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日曜日の朝、養蜂場のある農園で農作業をしていると、だんだんとミツバチのブンブンという
音が大きくなっていることに気がつきました。
巣箱に近づいてみると、1群の2段巣箱から多くの働き蜂が巣外に出て飛び回っていました。
最初は巣箱の周囲を飛び回っていましたが、そのうちに地上3~5m程度の上空を。
みるみる数が増え、明らかにミツバチの分蜂(分封)であることを確認できたのです。
セイヨウミツバチや日本ミツバチは、仲間が増えすぎて巣が狭くなったり、巣箱で
新たな女王蜂が誕生し2匹となってしまうと、半分程度が新たに巣を作るため巣箱から
暫く状況を見守っていると、次第に飛翔群が巣箱から離れ、近くの林の方へ移動していきました。
30分ほどすると、巣箱から30m程の樹木の上部にミツバチ達が集まり始めました。
そして約1時間後に蜂球に。
この蜂を回収すべく、まずは完全防備の衣類の準備、併せて巣碑を2枚づつ
巣箱の両脇に入れた回収巣箱を用意。
大きなビニール袋を準備し、アルミ脚立に載り、静かに蜂球に近づきました。
まずは下側の蜂球全体をビニール袋の上部で囲い込み、一気に刷毛で払い落としました。
蜂の塊がドサッ、ドサッとビニール袋の底に落ちてくる事を実感しながら、そして顔の廻りを
ブンブンと飛び廻り面布に襲いかかってくる蜂と対決しながら、脚立を急いで降り、
回収した蜜蜂の入ったビニール袋を回収巣箱に。
袋の先端を巣箱の底に向け、袋の上部を大きく揺らし袋の中の蜜蜂を巣箱に払い
落としたのです。そして直ちに蓋を載せ、巣箱全体を農作業で使っている白の
寒冷紗で覆ったのです。
そして避難してミツバチの落ち着くのを待つこと約30分、今度は上部の蜂球を同様に。
まだまだ蜜蜂が樹木の幹に戻り蜂球を再度作り出していましたが様子を見ると
だんだんとその数が減ってきていることを確認し、しばらくの間放置しておきました。
約5時間後の夕方に再度回収巣箱に近づいて見ると、ほとんどの蜂が巣箱に入り
幹に残っていた蜂球も完全になくなっていたのです。
この日は、回収巣箱はこの位置で夜を越させることを決断。
以上は一人作業でしたので、途中の格闘の写真撮影の余裕は全くなかったのです。
そして翌日の早朝に確認に出かけました。早朝の為に、回収された蜜蜂はほとんど
外に出ていませんでした。
静かに巣箱の入り口の扉を閉め、巣箱を新たな新居の予定場所まで運んだのです。
そして新居の完成。
回収時の働き蜂の行動から、新女王蜂の誕生による、旧女王蜂を伴う
分蜂ではと考えています。
これで1群我が蜜蜂FAMILYが増えたことになりますが、次回の内検で
女王蜂の存在の確認、そして他の巣箱の王台(新女王蜂を育てる巣房)の有無の確認を
しっかりやり、分蜂に気をつけなければならないのです。