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小田急線に乗り15分で終点片瀬江ノ島駅に到着。
ここで隣の駅の鵠沼海岸の『鵠』の字に注目。
『鵠』とは訓読みで「くぐい」と読み白鳥の古名。かつてこの辺りには沼が多くあり、
そこに鵠(くぐい)が多く飛来していたことが「鵠沼」の由来と。
今は「牛」+「口」+「鳥」であるが、昔の漢字は「告」+「鳥」であったのが変更になったのだ。
しかし牛+口よりも告の方が理にかなっていると考えるが、何故現在の字になったのであろうか?
「鵠」の字は国内で鵠沼の地名で使う以外に使われていないのでは思っていたが、
あにはからんや、下記の如き地名があることが解ったのであった。
ふりがな
漢字地名
県名
経度 緯度
掲載地形図名
くぐい
鵠
徳島
134゚37'E/33゚51'N
馬場/橘
くぐいがわ
鵠川
徳島
134゚37'E/33゚51'N
馬場/橘
くぐいど
鵠戸
茨城
139゚52'E/36゚02'N
水海道/宝珠花
くぐいどぬま
鵠戸沼
茨城
139゚52'E/36゚02'N
水海道
くげぬま
鵠沼
神奈川
139゚29'E/35゚19'N
江の島
※鵠沼海岸・本鵠沼などの住所表記も出てくるが、周知なので省略する。
こうのしり
鵠ノ尻
石川
136゚46'E/37゚21'N
皆月
こうのす
鵠ノ巣
石川
136゚57'E/37゚23'N
輪島
こうのもりやま
鵠ノ森山
岡山
133゚30'E/34゚46'N
高梁
http://kugenuma.sakura.ne.jp/k094b02.html より
小田急線片瀬江ノ島駅から江の島に向かう途中の境川に架かる橋からの江の島の眺め。
「江の島」「江ノ島」と表記には違いがあるが、市により正式な地名としているのは
「江の島」なのである。江ノ島電鉄や小田急江ノ島線の駅名はそれぞれ「江ノ島駅」
「片瀬江ノ島駅」であるが、湘南モノレールの駅名は「湘南江の島駅」なのである。
一方、神社名は江島神社で「えのしまじんじゃ」と読ませるのだ。
あまりとやかく言わずにこれも重い歴史の為せる産物と理解したい。
江の島の玄関口「青銅の鳥居」をくぐり、参道を登る。途中、干物や海苔、相模湾の海の幸は
もちろん、夫婦饅頭や羊羹、貝細工の土産物店をはじめ、老舗旅館が左右に。
行列が出来ている店があった。見事にタコがプレスされた、丸焼きタコせんべいを売っている店。
朱い鳥居の奥には龍宮城の入口のような瑞心門が見える。
今回は江の島名物エスカー(昭和34年に運行開始した国内初の屋外エスカレーター)には
乗らずに徒歩で江ノ島展望灯台へ向かう。
途中、旧江の島植物園の中に大きな果実がぶら下がっている植物を発見。
これは実ではなく芭蕉の花。花の元の方にはバナナに似た小さな実を付けているが、
秋にはどの様になるのだろうか。
展望灯台からの眺め。
苑と同じく平成15年にリニューアルされた。高さは59.8mあり、その斬新なスタイルは江の島の
新しいシンボルとして親しまれているのだ。スチール製のフレームのみで囲まれ、その中心に
あるエレベーターの周囲を取り巻くように螺旋階段がぐるぐると続いているのだ。
高さ42mのところにガラス張りの展望フロア、さらにその上には屋外展望台があり、
富士山や丹沢などのワイドな眺望が楽しめるのだ。
しかし残念ながら雲がかかり、勇壮な富士山や夕焼けはこの日は諦めなければならなかった。
灯台の下のレストラン横のテラス下には太陽光発電のパネルが並んでいた。
この発電を蓄電してで灯台のライトアップ?まさか・・・・・・・・・・・。
振り返ると灯台のライトアップが始まっていた。
参道を下っていると、途中懐かしき同級生の女性と再会。5分ほどご主人の話
(同じ同級生)や10月に開かれる予定の同窓会の話で盛り上がった。
歩道専用の江ノ島弁天橋からの江の島灯台、既に暗くなり灯台の光は鮮やかになってきていた。
この時間でもまだまだ江の島へ向かう観光客の多さに驚く。
江の島の夜景を楽しみながら、この日の主目的である龍口寺の大祭(日蓮 龍の口法難会)
見物に向かったのであった。
江の島灯籠 2024へ(その7) 2024.08.30
江の島灯籠 2024へ(その6) 2024.08.29
江の島灯籠 2024へ(その3) 2024.08.26