歌 と こころ と 心 の さんぽ

歌 と こころ と 心 の さんぽ

2020.05.10
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カテゴリ: 心 想い

♪ 公正にいつものように時はゆく空に皐月の風が冷たい




 刻々とその様相を変えているコロナ禍社会。条件付きで緩和する国も出てきた様だが、その結果がどう出るかは全くの未知数で予断できない。あと2-3年はかかると予測する医療関係者もいる。いずれにせよ世界全体が終息するまでは気を抜くことは出来ない。

 歴史的には、AC(After Corona)、BC(Befor Corona)という表現で語られるぐらい劇的に変わるだろうが、今はWC(With Corona)という意識で行く必要があるとも言われている。

 日本は欧米の先進国と比べて産業や技術のすそ野が広く、柔軟性も兼ね備えている。横の連携が密になるよう改革していけば、そのポテンシャルが世界に先駆けての復興に役立つだろう。


 「経済の複雑性・世界ランキング」をハーバード大学グロースラボが作成していて、世界各国の経済状況をビジュアル化して見せてくれる。世界各国の輸出データをまとめ、産業ごとの複雑性を評価し、総合複雑性を順位付けしたもので、複雑性が高いほど高付加価値産業を有し、産業の多様化が進んでいることを示している。

 最新のものは2017年の輸出データで、 ランキング 1位はなんと日本だという。1990年代半ばから発表されていて、日本はずっと1位にランクインしているらしい。ビジュアル化されてツリーマップグラフの形で表される。


(拡大します)
 日本の強みは複雑性が高い産業を多数有していること。グラフは、産業分野ごとの複雑性を色で分けたもの。濃い緑になるほど複雑性が高いことを示しているが、ほとんどが緑色となっている。

 さまざまな分野で高付加価値の製品・サービスを輸出できていることを示していて、これは同時に貿易戦争関連のリスクを下げたり、特定市場の低迷による影響を他の分野でカバーできる能力の高さを示す指標としても見ることができるという。

輸出の多様性(拡大します)- 日本語 でも可-

What does Japan export? (2017)

What does China export? (2017)

What does America export? (2017)

 世界 各国の データ を観て比較することが出来ます。

積み上げ図(1995-2017)
日本

中国

アメリカ

 日本はアメリカや中国と比べて、年を経ても比較的変化が少ないことが分かる。
 2008年のリーマンショックに引き続き、2009年は新型インフルエンザ(A/H1N1)の大流行があった。世界の214カ国・地域で感染を確認、1万8449人が死亡とWHOの報告があるが、米疾病対策センター(CDC)などの国際チームは、死者数は世界で約28万人との推計結果を発表している。そのため貿易も大きく落ちこんでいる。

 今回のCOVID-19はまだ比較は出来ないが、5月8日現在ですでに世界感染者数3百84万5千人を超え、死者は26万9千人に上る。アメリカの感染者は125万7千人、死者は7万5千人を超えている。
 アメリカの就業者は2050万人減り、4月の失業率は14.7%と戦後最悪を記録している。実質国内総生産(GDP)が年率で39.6%減となるだろうと予測されている。世界中が経済をストップしている中で、牽引役だったアメリカが自国中心主義を取りつつある上に、世界恐慌を上回る落ち込みとなっては今までの経済バランスも大きく変貌するだろう。

 そんな中で、日本型産業構造がこの難局を好機として、どう対応しどう変化にとんだ変革と改革を見せていくのか。勤勉で真面目さ、協調性と同調性、意外に早い変わり身と新しい物好きな国民性も手伝って、戦後の極端な価値観の変化を乗り越えてきた実績がある。動き始めると一気につき進んでいくところもある。

How does complexity compare to GDP? (2017)

一人当たりのGDPにおける経済複雑性指標(クリックでOCEサイトへ)
最も右端にある赤い国が日本。高い相関性だけでなく、過去のデータと照らし合わせてみると、ひとり当たりGDPの長期的な変化もこの図で説明できるという。

 頼りない政府などの世話にならず、民活で成し遂げて来たこの国の底力は(寄せ集めの多民族国家と違って)一枚岩の強みがある。非正規雇用を増やし大企業優先で来たことの弊害が、様々な問題を引き起こしてきたが、そのことの反省と人材の重要性を再確認するきっかけになるかもしれない。

 一つの大きな企業よりも、複数の企業からなる流動的で多様な集合体のほうが適しているし、個人としても、これからは多種多様なスキルを持つ人たちとつながっている方に価値があり、全てのスキルを社内で調達しようとは考えない方がいい。
 ホームワーキングなどネットワークの利用が格段に進んで、一極集中も緩和され人材も得やすくなるでしょう。余分な経費がかからなくなるうえ、情報のスピードアップと垣根のないつながりが急速に広がっていく。

 世界でもかなり遅れている日本のITだが、日本人の資質からその気になればすぐに追いつけるでしょう。後追いでなく先端を行ける人材をいかに輩出するか。そのために何をすべきかを、今こそ考えるチャンスでしょう。
 現場は大混乱して二進も三進もいかない状況の中で、対処療法ではない根本的な改革を進めていく覚悟がなけれ日本の未来はない。

 今回の事で、日本政府がいかに無能であるかを露呈している。国民を馬鹿に、世間を甘く見てぬるま湯に浸かっていたことが・・。
 お上のやることに従わされているばかりで、ロクなことがない。政治に無関心の国民も目が覚めたのじゃないか。






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最終更新日  2020.05.11 19:20:48
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
◆2019年6月6日より 「歌とこころと心のさんぽ」に改題しました。
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