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昨日、公開2日目に鑑賞して来ました!*以下、公開直後の映画のネタバレ有感想です。未鑑賞の方はご注意ください!*鑑賞特典で50両(ステッカー)もらった…。映画感想『碁盤斬り』(2024年・白石和彌監督・キノフィルムズ)清廉潔白で生真面目過ぎる元彦根藩士・柳田格之進は、在らぬ疑いにより藩を追われ、妻も失い、一人娘の絹と2人で江戸での質素な浪人長屋生活を送っていた。そんな彼の特技は、囲碁。ある日、碁会所で大きな質屋の主人・萬屋源兵衛と知り合う。2人は良き碁仲間となり、柳田の人柄の現れた清廉潔白な碁に感化された源兵衛は、それまでの高圧的で勝ちにこだわる自身の囲碁、また質屋業への向き合い方を、素直で実直な形に変化させていく。月見の夜、萬屋は宴に柳田を招待し、いつものように2人で囲碁を打っていたが、その際、現金50両が紛失する事件が発生する。時を同じくして、柳田は彦根藩で自身を失脚させ、妻を自死に追い込んだのは柴田兵庫という元同僚の謀であった真相を知る。柴田への復讐を果たそうとした矢先、盗人の疑いをかけられ、柳田は一度は腹を切る覚悟を決めるも、娘の絹に止められ、また50両の工面のため、絹は進んで吉原にその身を売る。柳田は柴田を討つため、目撃情報を頼りに中山道を下るが…。予告編⇒こちら香取慎吾主演映画『凪待ち』がとても面白かったので、同監督×新しい地図タッグの本映画作品も楽しみにしていました。本作は、『凪待ち』を鑑賞して感動した草彅くんが「白石監督と是非!」と希望して誕生した作品…とのことで、草彅くんを魅力的に映す、SMAP騒動からの物語性・キャラクター性を物語に落とし込むという大前提があった上で、映画鑑賞としての付加価値を、オマージュ・コラージュで手法で詰め込んだ、超「アイドル映画」な作りの作品だな、と感じました。以下、面白かった点の列記です。・時代劇×草彅剛本作は落語を下地とした時代劇ですが、そもそも白石監督は時代劇初挑戦とのことで、草彅くんの為の映画だからこそ、この題材だったんだなと感じました。草彅くんのビジュアル…鼻筋の真っすぐ通った、唯一無二の顔立ち…特に横顔。それを最大限映える形で魅せられる題材として、『囲碁×武士』が上がって来たのかな、と感じました。・落語モチーフ本作の下地になったのは、落語「柳田格之進」とのことですが、その他にも有名落語「文七元結」の要素等で脚色してある部分があるようです。対質屋の要素は落語の筋道をなぞり、彦根藩を追われる原因となった柴田への復讐物語は、本映画のオリジナル要素だったのかな?と受け取っています。この辺りは、落語の教養が一切ない私には拾い切れないのですが、「なんでこんな話回しなんだろ?」と不思議に思う点は、お約束の定型要素としてあるものだったのかもしれません。・春夏秋冬、浮世絵モチーフ、音サブスク等で、家で膨大な映画作品が観れてしまう現在において、映画館までわざわざ足を運んで鑑賞する付加価値という考え方だと思いますが、映像・音ともに、面白味がたくさん詰め込まれていました。春から始まり、夏・秋・冬…と1年間巡る形で季節が変遷しています。「桜だよ~!春だよ~!」って目いっぱい映したり、「風鈴だよ~!夏だよ~!」ってわざとらしいくらい風鈴の音をでかく入れ込んだり、「中秋の名月だよ~!お月見だよ秋だよ~!」ってシーンがあったり、クライマックスは年の瀬・大晦日~年越しの場面に設定されていました。また中山道を下っていく過程において、浮世絵を想起させる画面作りが各所で入れ込まれていました。中山道ですので、特に広重モチーフですかね。雨や雪の中、傘を被りながら橋の上を走ったり、明らかに実物より鋭角な富士山のシルエットが遠景に見えたり。あとは音もとても印象的でした。上述のような季節感を意識した音を大きく入れ込んだり、劇半も、時代劇には意外な弦楽器を思いっきり響かせるシーン等があり、とても気になりました。・脚本、動機、キャラクター性本作ですが、先に語った通り複数の古典定型筋に、復讐譚(+時代劇として面白味のある絵面・アクションシーン)を組み込んだ作りになっています。そのせいもあって、動機がかみ合っていないところがあるんですよ。後半の主人公の動機としては下記の2つがありますが、これらは別件で繋がってない。①彦根藩を追われ、妻を自死に追いやった原因(柴田)への復讐②柳田が50両を盗んだと疑いをかけられ、その金の工面の為に娘が吉原へ&大晦日の返済期限を過ぎると店に出される結局主人公は、秋~大晦日までの時間を①の復讐譚に全振りするんですが、鑑賞していて引っかかるのは、「いや先に②50両の工面の方に奔走しないの?」という点。奥さんは既に亡くなってしまってますが、娘さんにはこれからがあるので。仇討ちより、なんとか娘さんを吉原から引き出す方を優先した方が良くないか?と。ただ、最終的には作中で①も②もどっちも問題解決まで行きつくんですよ。①の方は、柳田本人が柴田に手を下す形で見事に完遂するし、②の方は、落語の世界観を感じさせる情け×情けの相乗効果で「人情話・ハッピーエンド」に落ち着く。もし②の方に走っていたら、おそらく①の復讐譚はやり切ることが出来ない…あるいは、もっともっと時間がかかる事態に陥っていたと思います。つまり①に全振りしたのが、最終的には最短ルートで正解だったという話です。鑑賞し終わってじわじわと納得感が出て来るのが、確かに明らかに①の復讐譚の方が要素が重い点。柴田(元同僚)の、柳田への明確且つ悪質な個人攻撃と、それに派生した彦根藩内の混乱、柳田の妻が自死しているという取り返しのつかない事実がありますから。斎藤工さん演じる柴田の描かれ方も非常にオモシロかった。一見、話が通じそうな受け答えが出来るし、口も達者なのですが、やってることだけ並べ立てれば、柳田への個人感情(嫉妬心)を拗らせ、全体バランス・周囲の迷惑等も一切合切無視して、何よりもそれを優先してしまったという完全にただのネジのとんだ社会的害悪でしかない、という人物。彦根藩も有能人員を配してその行方を追っており、目撃情報も得ている今、この機を逃さず、こいつを捕まえるのが最優先だ、ということだと思います。この①と②への対応の違い…これは柳田さんのキャラクター性が見て取れる部分だと思います。①柴田の首は思いっきり刎ねた柳田さんですが、②どんなに気がたっている状況でも、質屋の源兵衛さんと弥吉には情をかけました。2人の人柄や、人を攻撃しようという悪意がないことは分かっていますので。あくまで私の個人的な受け取り方なのですが、上記のこうした柳田格之進の描かれ方が、草彅くんというキャラクター性になんともマッチしているな、と感じました。少し込み入った話になりますが、香取慎吾主演「凪待ち」然り、やっぱり「復讐譚」なんてテーマで作品が構築されているのは、間違いなく、新しい地図主体がSMAP騒動というバックボーンを抱えているからだと思っています。凪待ちは、自責のスパイラル⇒心の嵐が凪いだ後に希望を見出し始める話でした。コレは本当に、当時の香取慎吾主演でしか出来ない、鑑賞者をその感情に飲み込んでしまうような作品だったと思います。対して本作は、観客が柳田格之進になかなかついて行けない。捉えどころがない。上述のように、「えっ今そっちに全集中しちゃう!?大丈夫!?」と若干ハラハラ感がある。また、映画頭で源兵衛さんの賭け碁を安請け合いするとことか、何も考えてないんだろうな~と感じる、ウェーイ!な部分がある人だよな、ってところと、そうかと思えば超シビアで、問答無用に復讐譚を完遂するところのギャップ…とか。気分によってなんとなく使い分けてるようにしか見えないんですが……でも、最終的に間違ってないんですよ。気づいたら最短ルートなんですよ。↑この辺りが、騒動以降のSMAP主体を追いかけて見て来て、私が個人的に草彅くんに抱いている&感じているイメージそのままのものでした。上手く書けないんですが…うん。香取慎吾主演だからこその『凪待ち』だし、草彅剛主演だからこその『碁盤斬り』だな、と思います。主演俳優のキャラクター性を一番に据えた考え方で作品が構築されている…これぞまさしく「アイドル映画」の作り方というか、だからこその面白さだな、と感じました。・最萌え・萬屋源兵衛/國村隼さん本作ですが、キャスト様が本当に演技派の固い方ばかりでとても見応えがありました。娘・絹役の清原果耶さん、質屋の跡取り・弥吉役の中川大志さん、吉原の女主人・お庚役の小泉今日子さん、敵の柴田兵庫役・斎藤工さん、碁会を取り仕切る長兵衛役の市村正親さん…お一人お一人の立ち振る舞い、セリフ…どこをとっても迫力があって素晴らしかったです!なんですが…個人的なMVPは、萬屋源兵衛の國村隼さん!萌えキャラ過ぎて、源兵衛さんしか見えない!状態でした。國村隼さん…どっかで観た方だなと思っていましたが、映画「ちはやふる」三部作の原田先生か…そうか…。あとは「君たちはどう生きるか」のインコ大王の声…ほう…。私が今回、落語の筋立ても何も事前予習せずに映画鑑賞に臨んでいたので。前半の、源兵衛が柳田さんの人となりにほれ込み、二人が心を通わせていく過程は、若干「私は何を見せられているんだ?!まさかのBL?!」が頭をかすめたくらい…すごく良かった!高齢且つ大きな質屋の主人という成功者なのに、人の振り見て我が振りを直していけるところとか、跡取りの弥吉を可愛がって、育ててあげようとしてるところとか、人に対して疑り深い現番頭を買っていたりとか(質屋の番頭には必要な素養だと思う)…作中一貫して、私は源兵衛さんにメロメロになりながら鑑賞していました。國村隼さんのハートフルな演技、最高でした!・ラストシーンラスト、彦根藩への帰参を熱望されるも断り、娘・絹と萬屋跡取りの弥吉の結婚式まで見届けて、柳田は再び旅に出た…というシーンで終幕となります。彼の旅の動機について作中で明言はされておりませんでしたが、おそらく、彦根藩時代に自身が失脚させた人・その家族へのお詫び行幸…何か困っていることがあったら力になれないか観に行ったのかな、と受け取りました。この辺りは落語の筋道それているオリジナル(?)なようですし、SMAP騒動を経て、旧事務所の現状も踏まえ、新しい地図・草彅くんの心情として、今こんな感じなのかな~?これからやっていきたい方向として、こういう面に向かう気持ちもあるのかな~?というあくまで「含み」として、そんな印象を受けました。…というわけでたいへんミーハーな感想になりましたが、映画『碁盤斬り』、とてもオモシロかったです!!映画館で鑑賞する醍醐味がたくさん入れ込まれた作品でしたので、SMAP・草彅くんのファンの方は元より、時代劇・落語・浮世絵等にワクっとする方、演技派俳優好きの方、ハートフル萌えキュン親父(萬屋源兵衛さん)が観てみたい方、是非、映画館で鑑賞してください!ここまで来たら、新しい地図×白石監督の三部作完結編として、稲垣吾郎主演の失脚・復讐モチーフ映画も是非観てみたいですね…!by姉
2024.05.19
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『ちはやふる plus きみがため』1巻 ちはやふるプラスきみがため(末次由紀先生、講談社、BE LOVE、2023年~以下続刊)競技かるた漫画の金字塔『ちはやふる』待望の続編がスタート!舞台は千早たちが卒業してすぐあとの瑞沢かるた部。競技かるたで全国制覇を目指す一年生の長良凛月(ながら りつ)は全国制覇をめざし部活に取り組んでいるが、なかなかうまくいかない。それでも真摯に真剣に向き合う彼の姿勢は、周囲をそして自分自身の"心"を突き動かしていく…。その強き意志は、誰がために――。あらたな『ちはやふる』始動!前作の『ちはやふる』は最終回後にハマったので、こちらはリアルタイムで追いかけることが出来て嬉しいです。簡単にですが感想をば!◆漫画の天才の所行(他の記事でも姉が散々褒め称えているので今更なんですが)…どうしても真っ先に叫びたくなってしまうのが、末次先生の「漫画の巧さ」。テーマ性 構成力 脚本力 画力 演技力…シチュエーション カメラアングル デフォルメ力 テンポキャラクター性 情報量 感情の焼き付き方。漫画読書歴数十年の女の戯れ言ですが…ここまで全方位の漫画表現力に抜きんでていてキャラクターのバックボーンや生活感まで画面に落とし込んで言葉にならない価値観・ニュアンス・激情をこんなに伝えてくる作家様はちょっと他に観たことがない!! というか。青山剛昌先生・高橋留美子先生・森川ジョージ先生等々…レジェンド作家様たちからも支持される、圧倒的な漫画力!好みかどうか云々…はさておき、漫画好きを名乗るなら必読書だよホント! と思っています。◆2人の男の子の物語今回のお話は BE LOVE という女性誌掲載でありながら凛月君&千隼君という2人の男の子が主人公に据えられています。前作の 美少女1人+イケメン男子2人(白髪&黒髪)THE・三角関係恋愛モノ! とは明確に異なるパッケージです。そもそも末次先生の作品は「ちはやふる」以前からほとんどが男女の恋物語(かなりメロドラマ寄り)という印象で、恋愛モノじゃない男の子主役なんてオムニバス形式の短編作品でしか描かれていないんじゃないかな… という位のラブストーリー作家様でした。ただ前作「ちはやふる」においては、学生の団体戦~社会人達のかるた界が鮮やかに描かれる中で高校生達の(特に)同性同士のリスペクト精神や友情、社会人カルター達の、各々状況は違えど旧友たちが頑張っている姿に励まされている描写…等々同年代・同性同士の関係性の描写がすごく光っている印象を受けたんですよね。(そしてこれが本作が50巻の大長編になった理由のひとつだと思います)多分… このあたりの「群像劇」に、末次先生自身もすごく手応えを感じられていて今回は「ラブストーリー」ではなく「同年代の友情、そこから産まれる青春の物語」をメインに据えて描く事にされたのかな~、と感じました。※余談ですが… ウチのブログの ちはやふる感想でも切々と語っている部分なんですがやっぱり「恋愛」ってド真面目に描こうとすると、どうしても「人生」を念頭に置いて描かれるべき題材だと思うんです。「この2人なら、生涯の伴侶として幸せに家庭を築いていけるだろう!」と感じさせる説得力が欲しくなるというか。少なくとも BE LOVE で復帰されて以降の末次先生の作品群には、基本これ↑をすごく感じます。やっぱり作者様自身も「恋愛=結婚=人生」の構図を強く意識するご年齢になっていたんだろうな、と。そんな中で立ち上げられた「ちはやふる」も勿論例外ではなく…おそらく初期構想段階で据えていた「ヒーロー&ヒロインが名人&クイーンとして近江神宮で並んでハッピーエンド♥」なんて安直で綺麗すぎるロジックでは、到底長編物語を押し通す事が出来なかったのだろうな…と。(そして「ヒロインがかるたに邁進する動機」をこねくり回して肉付けていくうちに、うっかり太一君の方との「依存と執着の最果て」みたいな恋愛感情が爆誕してしまい、手が付けられなくなっちゃったのかな、と)千早ちゃん&太一君の恋愛模様は、もはや「青春ドラマ」に収まる次元のものではなく後半はもう「ちゃんと描写はする!でもスポ根青春モノの本作の中でそれは説明しない!分かる人だけ分かってくれ!!」という描かれ方をしていたなぁ、と感じます。末次先生が今回「2人の男の子」をメインに据えたのは、前作での反省を踏まえて青春時代=高校3年間の物語 をしっかり描ききるためなのかな~ と、現段階ではそんな印象を受けています。よっぽど恋愛がしたい子じゃない限り、高校生活って「同性の友達との関係」の方が俄然大切だったりしますよね!◆「限られた時間の中で頑張るかるた」を描く群像劇前作は「主人公がかるた界の頂点・クィーンを目指す物語」でした。最初に登場する かるたの師匠は「バリバリ攻めがるた!名人・クィーンを目指すかるた!」を信条としている原田先生。そして千早ちゃんや新君も「初心者に対しても手加減なし!正々堂々勝負!」というタイプ…ーいや分かります。頂点を目指す子達を描こうとしたら、こうなるのも分かります。…ただ!正直、私は読んでいて「ヤダよ こんな奴らと一緒にかるたするの」と感じていまして;;そもそも作中では「才能無いアピール」をしまくっていた太一君だって、12歳でかるたを始めて半年足らずでB級に昇格した、ただの超天才でしたし…※小説版より 多分設定が甘くてつじつま合わせたらこうなったのかと瑞沢かるた部の立ち上げメンバー達だって、バリバリ経験者3名+地頭が良くやる気のある初心者2名 という「高校選手権で全国優勝するための 選ばれし5レンジャー」だったんですよね。基本的には「能力&部活に邁進出来る環境」に恵まれた、超有能キャラクター達の必然的なサクセスストーリー!という印象でした。対して今回の続編は、「ヤングケアラー」「毒親持ち」という問題視すべきレベルの境遇におかれた男子高校生達が主人公。ものすごく頑張らないと「自分の青春に費やす時間・環境」を勝ち取ることが出来ませんし、どうあがいても自分の意志を最優先できない場面に沢山ぶち当たります。前作が連載開始したのは、2007年12月…それから16年後の2023年12月に連載開始となった、今回の続編。見比べると、東日本大震災などを経て…だと思いますが知らぬ間に「標準的な高校生像」や「ジェンダー観」が大きく変化していた事を凄く実感します。また15年かけて「頂点を目指すかるた」「人生をかけるかるた」を熱く・美しく描ききった作者様が、今度はそのアンチテーゼ…でもないですが、「限られた時間の中で頑張るかるた」「楽しい想い出になるかるた」「豊かな人生の糧としてのかるた」もまた、美しく輝かしく描いてあげたくなったのかな、と。数ヶ月頑張っても 決まり字を覚えることが出来ない初心者部員だって頑張ってるし、抜きんでたかるたの才能はないけど、後輩からすごく慕われる先輩が存在感を持って大事に描かれています。主人公・凛月くんのかるたの師匠として登場する初心者やキッズ層に優しい&褒め上手な大山先生。ここに現在の作者様の想いが込められているんだろうな~!と、すごく感じました。◆花野菫ちゃんと綾瀬千早ちゃん今作は恋愛を主軸に置いていない!と前述しましたが、恋愛要素が無い訳ではありません。凛月君が密かに想いを寄せるのが、3年生のかるた部キャプテン・花野菫ちゃん!3年生になった菫ちゃん、恋する凛月君フィルターも入っているのかもですが…優しくて気が利いて、めちゃくちゃ可愛い憧れの君として描かれてます。そんなに派手には描かれないんですが「思いついたらなりふり構わず即行動!自分にも厳しいし周囲にも厳しい事言っちゃう!」というタイプの凛月君に対してフワっと窘めたり冷静に他の道も考えるための言葉を与えたり、要所要所で 人の気持ちに敏感な菫ちゃんの良さが光っていると思います。勝手な見解ですが… 菫ちゃんにとって、千早ちゃんって「こうなりたかった女の子」なんじゃないかな と感じていまして。お化粧なんかしなくても まつげバサバサで美しくて、大好きなかるたに熱意を持って取り組んで結果を出して… それでいて、実は恋愛に関しては超奥手&奥ゆかしさを持つ千早ちゃん。彼女は 菫ちゃんが憧れる「理想のヒロイン」そのものというか…「太一君にとって なんで千早ちゃんが特別なのか」一番理解出来るのは、実は菫ちゃんなんじゃないかな、と。だからこそ余計に千早ちゃんと自分を比較して「私は性格悪い 才能も無い 誰も好きにならない」と思っちゃうんだろうな、と。でも逆に、千早ちゃんは菫ちゃんみたいに「他人の機敏を感じ取り、瞬時に反応して立ち回る」とか「初心者に慕われる」とか、絶対出来ないですからね!決定的に失恋が確定してから数ヶ月…まだまだ新しい恋に向かう気持ちにはなれないかもしれませんが、菫ちゃんには素敵な恋をして欲しいですね!◆長良凛月君と真島太一大明神について最後に…主役の長良凛月君は、基本的には太一君を目指していくんだろうな~と(今の所)想像してます。・目標は「高校の団体戦 全国優勝!」・妹の名前は「りか」ちゃん・めちゃくちゃ学習意欲が高い・花野菫ちゃんに絶賛片想い中こうした特徴から、やっぱり凛月君の目標というか最終的な「倒すべき相手」は、太一君になるのかな、と。今後の展開としては、そんな期待をしちゃっています。総合病院の家系に生まれ、親からのプレッシャーに応えながら超イケメンに成長し運動神経抜群&京大医学部に現役合格する程に成績優秀&勉強家なスーパーハイスペッカー!さらに最強のリーダーシップ精神を有し、創部1年ちょっとで瑞沢高校かるた部を全国優勝に導き競技者としても超A級、名人予選では東の代表(世界で3番手)にまで昇りつめた超努力家!それでいて気配り屋で優しいので、とにかくモテる。女子からも勿論モテるけど、男子からも厚い支持を受けるとにかくモテる!↑菫ちゃんに恋してしまった以上、凛月君は必然的にコレに挑まざるを得ないのではないかと…難儀だな、と。話が進む中で、ものすごく神々しく登場する太一君がまた見れるんじゃないかな~楽しみだな~!と今後の展開に対して、アレコレ期待が膨らみます!…簡単感想にしようと思ってましたが、結局長くなってしまいました;もう一人の主人公・千隼君に関しては、まだまだどんな競技者として描かれるのか未知数という印象…今後どうなっていくのかな?「きみがため」には辿り着くべき答えはあるのかな??久々にリアルタイムで追いかけたい漫画が出てきて、とても嬉しいです次巻が待ち遠しいです!by妹
2024.05.15
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以前、一度訪れたことがあった城郭です。当時の記事⇒こちらお城の近くで用事があったため、9年ぶりに再度訪問しました。簡単写真ログです。愛知県・小牧山城に行ってきました!-その2大手口側の大きな土塁。小牧・長久手の闘いにおける家康時代の改修工事によるものです。9年前は、この辺りも木々が生えていてよく分からなかったと思います。足場が堀のアップダウンを体感できるように設置されていました。以前、発掘中だった石垣が整備され、大手道を登りながら、天守を見上げる絵面を体感できるようになっていました!後の岐阜城、そして安土城に繋がる「信長の魅せる城」とは、まさしくここのことですね!特に真っすぐ伸びた大手道~魅せる天守と言う流れは、非常に安土城作りの似ていることを改めて感じました。天守は、以前も歴史館ではあったのですが、展示内容は完全リニューアルしていました。リニューアルは1~2年前くらいなのかな?小牧・長久手の闘いに至るまでの流れや、合戦の様子を映像等でしっかり学べる内容でした。(あらゆるものが秀吉の悪だくみ的に描かれてて、偏り具合が面白かったです)天守からは、濃尾平野一望!麓に、立派な史跡情報館・れきしるこまきがありました。2019年開業みたいです。こちらは、城郭…特に石垣に関する説明が多かったかな?プロジェクションマッピングを多用した、とてもワクワクする展示でした。城郭ブームがあって、ここ10年ほどで多くの城郭がキレイに整備され、訪れやすくなっています。とても嬉しいです。愛知・岐阜~滋賀に抜けるあたりの城郭は、戦国ビックネームたちの、一番有名どころエピソードのメインフィールドですので。城郭にまつわる逸話だけで、知名度・派手さが抜群ですね。再訪問できて、とても楽しかったです!by姉
2024.05.06
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