2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全11件 (11件中 1-11件目)
1
![]()
関東ローカルではそれほど露出度は多くないもののこの酒造メーカーのシリーズCMは印象に残ります。現在、放映されている「消えた足跡篇」の一番最後に映る風景が、やたらと気になったので調べてみました。 撮影地は熊本県宇土市住吉町長部田海床路という場所だそうです。沖に向かって、海の中に電柱が立っているように見えますが、ここには満潮時には沈んでしまう道路があって、その道路沿いに電柱が立っているそうです。それにしても不思議な光景ですよね。
2009.08.29
コメント(8)
![]()
誰にも求められず、愛されず、歯車以下の会社での日々。簡単に想像できる定年までの生活は、絶望的な未来そのものだった。死への憧れを募らせる孤独な女性にかけられた、謎の人物からのささやき。「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか?1年頑張ったご褒美を差し上げます」それは決して悪い取り引きではないように思われた―。新境地を開いた驚愕のミステリー。 <感想> ★★★★☆昨年末から年始にかけ、書店の平積台でこの本をよく見かけて気になっていました。 ミステリーのようで、ミステリーではないような本多孝好さんの作品をひとことで評するならつかみどころがない・・に尽きると思います。 さて、本書は自殺願望の強い女性の物語と、その謎を解こうとする週刊誌記者の視点を交互に描く構成です。 高野悦子の『二十歳の原点』を引用した冒頭は、かなりへビィ(重い)ですが、主人公が抱える孤独や厭世観を描くさまは秀逸です。 私自身『二十歳の原点』を読んだのは中学生の頃でその細部は覚えていませんが、強く感じたのは失速する危うさです。 時代は異なるものの本書の主人公にもまったく同じものを感じました。 端的に言うなら、毎日が楽しくてたまらないわ(ぜ)♪という人でも、あぁ~なんとなくわかる・・という気にさせられるということです。 平行して描かれる「彼女」の死の真相に迫ろうとする週刊誌記者は、著者が最も得意とするキャラクターです。 へビィーな作品が苦手な読者でも、このキャラクターに引っ張られて終盤まで読み進めることが出来ると思います。 (以下お読みになっていない方のために反転します)終盤まで読み進めると、落としどころが気になってきます。なにせ、つかみどころのない本多作品ならそれもアリなんじゃないかと思いましたが、いっさい先入観を持っていなかった私は、その仕掛けにぶっくりでした。 それに関しては好意的な見方が多いし、私もそれなりに巧いとは思いますが、まったく違和感がなかったといえばウソになります。 辻褄(つじつま)が・・などというケチなことは言いませんが、冒頭でも記した主人公の心の闇の描き方あまりにも秀逸すぎるので、そのギャップに戸惑ってしまいました。 レトリックのネタにしまうには惜しいような気がします。 とはいうもののそんなコトを感じる私は少数派のようです。この本、気になっているんだよね・・・という方は躊躇なくおススメします。
2009.08.29
コメント(0)
![]()
22日発売になった「オール讀物」9月号に第141回直木賞の選評が掲載されています。言うまでもなく今回の受賞作は北村薫さんの『鷺と雪』です。すでに山本周五郎賞で選考委員までつとめる北村薫さんと直木賞との関係は文壇のねじれ現象とまで呼ばれていました。以下は五木寛之さんの選評です。紆余曲折のすえ、受賞作は北村薫さんの『鷺と雪』にきまった。これまでの安定した実績を踏まえて積極的に推す声もあり、また全面的に否定する声もあったが、受賞作にはそれなりの理由がある、というのが一貫した私の実感である。すんなりと圧倒的な支持で受賞しなかった、ということも、その作家の才能の一つなのだ。北村薫という書き手の存在感が、選考会を圧倒したともいえる、今回の直木賞だった。 先日、レビューをUPした西川美和さんの『きのうの神さま』は、二作授賞もあり??というところまで行ったようで、阿刀田高さんはそうしなかったことを後悔しているようです。 特に一作目の『1983年のほたる』は三人の選考委員(宮城谷昌光・林真美子・北方謙三)が絶賛しています。北村薫さんの受賞は喜ばしいことですが、ねじれ解消のワリを食ったのは西川美和さんかもしれません。 以下は宮部みゆきさんの選評です。「同じ物語を綴るにしても、〈映画と小説では表現方法が異なる〉ということを、これほどしっかりと把握している映像作家がいて、こんな美しい文章を書くのだ。プロパーの小説家としては、感嘆しつつも少々やるせなくなってしまうくらい、立派な作品です。」 ちなみに北村薫さんの授賞後第一作は明後日(8月26日)発売予定です。今回も「直木賞非公式サイト・直木賞のすべて」を参考にさせていただきました。
2009.08.23
コメント(0)
![]()
世はすべてこともなし…とは、なかなか行かない。人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの物語。 <感想> ★★★★☆本書は中島京子さんの短編集です。 冠婚葬祭にまつわる4つの短編が収められています。もし、現代文学を評するモノサシに、正しい短編小説という定義があったとするなら本書はまさにそれです。 おおむね一時間以内に読み終えることが出来て、かすかに余韻を残す。 テーマは短時間でも読者が感情移入しやすいもので、そこそこ読後感の良いもの。 「巧い」と読者を唸らせるのではなく、読み終えてなんとなくいい気分にさせてくれる。 いろんな方の書評を拝見すると、お見合いおばさんを主人公にした『この方と、この方』が評判が良いようですが、残り三作も勝るとも劣らない作品です。 最近イイコトないいだよね・・・という方。 今、人生の底にいるかも・・感じていらしゃる方におススメします。 少しだけ、ホントに少しだけど元気になれると思います。
2009.08.22
コメント(0)
![]()
昼間お買い物に行きました。帰ってきて体がだるいので、そのまま熟睡 何ゆえか今頃(午前一時過ぎ)目が覚めました。明日は月曜だし、これから眠れるかどうか心配です。というわけで、今日のお買い物。二年前に出た本ですが、当時やたらと評判がよかったので。自衛隊のお話です。 この作家さんふるどころさんだと思っていましたが正しくはこどころさんだったようです。(汗)リンク先のまるさんが大絶賛していたので。年末年始、やたらと平積みされていた本です。4冊で1,755円。「ぶ」グループで使える50円のお買い物券をもらいました。
2009.08.16
コメント(6)
![]()
恋人・降一を事故で亡くした志保。彼の母親が営む店を手伝う彼女の前に現れたのは、その事故の原因をつくった五十嵐だった。彼の存在を受け入れられない志保だったが、同じ悲しみを抱える者同士、少しずつ二人の距離が近づいていく…。「君が降る日」他、二編収録。 <感想> ★★★★☆本書は島本理生さんの最新刊です。中編の表題作と短編が二作収められています。まずは表題作。 交通事故で恋人を失った主人公と、恋人の友人で事故の原因となった男性とのビミョーな関係が一人称で描かれています。 陰のある恋愛は島本さんの得意とするパターンですが、本書でも各々の抱える悲しみや虚無感をとても丁寧に描いています。 昨今の恋愛小説(事情)と比較すると、やたらともどかしく感じるかもしれませんが、個人的にはこのオーソドックススタイルがたまらなく好きです。 (略)・・・永遠に月が沈まない夜の中にいればいいんじゃないか、と一瞬、本気で考えた。 なんて箇所は読んでいてチビりそうになりました。(笑)さて、三作読んでみて、王道ともいえる表題作が一番だと思いましたが、あちこちで感想を拝見すると三作目の『野ばら』を支持する方が多いのに気がつきました。 基本的に島本作品の読者は、ほとんどは女性で占められていると思います。 男性的な読み方とか女性的な読み方とかステレオタイプなことは言いたくありませんが、ちょいとヲヂさんには無理かも・・などと思いつつ何回か読み直してみました。 私たちは、あの雪の日から、別れると言えない関係を紡いでいたのだと、初めて気付いた。 ただ一つの、好き、だけが欲しい思春期にとって、それがどんなに棘だらけの野ばらだったのか、私は知らなかった。このあたりでしょうか?せつなく、そして、もどかしい恋愛小説がお好きな方におススメしちゃいます。
2009.08.15
コメント(4)
![]()
“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。直木賞作家が愛をこめて語ります。 <感想> ★★★★☆まず、本書を手にとって感じるのは装丁とタイトルのアンバランスさです。 仏果とは宗教用語です。 その意味するところとコミックを思わせる装丁がイマイチしっくりきません。 タイトルから想像するとお寺の話?と思われるかもしれませんが、本書は文楽(人形浄瑠璃)に賭ける若者を主人公にした青春小説です。 大半の方は文楽って・・何?と状態だと思います。 私も伝統芸能のひとつぐらいだろうという知識しかありません。 さて、江戸初期に三味線音楽と浄瑠璃が結びついて生まれたとされる文楽は人形を操る人形遣い。 人形のセリフやストーリーを語る太夫。 太夫の義太夫節を伴奏する三味線の三業によって成立しています。 本書の主人公は人間国宝を師とする29歳の若き太夫です。 義太夫、三味線、人間国宝・・・。それらがイメージするのは恐ろしく封建的な世界ですが、ちょっと軽すぎるのではないか?とも思える冒頭は馴染みのない世界に足を踏み入れようとする読者の先入観を振り払ってくれます。 主人公の恋愛模様を中心にストーリが展開していきますが、中盤から文楽の演目に関する基本的な知識。 それに携わる技芸員たちの横顔や彼らが文楽にかける情熱がストーリの中心になってきます。 気がつくと読者は女殺油地獄や仮名手本忠臣蔵の世界にどっぷりつかっています。 敢えて、馴染みのない素材をチョイスして読者にそれを読ませる。 三浦しをんさんのは読ませる力をまざまざと見せつけられました。 最終章ではお寺の話?と思われたタイトルの意味が明かされます。 この作品が文楽のすべてを語りつくしているなどというつもりはありませんが、タイトルの意味を知ることは、この世界の奥深さを知ることに等しいと思います。読者を選ぶ作品。 読者を選ばない作品。 どちらも小説を評する上での常套句ですが、本書に関して言うなら、どこまで踏み込むか読者が選ぶことの出来る作品と評するのが適切です。タイトルと装丁のアンバランスさをお楽しみください。
2009.08.14
コメント(0)
![]()
遠藤慶太は29歳。大航ツーリストの企画課から成田空港支所に「飛ばされて」きた。遠藤は「ぜったいあぽやんにはならないぞ、本社に返り咲くぞ」と心に誓うが―。再入国許可のない日系ブラジル人少女をめぐる駆け引き、絶対に出発しようとしない老婦人の秘密、予約が消えて旅立てない新婚夫婦をどうするか?空港で起こる旅券やチケットのトラブルを解決し、旅客を笑顔で送り出す「あぽやん」たちのカウンター越しの活躍を描く。<感想> ★★★☆☆ちょっと変わったタイトルの本書は第139回直木賞にノミネートされました。 著者の新野剛志さんは『八月のマルクス』で江戸川乱歩賞を受賞している作家さんです。 ちなみに139回の直木賞受賞作は井上荒野さんの『切羽へ』でした。 受賞を逃したものの『のぼうの城』がベストセラーになった回です。さて、タイトルのあぽやんとは、旅行会社のAIRPORT(空港)担当者を指す業界用語です。 ひと昔前なら、空港勤務といえば華やかなイメージがあったと思いますが、コストカットの波はそんな職場をも変貌させました。 本書は、国内最後の砦として利用客をサポートするあぽやん達の活躍をコミカルに描いています。 かつて、旅行会社に勤務していた著者は知識や経験をフル動員してエピソードのひとつひとつを組み立てているように思います。 文章も平易でサクサク読み進めることができます。 ただ、小説として読むと予定調和の域を出ていないというのが正直な感想です。 空港の仕事に興味があるという方、お盆で空港を利用してあぽやん達の仕事を身近で見たよ。とおっしゃる方なら充分に楽しめるのではないかと思います。
2009.08.13
コメント(0)
![]()
『ゆれる』で世界的な評価を獲得し、今、最も注目を集める映画監督が、日常に潜む人間の本性を渾身の筆致で炙りだした短編集。『ディア・ドクター』に寄り添うアナザーストーリーズ。 <感想> ★★★★★本書は現在、公開されている『ディア・ドクター』の監督西川美和さんの直木賞ノミネート作品です。 一部では映画の原作本的ないわれ方をしていますが、あとがきにもある通り映画製作の過程で取材した地域医療をテーマにした短編集です。 映画に関連づけるなら映画製作の副産物的な作品というべきだと思います。さて、本書に収められているのは5つの短編です。直木賞候補になりましたが、どちらかというと純文学色が濃いように思います。 地域医療に携わる医師を描く『ありの行列』『満月の代弁者』は死を静かに語りかけてきます。『ディア・ドクター』は医師である父とその兄弟の葛藤を描いています。 いずれも静かにとても静かに登場人物の日常を切り取っています。 しかし、なんといっても秀逸なのは『ノミの愛情』と『1983年のほたる』です。 この二作品に関しては参りましたのひと言に尽きます。 個人の好みもあると思いますが、誰が読んでもこの二作品の巧さは感じ取れると思います。昨今、文学畑以外の方々がベストセラーを出したり、芥川賞候補になったり受賞したりしていますが、その話題性やデビューの過程などを踏まえると、ちょっと色眼鏡で見てしまいがちです。 この人は作家としてホンモノだろうかと・・・。 しかし、映画監督西川美和は作家としてもホンモノっぽい!そんなことを思わせてくれた一冊でした。
2009.08.09
コメント(6)
![]()
日露戦争直後、北アルプス立山連峰の劒岳山頂に三角点埋設の命を受けた測量官・柴崎芳太郎たちの困難を極めた記録を描く山岳小説 <感想> ★★★★☆本書は浅野忠信さん主演で公開中の「劒岳・点の記」の原作本です。映画を見に行こうかなぁ~と思っていましたが、リンク先の方の感想を拝見して読んでみました。 観光で山に行くとロープウェイやら巨大ダムがあったりします。 そのたびに思うのは、こんな山奥になんでこんなモノが??です。 資材やら工事をする人たちとか・・・それは現代のオーパーツなのではないかなどと考えたりします。 さて、本書の舞台は日露戦争直後の明治末期。 死の山と恐れられ、当事未登頂だった剣岳に地図(測量)の基本となる三角点を設置する男たちの話です。 山の正確な標高や位置を確定する三角点の設置は地図の基本で、この三角点が基になって巨大ダムやロープウェイの設計も可能となるわけです。 軍部の威信をかけて死の山に登頂することになる測量官のプレッシャー、登坂路のない急峻の山を登頂する困難さなどが、山岳小説の白眉と言われた新田次郎の筆で的確に描写されています。 さらにつけ加えるなら随所にちりばめられている山岳信仰の織り込み方が秀逸です。「・・(略)・・だがそのような測量隊の苦労話は誰も知らない。地図などというものは、山の中をごそごそ歩いている間に自然に出来てしまうものだぐらいにしか世間では理解していない・・(略)・・」この作品を読んだ後、地図を見る目が変わったのはいうまでもありません。
2009.08.08
コメント(0)

久しぶりに現場仕事に復帰したせいで、夏の暑さが身に堪えます。毎日、汗をかいているので痩せるに違いない!!などと考えていますが、その気配がまるで感じられません。どうやら、帰りにコンビニで買い食いしてしまうからではないだろうか・・などと反省している今日この頃です。 というわけで、今月の書籍代です。7月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2378ページ書籍代5,110円(@567円) 大当たり 当りイキガミ 6―魂揺さぶる究極極限ドラマ (ヤングサンデーコミックス)読了日:07月31日 著者:間瀬 元朗喋々喃々読了日:07月31日 著者:小川 糸花宵道中読了日:07月19日 著者:宮木 あや子金魚生活読了日:07月18日 著者:楊 逸初恋温泉読了日:07月10日 著者:吉田 修一暴雪圏読了日:07月07日 著者:佐々木 譲心と響き合う読書案内 (PHP新書 578)読了日:07月05日 著者:小川 洋子ルパンの消息 (光文社文庫 よ 14-2)読了日:07月04日 著者:横山 秀夫女たちは二度遊ぶ (角川文庫)読了日:07月02日 著者:吉田 修一読書メーター
2009.08.07
コメント(2)
全11件 (11件中 1-11件目)
1

![]()
![]()