2026.07.09
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カテゴリ: AI小説



今日は雨が降りそうで降らなかった日。
久しぶりに自分の作業をダラダラとしていました。

今日は何の日

ジェットコースターの日
泣く日
おなかキレイの日
グラフィックTシャツの日
なでしこPOPの日
クレープの日

えのすいクラゲの日
鴎外忌

タイトル『最後のクレープ』

「やっと……やっとなんだ……」
男は泣いていた。
夏祭りの遊園地。
子どもたちはジェットコースターではしゃぎ、恋人たちは観覧車へ向かい、クレープ屋には長い行列。
そのベンチの片隅で、重厚なパワードスーツを着た男だけが、ぼろぼろ涙を流しながらクレープを握りしめていた。
誰も知らない。
彼の名はハミルトン少佐。
人類と火星帝国との戦争で、三十年間戦い続けた英雄だった。
敵のレーザーを浴び、両腕は義手に、両脚は義足に、内臓のほとんどは人工臓器になった。

戦闘用の身体に改造された結果、甘い物を食べる機能だけが削除されてしまったのである。
「戦場に糖分は不要」
軍の設計者は、そう言った。
以来三十年。
ケーキも、プリンも、ソフトクリームも、クレープも。


終戦の日。
軍は彼にこう告げた。
「長い間ご苦労だった。退役記念として、味覚プログラムを復元しておいた。」
その瞬間、少佐が最初に向かった場所は病院でも故郷でもない。
遊園地だった。
「……生クリームって、こんな味だったのか。」
「バナナって、こんなに甘かったのか。」
「チョコソースって……こんなに幸せだったのか……。」
一口食べるたびに三十年分の涙があふれる。
周りの子どもたちは、
「ねぇママ、あのおじさん泣きながら食べてる。」
「きっとクレープ落としたんだよ。」
と、小声で話していた。

そこへクレープ屋の店長が申し訳なさそうに近づく。
「すみません、お客様。」
少佐は涙を拭った。
「……なんでしょう。」
店長は深々と頭を下げた。
「そのクレープ、うちの新人が間違えて“わさびマヨネーズ・ツナ・納豆スペシャル”を渡してしまいました。」
少佐はしばらく固まったあと、もう一口食べた。
そして再び号泣した。
「……これが……平和の味か。」

おわり







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最終更新日  2026.07.09 19:23:28
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