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趣味の養蜂の、今年初めてのハチミツ絞りを先日行いました。
今年は例年に比べて半月ほど遅れた初回のハチミツ絞り。
養蜂場のある菜園から、8枚ほどのハチミツたっぷりの貯蜜枠を自宅に持ち帰りました。
ほぼ巣枠両面の全面にミツバチ達が白い蜜蓋で被った貯蜜枠のみを
採蜜用に持ち帰るのです。
ミツバチ達は、ハチミツの元になる花蜜をいろいろな草花木から集めてきて、
体内で酵素などを加えてハチミツに加工合成、巣に蓄えます。
この時は、もちろん蓋(フタ)は無い状態。この時点のハチミツはというと、
水分がかなり多く水っぽいので糖度も低いのです。
これから、ハチミツの熟成が始まるというか、ミツバチ達が羽を羽ばたかせて風を巣に送り、
水分を飛ばしハチミツの濃縮を始めるのです。
それに従い、徐々に糖度も上がり、最終的にはミツバチ達の永久保存食というか、
本当の意味でのハチミツが完成し、蜜蓋によって封印されるのです。
自宅で妻が、器具を熱湯消毒し、準備をして待っていてくれました。
そして熱湯で加温した包丁で蜜蓋を慎重に剥ぎ取っていくのです。
別の貯蜜枠も全面に白き蜜蓋が。
蜜蓋のないものはダメだというわけでは決してありません。
養蜂の教科書本では、貯蜜枠の3割程の蜜蓋があれば採蜜には十分との表記も。
しかし、濃縮が進まず糖度が低いハチミツは長期保存がきかず、途中で醗酵してしまう
恐れがあるとのことです。
私はハチミツの販売が主目的の養蜂ではないので、巣枠全体が蜜蓋に覆われ
ミツバチがハチミツの完成の印が出来るまで待っているのです。
妻も匠の技で蜜蓋を綺麗に剥ぎ取っていきます。
単純にいうとフタだけ切り取ればいいのですが、蜜蓋をしている巣の表面は、
意外とデコボコしていて、包丁で蜜蓋を切り難いのです。
更に蜜蓋が硬かったり、柔らかかったり、ハチミツが濃いのでベトベトで、中々上手く切れない
そしてこれも熱湯消毒済みのプラスチック製遠心分離器にいれてハチミツ絞りです。
蜜蓋で完全に被われていない貯蜜枠には重いものと軽いものがあるので、重さごとに
分類しておく必要があるのです。これはなるべく同じ重さのものを分離器に入れて
バランスをとるための準備なのですが、我が家の場合は全ての貯蜜枠がほぼ
100%濃縮済みですの、このバランス調整作業は不要なのです。
手動式の分離器ですので、巣脾を壊してしまわないように、最初はゆっくり回し、
徐々にスピードを上げるように回転を速くしていきます。
回転させると、容器内壁面にハチミツが飛び出し、壁面が琥珀色の輝き
ハチミツの香りが湧き上がってきました。
遠心分離容器に徐々にハチミツが貯まってきました。
全ての貯蜜枠の遠心分離を終え、次は濾過作業です。
これも消毒済みの目幅の異なる金網ザルを3段にして濾過を行いました。
濃いハチミツが出口からゆっくりと濾過ザルに出てきます。
そして徐々にこちらの貯留容器に貯まって来ました。
今回は15L程度採れたでしょうか。
この状態で一昼夜以上放置し、更に底に沈んだ、または表面に浮いた
蜜蝋の細片を除去します。
そしてネットで購入したガラス容器をこれも十分熱湯消毒して
パッケージング部長の妻が1本1本瓶詰め、蓋のキャップシールでの密封操作、
ラベリング、袋入れを手慣れた技で進めてくれました。
そして漸く完成。
今年も多くの友人から『Jinさんちのおいし~い蜂蜜』の予約が入っているのです。