気にもならない。夕方、作業を終えて帰ったところで1枚。中央にアプローチ、その両脇が駐車スペースになるのかな。 今度の家はちょっと変わった設計になっている。なんでも西側に美容室を併設するとかで、一般住宅とは趣がだいぶ違う。正面中央に玄関があり、大きな窓が一つもない。一階は仕事場主体の空間で、リビングやキッチンは二階にあるのかもしれない。西側には美容室へのアプローチがある。 それにしても窓が小さいし少ない。全くと閉じた建物という印象だ。ここの開発業者が推し勧める設計は外との交流を拒否しているような印象を受ける。今、建ててられて住んでいる人はそれに共感した人というわけだ。 しかし、残りの宅地がなかなか売れないのは、その辺りに鍵があるように思われる。 最近になって、新たに看板が3枚も立った。大工が言っていたように、同じ業者で家を建てるというし縛りを無くし、“取りあえず土地だけでも売ってしまう” と方向転換したのか? 造成整備中ずっと観察していたので、かなりの金が掛かっていることは想像できる。コロナとロシアのせいで何もかもが大幅に高騰しことも足かせになっている。 果たして今後、どう展開するのか。猫共々まだまだ落ち着かない。
2023.07.12
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♪ 愛娘を独り立ちさせ安堵するアオスジアゲハの羽化見とどけて 2匹目のアオスジアゲハの羽化の瞬間をまたしても観そこなった。 蛹の変化が1匹目とは違う時間に始まっていて、羽化のタイミングが未明になるようだった。 13日の夕方4時前にはすでに色が変わり始めていた。こりゃあまずいぞと思っていた通りになった。 夜行性ではないので夜に羽化することはないという記述があって、夜中に観察する必要はないという判断は間違っていなかった。 朝5時前、この日もあいにく雨模様。早めに起きて観に行くと、やっぱり。明るくなり始めた中にアオスジアゲハの姿があった。明るくなり始めた4時半ごろに羽化が始まったのだろうか。すでに蝶の姿になっていた。 ジッとして微動だにしない。3時間以上かかってエネルギーを充足させる。当分はこのまま動かずにいるはずだ。 3時間半経って、もうそろそろかとスタンバイしていたが・・・ 10時過ぎてもまだその気配がない。ちゃんとした成虫になれないでいるのだろうか。ちょっと心配になって、羽に触れてみた。 そうしたらビックリしたように羽根をばたつかせ、そのまま下に落ちる感じになった。 おやおやまだ上手く飛べないのか、どうしちゃった? 大丈夫か? 羽根を開いたままだったが、1分ほどしてゆっくり羽根を閉じた。飛べそうな気がしているんじゃなかろうか。 そのままじっと見守っていればいいものを、ちょっと離れたすきに飛んで行ったようだ。30分ほど経っていた。羽化してから5時間半。やれやれ。 我が家の庭で育って、ようやく一人前になったアゲハ蝶。個体差があるとはいえ、軟弱な娘をようやく世間に送り出したような心持ちだ。 最近、ちびネズミの糞を見ないのでもういなくなったのか思っていた。ところが、11日の昼前だったか、染色場にある石鹸が齧られているのに気が付いた。 小さな鼠なのでこの齧られようはかなりの期間か、あるいは何匹かが齧っていたに違いない。まったく気づかなかった。一体いつからのことなのか。 それで、今でもいるのかどうか確かめるために、石鹸を裏返しにしておいた。翌日見てみると、数カ所に齧った跡があった。やっぱりこの家の中にいるのだ。棲みついているか、あるいは猫用の入り口から出入りしているのか。 アランが時どきこの部屋に入りたがる理由はやはり鼠だったのだ。しきりに鳴くので入れてやるものの、何の手掛かりもなく出てくる。猫がいるなら隅っこに隠れていれば安全なことぐらい、相手もよく知っている。 家の中には、猫など入りこめない狭い空間がいくらでもある。 石鹸以外に被害はなく、せいぜいアランの食べ残しの餌が食われるくらいだ。 昔みたいに青大将が入ってきて捕食してくれれば一番いいんだが。アランと蛇が鉢合わせしたらどうなるか? 気弱なアランがどう出るか知らない。が、それはそれで面白そうだ。 ゴキブリを筆頭に蠅や蚊などの害虫には非常な嫌悪を表すカミさんだが、蛇や他の小動物には愛着さえ示す。この小鼠も糞さえしなければいても構わないと思っている。 私も生きものはみんな可愛い。そう思うからこそ、アオスジアゲハが寄生バチにやられないように保護したりしている。人間よりも弱いものを保護してやるのは、万物の霊長とか言っている罪深い人間の、最低限の義務だと思う。
2023.06.15
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♪ 三様を経てこそ美(うま)し王となる揚羽蝶には死は似合わない アオスジアゲハの幼虫から羽化までを観察。完全変態をする昆虫は他にもいるが、蝶々のそれは必然の儀式ののごとし。蛹となって徐々に形を変え、あの薄い羽根が形づくられ色づいていく様子は神秘的だ。 しわくちゃなまま出てきて時間の経過とともに伸ばされ、やがて美しい羽根になっていく。そして蝶々という人を魅了する姿が完成するのだ。 クスノキの植木鉢に幼虫がいるのに気づいた時は、もすでに5齢幼虫だった。そこまでの事は5月30日のブログに書いた。 日を追って撮った写真を並べておきます。5月26日 17:365月30日 6:47 寄生バチから守るため室内に。6月1日 06:10 2匹の幼虫を確認。6月3日 09:016月10日 22:23 透き通る感じから、黒っぽく変化し始めた。6月11日 22:596月11日 23:27 羽根の模様らしきものが見える。6月12日 05:57 いよいよ羽化が始まるとみて鉢を外に出し、庇の下のボックスの上に。この日は朝から雨が降っている。羽化まではまだ間があると思い、いつもの様にPCに向かっていた。 ついつい時間を忘れ、「出てるよ~」というカミさんの声で慌てて外へ。8時半ごろに羽化したようで、肝心のその瞬間を見過ごしてしまった。蝉の羽化は何度も観ているが、アゲハのはまだ観たことがない。 無事、立派なアオスジアゲハになって、ぬけがらのそばにじっとしている。6月12日 09:236月12日 10:35 羽化してから体が完全になるま、3時間ほどかかるらしい。雨もけっこう降っているのでしばらくは動かないだろうと、油断していた。 そろそろかと見に行くと、何と、いなくなっている。またしても肝心な旅立ちの瞬間を観そこなった。雨の中を飛んで行ったらしい。羽根の表面は水をはじくようになっているので、問題ないのだろう。6月12日 13:36 ぬけがら(画面中央)だけを残して・・。 どこかに止っているかと探してみるも、近くには居ないようだった。キアゲハが、この程度の雨なら平気だというとばかりに飛んでいくのが見えた。 もう一匹は明日の朝に羽化しそうだ。蝉が夜に羽化するのとは違って、アゲハの羽化は午前中にするのが普通らしい。観察するには好都合だ。6月13日 06:29 今度こそ、蛹から出て、羽を伸ばしてゆく様子を観察したい。8時ごろから、スタンバイしていないといけないが、あいにく明日の午前中は雨らしい。7時頃にやや強く降り、その後は小降りになるらしいが・・。 蝶々に雨は似合わない。
2023.06.13
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♪ 不遜なる輩やたらに手を出してかき乱しおるあのプラネット 思ったより早く、アオスジアゲハの幼虫が蛹に。昨夜、幼虫が見当たらないのでよく見ると1匹は蛹に、もう1匹は蛹になる直前の状態だった。 左が昨日の午後4時ごろ 右が今朝6時ごろ 昨日は下を向いていたが、今朝は上を向いて静止している。このまま蛹になるのだろう。 玄関の下駄箱の前、足元にに置いてあるのでよく見えず、今朝は下駄箱の上に乗せて写真を撮った。 ちょうどいい具合の角度の場所が見つかったようで、以前のように歩き回るようなこともなかった。このまま放っておけばいい。 蛹が羽化するまではおよそ10日ほどかかる。ヤドリバエの被害も無さそうなので、たぶん、2匹ともちゃんと羽化出来るだろう。 ちょうど今日が5月の1日。10日前後に羽化の様子が観察できるわけだ。 5日ほど前、アランがどこかの猫と喧嘩して足をいためたらしく、びっこを引いて帰って来た。夜中に喧嘩らしき猫の声がした。しばらくして2階の網戸に爪を立てる音。鳴き声を出さなかったのは、喧嘩の相手に知られたくなかったのかもしれない。そのままカミさんのベッドに行って寝たようだ。 痛みがあるらしくじっとしていて、1日中寝ている。おしっこは家のトイレでするもののうんちがしていない。びっこひきながら外へ出て用足しているのか。喧嘩の相手に怯えているわけでも無さそうで、一安心というところ。 左の後ろ足の肉球の間が痛いようだが、触ると痛がるのでよく分からない。食欲もあるし階段も上がり下り出来るので心配はなさそうだ。たまに何かを訴えて小さな声鳴くものの、猫語が分からないのでどうしようもない。 昨日あたりから大分痛みも取れたらしく、キャットピラーに登ったりするようになった。右のスチール製の物入れの上に乗って、そこから飛び乗る。下りる時は左側から、側面に前脚を当てて直接飛び降りる。 今朝は、PCの後ろの本箱の上に上がった。下りる時はかなり高い位置から飛び下りることになるが、自分が一番よく分かっているはずだ。もう心配はないということだろう。 先ほど、大きな音を立てて飛び降りた。気が変わったらしい。 何も問題はなさそうだ。アラン自身が一番ほっとしているだろう。オス猫はテリトリー争いが必ずついて回るので、喧嘩が絶えない。 昨日、喧嘩の相手だろうか土地の境のブロックの上に、どこかの猫がさも俺の縄張りだとい顔をして座っていた。ずんぐりむっくりしたスモーキー・チャコールグレーという感じの猫。 こいつがアランを虐めたやつか。懲らしめてやらなばと、小石を拾って投げつけたやった。大した脅しにもならず、平然と逃げて行った。 アランは怖がりでとても喧嘩ができそうなタイプではない。いつぞやは顔にケガをして、それが化膿して顔がズル剥けになったことがあった。これからも何度もこういう目に合うのだろう。猫には猫の世界がある。外に出している以上、仕方がないと腹をくくるしかない。
2023.06.01
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♪ 激変の一生である蝶々の華麗に舞って知らず消えゆく 小松菜にモンシロチョウがたくさんの卵を産み、それが孵化して葉っぱを穴だらけにした。孵化したばかりのほんの小さい青虫はいくらさがしても見つからない。目を近づけるとようやく見つかって・・・。まだ少し早かったが、引き抜いて食べてしまった。 樟(くすのき)をアオスジアゲハの餌用に鉢植えにしていて、4日ほど前に幼虫が居るのを発見。こちらはそのまま育つのを見守っている。去年はまったく来なかった。株が弱って良い葉っぱが出ていなかったせいだろう。今年は植え替えてやったので、元気を取り戻したようだ。5月26日 4度目の脱皮を終えた5齢幼虫らしい。一匹で終わることはないので、最後には丸裸になってしまうだろう。 以前、羽化するのを観察したことがある。 蛹になってもその中から「ヤドリバエ」の幼虫が出て来て、蛹は死んでしまうことが多い。まともに蝶々になれるかどうかは分からないのだ。 アゲハが100個卵を産んでも、ヤドリバエの幼虫に喰われてしまい3個ぐらいしか羽化しないらしい。 ヤドリバエは、外にいるアゲハの幼虫の表皮に産卵し、幼虫のほとんどは寄生されているという。なので幼虫は、できるだけ小さいうちに採取する方がいいらしい。発見して直ぐにするべきだったが、今朝、玄関に鉢を移動した。間に合ったのか手遅れなのか分からない。5月30日よく見たらもう一匹いた。4日のうちに大分大きくなっている。あと1回脱皮して蛹になるのかな。 しかしヤドリバエは、食草にアゲハの幼虫がいるのを確認して、その周りにも産卵するという。アゲハが葉っぱを食べると、そこに付いていた卵がアゲハの体内に入って孵化するという。 葉っぱをよく見て、ヤドリバエの卵があれば除去する必要があるらしいのだ。まったく自然界の仕組みと企みは高度に出来ている。安心はできない。 5年前もこうして難を逃れた幼虫をプラケースに入れ、蛹になって無事羽化させることができた。それを思い出し、同じことをやっているというわけだ。 幼虫は5回の脱皮を経て蛹(サナギ)になる。幼虫期は約1ヵ月。蛹になる2、3日前から体の色が透き通るような黄緑色になって、しばらく動かなくなる。 そして、ワンダリング(蛹化の場所探し)を始めるが、蛹化に適した角度の葉っぱがないと、探し回るためにどこかに行ってしまう。 蛹になる直前のすがた 蛹の角度 (趣味のアゲハ館より) こんな角度が理想らしい。プラケースはやや傾斜がゆるかったようだが、なんとか羽化してくれた。 アオスジアゲハの蛹が羽化するまでの期間は10日前後で、気温が下がれば、それなりに長くなるらしい。もう間もなくだ。 ちょうどいい角度の葉っぱが見つからなければ、場所探しに下に下りてくる。その前に、前もってそんな角度の棒を設置しておくのが良いかもしれない。
2023.05.30
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♪ 無投票となりたることを告げているいっそAIに任せるがいい 二軒の空家の後に新しい持ち主が決まり、1軒が完成しもう1軒の建設が始まっている。注文住宅の形にはなっているが、同じ会社の建築部門で建てることが条件になっている。同じ建設業者なのでやって来る顔ぶれは馴染みのあるものばかり。 家の設計はそれぞれ違っているのは当然としても基礎の工事ががまったく違っている。 新しい2軒が並ぶ。先ずは左の家かが、昨年の12月から工事が始まった。周囲に浅い溝を掘り、防水シートを敷きつめ、ベタ基礎のベースが出来た。 この1軒目の家は、いたってシンプルな基礎工事で目を引くようなものはなかった。 それが2軒目になると様子が違って、手前が大きく掘り下げてある。1軒目とはだいぶ構造が違う様で、一体何が違うのかが分からない。防水シートが、随分目を引く。現代美術作家クリストの写真が頭をよぎる。 営業の人が出入りしていたのでいつもながらの好奇心で、何が違ってこうなっているのか聞いてみた。 どうやらこちら側の地盤は隣とは違って、柔らかいらしい。硬い地盤の所まで掘り下げて、基礎を打ったという。元々は同じように家が建っていた場所だが、少し離れただけで地盤が違うというのが不思議。地盤改良までは必要なくても、基礎はしっかりしたものにする必要があったらしい。 土台の型枠を設置してコンクリーを流し、型枠すべてが外され、配管工事が済めば後はもう棟上げを待つばかり。当初の予定では4月13日となっているが、書類の遅れで工事に入るのが遅れている。大幅にずれ込みそうだ。 8月の完成まではまだ間があるので、遅れは取り戻せるのかもしれない。1軒目はほぼ完成して、引き渡しの準備段階に入っている。 1軒目の玄関前はやはりコンクリートを敷きつめてある。推奨の植木1本が申し訳程度に植えられている。 鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込み、機械でムラなく固めていく。こんな機械を使っているところを見るのは初めてだ。他の3軒も同じようにやっていたはずなのに・・。この後、鏝で丁寧に均して仕上げる。 駐車場と言えど結構な労力がかかっている。10㎝のコンクリートを敷きつめるとなると、かなりの料金がかかりそうだ。 4月中に入居のようだが、明日のお花見には間に合わない。ご一緒出来るとよかったが、来年また考えよう。 ここに2軒の家が建つと西風が遮られるので有難い。一方で、徒歩で通りへ出る近道がなくなってしまう。明日のお花見時はまだ何とか通れそうだが、5月以降はまったくダメになる。 その桜が咲く小さな公園にある防災無線のスピーカーが、愛知県議会議員選挙が無投票になったことを伝えている。 統一地方選挙。41道府県議選、17政令市議選告示され、4月9日に投票日となる。昨日の午後5時に締め切られ、無投票で当選が決まった人の割合は定員全体の25%にも上る。 4/16 (日)告示、4/23 (日)投票の市議会議員選挙。候補になる現職議員が鞍替えで出ることになり、ひょんなことから、“明日のお花見に顔を出させる” なんてことなった(市庁舎を移転して職員の駐車場を作るために緑地帯がなくなるのを、その議員に阻止する議案を提出してもらうつもりでいる)。 冗談じゃない! と、カミさんが怒った。それもそうだと、お断りすることに。
2023.04.01
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♪ 猛暑日の匂いいや増す椎からの黄色い風が吹き抜けてゆく 日本の気象庁は、30日(木)午前9時、南シナ海で台風3号「チャバ」発生を発表。まだ発表していないが、間もなく発生する熱帯低気圧。世界モデルでは台風になると見ていて、その進路予想が出ている。台風3号の中心気圧は994hPa、中心付近の最大風速は18m/s、最大瞬間風速は25m/s。 欧州(ECMWF)、アメリカNOAA、英国気象局、カナダ気象センターは日本海へ抜けるという計算予測になっている。しかし、アメリカ海軍のコンピュータ予測が最悪のコースを示していて、120時間(5日)後に四国を直撃すると出ている。 因に3号の予測も一旦は中国へ上陸した後、今度は偏西風に乗って東へ向かうとの予測をはじき出している。それはカナダ気象センターも同じだが、4号になるかもしれない方の進路の予測は分かれている。 ところが、今朝になって3号だけの予測が出ていて、もう一方は消えてしまっている。幸いにも熱帯低気圧止まりで台風にはならないという事らしい。台風3号の進路予測。カナダ気象センターは手を引いた模様。 7月1日(金)に沖縄の南の海上で発生が予想される熱帯低気圧は、週末にかけて東シナ海を北上する見込み。西日本には湿った空気が流れ込みやすくなり、来週にかけて局地的に雨の強まるおそれ。 特に太平洋側は活発な雨雲がかかって、強く降る所があると見込まれている。 ゆっくり北上し、明後日には沖縄付近を通過。太平洋高気圧の縁を沿うような形で、九州の西の東シナ海を北上する予想。現時点では、熱帯低気圧の動きや太平洋高気圧の勢力の予想に不確実性があり、雨の範囲や強さの見積もりは難しい状況。7月1日の気温予想 昨日に引き続き、名古屋も38度超えの猛烈な暑さ。不要不急の外出は控えた方が良さそうだ。 要注意なのは犬の散歩。地表近くはより温度が高く、毛皮を着ていて毛穴で温度調節が出来ない動物は人間以上に暑い。 散歩はしない猫だけど、毛の密集しているピピはストレートの薄毛のアランとは大違いで、いかにも暑そうで可哀そうになる。 一昨日、昨日と、シャワーを掛けてやった。今年になって初めてなので、最初はあまり乗り気じゃないが、嫌がることはなく大人しくしている。一時の効果しかなく気休めにしかならないが、やってやれるのはそれぐらいしかない・・・。 アランはどこか涼しい場所を知っているのだろう。一日中外で、夜8時ごろに帰って来るともうぐったりして、カミさんの足元に頭を乗せるようにして横になる。そのうち、そのままの姿勢で寝てしまう。 いかにも “大変な一日だった~” とばかりに寝ている猫を見ると、毛をバリカンで刈ってやりたくなる。 * ウクライナ応援の思いを込めて、背景を国旗の色にしています。
2022.07.01
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♪ さざ波のコサギの足に光る午後こだわり店主の珈琲を飲む 久しぶりに太田川の「茶房じゅん」まで歩く。しかし、出たのが遅かった。着いたのが3時45分で、コロナの自粛中は4時に閉めるといって最後のお客が帰るところだった。 カウンターの中にもう一人いるので、「今日は一人多いんですね」と言うと、淳さんが「骨折したの、去年」と右手を挙げて包帯を見せた。なんでも、庭で花を摘んでいて尻もちをつきその拍子に手をついたら折れたという。手首の上の部分を複雑骨折し、利き腕のため仕方なく助っ人を頼んだということらしい。 毎朝、自転車で大府のけっこうな坂を上り下りしているので足腰には自信があるのに、やはり骨は脆くなっているらしい。水だけ飲ませてもらって、早々に退散した。 来る途中で目についた喫茶店に、この際だからと寄って見た。自家焙煎を売りにした喫茶店のようで、店内にはそれらしき雰囲気が。「この店のおすすめは何ですか?」と聞くと、「そういうものはありません。うちは深煎り焙煎が特徴でお客さん好みのものを選ぶことが出来ないんです」ときた。メニューに、“味のバランスについては店内に表示してある”とあるのでそれを確認すると、テーブルの下からホワイトボードを取り出した。 このボードを見ながら「本当におすすめするなら〇〇を選びますが、900円ですのでどうでしょうかねぇ」とかなんとか。「そりゃあ高いわ」と正直に言ってボードを眺め、「深煎りなら苦みが強いんでしょうね」などと言いながら、酸味のない「マンデリン」を頼んだ。これでも600円もする。 酸味がないのであっさりした軽い味でそこそこ美味しかったが、やはり酸味が無いと物足りない。「ホンジュラス・HG」とかの方がよかったかな。昔「ブラジル3・コロンビウア2・モカ1」の割合でブレンドした豆を挽いてもらっていたことがある。 店内を見回すと、以前は何の店だったか記憶がないが、ほとんどそのままを使っているようであまり手が入れられていない感じ。椅子も揃っておらず、なんだか落ち着かないのは、狭い上に落ち着けるように考慮した設えになっていないからか。ここで自家焙煎のこだわりコーヒーをじっくり味わえというのには無理がある、というのが第一印象だった。 確かに、今はこういう自家焙煎を謳ったこだわりの喫茶店が増えているらしい。しかし、もっと広い空間でゆったりとした時間が流れているような、庭を眺めているだけで幸せ感があるとか、いいBGMを聴きながら好きな本をゆっくり読める雰囲気とか、何かそういう特徴が無いとこの田舎町の変哲もない場所で高価な珈琲を飲む気にはなれないんじゃないかな。こだわりだけでお客を呼び込むのは難しいと思う。 店主はとても硬い印象の若者で、人の扱いが下手などちらかというと客商売には向いていないタイプ。笑顔もなければ愛想も悪い。バックでこだわりの珈琲を淹れていられればよく、接客はしたくないけど仕方なくしているという感じ。 商売は立地が第一で、良い物件をいかに手に入れるかでほぼ決まると言ってもいいでしょう。しょっちゅう店が変わるところは、その立地条件が主な原因だろうと思う。大した工夫も特徴もないのによく流行る店もあれば、こだわり抜いて金をかけているのに客が入らない店がある。 店の窓が駐車場に向いていて、窓からは緑もない上に外から丸見えなんて、いくら安い物件でも止めた方が良い。このこだわりの珈琲店はその悪条件が揃いすぎている。3年前にオープンしたらしいが、その苦難の3年間を物語っているのが珈琲以外のメニュー。 珈琲に特化したものを諦めて、フードに力を入れるようになってきているような感じ。実際はそうじゃないのかもしれないが、これからもっとメニューが増えていくような気がする。そうなると経費倒れに陥る心配が出てくる。 多分、夫婦で頑張っているのだろう。手書きのメニューには心がこもっているし、良いセンスをお持ちのようだから頑張ってほしいと思う。1時間かけて歩いてくる身としては、しょっちゅう来るわけにもいかないので、なんとも致し方ない。 せっかく大田川という一級河川があるのだから、その川を眺められるような立地であれば、水鳥や白鷺の姿や緋鯉の泳ぐ様子が、日に二回の潮の干満の変化とともに楽しめるのに、川の両脇に道路があるので家屋の建築はできないようだ。
2022.02.05
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♪ 建築の違いは音に表れてモデルハウスに鎹(かすがい)を打つ音 次々といろいろな材料を運んでくるトラックが出入りし、住宅の建設は雪の日も休まず急ピッチで進んでいる。足場に防災シートが掛けられているので見にくいが、正面の家は外装工事は済んで内装工事に掛かっている。 中に入るのは気が引けるので、入り口から覗き見るだけだ。電気、ガス、水道工、排気筒など、先行あるいは並行して設置されていく。 もう一軒の方は外壁工事の途中で、防水シートを張った上に下地材を取り付け、その上に外壁材を張っている様子が分かる。こちらはモデルハウスの裏側になるので工事の様子はほとんど見ることが出来ないが、ほとんど同じようなものだろう。 それよりも目の前で進むモデルハウスの工事が他とはずいぶん違っていて面白い。工法が全く違うらしく、棟上げ直後に大工の立てる音がまったく違っていた。 二階から眺めていたら、梁と間柱(管柱)の接続部分すべてに鎹(かすがい)を次々と打ち込んでいる音だった。最近は鎹なんてあまり見たことがないので、もう使われていないのかと思ったが、どっこい在来工法には必要らしい。 このモデルハウスの前に変わった機械を乗せたトラックが止まっていて、ホースが建屋の中に引き込まれている。 何やらシューシューという音がするが、入り口がビニールで覆われていて見ることが出来ない。ふと見ると、側にこんなものが落ちていた。ナイロン製の防護服に黄色いボツボツが固まって付着している。ああそうか、発泡ウレタンを吹き付けているのか。 近づいて上を見ると、やっぱり。土地が狭く、建てられる大きさが限られるので容積率を高めるため、二階を出張らせてある(建ぺい率に加算されない)。見上げると、その部分に黄色いぶつぶつが吹き付けてある。吹き晒になるため、防寒対策が必要なのだろう。 フロン系ガス?と合わせながら吹き付けていくものらしい。発泡ウレタンの充填タイプはスキマなく埋めることができ断熱性も高い。コストも安いため、暖房費、冷房費の費用を抑えることもできるらしいが、まだ新しい工法で曖昧なところがあり、ちゃんとした材料としっかりした施工をしないと効果が期待できないとも言われているらしい。 このモデルハウスはずいぶんコストを抑えてあるようで、屋根は片流れのスレート瓦だし柱も細い。とうぜん壁も薄いだろうし床も薄い断熱材しか入っていない。それで、出来うる限り(多分、隙間を防ぐのが主目的なのだろう)こういう科学的手法を交えて従来の工法の弱点を補っているのだろう。今の家はみんな窓が小さい。こっちがモデルハウス。
2022.01.26
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♪ 残り火の熱さえ奪うオミクロン幸(さち)を辛さに変える暴君 今日は、昨夜の雪が積もっている中でモデルハウスの棟上げが行われるらしい。土台の設置の時も雨が降っていたし、肝心な家を構築するこの日には雪だなんて、ちょっと可哀そうな家に思えてしょうがない。濡れたと言っても表面だけのことで大して問題はないのだろうが・・・。 床の上に積もった雪を取り除いたりしているうちにかなり降ってきた。10時頃には止むらしいが、かなり強い風が吹くらしいので、クレーンの操作も大変になるかもしれない。 すぐそばの窓の向こうが騒がしくなって、ピピは落ち着いて寝ていられないようだ。目を見開いて今にもどこかのに隠れようと身構えている。 さっそく組み立てが始まり、残りの建材が運びこまれている。今日中に全体像が雪をバックに立ち上がって、この造成地も住宅地らしい雰囲気になりそうだ。我が家の真ん前に家が建つことで少しは落ち着いた感じになることだろう。 9時20分になって誰もいなくなった。休憩時間には早いが、どこか暖かいところに移動して打ち合わせでもしているのかな? ともあれ、今日の観察はここまでとしておく。 カミさんは友達と月例になっている食事会に出かけて行った。ついでに観光などするのがならいだが寒いので、今回は水族館へ行くんだとか。冬の水族館なんて想像しただけで寒そうだが、暖房が入っているから暖かいという理屈らしい。まあ、どうでもいいけど。 コロナウイルスがまたぞろ騒ぎ出して、自粛自制の再三の繰り返し。やっと水面に顔を出して息をつけるかと思った矢先にまたもや頭を抑え込まれて、溺れる寸前のものが絶命の危機だ。北日本ではそれに大雪が加わって、なんともやりきれない。
2022.01.14
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♪ 二十年経って語らんコロナ禍の冷たき風を知っている家 遅まきながらモデルハウスの建築が始まった。昨日の雨の降る寒い中、布基礎の上に土台設置の作業が行われていた。 我が家の目の前の家で一番目に付く、日常の風景として嫌でも目に入る建物なので最も興味深いのだが、布基礎の幅も他の2軒(注文住宅)に比べるとかなり細い。注文住宅が15㎝(5分)なのに対して13.5㎝(4.5分)しかない。建売りの家なんてみんなこんなものなのだろうが、一緒に並んでいると見劣りしてしまいそうだ。 建材も運ばれてきた。2日後の14日が大安なのでその日辺りが棟上げ式になるのか。他の2軒よりも小柄なのであっという間に終わってしまうのだろう。 今朝は床の造作に入り、土台に木枠の間に保温材を入れるためのZ型の金具を並べ、そこへの発砲ポリスチレンのスタイロエースを入れ込んでいた。注文住宅の半分の厚さしかない。全体がこんな具合に矮小サイズになっているのだろう。この上にコンパネを張って基礎は完成だ。 雪がちらついてきて風もある、とても寒いだ。今日一日でどこまでやるのだろうか。遅れて始まった工事だけど、注文住宅よりも早く完成してしまうような気がする。明日は仏滅なので注文住宅なら絶対に棟上げはしないだろうが、モデルハウスなのでそんな配慮はいらないか。 建築の場合は十二直という暦注を元に選定した建築吉日(建、満、平、定、成、開)から日取りを決めるらしく、大安であっても、十二直の三隣亡に当たる日などは避けた方がいいなど、独特の慣例があるらしい。 仕上げに一面にビニールを敷き詰めたあと、ブルーシートで覆って帰っていった。
2022.01.12
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♪ カンカンと空に響きし槌音は未来の夢と辛苦の鐘の音 二軒目も一軒目を追いかける形で、翌日(20日)に棟上げが始まった。今後は、ほぼ足をそろえる形となって進行することになりそうだ。 何もなかったところに、人の営みの礎となる新築の住宅が出来上がっていく。その新しい息吹のような姿を眺めるのはとてもいいものだ。 施主の若夫婦が朝から見学に来ていた。待望の家が目の前で出来上がっていく光景を眺めるのはこの上のない喜びだろうし、感動的な瞬間でもあるでしょう。この地を選んで、終の棲家になるだろう家に大金をつぎ込み、これから上りの人生数十年と下り坂の40年ほどを一国一城の主のごとく過ごすのだ。夢と希望の玉手箱。一体何が生まれ、どんな風に育まれていくのだろうか。 午後になって、私も外へ見学に出たついでに現場責任者らしき人と立ち話。最近は「建前」などはやらなくなっていて、二軒が同時に出来上がるのでその時に何かちょっとしたことをするようなことを言っていた。 先ほどまでいたご主人がいないと思ったら、私の姿を見て車から「ご挨拶」の熨斗の付いた品(ティッシュ5箱)を持ってきてくれた。きっと、“隣接している古い家の住人が、何かと顔を出してきてウロウロしながら声をかけて来る” とかなんとか、業者から話を聞いているのだろう。 10時ごろにはもう屋根に取り掛かっている。こちらは2人少ない9人ほどで作業しているようだった。 この後、孫が来て一緒に出掛け、夕日の沈むのを見て帰ってきた。「多分、もう青いシートがかけられてるかもしれないなぁ」と言いながら戻って来ると、見学していたご夫婦もすでに帰った後で、薄暗くなった中でシート掛けなどしているようだった。 そして翌日の昨日、外側の足場のネットが広げられ、屋根瓦を乗せる下地の仕上げ作業をしていた。ブルーシートの中では何かの作業をしているらしい音が聞こえるが、今後の中の仕事は見ることが出来ない。 こちら一軒目の方も同じように屋根の下地を仕上げている。これで全く同じ進捗状態となった。入居は来年の3月。新年度からの入居となるらしい。そうなると漸く、目の前にあるごみ収集場所が使えるようになる。雨の日に重い生ごみを遠くまで運ばなくても済むようになるのは有難い。 今日は二軒とも屋根ふきが行われるようだ。職人がもうスタンバイしている。
2021.12.22
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♪ 進歩など疑っているメビウスの輪に立ち止まりおる令和3年 総勢11人の職人が銘々の仕事をてきぱきとこなしている。図面だけを見て寸法をカットし、様々な継ぎ手やほぞを掘って、現場でビシッと組み上げる大工の仕事は見ていてとても気持ちがいい。継手(つぎて)、仕口(しくち)、組手(くみて)、差口(さしぐち)、矧ぎ(はぎ)などを駆使してできる木造住宅。今は機械でプレカットしたり、補助金具を使うことで簡略化され、その技術はどんどん衰退している一方のようだが・・ ウォーキングを兼ねて図書館に歩いて行ってきた。15日から28日の間に借りると年末年始が入るので、貸出期間が22日になる。この期間に普段できていない読書をしようと5冊も借りてきた。果たして全部読めるかどうかわからないが、30冊まで借りられると思うとついつい欲がでて余分に借りる気になる。 本好きのカミさんに、何が面白いかを聞いて2冊、「池内紀」のエッセーと21年版の「ベストエッセイ集」、学校が面白くないという孫のこともあって、読んでおくべしと「窓際のトットちゃん(英文併記)」を。 図書館から帰ってくると、作業はすでに屋根まで進んでいた。下は防水シートを張っているところらしい。最近の家は気密性と防犯重視らしく、窓が少なくてとても小さい。箱型のフラットなデザインが主流のようで、ボックスそのもの。情緒という観点からすると味気ない。 普通なら「建前」と呼ばれる上棟式をやるのだろうけど、最近は行わないのが主流になっているのかもしれない。何事もなく終わってしまった。私の知っている(かなり昔)ものでも、ごく簡易な形式的なものになっていた。その前までは、一席設ける形で酒をふるまったりしていたが、飲酒運転が問題になってからはそれもなくなり、酒や折詰を持って帰ってもらう形になっていた。 それが近年になってどんどん省略されるようになって、あの晴れがましい「建前」と言うものはもう見られなくなったのかもしれない。ちょっと認識不足だったようだ。 もう一軒の方も足場が組まれ、建築材料も届いている。今度は正面で見られるわけだが、逆光になるので写真は撮りずらい。間取りは違うにしても加藤連合「そよほか」が推奨する家なので、コンセプトは同じだろうから似たような家が建つのだろうか。 ちょうどこの土地の参考プランがサイトに載っていて、外装工事は別にして1960万円の設定になっている。こんな感じか、いいなあ新築の家って! 踏切がスッポリ隠れる感じ。二軒の家が建つと雰囲気がずいぶん変わるだろう。でもなあ、最近の日本人は、家の周りに土の部分があるのを極端に嫌う傾向が強く、砂利を敷き詰めるかコンクリートで覆ってしまうのが当たり前になっている。 草取りや掃除が面倒だとかいって、自然からどんどん遠ざかろうとする。土があることで草木や野菜を育てることができ、季節の移ろいを楽しめるし野鳥だってやってくる。情操の面で不可欠のものだと思うのはもう古いセンスでしかないのか。ノスタルジーそのものだとしても、庭に花を育てる人には何かしらの情緒を感じるし、人柄さえ信頼できる気がする。 一年中、窓は締め切ってエアコンを点け、空気清浄機を作動し、洗濯物は部屋干しで太陽の恵みをないがしろにする。それがあたかも進取の理想とばかりに・・・。 お願いだから土の部分を設けてほしい、木を植えてほしい。
2021.12.19
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♪ 在来の工法なれば数多なる声に掛矢の音響きあう 昨日12月17日(金)は、名古屋(愛知)と岐阜で初雪が観測された。名古屋は平年より5日早く昨季より2日遅い観測で、岐阜は平年より4日遅く昨季より2日遅い観測だった。 昨日、初雪を観測したのは、名古屋と岐阜をあわせて10地点。その他、福岡、佐賀、長崎、熊本、下関(山口)、岡山、広島、高知でも初雪の発表があった。 そして今朝、知多地方にも初雪が降っている。この寒い中、一軒目の棟上げ式があるらしい。7時ごろから人が集まりだし、準備を始めている。今日は「先勝」なので日柄もいい。 もう一軒の方も足場が組まれるようだ。明日の日曜は「友引」だけれど休みだろうから、22日の「冬至」の日が「大安」なので、そこで上棟式が行われるのかな。 今日一日、じっくり楽しませてもらおう。それにしても寒い一日になりそうなので、大変だなあ。 8時。作業が開始された。あっという間に組み上げられるのだろう。
2021.12.18
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♪ 一生で一番高い買い物の出来ゆく様を一期とて観る 二軒とも土台を見ると在来工法でも「木造軸組工法」という日本で古くから発達してきた伝統工法を簡略化・発展させた工法なのは分かりますが、基礎の構造が昔のものとは全く違う。拡大します 伝統工法では礎石の上に柱を並べる構法が採られていたが、今は布基礎(防湿用または耐圧盤のコンクリートが敷設されている)というものが主流になっているらしい。鉄筋とコンクリートで「基礎」を構築し、柱は下部で「土台」と呼ばれる横材に接合され、基礎と土台をアンカーボルトで固定する。このため、地震に際しては揺れを逃がす伝統工法に対して慣性を全て受け止めることになり、ホールダウン金物や羽子板ボルトなどによる補強が不可欠となる。「ベタ基礎」を誤解していて、布基礎の欠点を補う湿気対策や耐震性など強化した、基礎全体をフラットにし、荷重を分散させ地盤やスラブに伝えることができ、不同沈下に対する耐久性や耐震性を増すためのもので、床下全面が鉄筋コンクリートになるので防湿対策にもなるが、一般住宅で使われることは少ないらしい。一軒目とほとんど同じように進んでいるが、コンクリのないところに補助金具が入っているのは知らなかった。 一軒目の方で防腐剤を塗布していた時、「白アリにも効果があるのですか」と聞くと、「そう書いてあるけど、あんまりじゃないのかなぁ」と言葉を濁していた。二軒目でもやっていたので同じかと思ったが、ここには看板が立てられてた。料金に違いがあるのかもしれない。 分厚い保温材が全体に入れ込んであり、その上にコンパネを敷き詰めている。これで終わりかと思いきや、この上に透明なビニールを前面に敷き詰めていた。ここまで湿気対策が取られているとは、ちょっとびっくり。 ここでも玄関を入った部分はやはり同じ施工になっていて、土が入れられコンクリが打たれて保温材が周囲に入り、その上にまたコンクリを打って仕上げてある。それにどういう意味があるのかよく分からない。画面上(奥の部分)が玄関、右はボイラー(給湯器)の設置場所らしい玄関の階段は後から作るんだね。 今朝は夜来の雨の残る中、一軒目の足場組が始まっている。8時過ぎには雨も上がり、今日中に終わるのでしょう。シートで覆われた床の上に建築材料が積んである。シートの上に積んであるのは、雨の予想もあってそうぜざるを得なかったのだろうか。 モデルハウスと二軒の住宅とも、土台の周りにはシートが敷かれている。何のためのものか聞いたら、雨が降ったりしてぬかるんだりすると靴が汚れ、何かと都合が悪いので養生してあるのだとのこと。なるほど確かに、雨が降ってぬかるんでは仕事に支障が出るし、新築の家がどろだらけになっちまう。いい勉強になるわ。 昼前には足場組が終わり、もう一軒の方の資材も運ばれてきた。二軒ともほぼ同じ時期に施工完成ということになっているようだ。 部署によって材料の木の種類が違うのが、色の違いでよくわかる。
2021.12.17
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♪ 働きおるひと眺めつつ雲ながめグーグルアースの眼になってゆく いよいよ注文住宅の工事がが本格的になってきた。一軒目には建築材料も届いているし、配管も完了している。 しかし、妙なフレキシブルパイプが何メートルも土台の仕切りをくぐらせ、仕切りを連結するように伸びている。それが何のものなかが分からない。 排水管のようなものは想像は付くものの、点検口とやらの厚いスチロールのところも貫通しているし、外にも出ているのが分からない。赤と青に色分けしてあって、太陽熱温水器とやらの水と温水を通すパイプのような気もするが・・? 後記 どうやらボイラーの水と温水を通す配管らしい。二軒目の方も基礎の工事は完了している。 とても丁寧な仕事がしてあって、エッジの具分をきれいに削ってある。一軒目ではそんなことしなかった。同じ業者なのに。表面は、生コンを打った翌日に改めてモルタルをで仕上げていたが、何故かところどころにビスが捩じ込んである。 今朝は、二軒目の配管工事が始まっている。二軒とも同じ業者がやっているので一軒目の残土を二軒目に持ってきたりと、何かと都合がいいようだ。 それにしてもかなりの量の配管(塩ビパイプ)で、これで一軒分だ。自分の家の水道管、下水管、雨水管をトータルしてもあんなには使われていない。家が大きかったり入り組んでいたりすれば雨どいに伴った雨水管も多くなるし、二世帯住宅なら必然的に水回りが複雑になる。 後記 夕方見たら、残った半分ほどを車に積んで持ち帰ったようです。やはこれだけの量は必要なかったって用ですね。早とちりだった。 二軒目も一軒目と同じような配管になるのだろう。それにしてもモデルハウスの作りとはえらい違いだ。まず床下の高さが違うし、枠の厚さも違うようだし、配管なんかも違っている。予算の違いがはっきりと出ている感じ。 どんな工法でどんな家が建つのか、これから先がますます楽しみになって来た。しかし、道路が広いというのはなんとも味気ない風景になるもので、家が建ってもそれは解消されそうにない。
2021.12.13
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♪ 競艇の次は空港 財政の苦労せず来し空疎な議会 常滑市の市議会定例会義・本会議の傍聴に行ってきた。議員数17名のこじんまりした議会だ。57,000人強の人口の街で競艇で潤っていたのが衰退し、今は中部空港のお陰で成り立っている。 市議会を傍聴するのは初めてで、地元知多市のものさえ行ったことがない。(ちなみに知多市の人口は84,000人弱で、議員数は18名となっている) 知人の女性議員が孤軍奮闘している、アナクロの頑迷議員がことごとく邪魔をするので辟易しているという議会で、一般質問をするというのでその様子を見に行ったというわけ。 一人60分の持ち時間に、先ず演壇で一通りの質問をしたあと、それに対する行政側の責任者が答弁をする。そしてその答弁に対しての更なる質疑を質問席で行ってゆく。NHKの国会中継で、あの安倍総理が余計なことを長々としゃべって時間を浪費し、持ち時間を食いつぶす様子を何度も見せられているので、地方議会もさもありなんと思って見ていた。拡大します 新しくできた市民病院の運営状況とそのずさんな経営を追求するという内容の質問に、さすがに事務局長、病院事業管理者ののらりくらりの答弁で持ち時間を食われ、他の3つの質問は尻切れトンボで中途半端なものとなってしまった。 市民病院は令和7年4月に、半田市と経営統合されることになっている。この議会が置かれている市役所も老朽化が進み、市民病院のそばに建設中の新庁舎が3月に完成していて、令和4年1月4日(火)の開業(窓口業務スタート)に向けて準備が進んでいる。新庁舎議場は、外観のトレードマークが吹き抜けとなった円形だ。この議場は良いね!最高だ。 車座になって座ることで、全員がお互いの顔を見ることができる。そして、傍聴席が議員席・執行部席とほぼ同じレベルで一体感を感じる作りになっている。今までのものとは雲泥の差がある。議員の顔がしっかり見えるのはいい。その顔の表情でその人が何を考えているかの一端が読み取れる。 海千山千の連中を相手にするのは男でも大変なのに、たった一人で戦っている彼女をいかに応援するか、こちらにも策が求められる。ただ住んでる市が違うので直接的なことはしにくいという歯がゆさはある。住んでいる行政区を超えたところで横の広がりをもって、ブレーンなりチームを作って施策を練っていく必要がありそうだ。そういう意味で、私にできることが果たして何があるのか。 国会の縮図そのものの地方議会。半分以上の9名の最大会派が、自民党(党員一人)が牛耳っている。どこぞの市議会議員が、先の国選で候補者に金を出せと脅したことがばれて、マスコミを賑わせている。立場を利用して甘い汁を吸い、既得権にしがみつき、利権を抱え込んでその地位を離そうとしない。 そういうことがだんだん出来なくなりつつあるものの、読売ジャイアンツが弱くなったように、自民党に対抗できる勢力が生まれるまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。 地方が、下から自民党の牙城を崩すことができなければ、下克上は成り立たない。一般市民の正当な価値観と本当の民主主義が、じわじわと広がりつつあることを信じたい。
2021.12.09
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♪ 白々とコンクリートが新しき隠れ処の秘を日にさらしおり モデルハウスの基礎工事、色々な新発見があって楽しませてもらっている。いろんな業者が入って作業をするが、皆さんちゃんと会釈や挨拶などしてくれるので感じがいい。 最初の動きが道路との境界部分のブロック積み。「いよいよ始まったんですね」と声をかけたのがたしか10月6日だったか。 それから2週間。21日になってようやく重機が入って、整地作業が始まった。 翌日には、そのむき出しの土の部分がすべビニールで覆われた。 そこへ生コン車がきて、一段下がった部分にコンクリートを流し込んでいる。基礎の基礎を固めるところらしい。 そして、この上に型枠を設置して全体のベース作り、家の形がハッキリしてくる。 まずは外側だけの型枠を設置し、ベースになる鉄筋を敷設する。 鉄筋を結束するのに、電動工具を使うのを初めて見た。便利になった。 11月1日。いよいよコンクリートポンプ車による1回目のコンクリート注入に入る。 二日後の3日。固まったところで型枠が外された。 そして翌日、その上に細かい仕切りのための型枠が新たに加えられていった。 すぐ同じ日にコンクリートポンプ車がやって来て、型枠の中に注意深く流し込んでいる。そして最後に、手作業でモルタルを流し込んでいるい。表面を整えるためのものだろう。 9日。前日の雨がまだ残る中で型枠の撤去作業が行われた。手順上そうなるのか、玄関の階段部分がまだ残っていて、そこだけ新たな型枠が取り付けられた。 型枠を外した状態を見ると、なんか不思議なことがやってある。 1 2 内側にスチロールの板を入れ込んで後からコンクリートを流し込んであったり、スチロールの仕切りが挟み込んであったり・・。 玄関の型枠が取り外されてようやく基礎が完成となるが、来年までそのままの状態で放置されることになる。水抜きの穴はそれぞれの仕切りごとに設けてあるが、先日の雨で結構水が溜まっていたようだった。広いスペースには小さな穴しか設けてないので、大雨でたまった水が抜けるには少し時間がかかるかも。砂埃も入るだろうし、掃除をしてから建築に入ることになるのだろう。 ここまで書いたら、玄関の階段の型枠を外しに来た。それであの不思議なものの意味を聞いたら、設置する係じゃないので詳しいことは分からないと。「1」は玄関に当たる場所で、保温材として入れてあるみたいだと言うし、「2」は風呂場で、点検口とかいうものらしく、ピンクの部分に「開く、閉じる」と書いてある。しかしよく分からないなぁと。 来週には注文住宅二棟が着工されることになっているので、今回眺めたことがまた繰り返される。基礎ができてしまえば、すぐに上棟式を迎えるのだろう。来年の春までに入居という運びだね。
2021.11.11
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♪ 姫沙羅のまだ分からない行く末に元気出せよと夏の雨ふる‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ここへ来て、梅雨前線のようなのが停滞して雨が降り続いているというのは、姫沙羅にとっては救いの神が現われたようなもの。 姫沙羅は暑さに弱く、昨年の夏に猛暑で葉を落としてしまって枯れそうになったことがあった。そんな事があったのに、時期外れの移植をする羽目になってとても心配していた。ここのところ暑い日が続いていて、少し弱っている様子もあった。8月12日(蒸散防止のために枝を払ってある) 境界線上に植わっていた(5月16日ごろ) 6月7日に少しだけ移動 可愛い花が咲くようになっていた(19年6月6日) 危険な状態なのに自宅待機させられていた感染者に、酸素供給装置を設置してもらった様な感じ。ICUに入らずに “元気を取り戻す機会を与えられた娘の親” のような心持ちでいる。 姫沙羅より少し前の5月15日に移植した宮城野萩は、時期も早かったこともあって元気に育っている。 5月15日に移植 8月12日 植物にとっても雨は命そのもの。秋には立派な花を咲かせてくれることでしょう。 世界では40度を超す猛暑で、山火事が頻発している様です。カリフォルニアは言うに及ばず、ロシアやトルコ、最近はイタリアでも大規模な山火事が起こっている。オーストラリアでもしかり。いやはや。
2021.08.13
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♪ 方丈に夢幻のごとくあるべしをこれより十度の春を迎えむ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 1月30日の折々のことば。自然界の生きものは可愛いものですから、こういう話を読んだり聞いたりすると嬉しくなる。 ここには何の蜂なのかは書いてありませんが、身近に観察できるのならアシナガバチでしょうか。絵本作家ならじっくり観察したくなるのも良く分かります。危害を加えたり脅かしたりしなければ、襲ってくることは無いし、短い(1年弱)の一生を見守ってあげたい気持ちに共感します。 スズメバチが庇の下に巣を作ったのでどうなって行くのか知りたくて、観察したことがあります。アシナガバチとは違って外側に膜を作ってその中にハニカム構造を作る。どうやって巣を大きくしていくのか想像がつかず不思議でならなかった。じっくり観察することは出来なかったけれど、日に日に大きくなっていくのを見るのは面白かった。 ◆ スズメバチが営巣 (2015年8月20日) ◆ 台風と蜂の巣からカーボンナノチューブへ (2015年9月9日) ◆ 小穴の奥のスペクタクル (2015年11月5日) この日の「折々のことば」は、身体を尺度に使うことについて書かれています。 人間の指は「第二の目」だそうで、器を作る時は指や掌を物差しとして寸法が決められる。ふだん使いの汁椀は径4寸(120㎜)までで、左右十本の指先をお互いに軽く触れ合わせて丸くすると、男で径4寸、女で3寸8分ほどの球型になることからきているらしい。 1寸は、親指の幅が基準になっている。 1束(そく/つか)=10把は、両手の親指と中指による1掴み分を1把(1/10束)とする慣習からくるもの。矢などの長さを表す単位にも使われ、指1本分の幅を1伏(ふせ)と呼び、4伏を1束とした。これは親指を除いた指4本分が一握りに相当するからとされている。「拳」「握」「掬」などととも表記されていた。 腕をひろげた長さが「ひと尋(ひろ)」で、6尺(1間、1.8m)に当たるんですね。1尋を5尺(約1.5m)とするところもあるようですが、海釣りでの尺度として今でも使われている。西洋でも同じ様な使い方をするようです。教育出版より『ウィトルウィウス的人体図』ダビンチ 普通に身近なもののおおよその寸法を測るのに、手の指をひろげて測ったりするし、ゴルファーが歩幅で距離を測ったりもします。両手を広げた長さが、身長とほぼ同じということを知っているだけでも随分と役に立つものです。
2021.02.01
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♪ 夕暮れてつづれさせ蟋蟀鳴き始め入道雲は異界に消えゆく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ランキングに参加してみました♪ いなびかりして九秒の雷鳴よ3キロ先の雲を見ている 空気中の音速は、摂氏零度1気圧の時、毎秒 331.5 メートル。温度の変化 1 度ごとに毎秒 0.6 メートルずつ増減する。[ 331.5 + 0.6 × 気温(℃) ]で求めることができる。 30℃の場合、(331.5 + 0.6 × 30 = 349.5m)、9秒後の雷鳴は(349.5 × 9 = 31,455m)で、約3㎞ 先のもの。♪ 大空に展いてみせる彩りの七十二候の雲を楽しむ 四季はもちろんのこと、二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた七十二候にも微妙な変化を見せ乍ら一年中の空を彩っている雲。一期一会と言ってもいい、決して同じものはない雲との出会いは人生そのもののような気がします。♪ 蒸発と気化や昇華の水のごと天地自在に生きてみたかり 水素と酸素の化合物である水。その単純な組成物が見せる多様性には嫉妬さえ覚える。地球表面の7割、人体の6割(平均値)が水で構成されているという。すべてが水が無ければ成り立たたず、バランスと適量を外れることで様々な不都合が生まれる。♪ 凍っても熱しられても膨張するGAFAのごとく水はあるらん 世界が疲弊してもコロナ禍に沈んでいても、GAFAだけは、逆に収益を上げる結果となっている。水と同じように、無くてはならない存在となっているように見える。クラウドという雲と見まがう名のもとに、情報分子が集まっていく。お帰りの際にポチっと クリックお願いします
2020.09.12
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♪ 動脈と静脈の通るを知らしめて地上に開きおる穴の上をゆく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ランキングに参加してみました 爺さまは、先日のウォーキングで、地面にもカメラを向けながら歩いて来たらしい。朝焼けの雲を撮ったり散歩の犬を撮ったりしながら、実は地面にも目を向けていたなって、驚きだよね。 身辺あまねく目を凝らすって、どういう心境だったのだろうねぇ。多分、久し振りの早朝ウォーキングでかなりハイになってたんじゃないのかな。 マンホールばかりでなく様々なものが、足下の地中に埋められ延ばされ息づいているんだねぇ。地上に見えるものはその在り処を示すマークってことか。 業界の人だけが分かる符丁みたいな、何を意味しているのか分からないものも有るねぇ。 なにやら爺さまがほくそ笑んでいる。名残や痕跡、記録や記憶がある事象として、地の時空のように存在していることを面白がっているらしい。地上を散歩しながら地中へ思いをはせるなんて、爺さまはやっぱりかなりの変人だね。 “地面と地中は、人体のように関わり合って息づいている” と思いながら、爺さまは写真を撮って来たのだろうか。さしずめ上水道、ガス、電気は動脈、下水道は静脈と言えない事もないか。 台風一過の青空の下を “地球の生きものとして” 歩いていたからこそ、礎となる大地にもこころが動いたんじゃなかろうか。 猫だって、フラットに生きているように思われるかもしれないけど、木にも登るし屋根にも上がる。空の広さを知っているし、鳥のゆく姿をながめながら、何か知らないけれど “いいなあ” と思ったりしているよ。 タイトルに「◇」が付いているブログは、飼い猫「ピピ」の目線です。身内ということで、いつもはソフトな傾向にありますが、時に辛辣になったりします。
2020.09.10
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ランキングに参加してみました♪ 行き合いの空に惹かれる確信はいつか薄れて老いさらばえぬ 午後5時過ぎから6時ごろまでの雲の観察。遠く西の海上を北上する台風が吹きまわす、湿った南風が多様な雲を生み出していて、刻々と姿を変えていく空。北の空には遠く入道雲が湧きあがっていて、どこか(岐阜県南部)で大雨を降らせているらしい。 面倒なので省いていました画像の拡大、全てできるようにしました。大きな画像で見るとより雲の味わいを楽しめると思います。 運動公園の周囲をゆっくりと回りながら、陸上競技場の観覧席の2階に上ったりして、アングルとポジションを替えながら撮った。 こちら側は入道雲の変化の様子をまとめてある。 月が途中で雲に隠れてしまった。 6時を回るころ、夕焼けも大したことなさそうだったので、スタンドから下りた。柵があったのを乗り越えて上がっていたので、見ていた管理人が何か言いたそうだった。 戻ったら、来ていた孫が待ちきれずに夕食を食べ始めていた。プールに迎えに行ったカミさんと二人で「直ぐ帰ると思ったのに、何処へ行ってたの?」と、近いと思って鍵も掛けずに出かけたことを不審に思ったらしい。お帰りの際にポチっと クリックお願いします
2020.08.28
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♪ 長生きはしたくないぞと言いながら検査数値をチェックしており‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 病院の血液検査。負担は2割だと言っても12,760円もかかっている検査だ、その結果を請求しないと教えてくれないというのは理不尽だ。頼んでコピーしてもらったものに聞いたことのない項目がたくさんあって、その数55項目も並んでいる。住民健診にあってここには無いものが大部分だ。 標準値を超えたり不足しているものに、住民健診だと「*」の数で示されているだけだが、これはHighとLowの頭文字の数で表してある。 尿酸とFib4 Indexに「HH」、総コレステロールに「H」、総蛋白とアルブミンに「L」のマークがあった。折角だから、その基準値を外れている項目の値の意味するものを調べてみることに。★「尿酸」 去年の住民健診ではぎりぎりでセーフだったが、今回は7.2「HH」と出た。「高尿酸血症」と言って痛風の原因になる。知ってはいるが自分がそれを心配することになるとは思っていなかった。 尿酸は、「プリン体」という物質が体内で分解されてできる燃えカス。増える原因には3タイプある。(三和化学研究所より) プリン体は運動したり臓器を動かしたりするためのエネルギー物質。古くなった細胞を分解する新陳代謝の過程で、核酸からプリン体が出てくる。また、動物・植物いずれの食品からも体内に入り、主に肝臓で分解され尿酸となって一時的に体内に溜め込まれ、尿や便として排泄される。 尿酸値が7.0→8.0→9.0(mg/dL)と上がるにつれて痛風発症リスクが高まるし、他の合併症にもかかりやすくなるという。 原因 1、食べ過ぎ 2、ストレス 3、酒の飲み過ぎ 4、無酸素運動 5、水分不足 私の場合、酒を控えることと、水やお茶を1日2リットル以上飲む必要(たくさんの尿で尿酸を排泄するため)。 後になって思い出した。NHK「ガッテン」で尿酸値を下げる方法を取り上げていて、知人にそれを教えてあげたことを。 「プリン体じゃなかった!尿酸値を下げる秘策SP」 これによると、1「肥満の解消、乳製品の摂取」 2「酒・甘いものを控える」 3「野菜を多くとる」が決めてらしい。 *水を多く飲んでも数値を下げることは出来ず、上昇と結石の予防にはなるとのこと。★「Fib4 Index」 肝繊維化の指標で、2.08と出ている。計算式は下図の通り。 肝臓検査・com ★中間値:1.3~2.67 線維化が進行している可能性あり。(念のためお近くの病院で詳しい検査を受けることを推奨)とある。 AST(GOT)と ALT(GPT)は肝細胞に含まれている酵素で,肝細胞が壊れると血液中に出てくる。このため血液中の AST,ALT の値が 6 ヶ月以上に亘って上昇している場合は慢性肝炎が疑われるという。アルコールや肥満による脂肪性肝炎でも上昇。 血小板数は正常な肝臓、肝炎、肝硬変と病状が進むにつれ減少するという。 AST(GOT)(13-33が正常範囲)は22で(昨年は19)、 ALT(GPT)(6-30が正常値)は14で(昨年は10)で、ここへ来て急に上がっているのが少々気になるところ。血小板数は(15-40が正常範囲)、20.1あり(昨年は19)こちらは問題ない。 ここの数値は問題なくても、繊維化の指数は少し問題が出てきているということか。 アルブミンが(4-5が正常範囲)3.6で「L」、ビリルビンは0.7で正常値。肝線維化の進展と発癌率の関係 肝硬変は、血液検査や腹部超音波検査、フィブロスキャン検査、MRE検査などをあわせて診断することもできるが、確定診断には肝生検を行う必要があるらしい。 「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」という脂肪肝の中でも肝硬変や肝がんを発症するリスクが高いものがあり、肥満や加齢、高血圧などの場合に発症しやすいと言われている。 加齢と高血圧は誰にでも当てはまるので、やたらに気にするのもどうかと思う。 「コーヒーの摂取に、肝臓を線維化から保護する効果がある」可能性があるというのは、気休め的に頭に入れておこう。 取りあえず心当たりの「酒」を暫らく止めることにし、まだ残っていた焼酎を流しにリリースした。飲まなきゃその方が何かと都合がいいが、健康になって長生きしちゃうのもどうかと思って飲んでいたのに、優柔不断だな俺は。
2020.04.19
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♪ まどろみつつ夢になづさう明け方やその至上なる極みに目覚む‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まどろんでいるのかどうか知らないが、アシナガバチはその余生を慈しむように巣の空になった小部屋に頭を突っ込んでジッとしている。一年で一生を終えるという彼らの、精いっぱい仕事を全うして迎える最後の姿を身近なところで眺められる機会はそう有るものでもない。11月10日撮影 コアシナガバチだと勝手に思っていたが、大きさから言うとどうも「キアシナガバチ」だったようだ。だからといって私にとっては同じことで、怖がることもない。 全体の1%程度の雄は、女王バチと交尾をする為に産まれて来て交尾が済めば死んでしまう。という事からすると、今まだ残っているのは雌の働きバチということになる。この時期になると大概は用が済んだ巣からは離れ、どこかでノンビリと余生を送るらしいが、ここの蜂たちは巣を離れようとしない。9月22日の様子 よほど愛着が有るのか、安全で居心地がいいからだろうか。越冬するのは既に誕生している新女王バチだけで、他の蜂はほとんどが寒さで死んでしまう。今年はいつまでも暖かく、餌も豊富ということなのだろうか。 すぐ傍の薔薇にチュウレンバチが幾つも産卵して、その幼虫がびっしり付いていた。それを食べていたのかも知れないが、見つけた以上は放っておくわけにもいかないので全部駆除してしまったが、その後も蜂は相変わらず仲良く固まりになって巣に居続けている。8月25日 ここに巣を設けた女王バチは、いい環境の絶好の場所を選んだことになる。家人も駆除などせず見守ってくれたし、スズメバチの攻撃もなく、台風もこの地方には来ないで済んだ。かなり優秀な知見の持ち主だったということになる。 どの世界にも優秀なものもダメな奴もいるわけで、このトックリみたいな巣はスズメバチの女王バチが作り始めて途中で止めてしまったもの。家の北西の軒下 ずいぶん昔のもので、先日これを発見した近所のおばさんが「ハチの巣があるから気を付けた方が良いよ」と教えてくれたもの。場所が気に入らなかったのか、他に何か不都合なことが起こったのか分からないが、こういうことも有るという見本そのもの。記念に残してあっる。 4年前の事。この作りかけの巣のすぐ近く、北側の庇にクロスズメバチが巣を作った。その時も駆除することなく最後まで見届けてやった。8月のコガタスズメバチの巣 もうかなり大きくなっている その後も大きくなっていったがそのまま放置。どんな具合になるかを観察し、最後まで見守って全うするまで見届けてやった。12月に空になったのを確認して、巣を解体したりして大いに楽しませてもらったものだ。
2019.11.12
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♪ 筋力の落ちゆく理由あまたあり老いのせいとは思わずにおく‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 住民健診の結果が届いた。ここ数年は*印が幾つか付いていて、まあ年相応と思って気にしないでいるが、アルブミンの数値が少しづつ下がっていて、今までで一番低い3.7と出たのが目に付いた。 アルブミンは、NST(栄養サポートチーム)ではアルブミン値3.5g/dl以下(基準値3.8g~5.3g/dl)を栄養不良とみなすらしい。正常値は4.0以上とされ、これ以下の数値が出た場合(特に3.5以下の場合)は何らかの病気や栄養障害が疑われるんだとか。基準値以内でOKだ。 アルブミンの働きは、主に①水分を保持し、血液を正常に循環させるための浸透圧の維持と、②体内のいろいろな物と結合し、これを目的地に運ぶ運搬作用があるらしい。東京慈恵会医科大学 アルブミンは、主な血漿タンパク中最小で、最も多くあるため浸透圧が最も強く出る。カルシウムや亜鉛などの微量元素や、脂肪酸、酵素、ホルモンなどと結合し、からだの必要とする目的部位へ運搬する。また、毒素などと結合して中和する作用などもあり、物質の保管庫(リザ−バー)の働きもする。物質がアルブミンと結合することで、その物質の血中濃度が低下し、毒物への緩和(中和)作用が働く。 総コレステロールは225mg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)と少し高めで、LDL(悪玉)コレステロールも123mg/dlと、やや高め。それでもここ5年間で、137有った頃に比べれば一番低い。 LDLコレステロールは、2008年度から開始された特定健診において、基準範囲は60~119mg/dlまでと定められていて、わが市でもそれを踏襲している。しかしこれは予防医療の観点からかなり低めの数値になっているので、日本動脈硬化学会においては、140mg/dl以内を基準値としていて、120mg/dl ~139mg/dl:境界域とし、他の危険因子がある場合に要注意としている。これを基準にすれば、軽くクリアしていることになる。 血液中のLDLコレステロールが増加すると、血流が悪くなって動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞などを招く可能性がある。しかし、コレステロールはもともと食事から摂取するよりも体内で作られる量のほうが多いこともあり、コレステロールの摂取量と血液中のコレステロールの間には明らかな関連は見られないらしい。 2015年に日本動脈硬化学会が同様の声明を発表し、コレステロールの摂取制限は撤廃されることになっている。 それでもよほど高い人は、飽和脂肪酸の含まれる鶏肉の皮・バター・ラード・カップ麺、トランス脂肪酸の含まれるマーガリン・スナック菓子など、コレステロールが多く含まれる卵黄・いくら・するめなどの食品は避ける必要がある。そして、野菜類・納豆・大豆・玄米・雑穀・海藻・きのこ類などの食物繊維が多く含まれている食品を積極的に食べる。食物繊維にはコレステロールを取込んで排出する働きがあるからだ。 コレステロール値を云々するよりもLDL(悪玉)とHDL(善玉)の比の方が問題らしい。LDをLHで割った数値が2以下が理想で、2.5を超えると心筋梗塞や脳梗塞などを招く率がレッドカード・レベルになるという。つまり、LDLが高いことを問題にするよりも、HDLが低いことを問題にするべきだということ。私の場合はHLDが高めなので、1.38という数値で万々歳だ! ヘモグロビン(HbA1c)も低く設定されている。世界の大多数の国に比べ日本の測定値は約0.4%低値になっていたが、2012年4月より日本でも国際的に広く使用されている測定値を使用することになっているはずなのにだ。HbA1c(JDS):従来の測定値、HbA1c(NGSP):国際的な値 日本医師会 わが市の基準値は「4.6-5.5%」となっていて、私は5.6でぎりぎりセーフのはずだが、従来の基準だと糖尿病になっていることになる。 以前にも同じ様なことを書いているような気がしてアーカイブをチェックしたら、2年前にも同じ時期に書いていたが、この日の方が詳しい。 健康維持のために低めに設定して病人(予備軍)を増やし、飲む必要もない薬を飲ませて医療関係機関はほくほく。どんな薬だって副作用は必ずある。また、「病気」のワードをちらつかせることは精神的な圧力にもなる。勤勉で真面目な日本人には、却って害になっているんじゃなかろうか。
2019.10.31
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♪ 活弁の声懐かしき古のにぎわい見せむ赤門通り 名古屋では唯一空襲で焼けずに、往年の姿をとどめる大須の門前町。戦後の復興の陰となり、開発から取り残されたことがかえって幸いして、古き良き時代の雰囲気をそのまま残すことができたところ。 何せ大須には、名古屋随一の繁華街・娯楽街として大正初期から中期にかけて、映画館は十四館を数え敷島館、世界館、電気館、文明館、港館、太陽館そしてニコニコ館などが散在し、大須二十館と称せられた時期もあったぐらいです。 また、「大正琴」が大正元年(1912年)に名古屋で生まれ育った楽器であることを皆さんご存じでしょうか。当時の大須は料亭や遊廓がたくさん並ぶ名古屋一の繁華街であり、三味線や琴の音色が絶えず聞こえてくる街だったのです。 一絃琴や二絃琴(八雲琴)と呼ばれる楽器をベースにして、タイプライターのキーボタンを音階ボタンとして組み合わせることにより誕生した楽器が大正琴なのだそうです。 日曜日の昨日、久しぶりにアーケード街をぶらついて来ました。若者が大勢繰り出していて相変わらずのにぎわい振りでした。古着屋ありエスニックの店あり、派手な刺繍のブルゾンの店、パーティドレス、ダンスウェア、ジンーンズとカジュアルからフォーマルまで様々な店が気取ることなく立ち並んでいる。 またアメ横には電化製品から各種パーツ、ジャンクものから最新の機種まで並び、いつも人がごった返しています。 リサイクルショップの先駆けでもあり東京にも進出した「コメ兵」もここにあります。ありとあらゆるものの中古リサイクル品が揃っています。 食べ物も色々あって若者たちは全く食べるものにも困らない。 その中に、インド人らしき人のやっている鳥の丸焼を食べさせる店がある。店先で焼いたものを、目の前で素早く切り刻んで食べさせるもので、一羽1300円なり。余りに美味そうだったので思わず買ってテイクアウト。 ホイルに包んで丸ごと持ち帰った鳥を見て、息子は「クリスマス?」とつぶやいた。チキンを豪快にほうばれるのは、確かに我が家ではクリスマスぐらいなもんだ。 また、エスニックの店で染色の素材として面白いと思って、テーブルランナー買った。これが持ち帰るまで気付かなかったことがある。 アジアの香水というか、独特に匂いがしみ込んでいてかなり強烈な匂いがしていて、部屋中に充満して閉口している。 店内にはもちろんそういう匂いが充満していたが、布地にまで浸みこんでいるとは思わなかった。良い匂いだという人もいようが、カミサンはこういう匂いを全く受け付けない人なので大変だ。 どうにかして匂いを取りたいと思い、一晩水に漬けたり湯漬けしたりしてもなかな取れない。時間を掛けてしばらく煮込んでやったらかなり匂いは薄くなったようだ。
2009.03.09
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