2026.08.03
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カテゴリ: AI小説



今日はいい天気、暑いくらい。
だけど事務所はエアコンがききすぎて寒い。

マイマイガは思ったより見かけない。
だけど、肉食昆虫がでかくなってる。
今日見たアブは3センチくらいあった。
マイマイガを食ってでっかくなってるんだと思う。

今日は何の日

ハサミの日
はちみつの日

司法書士の日
山佐スロワールドの日
ハイサワーの日
サガミの八味唐がらしの日
パールミルクティーの日
ビーチサンダルの日
八丁味噌の日
文具はさみの日
「共創する未来」の日
ホウ酸処理の日
山佐の日

やさしごはんの日
くるみパンの日
みたらしだんごの日
ビースリーの日
しづの女忌

スター・ウィーク

タイトル『ハサミ怪人のやさしいごはん』

商店街の奥に、毎年8月3日だけ現れる屋台がある。
湯気の立つ大鍋には、
「ハモと八丁味噌のやさしいごはん」
という看板。
一度食べると心が軽くなると評判で、朝から行列ができる。
しかし、それ以上に有名なのが店主だった。
黄色と黒の縞模様。
大きな羽。
複眼。
触角。
そして昆虫のような体。
どう見ても──ハチ怪人である。
ところが、注文を受けるたびに店主は必ず言う。
「いらっしゃいませ。なお、私はハチ怪人ではありません。」
初めて来た客は必ず聞き返す。
「えっ?」
「ハサミ怪人です。」
「いやいや、どう見てもハチですよ。」
「ハサミ怪人です。」
「羽ありますよ?」
「あります。」
「針もありますよ?」
「あります。」
「黄色と黒ですよ?」
「そうです。」
「じゃあハチ怪人じゃないですか。」
怪人は腰に下げた巨大なハサミを軽く叩き、少し寂しそうに言う。
「皆さん、見た目だけで判断しすぎです。」
「私のアイデンティティは、このハサミなんです。」
そのやり取りは毎年何百回も繰り返される。
商店街の人たちも、
「また始まった。」
と笑って見守るのが恒例になっていた。

その年の8月3日。
一人の若い女性が屋台を訪れた。
「こんにちは。」
「いらっしゃいませ。ちなみに私はハチ怪人ではありません。」
「え?」
「ハサミ怪人です。」
女性は怪人を上から下まで眺め、
「……すみません。どうしてもハチにしか見えません。」
「毎年そう言われます。」
怪人は肩を落とした。
女性は思わず吹き出した。
「じゃあ、おすすめください。」
「もちろんです。」
怪人は丁寧にご飯をよそい、ハモを乗せ、八丁味噌の香る出汁をかける。
最後に腰の巨大なハサミを取り出すと、
チョキン。
何もない空中を一度だけ切った。
「これで完成です。」
女性は目を丸くした。
「今、何を切ったんですか?」
「嫌な思い出です。」
「え?」
「昨日の失敗。仕事のストレス。人間関係。全部です。」
「……切れてないですよね?」
「ええ。」
怪人は真顔でうなずく。
「物理的には。」
女性は笑いながらご飯を食べ始めた。
ひと口。
ふた口。
気づけば夢中になっていた。
優しい味だった。
涙が出そうになるくらい優しい味だった。
実は彼女は前日に恋人と別れたばかりだった。
怪人は何も聞かなかった。
ただ黙って味噌汁をよそい、
「おかわりありますよ。」
と言った。
その一言だけで、彼女の張りつめていた心は少しほどけた。
帰り際、彼女は笑顔で言った。
「来年も来ます。」
怪人は照れくさそうに羽を震わせた。

翌年。
約束どおり女性はやって来た。
隣には新しい恋人がいた。
「去年、この人のご飯に救われたんです。」
恋人は怪人を見るなり言った。
「あっ、ハチ怪人だ。」
怪人は即座に訂正した。
「ハサミ怪人です。」
「え?」
「ハサミ怪人です。」
「でもハチ……」
「ハサミ怪人です。」
女性は去年と同じやり取りを思い出し、大笑いした。
料理ができると、怪人はまた空中を
チョキン。
と切る。
恋人が尋ねる。
「そのハサミ、本当に切れるんですか?」
怪人は少し困ったように笑った。
「実は……。」
「このハサミ、刃が付いていません。」
「えっ!?」
「保健所から『営業許可を取るなら危険物は持ち歩かないでください』と言われまして。」
「じゃあ何を切ってるんです?」
怪人は胸を張って答えた。
「雰囲気です。」
商店街中が笑いに包まれた。
恋人も腹を抱えて笑っている。
そのとき、女性がふと思い出したように尋ねた。
「そういえば、本当にどうしてハサミ怪人なんですか?」
怪人は少し遠くを見るような目をした。
「昔、怪人の採用試験で”ハサミ怪人”として内定をもらったんです。」
「でも、設計図を担当した人が……。」
「『ハサミ』と『ハチ』を見間違えまして。」
女性は吹き出した。
「そんな理由!?」
怪人は静かにうなずく。
「完成してから『もうこれで行こう』となりまして。」
女性も恋人も笑いが止まらない。
怪人は少し照れくさそうに続けた。
「だから私は、ずっとハサミ怪人です。」
「見た目がどうであっても。」
その言葉を聞いた女性は笑いながら言った。
「わかりました。」
「来年もまた来ますね。」
「ハサミ怪人さん。」
怪人は初めて満面の笑みを浮かべた。
その笑顔を見た商店街のおじさんが、遠くから大きな声で叫んだ。
「おーい、ハチ怪人! 味噌もう一杯!」
怪人は天を仰ぎ、大きくため息をつくと、
「……だからハサミ怪人です。」
そう言いながら、今日も誰よりも優しいごはんをよそい続けるのだった。

おわり







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最終更新日  2026.08.03 20:20:44
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