グルメ・温泉・旅日記【北陸】 0
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こんにちは!陽だまりの丘のオーナー「ぼけじー」です。仕事を終えると,毎日,ワインを飲むのを楽しんでいます。できる限り,毎日,異なるワインを飲むように努めています。「お客様におススメできるワインを探すため」と言うのが,建前ですが・・・写真のワインは・・・「シャトー・ラ・フルール・ベガド 1996」です。メドックの名高い村「リストラック」産です。ブルジョワ級シャトー「シャトー・フルカ・ルパネ」の所有するシャトーで,1996年産がきれいに熟成しています。肥えた土,森の下草,スパイス香など,円熟のブーケ。ソフトで滑らかな味わい。角のとれた酸がしっかり味わいを支えていて,透き通るようにきれいな果実味は,生気に富んでいます。メルロー種55%,カベルネ・フラン種45%という構成です。【写真のワイン】シャトー・ラ・フルール・ベガド 1996(赤/ミディアム/シャトー直詰/リストラック-メドック/ボルドー/フランス)
2009.02.16
待ちに待ったボージョレ・ヌーボーの解禁です。2008年産ワインの新酒を楽しみましょ!写真左から・・・【ボージョレ・ヌーボー カーブ・ド・ペレール】400haの畑を所有するボージョレ専門の生産者組合のワイン。パリ農業コンクールでは,ボージョレ地区のベスト11の1社に選定されています。【ベルエア・リシーム・ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー カーブ・ド・ペレール】特級格付プルイィ村の麓に展開するこの組合の最高の畑から,完熟ブドウのみを手摘みした,濾過しない果実味の豊潤なワイン。【ボージョレ・ヌーボー ドメーヌ・デュ・クロ・デュ・フィエフ】今や世界中にファンを持つ名門。英国誌の比較テストでも高評価を得る。緊急時以外には化学農薬を用いないリュット・レゾネを実践している。【ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー フランク・サンカン】我が家で定番の人気のワイン。レニエ村の農家による,赤いベリーやキャンディー香が華やかで,ピュアな味わい。【ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー ローラン・ピニャール】ワイン誌Vin Bioでモルゴン村トップの評価。ビオディナミ農法で作られた豊かなミネラル感と酸,濃縮感高くエレガントな別格ヌーボー。
2008.11.20
2008年9月5日 ハッピー・アペリティフキャンペーン2008「寺田倉庫賞」が届きました!本年6月の宿ログでもご紹介した「Happy Aperitif in 横濱」。その会場で,申し込んだ「寺田倉庫賞」に当選し,ワインが届きました。なんか,とっても幸せ気分。1年に1回くらい,こんなことがあっても良いよね。今日お泊りのお客様にもお裾分けしちゃお!
2008.09.07
このドメーヌの当主,マルク・アンジェリは,今やビオディナミ農法の実力者として有名ですが,マルセイユ生まれの,石工でした。1980年代にフランス各地のワイナリーで醸造を学び,フランス西部ロワール地方の土地を購入し,1990年からビオディナミ農法によるワイン造りを開始。15年間,一度も耕運機を使わず,馬で畑を耕すなど誠実な造りが,唯一無二の味を生み出しています。【註】自然派ワインの共通点:○除草剤を使用しない。 (除草剤が土中の微生物を殺してしまうため,土壌が有機分解されず,化学肥料が必要になる)○農薬の使用や収穫法は様々。○補糖,補酸は行わない。 (ブドウ果汁の糖度が足りない時,アルコール度数を高め,赤ワインでは色を濃くするために穂糖を行い,果汁の酸が足りない場合は補酸を行うことが法律的に認められている。補糖,補酸の同時使用は認められていない。)○亜硝酸の使用を限定するか,使用しない。また,ほとんどのワインは,酸化を防ぐために醸造(発酵,熟成)の段階と瓶詰めの段階で少量の亜硫酸(SO2)を添加しますが,M.アンジェリは,醸造(発酵,熟成)の段階には亜硫酸を一切使用しません。さらに,まったく亜硫酸を使わないワインも3種類造っています。【註】亜硝酸が少しでも入ると,色や味が自然のワインとは変わってしまいます。しかし,無添加にすると,輸送・保管を16℃以下としなければ,ワインがビンから噴出してしまうことも。【写真】アンジュ・ブラン(白/辛口/ドメーヌ・ド・ラ・サンソニエール直詰/ロアール/フランス)若いシェナン・ブランと収穫を終えた畑に残った遅くまで熟成させたブドウで造られた白ワイン。M.アンジェリの造り方は,基本的に濃縮感が豊かなタイプなので,ブドウの特性を反映して,やや残糖分を感じさせられます。
2008.08.04
ロゼワインは,赤ワインと同様,黒ブドウを原料として用いる一方で,白ワインのように冷やして飲むワインです。黒ブドウの果皮や種からのほのかな渋味が口中の油分を洗い流してくれる一方,フレッシュな清涼感を満喫させてくれます。そんな性質から,日本の家庭料理と良く合い,飲まれる場面が多いように思われます。【写真】≪エロー県組合産ワインコンクール金賞受賞≫コトー・デュ・ラングドック ロゼ 2004(ロゼ/辛口/トロワ・テロワール組合直詰/ラングドック-ルーション/フランス
2008.07.18
今回のワインは,ボルドー地方メドック地区のワインです。メドック地区は,ガロンヌ河とドルトーニュ河が合流してジロンド河となる河沿いの左側に,細長く伸びる地帯です。河口に近い下流,北側の1/3がバ・メドック(Bas-Medoc),ボルドー市に近い2/3がオー・メドック(Haut-Medoc)と称され,区別されています。メドック地区の土壌は,砂利,粘土質,石灰岩質からなるやせた土地で,カベルネ・ソーヴィニヨン,カベルネ・フラン,メルロー,マルベック,プチ・ヴェルドが主に栽培され,ルビー色の非常に格調高い,芳醇な香りとデリケートな味わいの,タンニンと力強さをもつ赤ワインを生み出しています。オー・メドックには29村(コミューン)があり,その内,独自の村名のAOCを有するのは6村です。 (1)サン・テステフ (2)ポイヤック (3)サン・ジュリアン (4)リストラック ← 今回のワインの産地 (5)ムーリ (6)マルゴーです。これら6つのAOCは,単なるオー・メドック地区のAOCより厳しい規定となっており,一定水準に達しないものは,オー・メドックあるいは単にボルドーのAOCワインとして販売されます。メドックの格付けは,パリ万博開催に当たって,ナポレオン3世がボルドー商工会議所に命じて,1855年に決定されました。メドック地区には,これらの格付けシャトー以外にも,優良なワインを造るシャトーがあり,これらがシンジケート(同業者組合)を作っています。現在,約300のシャトーがこれに属し,「ブルジョワ・クラス」と呼ばれ,生産者元詰めワインを造っています。【写真】シャトー・ヴェイラン1995【参考資料】佐伯保幸,小阪田嘉昭,上野昇,岩田勉,斉藤浩(2003):WINE GUIDE,エミピーケー株式会社,東京
2008.07.09
フランス中央部から大西洋まで東西に約1,000kmを流れる大河ロアール河流域は,魅力的な甘口の白ワイン産地がいくつもあることで知られています。例えば,ボンヌゾー,カール・ド・ショームのような貴腐ワイン,モンルイやヴーヴレイのようなブドウの糖分を残した甘口まで生産されています。いずれもその原料にはシェナン・ブラン(別名:ピノ・ド・ラ・ロワール)が用いられています。本品は,ブドウ樹本位にそのポテンシャルを最大限開花させることで良いブドウを得ようと言う,ヴィオディナム農法と呼ばれる有機農法を採用しています。【写真】ヴーヴレイ ドミ・セック 2002(白/中甘口/ヴィニュー-シュヴェルー直詰/ロアール/フランス)【おススメ観光スポット】↓↓↓あじさいまつり開催中
2008.06.22
このワインの産地「コート・ド・ガスコーニュ」は,ボルドーに流入するガロンヌ河を数十キロをさかのぼった南方に広がる広大な地域で,元来,この地方はアルマニャックの生産地として名高く,ブドウ栽培はその原料とするためのものでした。しかし,近年,アルマニャックの衰退に伴い,ブドウ栽培の方向がワイン生産に向けられるようになりました。この地方のワインは,ヴァン・ド・ペイ格で,AOCワインよりも格下のワインです。しかし,「プリモ・パラテューム 」は,天才醸造家と賞賛されるグザヴィエ・コペルが創設したネゴシアンで,彼は常に,その土地最良のブドウ生産者と組み,低収量収穫した最上のブドウを手に入れることに努めます。ブドウさえ入手すれば,あとは彼の凄腕の独壇場です。本品は,テナレーズ地区の最良の区画に産した,アルマニャックにも使われるコロンバール50%,ソーヴィニヨン・ブラン50%で造られ,ステンレスタンクのみで,低温発酵されています。香味一体で酸もほど良いので,いくらでも飲めてしまうそうです。【写真】プリモ・パラテューム VDP コート・ド・ガスコーニュ 2004(白/辛口/プリモ・パラテューム瓶詰/南西部/フランス)【伊豆のイベント情報】↓↓↓下田海中水族館 ウェルカム特別プラン実施中!
2008.06.15
スイスに源を発するローヌ河はフランスを縦断し,地中海に注ぎます。大河であるだけにその三角州は広大で,このワインの産地「コスティエール・ド・ニーム」は,その三角州上にあります。この産地は,紀元前からフェニキア人によって開拓され,ワイン造りが行われていたと言われる,フランス第1のワイン量産地域である「ラングドック-ルーション地方」に属しています。この地方で産出されるワインのほとんどが,ヴァン・ド・ペイ,ヴァン・ド・ターブルの赤・白・ロゼワインであったため,ブレンド用ワインの生産地として見なされていました。しかし,近年,地方特有の個性をもつ,良質のVDQS,AOCワインが生産されるようになってきています。【写真】コスティエール・ド・ニーム キュヴェ・エクセレンス 2003(白/辛口・マ・デ・ブレザード直詰/ラングドック-ルーション/フランス) 使用品種:高級ブドウ「ルネッサンス」80%,「グルナッシュ・ブラン」20%
2008.06.13
このシャトーは,日本での知名度はあまり高くないかもしれません。しかし,このシャトーは,有名なブルジョワ級シャトー・ラネサンと同一経営者のシャトーで,しかもこの界隈は優れた土壌に恵まれており,近隣の北側にはシャトー・ベイシュヴィル,西側はシャトー・ラネサン,南側はシャトー・デュクリュ-ボーカイユが立ち並んでいます。2003年産から適用される,改定された新しいブルジョワ級制度でも,高価なシャトー・ラネサンとまったく同じ「クリュ・ブルジョワ・シューペリュール」に格付けされています。【写真】シャトー・ラシュネ 1996(赤/ミディアム/シャトー直詰/オー・メドック/ボルドー/フランス)【我が家のオススメ宿泊プラン】↓↓↓オリジナル・サイトからの予約楽天トラベルからの予約じゃらんネットからの予約
2008.06.08
「サンセール」は,「プイィ・フュメ」と並ぶロアールの銘酒(白ワイン)です。本品は,1945年以来,親子2世代にわたるドメーヌの品。土壌は,白亜質,シレックス,玉砂利に粘土・石灰質が混ざるバラエティに富んだもの。栽培方法は,化学肥料,化学農薬の使用を極力抑えるリュット・レゾネ(減農薬農法)。北国のブドウですが,一切加糖することなく,ステンレスタンクで低温発酵。木樽は用いていません。生産者の間で信頼の高いワインガイド「ミレジム」誌では,サンセール・白の部門で「特別第1級」にランク付けされています。ちなみに,サンセールで高評価されている有名どころの「アルフォンス・メロ」「クロシェ」は第1級です。【写真】サンセール ラ・ショーム(白/辛口/ミッシェル・トマ直詰/ロアール/フランス)
2008.06.07
ロワール河を中流域まで遡ると,トゥール市の手前で支流シェール河に入ることができます。これを100キロ以上遡って,ようやく本品の産地「カンシー」に辿り着きます。本流ロアール河を遡った有名産地「サンセール」とは数十キロの距離。両者ともソーヴィニヨン・ブラン種のみを用いたレベルの高い辛口で,しかもカンシーはAOC制度が創設された1936年にフランス中で2番目に認定された由緒あるAOCであるにもかかわらず,今やその知名度はサンセールの足元にも及びません。知名度が低い分,やや廉価に入手できる逸品で,「通好み」と言うにふさわしいワインです。【写真】カンシー 2003(白/辛口/ドメーヌ・マルドン直詰/ロアール/フランス)
2008.06.07
土地代や人件費が,海外諸国に比して割高なので,その生産条件から造られるワインも,輸入ワインに比べて割高になりますが,醗酵技術の進化している日本産のワインにも美味しい商品が産まれています。このワインの原料が生産された勝沼町鳥居平地区は,日照に恵まれた水はけの良い南西向きの傾斜地で,標高450メートルの地点にあります。原料は,垣根方式で栽培したシャルドネです。【生産ワイナリー】山梨県東山梨郡勝沼町中央葡萄酒株式会社http://www.grace-wine.jp【我が家の宿泊予約はこちらから】↓↓↓オリジナル・サイト楽天トラベルじゃらんネット
2008.06.04
ブルグイユは,ロワール河の中流域,トゥーレーヌ地区の西端に産するカベルネ・フラン主体の赤ワインです。本品は,カベルネ・フラン種のみで造られています(とは思えないほど,質感の高い味わいです)。造り手は,ピエール・ゴーティエ氏。彼の畑は散在する小区画の集合からなります。表土が薄く,その下は厚い石灰層があります。化学農薬をまったく用いず,その分,労苦をいとわずブドウを絶えずケアしています。気候の厳しい北国であるだけに,その効果は顕著で,収量を抑えたブドウが十分に糖熟しています。この地域特有の青臭さ,ピーマン香がほとんど見られません。北国のワインが良く熟れると,その魅力はひとしおですね。【写真】ブルグイユ レ・ヴァン・リューディ 2005(赤/ミディアム/ドメーヌ・デュ・ベレール直詰/ロワール/フランス)
2008.06.01
ジゴンダス 2003(赤/フルボディ/シャトー・デュ・トゥリニョン直詰/コート・デュ・ローヌ)コート・デュ・ローヌ地方は,現在,生産量でフランス第2のAOCワインの産地となっています。この地方はローヌ河の流域に広がり,南に位置していて,気温が高く,日照時間も長いため,糖度の高い完熟ブドウが収穫され,コクのあるワインが多く造られます。この地方のワインの92%が赤ワインで,特に「太陽のワイン」と称され,フランスワインの中では最もコストパフォーマンスが優れた地域です。この地方は,気候や風土の違いによって,南北二つの地域に分けられ,栽培されるブドウの品種もワインも違うタイプのものが生産されています。南部コート・デュ・ローヌ地区では主な産地として,タヴェル,リラック,シャトーヌフ・デュ・パプ,ジゴンダス,ヴァケラスが挙げられます。「ジゴンダス」は,かつてオランジュ公の領地であった地域で,グルナッシュ,シラー,ムールヴェドル種などから,濃い色調の「炎のワイン」と呼ばれる赤ワインを生産してます。「シャトー・デュ・トゥリニョン」は,基本的に有機農法でブドウ栽培をしていて,収穫量を抑え,すべて手摘みで収穫。発酵,熟成の後,無ろ過で瓶詰めします。■■■ 我が家のオススメ宿泊プラン ■■■↓↓↓オリジナルページからのお申し込み↓↓↓楽天トラベルからのお申し込み↓↓↓じゃらんネットからのお申し込み
2008.05.31
こんにちは!陽だまりの丘のオーナー「ぼけじー」です。最近,随分,暖かく,と言うか,暑くなってきましたね。(伊豆高原だけですか?)今年の夏も猛暑かな?ところで,今年,沖縄では県花「デイゴ」がたくさん咲いています。地元の話では,デイゴがたくさん咲く年には,大きな台風が到来するそうです。「それは,大変だ!!!」さて,暑くなってきた時期,ビールが美味しいですね!IPAと言うビールをご存知でしょうか?「インディア・ペール・エール」の略です。IPAは極めて強いホップの苦味と高いアルコール度が特徴です。御殿場高原ビール頒布会 5月のビールは,このIPAです。ホップの苦味だけでなく,香りにもこだわって醸造したそうです。厳選した4種類のホップを使用し,添加のタイミングをずらすことで香りを華やか,かつ,穏やかに整えたとか。苦味にインパクトのあるビールなので,モルトの甘味も若干残し,飲みやすく仕上がっているそうです。【豆知識】IPAの発祥の地イギリスでは,IPAを飲む時,フィッシュ&チップスがおつまみの定番。モルトビネガーをたっぷりかけて食べるそうです。【註】モルトビネガー大麦,小麦,トウモロコシを原料とし,大麦の麦芽を使って作られる酢です。ビールに似た独特の味と風味を楽しめます。イギリスはやっぱりビールの国ですね。フランスなら「ワインビネガー」,日本なら「米酢」というところですね。
2008.05.22
フランス全土のヴァン・ド・ペイを対象とした「トップ100 ヴァン・ド・ペイ コンテスト」において開催以来はじめて,7つのワインがセレクトされたレ・ドメーヌ・ポール・マス社。ラングドック地方と言う枠を超えたフランスのニューフェースと言えるでしょう。(ティム・アトキン氏;マスター・オブ・ワイン/コンテスト委員長)【豆知識】「トップ100 ヴァン・ド・ペイ コンテスト」は,イギリスのオフ・ライセンス・ニュースがフランスのヴァン・ド・ペイ委員会(ANIVIT)も協力の下に開催するもので,フランス全土のヴァン・ド・ペイを対象としています。コンテストは,お手頃価格で,品質の高いワインを消費者に紹介することを目的としており,赤,白,ブレンドなどのワインの中から,最大100種類のワインが選ばれます。その中で,最も優れたワインには,ベスト・ワインとして,「トロフィー賞」が授与されます。【註】ニュース・エージェント(NEWS AGENT)イギリスの街の至るところにある小さな食料品店で,日本で言うコンビニエンス・ストア。菓子類や飲み物はもちろん,地下鉄やバスの定期券の購入,交通使用料金の支払いまでできる。店舗によっては深夜まで営業しているので大変便利。オフ・ライセンス(OFF LICENCE) という看板があるところは,午後11時まで酒類の購入も可能。通常,大衆紙から高級紙まで10~15紙ぐらいの新聞が置いてある。【写真情報】レ・ドメーヌ・ポール・マス シャルドネ-ヴィオニエフランス ラングドック-ルーション ヴァン・ド・ペイぶどう品種 ヴィオニエ80%,シャルドネ20%オーク樽で約3ヵ月間熟成させた芳醇なシャルドネ種とフレッシュな風味が際だつヴィオニネ種をうまく融合させた華やかな印象の白ワイン。夏みかんやグレープフルーツなどの柑橘系の香りが主体。時間の経過と共に,ヴィオニエらしい洋ナシやレモングラスのようなハーブ系の優しい味わいがでてくる。果実味とヴァニラの香りが素晴らしい逸品。
2008.05.17
ソーミュール・ブラン Saumur Blanc 2005(白/辛口/ドメーヌ・ド・ネリュー直詰/ロワール)ロワール河の河口から,ミュスカデの産地ナント地区を遡ること約50キロに「アンジュ&ソミュール」と言う地区があります。この地区では,赤・白・ロゼワインを生産し,特にロゼワインがこの地の名声を高めています。カベルネ・フランやグロロ,ガメ種をブレンドして造る,ピンク色のきれいなロゼワイン「ロゼ・ダンジュRose d'Anjou」が多く造られています。我が家でもこのワインは常に在庫を保有している女性に人気のワインです。写真のワインは,シェナン・ブラン種から造られています。非常に優れた収穫年となった2005年産です。とても細やかでスムースな舌触り,良く熟れた量感と甘みも感じられます。
2008.03.25
グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ シュール・リー 2006(白/辛口/ドメーヌ・ランドロン直詰/VDQS/ロワール)このワインは,ロワール河が大西洋に注ぐ,わずか手前で造るVDQSクラスのワインです。「グロ・プラン」と言う地固有のブドウを用いており,近隣のミュスカデとの血縁を想像させる風味です。オレンジのような柑橘系の香りと,さらっとしたフレッシュな酸,果実のほのかな甘みのバランスが良く,軽快で透明感のある味わいです。白身の魚や生カキなどに良く合いそうです。【シュール・リー Sur lie】フランス語で「滓の上(おりのうえ)」と言う意味です。ワイン造りは,通常,雑味をワインに付加させないため,滓(おり)を早く除去するのが鉄則ですが,この製法では,ワインをできるだけ長く滓に接触させておくことによって,はつらつとした,味に厚みをもつ白ワインを造り出します。フランス・ナント(Nantes)地区の白ワイン「ミュスカデ」の一部は,このシュール・リー法によって造られています。【VDQS(上質指定ワイン)】VQPRD(指定地域優良ワイン)のカテゴリーの中の一つ。VDQSの上級がAOC(原産地統制呼称)ですね。このフランスのVDQSに相当するクラスが,ドイツのQbA,イタリアのDOC,スペインのDO,ポルトガルのIPRです。しかし,VQPRDの認定基準には関係国間に差異があって,必ずしも一定ではなく,フランスでは栽培・醸造の書類検査と公的な分析,利き酒が課せられ,貯蔵・瓶詰めは自主管理であるのに対し,ドイツでは商品化直前(瓶詰め直前)に果実糖度を基準に審査・分析・公的利き酒が課せられています。イタリアは自主申告制です。最近,問題となっている「食の安全」と言う観点から見ると,ワインの歴史がある国では,厳しい規制によって,品質を保持していると言えますね。【我が家のオススメプラン】↓↓↓気軽にワインを楽しむプラン
2008.03.23
Pouilly-Fume Les Cris(プイィ・フュメ レ・クリ)2005豊かでピュアな酸と,かぐわしい風味に恵まれたロワール地方を代表する白ワイン「プイィ・フュメ」。銘酒「サンセール」と共にロワール中流域において,ソーヴィニヨン・ブラン種100%で造られています。サンセールはロワール河を挟んでプイィ・フュメの対岸に位置しています。両者は良く似ていますが,プイィ・フュメ側の方が雨量がやや少ないため,風味に強さが感じられる場合が多く,さらに燻し香(fume)がアフターに感じられる点が両者の差異と言えます。【語彙】fume〔fumerの過去分詞形容詞〕燻製にした。saumon fume 鮭の燻製。〔名詞〕煙。特にタバコの煙。湯気。
2008.03.19
以前,ブログで紹介したシャトー・ラヤスの経営者エマニエル・レイノー氏。安いワインでも決して手を抜かないと豪語するだけに,VDP(ヴァン・ド・ペイ)格のワインでも,その品質はVDPの域を超える優れもの。明るく輝きのある黄金色。グラスに注ぎ込むワインのいかにも旨そうな色合いに,期待感が高まってしまう。レモンやグレープフルーツなどのナチュラルな香り。熟成感もあり,濃縮感,複雑味,煮詰まりつつある感じ。酸とミネラルが効いて魅力ある風味を醸し出す。【白/辛口/シャトー・ド・トゥール直詰/VDPヴォークリューズ/ローヌ】
2008.03.17
美味しい食材にこだわる私たちですが,ビールの旨さにもこだわります。我が家でご用意しているビールは『エビス生ビール』のみです。こだわり(1)・・・「生ビール」にこだわります。瓶ビールや缶ビールにでは味わえないフレッシュ感が大好きです。さらに,生ビールの栓(封印)を開けてから,数日間で飲み切りたいと考えています。開栓してから,1週間を過ぎると,ビールが酸化して,最初の風味が損なわれてしまいます。こだわり(2)・・・「エビスビール」にこだわります。このビールの「コク」と「香り」が大好きです。このビール以外にも,最近では,「御殿場高原ビール」のように美味しいビールが製造・販売されるようになりました。ビールも好きなオーナーとしては,味わう楽しみが増えて,嬉しい限りです。【問題】ところで,この『エビスビール』の「エビス」は,東京の地名「恵比寿」に由来するのでしょうか?【解答】次回のブログに記載します。
2008.02.04
ワインの適度な熟成のタイミングはどうやって見つけるの?ワインはコルクを抜いて飲んでみなければ,ワインの熟成の状態を見分けることは出来ません。それは,一般の方でもソムリエでも同じです。このため,テイスティングが必要になります。お客様がテーブルの席でテイスティングする行為は,イギリスのスノッブ達が行っていた儀式をフランス人が取り入れた形式的な振る舞いです。本来のテイスティングは,ワイン製造者,ビン詰め業者,輸入業者,販売業者,レストラン(料亭)で行われ,ワインの品質や状態を見極めることを目的としています。ということは,レストラン(料亭)でお客様がワインを飲む前の段階で,随時,テイスティングが行われ,チェックされているのです。さらに,今日の料理にはどの地方のワインが使われているかとか,どのワインがどの料理に適しているかとか,お客様の懐具合(金銭感覚)と好みのワインを見極めてアドバイスすることもソムリエの仕事のひとつですね。ですから,レストラン(料亭)でワインを飲む時には,テーブル席で自分がテイスティングする必要はなく,お店に任せておけば良いのです。一方,自分でワインを購入して飲む時には,販売業者までの段階でテイスティングされていますが,最終的には自分で飲んで確かめることになります。同じワインを何本か購入し,抜栓する時期を変えて飲むか,あるいは,信頼のおけるワイン商からアドバイスを得て,飲むと良いでしょうね。ワインを最適な状態で飲むタイミングに出会うことはとても難しいことでしょうね。今が飲み頃だと信じて飲んでいるかもしれません。もっと良い時期があったかも?ワインとの出会いも,恋人との出会いも似ています。出会った時を逃すともう出会えないし,あるいは,もっと良い出会いがあるかもしれないし・・・。
2007.11.30
最良の出来のブドウで作られたワインは濃縮感もあり価格も高額で,飲み頃になるまでに年月が掛かります。一方,そこそこの出来のブドウで作られたワインは,一般的に濃縮度こそ低いものの,ワインは早く飲み頃となる傾向があります。天候の悪い年は,生産者にとっては苦労の多いワイン造りになりますが,価格は控えめとなります。こういうワインを適度な熟成のタイミングで飲めば,良い年のワインを早すぎる段階で飲むよりも,より複雑な味わいをむとワインとなりうるのです。このようなワインの選び方や飲み方は,ワインの産地フランスで一般に行われていることで,それだけフランスの人々の生活の中にワインとその情報や知識が浸透しているということの証でしょう。日本では,グラン・シャトーの高級ワインを選ぶか,もしくは酔えれば安いワインで良いという飲み方をしている消費者が多くおいでになることを考えると,まだまだワインの発展途上国ですね。【参考資料】安藤光弘(2007年)等身大のボルドーワイン:醸造産業新聞社,東京
2007.11.30
このタイトルに記述した言葉は,最近上映されている「ヘアスプレー」の一場面でクイーン・ラティファが演ずるモーター・マウス・メイベルが発言した台詞です。日本では,グラン・シャトーのワインがもてはやされたり,何年のヴィンテージが良いワインだとか,云々(うんぬん)されがちですが,ワインの楽しみ方はそれだけではないでしょう。そもそもヨーロッパから見れば日本は東の端の国。最良のワインが日本に輸出されるのでしょうか?逆のことを考えてみると,「あれっ」と気付くかもしれません。例えば,ヨーロッパに行って,そろそろ洋食も食べ飽きたから,和食を食べに行こうと高級料亭に出向いたとしても,日本国内でお目にかかれるような和の食材に出会えることはほとんど不可能です。最高級の米や牛肉や日本酒など,海外では入手できません。日本から海外に出さないのです。門外不出とでも言わんばかりにね。その逆が,ワインです。ですから,ワインにお金を投資することのできる方は別として,高級なワインを追い求めるのもひとつの選択枝ではありますが,日本に出回っている容易に入手可能な美味しい大衆ワインを捜し求めるのもワインを楽しむもう一つの道だと思うのです。その時には,良いヴィンテージを探すことにこだわらず,この年だけはやめておいたほうが良いという年号である1954,58,60,68年などを覚えておいてお手頃価格の年代物を探しましょう。美味しい大衆ワインのように,「我が家を味のある宿」にしたいと思うのです。
2007.11.30
今年もボージョレ・ヌーボーの時期になりました!ボージョレ・ヌーボーは,ブルゴーニュ地方南部,ボージョレ地区で,この秋収穫したガメィ葡萄をマセラシオン・カルボニックと呼ばれる,ヌーボーならではの速醸法を用いて造られます。ボージョレは,もともと渋みや酸味が穏やかですが,この製法ゆえに,一層マイルドです。その上,低温発酵により,キャンディやバナナと言った華やかな香りがあります。ボージョレのワインには,次の3つの等級があります。1)クリュ・ボージョレ(村名ボージョレ。いわば特級)2)ボージョレ・ヴィラージュ(いわば一級)3)ボージョレこのうち,2)はボージョレ地区北部約40村のみが生産できる花崗岩土壌産,1)はその40村のうち,わずか10村のみに認められた特級格で,この等級のみ,ヌーボーの生産が法律で禁じられています。今年の3品は,より上質でオリジナリティのあるタイプの新酒を楽しみたいというニーズが高まってきていることに対応し,品質の優れたワインを仕入れました。(左)ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー(ドメーヌ・シャサーニュ直詰)ヴィオディナム農法による自然派ヌーボー。ボージョレの通念を覆す色合い,ヴォリューム,濃醇な味わいに圧倒される。(中)ボージョレ・ヌーボー(カーブ・ド・ベレール直詰)400haの畑を所有するボージョレ専門の生産者組合の品。パリ農業コンクールでは,ボージョレ地区のベスト11の1社に選定される実力。(右)ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーボー(ドメーヌ・ベロー直詰)特級格のムーラン・ア・ヴァンとフルーリィに近隣する最良の立地にある畑。「減農薬栽培」の別格品。ロバート・パーカー氏曰く「ベローはワインの魔術師」。【脚注】アメリカメリーランド州にある都市バルティモア出身の元弁護士のロバート・パーカー(57歳)氏は,現代の葡萄の神と言われる。「タイム」誌は彼について「数え切れないほどいる多くのワイン愛好にとって,パーカーの試飲は絶対的である」と明言している。「エコノミスト」誌は,パーカーの味覚は,葡萄醸造学界のアインシュタインの頭脳だと考えられると言う。「アトランティック・マンスリー」誌によると,偉大なワインの試飲となったら信頼できる批評家はパーカー以外にはいないと言う。
2007.11.17
*この記事は2006年3月3日にエキサイトブログに公開した内容です。(ただいまエキサイトブログから楽天ブログへの引越し作業中)マス・ガビネル(Mas Gabinele)2001年(赤/フルボディ/ティエリー・ロドリゲス直詰/フォジェール)AOCフォジェールは,ラングドック・ルーション地方の中央部,セヴェンヌ山地の山岳部に在ります。ティエリー・ロドリゲスは,1997年にブドウ園を開設し,良いワインを目指して10haという狭い畑を細分化し,完熟ブドウのみを区画ごとに手摘み収穫しています。収量はわずか20hl/ha。長期間,果皮を浸漬させてブドウの成分を十分に抽出。熟成は新樽で14ヵ月間。スパイスやベリーなどの香りで,軽めの酸味と甘味も感じる濃密な果実味,タンニンは軽めです。厚みがあるので,和食には合わせ難いかもしれません。フランスのワインガイド『アシェット』も★★★の評価を与え,ラベルを掲載する『心に残るワイン』として選出しています。【ラングドック・ルーション地方】紀元前からフェニキア人によって開拓され,ワイン造りが行われていたそうです。土壌は石灰質,粘土質で,ブドウの栽培面積は約380,000haで,フランス第1のワイン量産地域(全フランス生産量の約4割)です。地中海性気候の温暖な気候でブドウがよく育ち、手間をかけずに多量のワインを生産できたため,ヴァン・ド・ペイ,ヴァン・ド・ターブルの赤,白,ロゼを産出していました。しかし,近年,フランス国内でのワイン消費量の減少や付加価値を付与して高価格で販売することを狙って,品質を向上させる傾向がみられ,良質のVDQSやAOCワインが生産されるようになってきています。AOCフォジェールは,かつてはコトー・デュ・ラングドックのサブ・リージョンでしたが,品質の向上によりAOCに昇格しました。
2007.04.10
*この記事は、2004年7月16日にエキサイトブログに公開した内容です。シャトー・ラトゥール・カルネ(CHATEAU LA TOUR CARNET)1996年(赤;フルボディ;シャトー直詰;オー・メドック4級;ボルドー;フランス)メドックの公式格付けシャトーは,いつでも誰でもが目を付けているので「掘り出し物」などまずない,というのが相場。「ところがある時にはあるのです」と(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー菊間隆久氏。果実実もタンニンも強く,ポテンシャルが高いワインです。「これは本当にめっけもの」と田崎真也氏。掘り出し物であるのは,造り手の努力により品質が向上してから市場がそれを評価するまでの間だけ。今年も1999年産を注文してしまいました。
2007.04.02
*この記事は、2004年7月13日にエキサイトブログに公開した内容です。ワインの小話出典:田崎真也『ソムリエのひらめき』 より。 もしも料理と合わせてシャブリを選ぶのならば,小売価格で1本2,000円以上のものを選びます。 もちろん,もっと安いのもあって,ディスカウントショップでは1本950円とかで出ているのを見かけます。で,それを,みんな,昔から比べて安くなったと言うんですけれど,それは,これまでワイン専門の輸入業者さんが誰も見向きもしなかった,安く大量につくっているようなメーカーのものを大量に輸入してきて売っているだけの話で,価値があるものを安く売っているわけじゃないんです。ですから,そんなシャブリから始めると,なあんだシャブリなんて・・・・・,ということになってしまう。それは不幸です。本当のシャブリは身ぶるいするくらいおいしいんです。 この際,シャブリを飲んでみようかという方には,個性のわかりやすい典型的なプルミエ・クリュから始めることをおすすめします。 そうすれば,シャブリにはこんな個性があるのかと,きちんと知ることができる。そういうことを知れば,安いワインの中からいいものを選ぶ目もできる。野球で言えば選球眼を養うと言うのですか。野球だって160キロのスピードボールを打ってこそ始めてプロなので,80キロのボールを打っている人は,それでずっと終わってしまうわけで。あ,160キロはオーバーですね,130,140キロクラスを打つべきで。ともかく,まずは,これぞ野球という醍醐味を知ったほうがいい。そのほうがいろいろわかりやすい。遅くても,お,これはいい球だとわかるわけですよ。 そういう大切なことがありますから,初心者は安いワインから慣れろという言い方はしないほうがいいと思っています。知識がないのに,安い中からいいのを選ぶにはむずかしいですから。
2007.04.02
*この記事は、2004年7月13日にエキサイトブログに公開した内容です。シャトー・ポイヤック(Chateau Pauillac)1997年(赤;フルボディ;シャトー直詰;ポイヤック;ボルドー;フランス) シャトー・ラフィットやシャトー・ラトゥールのあるポイヤック村の直詰ワイン。公式格付シャトーではなく,ブルジョワ級でもありません。1997年はボルドーとしては決して評価の高い収穫年ではありません。しかし,収穫後7年を経た歳月によって心地良いワインになっています。濃いガーネットに近い色。粘着性もかなりあって。しかしまだオレンジ色は見られません。ヴァニラ香,ピーマン,杉の葉などの植物的な香りが圧倒する中にスパイスの要素も感じられます。ソフトでなめらかな舌触り。タンニンは旺盛ですが,歯茎への収斂姓がほとんどない上質なものです。中庸のヴォリューム感。角の取れた酸とバランス良く果実味の濃縮感あり。ピーマン,鉄,森の下草などの口中香。アフター長い。 全体の印象として,華はありませんが,やや柄が大きく,天候の悪い年のハンディにもかかわらず,しっかりした構成を達成した堅実な品という感じです。
2007.04.01
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