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身内可愛さは理解出来るものの、甚大な被害を齎し続けている原発事故の責任逃れをこの期に及んで、更に隠し続ける不届き者の東電には呆れるばかりだ。
福島第1原発事故の原因を究明するため、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会が東京電力に再提出を求めていた「事故時運転操作手順書」は12ペー ジで構成されており、その内の9ページ分に至っては真っ黒に塗り潰されて提出書類の体を全く成していない陳腐なものであった。
事故原因の検証に最も必要とされる書類が真っ黒と言う事は、東電が如何にその機密性を最重要視しているかが一目瞭然である。
黒く塗りつぶした理由について「知的財産が含まれる他、核物質防護上の面からも公表出来ない」が東電の言い分であるが、放射性物質の漏えい・蓄積で財産を 奪われた多くの人達にそれが通用する筈もなく、臭いものには蓋をする的な古臭い企業体質が、電力会社という独占企業の傲慢振りを浮き彫りにしている。
原発事故発生から半年を経過した今になっても事故対策より企業秘密が重要課題と言う、本末転倒も甚だしい企業モラルと倫理的責任の欠片も持ち合わせていない自堕落な企業に対し、貴重な税金を投入して救う必要が本当にあるのだろうか。
経産大臣に就任した枝野前官房長官がその力量を試される時期が早くも訪れた訳だが、「こだまでしょうか」「いいえ、今度も枝野です…」にならないようその手腕を発揮して頂きたいものである。
極論を言ってしまえば東電は執行猶予付きの罪人であり、政府はあらゆる法的手段を用いて対処するべきだったのではないだろうか。
結果的に東電は黒塗りなしの操作手順書を原子力安全・保安院に提出した訳であるが、小賢しい真似事をせず、最初から素直に従っていれば、批判の矢面に立つ事 もなかっただろう。或いは事故発生当初から批判の集中砲火を浴びて機能が完全に麻痺しているとも思えるし、中には証拠隠滅に奔走する輩も出て来る可能性も 捨て切れない。
その意味で早い段階から東電への強制捜査も視野に入れて、関連書類を全て押収するくらいの意気込みで臨まないと、したたかで狡猾な東電に足元をすくわれるのは政治家さんたちの方だろう。
千代子だよ、おっ母さん。 2013.11.13
アンパンマンからの伝言。 2013.10.19 コメント(1)