読書日和 ~Topo di biblioteca~

読書日和 ~Topo di biblioteca~

2006.05.26
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「誰を守るか、何を信じるかー。」

ラングトン教授とソフィーの間で何度か交わされていたこの言葉こそが
原作者が読者(そして観客)に投げかけたテーマなんじゃないのかなあ、と思いました。


  *「ダ・ヴィンチ・コード」公式HPは→ こちら



なにせ観る前から、こんなに食傷気味になってしまう映画も珍しい。
ネタバレおかまいなしの特集番組、映画公開後の観客の反応などなど
あまりにテレビで流し過ぎです

柊自身はその手の番組や報道は観ない、聞かないを通していたけど
余計なおせっかいやさんが

耳に入れてくれるのですっかり楽しみが半減してしまいました。ううう…。

柊はミステリ、謎解きに関しては原作を読んだ時点で充分堪能していたので
映画ではどんなロケが行われたのか、というのがこの映画の一番の関心事でした。

特に撮影許可を出したルーブル美術館の場面などなど。

でも長い原作を二時間に纏めるために、せっかくの場面もどんどんどんどん
先へ流されていってしまう印象だったのは勿体ないなーと思いました。
仕方ないな~とは思うんですけど、…やっぱり勿体ない(笑)

映画中ではソフィー役のオドレイ・トトゥが一番しっくり画面に嵌っていたという
印象を受けました。
「アメリ」みたいな女の子だったらどーしよーと思ってましたがさすが役者。
アメリとは全然別人に見えました。


噂に聞くほどハチャメチャではないじゃないですか~(笑)
というのが柊の正直な感想です。

原作から逸脱しすぎず、無難に纏められていて好感持てました。






映画の、というか原作の内容については喧々諤々意見が飛び交ってるようですが



そもそも歴史に諸説はつきもの。
定説と語られているものだって、新たな史料が発見されればあっという間に
覆されてしまうのが当たり前な世界だということを念頭に置いておかないと。

但し、史料(=言葉で記述されているもの)を読み込むにあたっては
言葉が持つ曖昧さゆえに、幾通りもの解釈が生み出されるということも
忘れてはなりません。

諸説あるなかで、どれが一番もっともらしく、正しく聞こえるのか。
それだって、人の数ほど意見が分かれるに違いありません。

『ダ・ヴィンチ・コード』のなかで導き出される結論だって、
そんな多々ある説の中の一つに過ぎない筈です。

それをまともに受け取って、批判や運動が起きちゃうなんて
柊にはどうも腑に落ちません。

そもそもこの内容を読んだ人が“信仰心を失ってしまうのでは”と
恐怖すること自体ありえない気がするんですが…。

ときに学問(とくに宗教学など)と信仰心とをごっちゃに捉えてしまう考え方を、
柊は危険じゃないかなあ…と他人事ながら心配になります。

そもそも信仰している人は何を信じているのでしょうか。
キリストが神だという事を?キリストが起したとされる奇跡を?
キリストが弟子たちに伝えた言葉を信じているのならば、
それをいった相手がたとえ神だろうと人間だろうと変わらず信じていれば
いいんじゃないのかなあ。

…こんなことを言ったら「極論だ」と責められるでしょうか(笑)


ミステリ、謎解き、架空の物語として
鷹揚に構えるくらいの余裕を見せてくれてもいいのになーなんて
テレビの向こうの騒ぎを観ながら柊は思うのでした。








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最終更新日  2006.05.26 18:18:03
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Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
SALA0914  さん
わたしは映画はまだ観ていないのですが
一連のゴタゴタを見ていて感じていたことを
余すところなく見事に論じてくださっています…!!
さすが~♪です(^o^)//"""パチパチパチ
自分じゃこう上手くは表現できないだろうなぁ~
なんかスッキリしちゃいました☆ (2006.05.26 20:56:39)

Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
machirun  さん
私はまだ本を読んでいないので先に映画を観るのもいいかな~と思ってます。
・・・が、多分まだ無理だろうなぁ(ノ_・。)

公開後、色々と騒がれているけど何が何だか・・・。 これは映画ですもんね、だって;
真実はきっとどう騒いでもわからないだろうしね。笑。
ミステリ、架空のものとして堪能するのが一番!と私も思いますね^_^

・・・・本、買いにいこうかなぁ。笑。 (2006.05.26 21:20:29)

Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
kayokorin  さん
おおっ、ご覧になったんですね~。
結構 酷評だったりしてるようですが
やっぱり この目で見てみたいと思っちゃいます。 (2006.05.26 22:54:48)

Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
arsha  さん
ゴメンナサイ…
私はおせっかいさんだったかも…
これからは気をつけます…m(_ _)m

まぁこの作品を読んで何を感じるかは人それぞれですよね。。
この宗教観の薄い日本で育ったからこそ、客観的に歴史を見れる部分もあると思うし、また信仰している人の心が理解しがたいって事もあると思います。

(2006.05.26 23:18:48)

Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
哲0701  さん
見事な論だなあと思いました。
ブログでも多数論じられているこの映画ですが、
柊さんの論はベストだと思います。
3回も論じた私としては刺激を受けております。 (2006.05.27 07:10:13)

私も「ダ・ヴィンチ・コード」観ました~  
二輪草  さん
はじめまして~
私も先日、観てきました。本は以前から買っていたのですが、読まないまま、映画の方を観ました。
本を先に読んでると、あまりにダイジェストに作られてて、物足りないのかもしれませんが・・・・
私は、楽しめました。
「誰を守るか、何を信じるかー。」まさにそこですよね。そのとおりだと思います。
最後の方でラングトンが、ソフィーに言った言葉がそんな感じのことだったと思うのですが・・・定かではありませんが。
展開も速くて、あっというまに時間がすぎました。
世間がいうほどではないと、私は思ったので、みなさんどうなのかな~と思いおじゃましました。
なかなか共感するブログが、なかったのですが、このブログを読ませていただいて、共感しました。
なんだか、うれしい!(大げさですが・・・)
これで、満足しました。ありがとうございました。 (2006.05.27 15:24:00)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
SALA0914さんへ

>わたしは映画はまだ観ていないのですが
>一連のゴタゴタを見ていて感じていたことを
>余すところなく見事に論じてくださっています…!!

そういってくださると心強いです~(笑)
こんな感想書いちゃったら、
信仰している方からばしばし批判の言葉を頂きそうだと覚悟していたので☆
実は内心冷や冷やしていた臆病者の柊です…^^;
(2006.05.27 16:22:38)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
machirunさんへ

>私はまだ本を読んでいないので先に映画を観るのもいいかな~と思ってます。
>・・・が、多分まだ無理だろうなぁ(ノ_・。)

体調がよくなったときにでも、是非♪

>公開後、色々と騒がれているけど何が何だか・・・。 これは映画ですもんね、だって;
>真実はきっとどう騒いでもわからないだろうしね。笑。
>ミステリ、架空のものとして堪能するのが一番!と私も思いますね^_^

そうですね~。
歴史にまつわる不思議あれこれって全部、タイムマシンを発明して
実際にさかのぼって目撃しないことには真実はつかめないと思います(笑)
そもそも歴史を勉強する面白さって、定説といわれているものを
覆そうとする意思の部分が大きいんじゃないかと柊は思ってます♪
(2006.05.27 16:29:16)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
kayokorinさんへ

>おおっ、ご覧になったんですね~。
>結構 酷評だったりしてるようですが
>やっぱり この目で見てみたいと思っちゃいます。

噂を耳にし過ぎると、ついつい懐疑的な目で観てしまうと思うんですが…☆
「自分はどう思うか」を確かめる気分で観に行くのも面白いと思います~♪

(2006.05.27 16:31:16)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
arshaさんへ

>ゴメンナサイ…
>私はおせっかいさんだったかも…
>これからは気をつけます…m(_ _)m

いえいえ…こちらこそ余計な気を使わせてしまったようで申し訳ありません☆
arshaさんをはじめ、各ブログに載せられている映画の感想などはすべて
柊が映画を観て、感想をUPし終えてから読みに出掛けたのでその点は大丈夫です(^^)v
日記中に書いたおせっかいやさんとは実は柊の夫のことです(-_-;)
柊が映画を楽しみにしていると知っていてわざとちゃちゃをいれてくるんです~☆
arshaさんのように、内容に触れてるかも、と事前に注意書きを入れてくれると
すごく親切だと思います♪

>この宗教観の薄い日本で育ったからこそ、客観的に歴史を見れる部分もあると思うし、また信仰している人の心が理解しがたいって事もあると思います。

そうですね。
信じている人にとっては映画を観て許せない、なんて思う部分が大きいんでしょうか。
その場合、何を、どの部分を許せないと思うのか考えることは
自分の信仰心を改めて見つめなおすきっかけにはならないかな~なんて
柊は思ったりするんですけど。
そう思えるのも柊が特に信仰するものを持っていないから、なんでしょうか^^;

(2006.05.27 16:41:01)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
哲0701さんへ

>見事な論だなあと思いました。
>ブログでも多数論じられているこの映画ですが、
>柊さんの論はベストだと思います。
>3回も論じた私としては刺激を受けております。

実は感想をUPしたあと、
ばしばし批判の言葉を頂くのでは…と怯えていた柊です^^;
キリスト教を信仰し、この映画を批判する人の気持ちを想像するところまで
踏み込んで考えられなかったのでその部分を責められたら返す言葉もないなあ…と。
とことん突き詰めると「なんのために宗教が存在しているのか」まで
考えなくてはならないような気がしてきます。

柊は哲0701さんの、ヘプバーンと絡めた感想など、
「なるほどー!」と興味深かったですよ!
そういう見方が出来るのは、映画をたくさん観ておられる哲0701さんならでは、ですよね。

(2006.05.27 16:48:28)

Re:私も「ダ・ヴィンチ・コード」観ました~(05/26)  
柊♪  さん
二輪草さんへ

はじめまして。メッセージありがとうございます♪

>世間がいうほどではないと、私は思ったので、みなさんどうなのかな~と思いおじゃましました。
>なかなか共感するブログが、なかったのですが、このブログを読ませていただいて、共感しました。
>なんだか、うれしい!(大げさですが・・・)
>これで、満足しました。ありがとうございました。

柊も同じような意見をお持ちの方とめぐり合えて嬉しいです(*^^*)
酷評を目にするって、多分期待が大きかった部分もあると思うので理解はできるんですが
一生懸命映画を作った人の気持ちを考えるとやっぱり寂しくなってしまいます☆
うん、噂に聞くほど悪くなかったぞ~と柊は思ってます(笑)

(2006.05.27 16:53:02)

わざわざレス、ありがとうございました。。  
arsha  さん
私がおせっかいさんだと思ったのは、聞いた噂を柊さんのところへ持っていってしまったこと…
聞くと驚いて誰かにその驚きを共感してもらいたくて、ついつい余計なお知らせをしに行ってしまいました。
スミマセン…今後は自粛します。。

もう2千年近くずっと信じてきたことが、足元から崩れるって言うのは、信仰している人にとってはやっぱりかなり不安を感じる物だと思いますよ。。
多分代々DNAに刻み込まれているんじゃないかってくらいでしょうから…
それがいいとも悪いとも言えませんが、宗教を見直すか否かは、それこそ「何が真実かより、何を信じるか」っていう話になるんでしょうね…

日本の天皇制と同じくらい長い歴史があって、それがほぼ変わらない体質で続いているんですもの…
なかなか変えられないし、新しい真実は受け入れがたいのかもしれませんね~。。

私の場合、中世から変わらずそのまま行われているミサに参加したことがあるんです。
その時、本当に感動して自然と涙が出たんです。
本や映画などから受ける心を揺さぶられるような感動ではなくて、静寂で魂が浄化される感動って感じで…
私は特に信者ではないですが、周りでも同じように初めてそのミサを体験する信者でない人間のほとんどが同じような状態に陥っていました。
でも中世の教会のあり方を勉強していると、本当に酷いとしか思えませんし、間違っているとしか思えません!
とても矛盾しているのですが、頭で感じることと、心で感じることが違うというか…
自分でも何を書いているのかわからなくなってきましたが、要するに何かを信じる心と宗教は別で、救われたいって思っている…奇跡が起こることを祈っている人たちにとっては、象徴としてやっぱりキリストは完璧な神の子なんだって思いたいのかも知れないですね。
って私は思いました。。

長々と失礼しました。。
(2006.05.27 17:37:04)

昨日観て来ました  
gkgkgkgk  さん
ソフィはアメリの女優さんだったのですか?
全くわからなかった。

私は本を読んでないのですが
きっと本の方が楽しめるのだろうなと
思いした。


映画の最後の場面
なぜあのシーンなのかが良くわからなかったのですが
あれは何か意味があったのでしょうか・・・?

ってあまり聞くとまだ見てない方に申し訳ないですね。

~批判や運動が起きちゃうなんて~
私も同感です。


(2006.05.27 17:37:22)

Re:わざわざレス、ありがとうございました。。(05/26)  
柊♪  さん
arshaさんへ

>日本の天皇制と同じくらい長い歴史があって、それがほぼ変わらない体質で続いているんですもの…
>なかなか変えられないし、新しい真実は受け入れがたいのかもしれませんね~。。

そういえば戦前日本は天皇の存在を神格化して見ていたんですよね。
戦後は“人間”をして扱われるようになって…。
神として崇めていた存在を、急に人として見るようになった当時の日本人の気持ちってどんなんだったんでしょう…。
敗戦のショックや混乱もあったと思うけど、「国のために、天皇のために」と徴集された人々のことを思うと、かなり複雑な心境だったのではないかな…と思います。
なかなか受け入れ難い、というのはわかるような気がしてきました。

教会の考え方と、個人が持つ信仰心というのは必ずしも合致しないのかもしれないですね。
何にしても「宗教」が争いの種になるのは納得できないです~^^;
やっぱり心の平安を得るものだったり、気持ちを豊かにするものであって欲しいから。

(2006.05.27 18:24:28)

Re:昨日観て来ました(05/26)  
柊♪  さん
gkgkgkgkさんへ

>ソフィはアメリの女優さんだったのですか?
>全くわからなかった。

そうなんです~。
画面で観ているとまったくの別人に見えて、びっくりしました☆

>私は本を読んでないのですが
>きっと本の方が楽しめるのだろうなと
>思いした。

絵画に対する薀蓄とか、原作の方がずっとずっと詳しく語られるので
そういう部分を面白い、と感じられたなら是非本の方もお薦めしたいです♪

>映画の最後の場面
>なぜあのシーンなのかが良くわからなかったのですが
>あれは何か意味があったのでしょうか・・・?

きっと原作を読めば納得いかれるのではないかと思います(笑)
直接的なネタバレになってしまうので、ここでは書けませんが^^;
このラストを見て、ルーブルに行きたい!確かめたい!と思った人はきっと
多勢いるのではないかと思います。
(ちなみに柊もそんな一人です…笑)

(2006.05.27 18:28:48)

Re[1]:わざわざレス、ありがとうございました。。(05/26)  
arsha  さん
柊♪さんへ
>何にしても「宗教」が争いの種になるのは納得できないです~^^;
>やっぱり心の平安を得るものだったり、気持ちを豊かにするものであって欲しいから。
-----
あっ!
その意見は私も大賛成です!!
全くその通りだと思いますv
でも結局宗教って、自分たちの都合のいいように人々が信じるように捻じ曲げていってしまってるような気がしますね~(-_-;)
なので私は神様は信じますが、宗教は信じてません(^^;)

本当に宗教観で争いしているのって、本末転倒な気がして悲しくなりますね…
きっとどの神様も「戦え!」なんて言ってないと思うのに…(T_T)


(2006.05.27 20:31:57)

Re[2]:わざわざレス、ありがとうございました。。(05/26)  
柊♪  さん
arshaさんへ

>本当に宗教観で争いしているのって、本末転倒な気がして悲しくなりますね…
>きっとどの神様も「戦え!」なんて言ってないと思うのに…(T_T)

うんうん、柊もそう思います。
人間同士争ってるのを見て、神様がどう思うかを想像してみればいいのに、と思います!
(2006.05.27 21:38:15)

Re:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
もとやん☆  さん
僕は本も映画もまだなんですよー。
でもダヴィンチ関係の特番とか結構見ちゃったから、見たら「あ、そのことか」と思っちゃうかも。
うーん、やっぱりあの量を2時間にまとめるのって難しいのかもしれないですね。
僕も無宗教なのでよく分かりませんが、騒いでいるところは随分騒いでいるようですね。
そうですよね。キリストの言った事を広めようというのが元々だとすれば、今回の作品でどういう説が出ようとも別にどうという事はない気もしますね。 (2006.05.27 21:56:53)

Re[1]:「ダ・ヴィンチ・コード」観ました。(05/26)  
柊♪  さん
もとやん☆さんへ

>僕は本も映画もまだなんですよー。
>でもダヴィンチ関係の特番とか結構見ちゃったから、見たら「あ、そのことか」と思っちゃうかも。

特番は内容の8割を明かしてしまってるのが残念です。
皆が皆、原作を読んだわけじゃないと思うのに…^^;
でも原作には特番や映画では説明されなかった絵画にまつわる薀蓄がもっとたくさん紹介されてます。
興味がありましたら是非原作を読んでみると面白いと思います~♪
(2006.06.18 10:18:06)

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