歌 と こころ と 心 の さんぽ

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2022.05.07
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カテゴリ: 心 想い

♪ 鷹揚に孤独の虫を飼い慣らし時はこっそり手なづけてある

 5日は東海地方では27度を超えたところが幾つかあった。5日はちょうど「立夏」に入る日でもあり、6日もたっぷりの日差しと暖かな空気が流れ込み、北海道や東北を中心に気温が上昇。

 正午までの最高気温は岩手県岩泉町で31.2℃、青森県三戸町で30.9℃、北海道女満別空港では30.0℃まで上がり、真夏日になったようです。青森県弘前市で29.9℃、岩手県宮古市川井で29.5℃、北海道遠軽町で29.4℃まで上がるなど、所々で真夏日に迫る暑さに。札幌市では25℃以上まで気温が上がり、今年初めて夏日になった。

 4日には沖縄地方で平年より6日早く梅雨入りし、早くも本格的な雨の季節に入っている。子供はどんどん早熟になり、季節は前へ前へと繰り上がっていく。地球は密かに、公転速度を上げてるんじゃないかと疑いたくなる。



 「時間が回っている感じ」というのはなかなかいいセンスで、とても豊かな感じがする。満ち足りた心がなければこうは思えない。同じことの繰り返しこそ「生きている実感であり、掛け替えのない喜びでもある」という感覚でしょうか。

 「時間が直線に進むと感じるのは、未来しか見ていないから」という指摘もうなずける。時間という目に見えない概念を、心では有機的に変幻するものとして捉えている。時には伸びて感じるし、時には縮んで感じもする。
 直線は最短距離を意味していて、紆余し曲折しているイメージはそこにはない。過去に目を向ければ決して直線的に流れてきたものではないことに思い当たる。時には止まっていた思える瞬間さえある。


無限階段(エッシャー)

 現代人は「時の重心を未来に移行させて、未来に引っ張られながら」生活しているのかもしれない。寝に帰るだけの家に住み、庭に植物のためのスペースが全くない環境に何の違和感も持たない。私には、生き急いでいるように思えてならない。社会の高速歯車に巻き込まれて、先へ先へと引っ張られていく。

 センテナリアンが増えているが、その極意は 「自分が自分のボスであること」 だと、先日のNHK BS「ヒューマニエンス」で言っていた。時間に支配されない生き方こそ、そのもっとも重要なものだということ。
 時間は伸び縮みするため、GPS衛星の時計は2つの相対性理論を用いて時間の進み具合を調整しているという。
 地球から遠く離れて重力が小さくなると “時間が進み”、高速で運動すると “時間が遅れる” ので、相対性理論に基づいて時間の補正をしないと、1日で何秒かの誤差が生じてしまうということらしい。


こだわりアカデミーより
電車の床に置いた光源の光が天井に設置した鏡に反射する様子を見ると、観測者が電車内の光源の横にいれば、光はまっすぐ上に進み、反射してすぐ床に戻ってくるように見える。しかし、電車外の静止している観測者から見ると、電車が動いているため光は斜め上に進み、斜め下に反射する(光が進む距離が長くなり、光速度はどの観測者にとっても一定だから、光の往復時間が長くなる)。
 つまり、静止している人が動いているものを見ると、時間のペースが遅れると観察される。


 時間は確かなものという前提そもそもが間違いなのかも知れず、時間ほど不確かなものはないのかも知れない。

 時間は過去から未来に流れるのか、それとも、未来から過去に流れるのか。高いところから低い方へ流れるのがモノの道理だとして、過去と未来のどちらが高い位置にあると感じるでしょうか。意見は分かれるところでしょうが、イメージ的に「未知の未来」の方が低いとは思いにくい。とすれば、時間は未来から過去に向かって流れていくということになる。


メビウスの輪( 木工 工房サバイ より)

 あるいは、エッシャーの無限階段の繋がって流れる水のように、循環しているとしたらどうなんだろう。はたまた、メビウスの輪(宇宙規模の)のように繋がっていて、グニャグニャとメタモルフォーゼするように姿形を変えながら流れているとか。
 絶対の上に相対としての時間がレイヤーを成して流れている。ああ何とも愛おしいことよ。持て余そうと、無駄遣いしようとも、その本質は変わることなくいつも傍らにある。






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最終更新日  2022.05.07 10:16:39
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◆2006年5月8日よりスタートした「日歌」が千首を超えたのを機に、「游歌」とタイトルを変えて、2009年2月中旬より再スタートしました。
◆2011年1月2日からは、楽歌「TNK31」と改題しました。
◆2014年10月23日から「一日一首」と改題しました。
◆2016年5月8日より「気まぐれ短歌」と改題しました。
◆2017年10月10日より つれずれにつづる「みそひともじ」と心のさんぽに改題しました。
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