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読み出しちゃった・・・ら、 終わりです。 ラストまでノン・ストップ間違いなし! (↑読み出しちゃったんだね・・・。)
私達の世代で、この作品を知らないマンガ好きはまず居ませんでした。
ドンピシャの世代です
・・・私達・・・。
この作品が読みたくて、「りぼん」を買い始めました。
でも・・・私達の世代に限らず、根強いファンがいる・・・はずです、きっと!
これ、当時小学生が読んでて・・・意味、ちゃんと全部分かってたもんな・・・。でも、今読んでも、なんかもう超越して面白いもんな・・・。
集英社のマンガなのに、講談社漫画賞を受賞した凄い漫画でもあります! 名名名作です!!
「劇団こまわり」に所属し、芸能界に片足突っ込んで活躍中の、
小学六年生・ 倉田紗南(さな)ちゃん
は、
学級崩壊の引き金・クラスメイトの 羽山秋人
の討伐に乗り出した!
りぼん連載ですが、 単行本10巻・完全版7巻
という長編で・・・
しかも、 内容が濃~~い!!
小花美穂先生の作品は、 とにかく皆「濃い」!!
大ファンでほとんど揃えてるんですが・・・本当に皆、 異常なくらい「濃い」!!
「こどちゃ」のような長編に限らず、
普通の読みきり作品・・・なんかを見ても、
とにかく 「人生レベル」の話ばかり
なんです。
気質、家庭事情、過去が絡み合ったものばかりで・・・。
・・・重いんですよぉ。重くて深くて・・・だからこそ、「濃い」し、
何より、
「この主役にとって、(作品で描かれた)この愛は一生ものなんだろうな」
ってすごく感じるんです。
「こどちゃ」なんか、も~まさにまさしく「それ」で・・・。
作中では、小学6年生~中学1年生までが主に描かれます。
主役の紗南ちゃんと羽山くんは、なんというか・・・「生まれついた派手さ」を持った人間・・・というか・・・。
この歳で、次から次へと大事が降りかかってきます。
そんな中で支えあって・・・ いや、そりゃもう一生ものです。
・・・ただ、起こる様々な出来事が、
「本当にすべて大事・・・か?」と冷静に考えたら、
「そうでもない」のが、
もう一つのこの作品の魅力でもあると思います!
完全版のあとがきで、作者の小花先生が、
「この作品は、(当時)作者が子どもで、
子ども目線の子どもを描けたからうまくいった」
という主旨のお話をされていたんですが、
・・・ものすご~く納得しました。
作中の「大変なこと」は、
主役の二人の主観に寄った「大変なこと」
なんです。
生死並みの大事と並んで、本当に深刻に「恋愛がらみ」の出来事が描かれたり・・・。
昔は全く不思議に思わずに読んでいたんですが、今読み直すと、そこのバランスに驚いたりします。
本当にこれは、 「小・中学生の見る世界」 なんだなぁ・・・と。
あと、もう一つ!
この作品の魅力・・・というか、小花先生の作品の魅力に通じるものだと思うのですが、
・・・「演技と表情!!!」 を声高に叫びたいと思います!
また少し変な話になるのですが・・・私の考えとして、以下のものがあります。
漫画の演技は、俳優の演技に敵わない。
・・・ドラマを見ていて、突然泣かされることがあります。それまでの文脈云々あまり関係なく、演技一つで。
「泣きそうなのを必至に堪えている」表情・・・とか、素晴らしい俳優さまの演技に掛かれば、それだけでものすごい威力があって・・・。
一気に気持ちとか入ってきて、突然泣きたくなるんです。
・・・で、漫画を読んでいても、こういったことはほとんどありません。
当然といえば当然・・・なんですが・・・;
俳優さんの演技なんて、ものすごーく才能ある方一人が、
キャラクター一人の表出に全精力を費やしているんですから!!
クオリティーがより高度であって当然だと思うんです。
漫画って・・・脚本から絵コンテ?・演出、 更にはキャラクター全員分の演技まで!
すべて一人の方がやっていらっしゃるんです。
・・・しかも 演技表出は「絵」で。
ただ、漫画には 「統制」
という伝家の宝刀があって、それを用いれば、
「笑顔」は「辛苦を切り抜けた笑顔」や「過去を乗り越えた笑顔」になる。
・・・文脈の力。
全体のバランスを管理できてこその力。
漫画のミラクルよまさしくココに!!・・・と思っています。
・・・なんですが。
もちろん、この考えをぶち破る漫画もたくさんあって、私は・・・漫画の未知なる魅力の更なる虜になるわけです・・・。
あるんです・・・。
表情だけで・・・演技だけで・・・ グサーーーっ
とくる、凄い漫画
が・・・。
例えば・・・かの有名な 「スラムダンク」の8巻のラストのミッチー
とか・・・。
「安西先生・・・バスケが・・・したいです・・・」とか・・・。
あんなん、表情一つでも泣くしかないじゃないですか!!
えっと;;・・・そんな感じと同様に!!
この「こどちゃ」をはじめとした小花先生の作品 では、
繊細できめ細かい絵柄によって、
本当に複雑な表情が描かれるんですよぉ!
「無口」で「表情の変わらない」ヒーロー・羽山くんの、 表情が・・・瞳が・・・語る語る!!///
どんだけ雄弁な瞳をお持ちなのか!?・・・くらい!
べーらべら語ります!
もうすんごいんです><!
・・・あ、もちろん彼だけじゃなく、皆みんな表情すごいんですが!羽山くんというキャラクターが、 またすごく「表情で魅せる」キャラクターなんで・・・。
何度・・・一つの表情に見とれて見ほれて、手を止め、吐血したか・・・。
・・・最期に一言!
必読・必見!!
・・・完全版がオススメです!!!
(大きくて、瞳に吸い込まれそうになる引力が、やっぱり大きい! ・・・お得な気がしますv)
機会があれば、是非v。
by姉
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