新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

新発想ビジネスヒントフォーラムWEB2.0

2005年07月30日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


「NHKのど自慢」の海外公演。600を超える応募者のうち、実に8割近くを韓国人
が占めた。韓国では日本文化の禁止が長い間続き、日本の歌は人前で歌うこと
がはばかられてきた。大衆文化開放が進んだ今、日本に関心を持つ韓国人たち
が好きな歌を堂々と歌えるようになってきた。しかし領土問題などで日韓関係
が悪化し、反日ムードが高まる中で彼らに向けられる世間の目は複雑だ。
日本の歌を愛し「のど自慢」の出演を決めた韓国の人々の姿を軸に、韓国人に
とっての今の日本を伝える。




なんの前知識もなく、NHKスペシャル「のど自慢イン・ソウル」をみた。

登場する参加者のひとり一人の境遇に、見入ってしまう。

「およそ韓国人社会は、・・・」とか、「そもそもNHKのど自慢なんて」という
風な日常自分が構えそうなスタンスはとりあえずカギ括弧にいれてしまい、所謂
純粋観照(Witness)させてもらえた。韓国人については、いくらでも感慨はある。

それも、これもすべて在日韓国人哲学者である竹田青嗣の著作で教えられたように
いったんカギ括弧にいれて(Bracketing)テレビ画面から送られてくるのど自慢
参加者のおかれている情況について、心身問題についてなるべく冷静に現象学的還元
(pha゙nomenologische Reduktion)でもって眺めようとした。




ある。彼らの子弟と、少林寺拳法の道場に通った時代もあった。思い起こせば大阪で
彼らとまったく袖摺り合わすことなく暮らすことなど不可能というものである。
とりわけ、自分のように彼らの密集する地域で生まれ育ったなどという来歴からすれば
緊張感を抱きながら(当然、わたし自身に発する敵意をも含みながら)それでもなお
彼らの思いについては共振するものはある。


そんなこんなをすべて、いったん自分の中から脱落させて喰いいるように画面を
ながめていた。のど自慢参加者のそれぞれの立場や思いそのものに向けて推参しようと
してみた。(Zu den Sachen selbst)

翻ってみれば、自分自身も在日韓国人の日常の困難さや悲哀と通底する体験は色々
してきたように思う。日本の企業組織に庇護された経験はない。経済的にはともかく
精神的にきちんと支えてくれたものは、色々ある。それはしばしば書物やメデアから届けられた

なく勇気づけられ、力づけられ続けて来たという事なのだろう。


いい、悪いを越えて。思想信条の様相を越えて、在日韓国人という存在は、極めて
キツイ生き方だという事だけは間違いない。

のど自慢大会という奴は、冷徹なものだ。カネがひとつならば、予選落ちである。
彼らには、どうしてもテレビに映らなければならない動機も、事情もある。彼らの「今」。

いう事の困難さに、いつになく忘れかけたような緊張感が自分にも湧いてくる。

境遇は、身分や思想・心情に先立つ。L’existence précède l’essence.
民族や、国籍、所属組織、企業などを越えて「境遇」そのものには自ずと開示する
説得力というものがある。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年07月30日 22時51分36秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: