"LIVE" AT THE VILLAGE VANGUARD/JHON COLTRANE ついにこの重量級名盤登場。とにかくCHAISIN’ THE TRANEこの一曲に尽きる。コルトレーンは鬼神のごとく吹きまくるが、この異常さはエルビン・ジョーンズに負うところが大。とにかく前後不覚狂信的に辺りそこらじゅうを飛び跳ね回るサックスとベースとドラム、このみさかいのなさ。何も考えずに聴くべし。コルトレーンはこのバンガード盤以降、ブルースなどを長時間吹きつづけある見境のない境域に突入していくことが多くなるが、63年辺りまでが一つのピークだろう。それ以降彼は「プッツンした向こう側」に行って戻って来れなくなった。私は見境なしモードに入った彼の演奏を聞くと、いつも笑ってしまう。あまりにも熱烈な生真面目一本槍の没入演奏に、笑うしかないのだ。凄さが極まって滑稽さに変わる瞬間。正統派ファンを自称する人々には申し訳ないが、こういう演奏を聴いて笑うのがコルトレーンの楽しみ方の一つであると思う。だって実際、笑うしかないほど凄い演奏なのだから。