2026.03.22
XML
カテゴリ: AI小説



今日はずっとネトフリのワンピースを見ていた。
面白かったよ。
この続きが見たいけど、いつ見れるようになるんだろうね。

今日の気になったニュースは、
女子サッカー日本代表がアジアチャンピオンになったこと。
やっぱ強いな。
長谷川が澤的な存在なのかな。
みんな海外リーグでやってるんだなぁ。
そりゃあ強いわ。

ロコソラーレが準決勝で敗退。
3位決定戦へ。
ってことかな。
ロコソラーレ調子いいなぁ。
負け試合でも楽しそうにやってるのがいいね。

今日は何の日

世界水の日
彼岸
放送記念日
感動接客の日
さくらねこの日

工場扇の日
「Heart FM」の日
夫婦の日
ショートケーキの日
禁煙の日

ラブラブサンドの日
カニカマの日
なないろSMSの日
貝殻忌

タイトル:『感動接客の日の午後四時』

午後四時を少し回ったころ、地方FM局「Heart FM」の第2スタジオには、妙に静かな緊張感が漂っていた。
ミキサー卓の前に座る男の名は、真壁慎一。
この局で十七年、音楽番組も災害情報も交通速報も担当してきたベテランのラジオパーソナリティだ。声は落ち着いていて、言葉を急がない。そのせいか、リスナーからは「夜道でいちばん信じられる声」と呼ばれていた。
だがその日の真壁には、いつもの余裕がなかった。
スタジオの窓の外、満開の桜の下に、三匹の猫が並んで座っていたからである。
一匹だけならいい。
二匹でも、春だな、で済む。
しかし三匹が、まるで何かを待つように一定の間隔で座り、しかもときどきこちらを見てくるとなると、話は少し変わってくる。
「……来てますね」
ディレクターの大塚が、ガラス越しに小声で言った。
真壁は小さくうなずいた。
「来てるね」
何が来ているのかは誰も説明しなかったが、スタジオにいる全員が、なんとなく同じものを感じていた。
今日は特別番組の日だった。
局内のドアプレートにも貼られている通り、テーマは「感動接客の日」。商店街の店員、タクシー運転手、病院の受付、喫茶店のマスター――リスナーから寄せられた「忘れられない親切」のエピソードを読み上げる二時間生放送である。
真壁は本番前、手元のメモにこう書いていた。

・泣かせにいかない
・静かに届く話を選ぶ
・でも今日は猫がいる

最後の一行は、自分でもなぜ書いたのかわからなかった。
赤く光る「ON AIR」のサインが灯る。
「こんにちは。Heart FM、午後の特別番組『まちのやさしさ通信』、お相手は真壁慎一です。今日は“感動接客の日”ということで、皆さんから届いた、胸に残る小さな親切のお話をお届けしていきます」
いつもの低く澄んだ声がスタジオに満ちる。
スタッフたちは少し安心した。
やはり真壁は本番に強い。
最初の便りは、七十代の女性からだった。
雨の日、スーパーで転びそうになったとき、見知らぬ高校生の店員が、何も言わずにそっとカゴを持ってくれた話。
二通目は、夜のコンビニで、疲れ切った看護師に「おつかれさまです」と言った新人アルバイトの話。
三通目は、昔ながらの喫茶店で、注文を間違えた客に「今日はそういう気分の日ですよ」と笑ってナポリタンを出してくれたマスターの話。
読まれるたび、真壁は少し間を置いて、言葉を添えた。
「親切って、立派なことじゃなくていいんですね」
「覚えているのは、してもらった内容より、そのときの顔だったりします」
「人は、雑に扱われたことも忘れませんが、丁寧に扱われたことは、もっと忘れません」
その声音に、メッセージは次々と届いた。
メール、FAX、局のアプリ経由の投稿。
スタッフが追いつかないほどだった。
番組後半に入るころには、局内の空気も変わっていた。
さっきまで“猫がいる”とざわついていた若いADまで、鼻をすすりながら投稿を仕分けている。
「真壁さん、これ読んでください」
ディレクターが差し出した一枚の紙には、短い投稿が印刷されていた。

ラジオでいつも落ち着いた声を届けてくれる真壁さんへ。
実は三年前、病院の待合室で、あなたにそっくりな人に声をかけられました。
“大丈夫ですよ、今日はたぶん、ちゃんといい日になります”
そう言われただけで救われました。
あれがご本人なら、ありがとうございました。
違う人でも、ありがとうございました。

真壁はそれを読んだあと、しばらく黙った。
生放送での沈黙は、本来なら事故に近い。
だがその数秒は、不思議と誰にも長く感じられなかった。
「……似てる人、いますからね」
そう言って、真壁は少しだけ笑った。
その笑い方が妙に誠実で、スタジオの外にいた営業部の課長まで、廊下でハンカチを出した。
そして番組は終盤へ向かった。
「それでは最後の一通です」
真壁が選んだのは、差出人の名前のない、たった一行の投稿だった。
いつも窓の外から聞いています。今日は魚の話がなくて残念です。
スタジオ内が静まり返った。
大塚が眉をひそめる。
ADが原稿を見直す。
放送作家が小声で言った。
「……何これ?」
真壁だけが、窓の外を見た。
桜の木の下にいた三匹の猫が、きれいに一列に並んで、こちらを見ていた。
真壁はゆっくりマイクに向き直り、落ち着いた声で言った。
「えー、匿名希望の方、ありがとうございます。魚の話はまた次回、たっぷりお送りします」
その瞬間だった。
窓の外の三匹が、ぴたりと同時に立ち上がり、満足したように去っていったのである。
放送終了後、スタジオは騒然となった。
「怖い怖い怖い!」
「誰が送ったんですかそのメール!」
「外にいた猫、見ました! 絶対タイミング合わせてましたよね!?」
だが真壁は、ヘッドホンを外しながら、いつもの調子で言った。
「別に珍しいことじゃないよ」
「珍しいです!」とスタッフ全員が言った。
真壁は机の脇の小さな引き出しを開けた。
そこには、きれいに小分けされた煮干しの袋が、ぎっしり詰まっていた。
「この番組の前、毎回ちょっとだけ“放送内容の打ち合わせ”をしてるから」
「誰とですか?」
真壁は当然のように答えた。
「地域猫の聴取モニターと」
スタッフが固まる。
さらに真壁は、卓上のメモ帳をひらりと見せた。
そこには、今日の進行メモの下に、びっしりとこう書かれていた。

・一匹目:トークは静かめ希望
・二匹目:BGM長いと寝る
・三匹目:魚トークは必須

「三匹目、今日は不満だったみたいだね」
真壁はそう言って、真面目な顔で煮干しを一本取り出した。
そのとき、ずっと気になっていた若手ADが、ドアのプレートを見上げてぽつりと言った。
「……“感動接客の日”じゃなくて、あれ“感動接客の口”って読めません?」
全員で見た。
プレートにはたしかに、やや達筆な書体で

感動接客の日

と書いてある……ように見えたが、言われてみれば最後の字は妙に縦長で、たしかに「口」にも見えなくはない。
真壁は少し考えてから、静かにうなずいた。
「なるほど。じゃあ今日のテーマ、最初から“感動接客の口”だったのかもしれないね」
「どういう意味ですか」
真壁は窓の外を見た。
桜の木の下で、三匹の猫がまたこちらを見ていた。
そして、いつもの“夜道でいちばん信じられる声”で、こう言った。
「要するに――この局、本当のスポンサーは猫なんだよ」
翌週から番組名はひっそり変わった。
『真壁慎一の さかなとやさしさ通信』
局内で反対した者は、一人もいなかった。
なぜなら編成会議の席に、いつの間にか三匹、座っていたからである。

おわり







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2026.03.22 18:53:41
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

コメント新着

☆りん @ Re[1]:地図係は、だいたい合ってる(04/07) 蝶野正洋さんへ ガセですね。 もうすぐ5…
蝶野正洋@ Re:地図係は、だいたい合ってる(04/07) 配信で言われてた「君のお腹の痛い夜は僕…
ひつじさん@ Re:「白犬ポチの時給900円」(02/15) ひつじさんについては、 0896240183 をど…
楽ちん快適@ Re:『ガンバレ!菌』(02/11) 楽ちん快適の知りたいことは、0896244450…
アイヌモシリ@ Re:「投票日の奇跡」(02/08) アイヌモシリについては、 0896240183 を…

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: