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2010.10.08
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カテゴリ: その後のこと
霞ヶ関への出張の帰り,東京駅まで歩きました。
toraがまだ元気だった頃,よく私の出張についてきては,
一緒に日比谷公園を歩いたことが思い出されます。

toraの最後の入院中にも,日比谷公園の花壇の写真をメールしたら,
「この公園を颯爽と闊歩していた頃が懐かしい」と言っていました。

日比谷公園内の松本楼というレストランが大のお気に入りで,
支配人さんと会話しては,大喜びしていました。

私の仕事中は,日比谷から銀座界隈をウィンドーショッピングして,
あわや帰りの新幹線に乗り遅れそうになったこともありました。


特にオーストラリアの画家エミリー・ウングワレーの絵画展では,
ひときわ感動して,何枚もの複製画を買って帰りました。

帰りの新幹線で食べるお弁当は,東京駅地下のグランスタで買う,
新宿アカシアのロールキャベツ弁当がお気に入りで,最後に食べた
のもここのお弁当でした。

日比谷から銀座にかけての界隈には,toraとの思い出が随所に
残っています。

思い出は,いつまで残るものなのでしょう。
toraはいなくなってしまったのに,思い出だけがいまだに鮮明に
残っているのが,とてもさびしく,辛いものです。

確かに生きていた人がいなくなった後も,一緒に過ごした形跡だけが

いつしか思い出の量も減ってしまったら,それはそれでさびしいでしょう。
ならば,今は,まだ辛いけれど,この辛さを受け入れることにします。

人を一人死なせてしまったのですから,その責めを受容しようと思います。

どこかに祈って,懺悔して,全てを涙と一緒に流すことができるなら,
どんなにか楽なことでしょう。


ことができなかったという責めを果たすまでは,いつまでたっても,
toraと心を交わすことができないような気がしてなりません。








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Last updated  2010.10.08 11:17:56
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